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第21話 後宮周りの怪しい人影
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「ところで、巫貴妃様……ちょっとよろしいでしょうか」
明日龍帝と会うための衣装をあらかた選び終わったところで、家麗さんが声を落とした。
「その……、お耳に入れておきたいことがございます」
いつもの明るい表情は鳴りを潜め、真剣な面持ちの家麗さんにつられて思わず背筋を伸ばす。
「なに? 言ってみて」
家麗さんはちらりと周囲をうかがい、そして言った。
「この後宮の周りを嗅ぎ回っている怪しい人物がいるらしいのですが……。巫貴妃様はご存じでしょうか?」
「ああ、それなら聞いたことがあるわよ」
ここ後宮は噂話がさかんなのだ。
やれどこそこの奥方が誰それの愛人であるらしいだとか、誰がだれのことを好きだとか。
そんな中で最近よく聞くのが、
こそこそと後宮を調べている怪しい人がいる――
というものだった。
「放っておけばいいわよ、そんなの。こそこそ嗅ぎ回られたら確かに気分は悪いけど、そんなのどうせ暇を持てあましてる奴の娯楽だからね。どーんと構えてればいいのよ」
「それが、その人は後宮を調べているんじゃなくてですね……。後宮に出入りしている商人を調べているようなんです。いえ、もっと正確にいうと後宮に出入りしている商人の関係者、といいましょうか」
家麗さんは困ったように眉を下げながら言葉を続けた。
「より詳細に申しあげますと、後宮に出入りしている商人の関係者に女の子みたいに可愛い少年はいないか、と捜しているようなのです」
「ぶっふぉ」
私は変な声を出してしまった。
「そ、それって」
「はい。おそらくですが……」
家麗さんの視線が泳ぐ。
「男装した後宮の女性のことかと……」
この前街に出た、あれだ……。男装して街に買い物に出かけた、あれ。あのとき見かけられたのを捜されているのだ。
「ま、まさかバレたの?」
確かに大騒ぎで帰ってきた外出ではあったが、それでも後宮の妃とその女官が主犯であることまではバレていないはずだった。
私たちが男装していて外に出ていたとか、そういうのは後宮内で内々に処理されたのだ。
確かに女官長に、巫貴妃様は後宮第二位実質一位の妃であらせられるのですからもっとその自覚をもって行動してくださいと長々お説教されはしたが、それだけである。
「いえ、バレた、といいますか。ただ嗅ぎ回っている人物がいて、その人物が後宮商人の関係者に『女の子みたいな少年』がいるか探し回っている、というだけです」
「それって私たちのことよね……」
「いえ、巫貴妃様。具体的に誰を捜しているのかまでは分からないのです。この後宮では男装して外に出るなんてみんなやっていることですので……」
「……ああ、そういうこと」
つまり、捜されているのは後宮の誰かである可能性は高いけど、私たち……つまり私と家麗さんという個人である、とは言い切れないってことね。
「誰が誰を捜しているのかは分かりませんが、いずれにせよ、みんな不安がっています。ですから、できましたら……明日、龍帝陛下に後宮周辺の警備の強化をお願いしていただけませんでしょうか」
「ああ、なるほど」
それでこの話題を持ち出してきたのね。
確かにそれは渡りに船だわ。ちょうど明日龍帝陛下に会うんだし。
滅多に会わないあの龍帝陛下に、よ。
でも……。
私の脳裏にはあの朱い瞳がよみがえっていた。
もしかしたら、あの人が私を捜しているのかもしれない……確証はないけどそんな予感がしたのだ。
だとしたら、龍帝陛下に言ってしまえば彼の身が危なくなってしまう。
あの人が私を捜しているのだとしたらすぐに名乗り出たいところだけど、後宮を嗅ぎ回っているのがあの人だという確証はない……。
こうなったら、私が直接その嗅ぎ回ってる人に会って確かめてみるのが手っ取り早いわよね。
「……家麗さん、この件、私に任せてくれないかしら」
「巫貴妃様に?」
「ええ。もし仮に明日龍帝陛下に陳情してその人が捕まって、後宮の女性たちが普段から男装して街に出ている、なんてことが龍帝陛下のお耳に入ったらさすがに不味いでしょ。龍帝陛下のお心一つではあるけど、この後宮のみんなが一斉に処分されちゃうかもしれないのよ」
咄嗟に考えた言い訳にしては、我ながら筋が通っていた。
「そ、それは確かに。いったいどうしたら……」
「ねぇ家麗さん。まだあの男装の衣装ってあるわよね?」
「え、ええ。ありますが……」
「それを着て、後宮を出て嗅ぎ回ってる人物に私が直談判しに行くっていうの、どうかしら。嗅ぎ回るなって直接文句いってやるのよ」
「え……き、危険ですわ!」
「危険でもなんでもやってみる価値はあるわよ」
「でも……」
「後宮のみんなを守るためよ、家麗さん。私はここの代表者ですもん、少しくらい危険でもやっちゃうわよ」
家麗さんは困惑した表情を浮かべていたけれど、やがてゆっくりとうなずいた。
「……分かりました、巫貴妃様。でも一つ条件がございます」
「条件?」
「その直談判、わたしもお供いたしますわ」
「家麗さんが……?」
「はい。わたしなら後宮以外の宮廷の地図も頭に入っておりますから巫貴妃様をご案内することもできますし、それに……」
家麗さんはそこで言葉を切った。
「この前の失敗を取り戻すためにも、巫貴妃様をお守りする機会をいただきたいのです」
真剣なまなざしだった。
そういえば、この間の件で彼女はひどく落ち込んでいたっけ。
市場ではぐれたのをずいぶん謝られたのよね……。
あれがなければあの朱い瞳の人とも会えなかったから、かえって感謝しているくらいなんだけどね。
「……分かったわ。家麗さん、お供をよろしくお願いします」
「はい!」
嬉しそうに笑う家麗さん。
うん、可愛い。
「じゃあさっそく、今から男装して外に出て罠を張るわよ!」
「い、今からでございますか?」
「龍帝陛下とお会いするのは明日だしね。早いほうがいいわ」
「そうですわね……。では衣装を持ってまいりますので少々お待ちくださいませ」
家麗さんは膝をちょこんとかがませる可愛らしい礼をすると、小走りで去っていった。
「さてと」
私は大きく深呼吸をした。
ここからが正念場だ。
あの朱い瞳の男が私を捜しているのか、それとも全然別なのか。
誰だか知らないけど後宮のみんなが不安がっているんだもの。後宮の代表者として、きっちり締めてあげないとね。
明日龍帝と会うための衣装をあらかた選び終わったところで、家麗さんが声を落とした。
「その……、お耳に入れておきたいことがございます」
いつもの明るい表情は鳴りを潜め、真剣な面持ちの家麗さんにつられて思わず背筋を伸ばす。
「なに? 言ってみて」
家麗さんはちらりと周囲をうかがい、そして言った。
「この後宮の周りを嗅ぎ回っている怪しい人物がいるらしいのですが……。巫貴妃様はご存じでしょうか?」
「ああ、それなら聞いたことがあるわよ」
ここ後宮は噂話がさかんなのだ。
やれどこそこの奥方が誰それの愛人であるらしいだとか、誰がだれのことを好きだとか。
そんな中で最近よく聞くのが、
こそこそと後宮を調べている怪しい人がいる――
というものだった。
「放っておけばいいわよ、そんなの。こそこそ嗅ぎ回られたら確かに気分は悪いけど、そんなのどうせ暇を持てあましてる奴の娯楽だからね。どーんと構えてればいいのよ」
「それが、その人は後宮を調べているんじゃなくてですね……。後宮に出入りしている商人を調べているようなんです。いえ、もっと正確にいうと後宮に出入りしている商人の関係者、といいましょうか」
家麗さんは困ったように眉を下げながら言葉を続けた。
「より詳細に申しあげますと、後宮に出入りしている商人の関係者に女の子みたいに可愛い少年はいないか、と捜しているようなのです」
「ぶっふぉ」
私は変な声を出してしまった。
「そ、それって」
「はい。おそらくですが……」
家麗さんの視線が泳ぐ。
「男装した後宮の女性のことかと……」
この前街に出た、あれだ……。男装して街に買い物に出かけた、あれ。あのとき見かけられたのを捜されているのだ。
「ま、まさかバレたの?」
確かに大騒ぎで帰ってきた外出ではあったが、それでも後宮の妃とその女官が主犯であることまではバレていないはずだった。
私たちが男装していて外に出ていたとか、そういうのは後宮内で内々に処理されたのだ。
確かに女官長に、巫貴妃様は後宮第二位実質一位の妃であらせられるのですからもっとその自覚をもって行動してくださいと長々お説教されはしたが、それだけである。
「いえ、バレた、といいますか。ただ嗅ぎ回っている人物がいて、その人物が後宮商人の関係者に『女の子みたいな少年』がいるか探し回っている、というだけです」
「それって私たちのことよね……」
「いえ、巫貴妃様。具体的に誰を捜しているのかまでは分からないのです。この後宮では男装して外に出るなんてみんなやっていることですので……」
「……ああ、そういうこと」
つまり、捜されているのは後宮の誰かである可能性は高いけど、私たち……つまり私と家麗さんという個人である、とは言い切れないってことね。
「誰が誰を捜しているのかは分かりませんが、いずれにせよ、みんな不安がっています。ですから、できましたら……明日、龍帝陛下に後宮周辺の警備の強化をお願いしていただけませんでしょうか」
「ああ、なるほど」
それでこの話題を持ち出してきたのね。
確かにそれは渡りに船だわ。ちょうど明日龍帝陛下に会うんだし。
滅多に会わないあの龍帝陛下に、よ。
でも……。
私の脳裏にはあの朱い瞳がよみがえっていた。
もしかしたら、あの人が私を捜しているのかもしれない……確証はないけどそんな予感がしたのだ。
だとしたら、龍帝陛下に言ってしまえば彼の身が危なくなってしまう。
あの人が私を捜しているのだとしたらすぐに名乗り出たいところだけど、後宮を嗅ぎ回っているのがあの人だという確証はない……。
こうなったら、私が直接その嗅ぎ回ってる人に会って確かめてみるのが手っ取り早いわよね。
「……家麗さん、この件、私に任せてくれないかしら」
「巫貴妃様に?」
「ええ。もし仮に明日龍帝陛下に陳情してその人が捕まって、後宮の女性たちが普段から男装して街に出ている、なんてことが龍帝陛下のお耳に入ったらさすがに不味いでしょ。龍帝陛下のお心一つではあるけど、この後宮のみんなが一斉に処分されちゃうかもしれないのよ」
咄嗟に考えた言い訳にしては、我ながら筋が通っていた。
「そ、それは確かに。いったいどうしたら……」
「ねぇ家麗さん。まだあの男装の衣装ってあるわよね?」
「え、ええ。ありますが……」
「それを着て、後宮を出て嗅ぎ回ってる人物に私が直談判しに行くっていうの、どうかしら。嗅ぎ回るなって直接文句いってやるのよ」
「え……き、危険ですわ!」
「危険でもなんでもやってみる価値はあるわよ」
「でも……」
「後宮のみんなを守るためよ、家麗さん。私はここの代表者ですもん、少しくらい危険でもやっちゃうわよ」
家麗さんは困惑した表情を浮かべていたけれど、やがてゆっくりとうなずいた。
「……分かりました、巫貴妃様。でも一つ条件がございます」
「条件?」
「その直談判、わたしもお供いたしますわ」
「家麗さんが……?」
「はい。わたしなら後宮以外の宮廷の地図も頭に入っておりますから巫貴妃様をご案内することもできますし、それに……」
家麗さんはそこで言葉を切った。
「この前の失敗を取り戻すためにも、巫貴妃様をお守りする機会をいただきたいのです」
真剣なまなざしだった。
そういえば、この間の件で彼女はひどく落ち込んでいたっけ。
市場ではぐれたのをずいぶん謝られたのよね……。
あれがなければあの朱い瞳の人とも会えなかったから、かえって感謝しているくらいなんだけどね。
「……分かったわ。家麗さん、お供をよろしくお願いします」
「はい!」
嬉しそうに笑う家麗さん。
うん、可愛い。
「じゃあさっそく、今から男装して外に出て罠を張るわよ!」
「い、今からでございますか?」
「龍帝陛下とお会いするのは明日だしね。早いほうがいいわ」
「そうですわね……。では衣装を持ってまいりますので少々お待ちくださいませ」
家麗さんは膝をちょこんとかがませる可愛らしい礼をすると、小走りで去っていった。
「さてと」
私は大きく深呼吸をした。
ここからが正念場だ。
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