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035_説明会
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035_説明会
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「イキッター・ガーナンドは隷属魔法を隠し、王族が通う学園に潜り込んだ罪で死罪が決まりましたぞ、師匠」
唐突にマグワニスが喋り始めた。
「リーン様がいる場でその話題は不適切じゃないか」
「いえ、このことはわたくしも気になっていましたから、一緒にお聞きしていいですか」
「……リーン様がいいと言うなら」
「それでは、改めまして……。イキッターは死罪。ボブス学園長は罷免の上、爵位を剥奪。イキッターを学園の教師に採用したタッカー副学園長は、爵位剥奪の上に投獄三〇年。ダイジョンブ主任教師はイキッターのことを知らなかったようですが、学園長と副学園長の証拠隠滅に手を貸したため、主任教師から常任教師に降格した上で停職六か月。イキッターの実家のガーナンド家は家財没収の上で闕所、当主は投獄五〇年と決まりましたぞ」
隷属魔法を持っていることを黙っていることは、それだけで罪になる。それをテイマーだと偽って王族が通う教師になったのだから、謀反を疑われても仕方がない。仮に謀反を否定しても、通じないのが貴族の世界だ。
ちゃんと申告すれば仕事もあるし、上手くやれば出世もできた。それでも隠したいと思うのは、貴族として恥ずかしいという考えがあるからだ。要は貴族の見栄というやつだな。
ちなみに爵位の剥奪はその後も家は存続し、元貴族という不名誉ながら家名を名乗ることができる。
闕所になると家は完全に潰され、家名を名乗ることもできなくなる。
しかしあの主任教師は、常任教師に降格になって停職六カ月か。普通なら自主退職するケースらしいけど、してないらしい。
それほど学園にしがみついて教師をしていたいのだろうか? 大した指導力もなさそうだから教え子が可愛そうなんだが。
「たしかリーン様以外にも王族が学園に通っているのでしたね」
「ええ、第五王子のイクス兄様が六年生、第三王女のリリス姉様が三年生として在学しています」
三人も王族が通う時期に、隷属魔法がバレてしまったから特に厳しい処分になったようだ。
いずれにしろ、教師になるべきではなかった。どうしてもなりたいと言うのであれば、国への申告をしっかりした上で働きかけをするべきだったのだろう。
「よし、辛気臭い話はこれまでだ。次はリーン様にいいものを見せましょう」
「いいものですか?」
「師匠、某にも!」
「マグワニスにもちゃんとじっけ……見せてやるから大丈夫だ」
二人の前に『加護ミエール』を置く。
「これは個人の能力を数値化する装置です。マグワニス。ここに手を置いてみてくれ」
「ここですな」
マグワニスはなんの疑問も持たず、手を置いた。
スイッチを入れ、測定。
─────────
アッバス・マグワニス(65歳)
【加 護】 賢者
【体 力】 85
【魔 力】 430
【攻撃力】 130
【防御力】 40
【素早さ】 50
【素 質】 研究者
【称 号】 賢者 伯爵
─────────
やるな、マグワニスめ。
俺よりも魔力が高いのは加護が加護だから認めてやるが、攻撃力が高いのはちょっとムカつく。
─────────
リーン・ソリティア(9歳)
【加 護】 魔女
【体 力】 15
【魔 力】 550
【攻撃力】 70
【防御力】 15
【素早さ】 20
【素 質】 宰相
【称 号】 第四王女
─────────
「「「………」」」
気まずい空気が流れる。
魔力が高いのは予想通りだが、素質がマズい。こんなのが知られたらリーン様の平民降嫁がなくなってしまうだろう。
よし、量産化の時は素質や称号は見えないようにしよう!
「マグワニス。ここで見たことは忘れろ。もし他言したら分かっているな?」
「も、もちろんです。某は何も見てませんぞ」
「リーン様もね」
「はい。何も見てません」
口は禍の元。見てない聞いてない。だから喋るネタなどないのだ。
「次は改良型の魔導通信機をお見せします」
「おお! 魔導通信機の改良型ですか! これは楽しみですな!」
マグワニスに見せるんじゃないんだぞ、分かってないだろ。
「リーン様は電信と魔導通信機についてご存じですか?」
「はい。電信はケーブルで繋がったところに情報を送るものですね。魔導通信機はケーブルに繋がってなくても情報を送れますが、距離に限りがあるとか」
「正解です。よく勉強してますね」
「そ、それほどでも……」
頬を染めるリーン様は、美少女度が二〇パーセント増しだな。
「従来の魔導通信機は携帯できるもので、情報伝達距離はおよそ1キロでした。これはご存じですか?」
これまでは波動というものに情報を乗せて送れる距離が1キロだった。
「はい。王家の一般教養の際に学びました」
たしか王家では軍事や政、行儀作法を一般教養として王子・王女に学ばせているんだったな。
「さすがは王家です」
良い人材を育てるために、幼い頃から帝王学を学ばせているわけだ。
「こちらの改良型の魔導通信機は、情報伝達距離が3キロほどになっています」
「まあ、これまでの3倍になっているのですね!」
波動の波長を調整することで、距離を延ばすことができた。おそらくもっと延ばせるが、今は波長の調整がここまでで限度だ。いずれは5キロ、10キロと伸ばしてやるつもりでいる。
「それだけではありません。この改良型が中継拠点と同じ役割をします。つまり戦時などでは戦線の移動に合わせてこの改良型を3キロごとに配置すれば、好きなだけ情報伝達距離を伸ばせるのです」
「まあ、それは軍部が喜びましょうね」
「固定型の中継機も電信と接続して使えるように改良し、さらに出力を上げることで距離も伸ばせました」
「距離を伸ばしたのは理解しましたが、電信と接続されるのですか?」
「固定型中継機の設置場所が電信拠点から近ければ、接続したほうが便利なんです。王都から固定型中継機までを電信で繋ぎ、その先を携帯用魔導通信機で運用することで運用の幅が広がるのです」
そのための回線増加などを色々工夫しなければいけないんだけどね。
「それは素晴らしいことですぞ、師匠!」
横で聞いていたマグワニスが騒ぎ出した。
「いきなり大声を出すな。驚くだろ」
「これは失礼したしました。しかしこれを量産化すれば、我が国の防衛網はさらに強化されますぞ」
「ああ、情報伝達量は電信のほうが多いが、魔導通信機は数さえ揃えれば場所を選ばずに情報を伝達できる。それに戦場の状況がほとんど時差なしで王都で手に入るぞ」
「素晴らしいです。スピナー様は本当にわたくしと同じ9歳なのですか?」
「ええ、9歳です。でも人より多くを学んでいる自負はありますよ」
この改良型の魔導通信機と固定型中継機をセットにして、パパ経由で王家に売りつけてやるつもりだ。
献上? そんなことしないよ。王家や軍部がこの技術を独占するのは、あまりよくないからな。
こういったものは国全体に広がってこそ人々の暮らしが便利になるのだ。軍部で独占されたら、それができない。
もっとも軍部で実験させて技術を熟成させるのは、悪くない。軍部は最先端の技術を使え、俺は性能実験ができる。ウィン・ウィンの関係だ。
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「イキッター・ガーナンドは隷属魔法を隠し、王族が通う学園に潜り込んだ罪で死罪が決まりましたぞ、師匠」
唐突にマグワニスが喋り始めた。
「リーン様がいる場でその話題は不適切じゃないか」
「いえ、このことはわたくしも気になっていましたから、一緒にお聞きしていいですか」
「……リーン様がいいと言うなら」
「それでは、改めまして……。イキッターは死罪。ボブス学園長は罷免の上、爵位を剥奪。イキッターを学園の教師に採用したタッカー副学園長は、爵位剥奪の上に投獄三〇年。ダイジョンブ主任教師はイキッターのことを知らなかったようですが、学園長と副学園長の証拠隠滅に手を貸したため、主任教師から常任教師に降格した上で停職六か月。イキッターの実家のガーナンド家は家財没収の上で闕所、当主は投獄五〇年と決まりましたぞ」
隷属魔法を持っていることを黙っていることは、それだけで罪になる。それをテイマーだと偽って王族が通う教師になったのだから、謀反を疑われても仕方がない。仮に謀反を否定しても、通じないのが貴族の世界だ。
ちゃんと申告すれば仕事もあるし、上手くやれば出世もできた。それでも隠したいと思うのは、貴族として恥ずかしいという考えがあるからだ。要は貴族の見栄というやつだな。
ちなみに爵位の剥奪はその後も家は存続し、元貴族という不名誉ながら家名を名乗ることができる。
闕所になると家は完全に潰され、家名を名乗ることもできなくなる。
しかしあの主任教師は、常任教師に降格になって停職六カ月か。普通なら自主退職するケースらしいけど、してないらしい。
それほど学園にしがみついて教師をしていたいのだろうか? 大した指導力もなさそうだから教え子が可愛そうなんだが。
「たしかリーン様以外にも王族が学園に通っているのでしたね」
「ええ、第五王子のイクス兄様が六年生、第三王女のリリス姉様が三年生として在学しています」
三人も王族が通う時期に、隷属魔法がバレてしまったから特に厳しい処分になったようだ。
いずれにしろ、教師になるべきではなかった。どうしてもなりたいと言うのであれば、国への申告をしっかりした上で働きかけをするべきだったのだろう。
「よし、辛気臭い話はこれまでだ。次はリーン様にいいものを見せましょう」
「いいものですか?」
「師匠、某にも!」
「マグワニスにもちゃんとじっけ……見せてやるから大丈夫だ」
二人の前に『加護ミエール』を置く。
「これは個人の能力を数値化する装置です。マグワニス。ここに手を置いてみてくれ」
「ここですな」
マグワニスはなんの疑問も持たず、手を置いた。
スイッチを入れ、測定。
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アッバス・マグワニス(65歳)
【加 護】 賢者
【体 力】 85
【魔 力】 430
【攻撃力】 130
【防御力】 40
【素早さ】 50
【素 質】 研究者
【称 号】 賢者 伯爵
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やるな、マグワニスめ。
俺よりも魔力が高いのは加護が加護だから認めてやるが、攻撃力が高いのはちょっとムカつく。
─────────
リーン・ソリティア(9歳)
【加 護】 魔女
【体 力】 15
【魔 力】 550
【攻撃力】 70
【防御力】 15
【素早さ】 20
【素 質】 宰相
【称 号】 第四王女
─────────
「「「………」」」
気まずい空気が流れる。
魔力が高いのは予想通りだが、素質がマズい。こんなのが知られたらリーン様の平民降嫁がなくなってしまうだろう。
よし、量産化の時は素質や称号は見えないようにしよう!
「マグワニス。ここで見たことは忘れろ。もし他言したら分かっているな?」
「も、もちろんです。某は何も見てませんぞ」
「リーン様もね」
「はい。何も見てません」
口は禍の元。見てない聞いてない。だから喋るネタなどないのだ。
「次は改良型の魔導通信機をお見せします」
「おお! 魔導通信機の改良型ですか! これは楽しみですな!」
マグワニスに見せるんじゃないんだぞ、分かってないだろ。
「リーン様は電信と魔導通信機についてご存じですか?」
「はい。電信はケーブルで繋がったところに情報を送るものですね。魔導通信機はケーブルに繋がってなくても情報を送れますが、距離に限りがあるとか」
「正解です。よく勉強してますね」
「そ、それほどでも……」
頬を染めるリーン様は、美少女度が二〇パーセント増しだな。
「従来の魔導通信機は携帯できるもので、情報伝達距離はおよそ1キロでした。これはご存じですか?」
これまでは波動というものに情報を乗せて送れる距離が1キロだった。
「はい。王家の一般教養の際に学びました」
たしか王家では軍事や政、行儀作法を一般教養として王子・王女に学ばせているんだったな。
「さすがは王家です」
良い人材を育てるために、幼い頃から帝王学を学ばせているわけだ。
「こちらの改良型の魔導通信機は、情報伝達距離が3キロほどになっています」
「まあ、これまでの3倍になっているのですね!」
波動の波長を調整することで、距離を延ばすことができた。おそらくもっと延ばせるが、今は波長の調整がここまでで限度だ。いずれは5キロ、10キロと伸ばしてやるつもりでいる。
「それだけではありません。この改良型が中継拠点と同じ役割をします。つまり戦時などでは戦線の移動に合わせてこの改良型を3キロごとに配置すれば、好きなだけ情報伝達距離を伸ばせるのです」
「まあ、それは軍部が喜びましょうね」
「固定型の中継機も電信と接続して使えるように改良し、さらに出力を上げることで距離も伸ばせました」
「距離を伸ばしたのは理解しましたが、電信と接続されるのですか?」
「固定型中継機の設置場所が電信拠点から近ければ、接続したほうが便利なんです。王都から固定型中継機までを電信で繋ぎ、その先を携帯用魔導通信機で運用することで運用の幅が広がるのです」
そのための回線増加などを色々工夫しなければいけないんだけどね。
「それは素晴らしいことですぞ、師匠!」
横で聞いていたマグワニスが騒ぎ出した。
「いきなり大声を出すな。驚くだろ」
「これは失礼したしました。しかしこれを量産化すれば、我が国の防衛網はさらに強化されますぞ」
「ああ、情報伝達量は電信のほうが多いが、魔導通信機は数さえ揃えれば場所を選ばずに情報を伝達できる。それに戦場の状況がほとんど時差なしで王都で手に入るぞ」
「素晴らしいです。スピナー様は本当にわたくしと同じ9歳なのですか?」
「ええ、9歳です。でも人より多くを学んでいる自負はありますよ」
この改良型の魔導通信機と固定型中継機をセットにして、パパ経由で王家に売りつけてやるつもりだ。
献上? そんなことしないよ。王家や軍部がこの技術を独占するのは、あまりよくないからな。
こういったものは国全体に広がってこそ人々の暮らしが便利になるのだ。軍部で独占されたら、それができない。
もっとも軍部で実験させて技術を熟成させるのは、悪くない。軍部は最先端の技術を使え、俺は性能実験ができる。ウィン・ウィンの関係だ。
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