2 / 2
カウントゼロになったら。
しおりを挟む
時計の秒数を見ると、一秒一秒過ぎていくたびに、俺の命も一秒一秒減っていく気がする。
健康だったときは、そんなの思ったこともなかったのにな。
映画を観るのも、時間が過ぎていくのが気になってしまう。
たった二時間なのに、俺にとっては、たった限りのある時間の二時間なんだと。
早戻しはテレビの中では出来るけど、俺には出来ない。
ずっと、進んでいくしかないんだ。
だから、俺は決めたんだ。
もう過去は振り返らない。
嫌なことで思い出して嫌な気持ちになってる時間が勿体ない。
俺には、生きていく時間が貴重なんだ。
だから、振り返るのなら、いい思い出だけにする。
嫌なことは振り返らない。
素敵な時間だけ、いい思い出だけを振り返ることにする。
過ごしていくことも、いいことだけを見ていたい。
愛する家族との時間を大切に生きていきたい。
前だけを向いて生きていきたい。
命の時間を考えたことはあるか?
俺は、病気になるまで、考えたこともなかった。
身勝手なことは、考えたことはあったが…。
命に限りがあると気がついてから、変だよな。
もっと生きていたい。って思うのは。
まだまだ、やりたいこともあるのにな。
それと、言っておくがな、
親孝行は早くやっておいた方がいいぞ。
案外、親孝行出来ずにって事もあるからな。
ただ、一緒にご飯を食べるのも良し、どこかに連れていくのも良し、両親が初めてデートしたところに連れていくのも良し。
いろいろ出来ることはあるぞ。
好きなことをするのも良し。
ライブとか、舞台とか観に行くのも良し。
花を育てるのも良し。
家庭菜園も意外と楽しいものだぞ。
季節によって育てられる野菜も違うし、収穫できた時の喜びはうれしいものだぞ。
そういえば、若い男の人は、花に興味が無いと聞く。
でも、年を取ったら、花が綺麗と思うらしい。
花を買って育てたりもするらしい。
俺も…そういう人生歩んでみたかったな。
きっと、今生きている人は必死だろう。
きっと、辛いこともあるだろう。
でも、きっと、必ず楽しいことはあるから、
俺の分まで、一秒でも長く生きてはくれないか。
過去を振り返るのは、素敵な思い出だけで、
一日一回は、笑おうぜ。
そして、花を眺めるんだ。
家に花が無ければ、少し歩いて花が咲いているところを見つけてみたらどうだ。
きっと、落ち着くと思う。
そして、好きな食べ物を食べるんだ。
珈琲を豆から挽いても良し。
お店に行って、少しの話をするのも良し。
ひとりを好きになるのも良し。
夢を追うのも良し。
人を好きになるのも良し。
ひとつ、言いたいことは
本当に自分が楽しすぎて幸せで死んでもいいって思えるくらいの、満足した人生を過ごしてくれ。
俺の分まで。
約束だ。
お前は、ひとりじゃない。
俺もいる。
俺は、もっと、愛する家族と過ごしたかった。
子供の成長を見たかった。
でも、これが現実なんだ。
思い返せば、愛する妻と子供と過ごした日々は、今でも楽しいことしか思い出せない。
きっと、家族には、悲しませてしまうだろう。
でも、前を向いて生きてくれ。
過ごしてきた日々は幸せだった。
もしも、俺の命のカウントダウンがゼロになったら、
俺の好きなチューリップを植えてくれないか。
花壇に。
出来れば、色とりどりのチューリップがいいな。
きっと、遠くからでも鮮やかに見えるから。
それに、チューリップって家族に似てないか。
球根から花が咲いて、枯れて、球根が増えて、また花が咲いてって。
家族が増えるんだ。
俺は、ひとりじゃない。
愛する家族と今見てる人達がいるからな。
ただ、元気に今日を過ごしてくれ。
そして、前だけを向いて生きてくれ。
幸せだと感じて生きてくれ。
チューリップが満開に咲く頃、俺は見に来るからな。
――――――終わり――――――
健康だったときは、そんなの思ったこともなかったのにな。
映画を観るのも、時間が過ぎていくのが気になってしまう。
たった二時間なのに、俺にとっては、たった限りのある時間の二時間なんだと。
早戻しはテレビの中では出来るけど、俺には出来ない。
ずっと、進んでいくしかないんだ。
だから、俺は決めたんだ。
もう過去は振り返らない。
嫌なことで思い出して嫌な気持ちになってる時間が勿体ない。
俺には、生きていく時間が貴重なんだ。
だから、振り返るのなら、いい思い出だけにする。
嫌なことは振り返らない。
素敵な時間だけ、いい思い出だけを振り返ることにする。
過ごしていくことも、いいことだけを見ていたい。
愛する家族との時間を大切に生きていきたい。
前だけを向いて生きていきたい。
命の時間を考えたことはあるか?
俺は、病気になるまで、考えたこともなかった。
身勝手なことは、考えたことはあったが…。
命に限りがあると気がついてから、変だよな。
もっと生きていたい。って思うのは。
まだまだ、やりたいこともあるのにな。
それと、言っておくがな、
親孝行は早くやっておいた方がいいぞ。
案外、親孝行出来ずにって事もあるからな。
ただ、一緒にご飯を食べるのも良し、どこかに連れていくのも良し、両親が初めてデートしたところに連れていくのも良し。
いろいろ出来ることはあるぞ。
好きなことをするのも良し。
ライブとか、舞台とか観に行くのも良し。
花を育てるのも良し。
家庭菜園も意外と楽しいものだぞ。
季節によって育てられる野菜も違うし、収穫できた時の喜びはうれしいものだぞ。
そういえば、若い男の人は、花に興味が無いと聞く。
でも、年を取ったら、花が綺麗と思うらしい。
花を買って育てたりもするらしい。
俺も…そういう人生歩んでみたかったな。
きっと、今生きている人は必死だろう。
きっと、辛いこともあるだろう。
でも、きっと、必ず楽しいことはあるから、
俺の分まで、一秒でも長く生きてはくれないか。
過去を振り返るのは、素敵な思い出だけで、
一日一回は、笑おうぜ。
そして、花を眺めるんだ。
家に花が無ければ、少し歩いて花が咲いているところを見つけてみたらどうだ。
きっと、落ち着くと思う。
そして、好きな食べ物を食べるんだ。
珈琲を豆から挽いても良し。
お店に行って、少しの話をするのも良し。
ひとりを好きになるのも良し。
夢を追うのも良し。
人を好きになるのも良し。
ひとつ、言いたいことは
本当に自分が楽しすぎて幸せで死んでもいいって思えるくらいの、満足した人生を過ごしてくれ。
俺の分まで。
約束だ。
お前は、ひとりじゃない。
俺もいる。
俺は、もっと、愛する家族と過ごしたかった。
子供の成長を見たかった。
でも、これが現実なんだ。
思い返せば、愛する妻と子供と過ごした日々は、今でも楽しいことしか思い出せない。
きっと、家族には、悲しませてしまうだろう。
でも、前を向いて生きてくれ。
過ごしてきた日々は幸せだった。
もしも、俺の命のカウントダウンがゼロになったら、
俺の好きなチューリップを植えてくれないか。
花壇に。
出来れば、色とりどりのチューリップがいいな。
きっと、遠くからでも鮮やかに見えるから。
それに、チューリップって家族に似てないか。
球根から花が咲いて、枯れて、球根が増えて、また花が咲いてって。
家族が増えるんだ。
俺は、ひとりじゃない。
愛する家族と今見てる人達がいるからな。
ただ、元気に今日を過ごしてくれ。
そして、前だけを向いて生きてくれ。
幸せだと感じて生きてくれ。
チューリップが満開に咲く頃、俺は見に来るからな。
――――――終わり――――――
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
アルファポリスとカクヨムってどっちが稼げるの?
無責任
エッセイ・ノンフィクション
基本的にはアルファポリスとカクヨムで執筆活動をしています。
どっちが稼げるのだろう?
いろんな方の想いがあるのかと・・・。
2021年4月からカクヨムで、2021年5月からアルファポリスで執筆を開始しました。
あくまで、僕の場合ですが、実データを元に・・・。
アルファポリスであなたの良作を1000人に読んでもらうための25の技
MJ
エッセイ・ノンフィクション
アルファポリスは書いた小説を簡単に投稿でき、世間に公開できる素晴らしいサイトです。しかしながら、アルファポリスに小説を公開すれば必ずしも沢山の人に読んでいただけるとは限りません。
私はアルファポリスで公開されている小説を読んでいて気づいたのが、面白いのに埋もれている小説が沢山あるということです。
すごく丁寧に真面目にいい文章で、面白い作品を書かれているのに評価が低くて心折れてしまっている方が沢山いらっしゃいます。
そんな方に言いたいです。
アルファポリスで評価低いからと言って心折れちゃいけません。
あなたが良い作品をちゃんと書き続けていればきっとこの世界を潤す良いものが出来上がるでしょう。
アルファポリスは本とは違う媒体ですから、みんなに読んでもらうためには普通の本とは違った戦略があります。
書いたまま放ったらかしではいけません。
自分が良いものを書いている自信のある方はぜひここに書いてあることを試してみてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる