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第十二章
文化祭①
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小学校の卒業式の翌日から続いたスマホグループでの怒涛の出来事は、本来の無理をしていない真面目な美雪に戻り、落ち着きを取り戻したと言えるのではないだろうか。
絵理香達はそのまま変わらないが、特に誰かに絡んだり乱すことはない。勝手に学校の外で騒ぐ分には、学校内の生徒にはなんの影響もないのだ。学校をサボっても、テストを受けなくても、ゆくゆくは絵理香に返って来るだけで、誰も気にしない。由奈も、以前のように気にすることもない――。
中学校の二学期は、なかなかに忙しいのだ。
夏休み明けすぐの課題テストが終わったら、十月に文化祭と中間テスト、十一月に体育祭と期末テストがある。
夏休みから部活では練習が始まっているが、クラスでも練習が始まる。
一年生は、合唱とボディーパーカッションをするのだ。曲目は、音楽の先生が選んだ曲の中から、各クラス希望を出し、他のクラスと被らないように決定される。
ピアノ伴奏は、音楽の先生からの指名で決まるのだ。
そして――。
「竹内さん、2組の伴奏引き受けてもらえるかしら?」
「はい」
音楽の先生から、由奈に声が掛かった。
「由奈ちゃん頑張って」と朱里からも応援してもらう。
家に帰って、母と姉に文化祭のクラスのピアノ伴奏の話をすると、「あら、由奈もお声が掛かったのね」と言われた。
「え?!」
「由奈は知らなかった?由香もいつも伴奏を頼まれてるわよ」
「知らなかった」
「由奈も頑張って」
「う、うん……」
勉強も忙しいのに、吹奏楽部の練習とクラスのピアノ伴奏の練習をする姉。どこにそんな時間があるのかと驚く。
吹奏楽部にとって文化祭は、日頃の練習の発表の場でもあり、由香達3年生が引退を迎える日だ。ステージに立つ緊張よりも、先輩たちが引退してしまう寂しさが勝っている。
最後のステージを部員全員が成功させたいと、気持ちを一つにして練習に励んでいる。
そんな忙しくも充実した日々を瑞希にも交換ノートを通じて報告している。いつも思いやり溢れる返事が返ってくるのだ。
絵理香達はそのまま変わらないが、特に誰かに絡んだり乱すことはない。勝手に学校の外で騒ぐ分には、学校内の生徒にはなんの影響もないのだ。学校をサボっても、テストを受けなくても、ゆくゆくは絵理香に返って来るだけで、誰も気にしない。由奈も、以前のように気にすることもない――。
中学校の二学期は、なかなかに忙しいのだ。
夏休み明けすぐの課題テストが終わったら、十月に文化祭と中間テスト、十一月に体育祭と期末テストがある。
夏休みから部活では練習が始まっているが、クラスでも練習が始まる。
一年生は、合唱とボディーパーカッションをするのだ。曲目は、音楽の先生が選んだ曲の中から、各クラス希望を出し、他のクラスと被らないように決定される。
ピアノ伴奏は、音楽の先生からの指名で決まるのだ。
そして――。
「竹内さん、2組の伴奏引き受けてもらえるかしら?」
「はい」
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「由奈ちゃん頑張って」と朱里からも応援してもらう。
家に帰って、母と姉に文化祭のクラスのピアノ伴奏の話をすると、「あら、由奈もお声が掛かったのね」と言われた。
「え?!」
「由奈は知らなかった?由香もいつも伴奏を頼まれてるわよ」
「知らなかった」
「由奈も頑張って」
「う、うん……」
勉強も忙しいのに、吹奏楽部の練習とクラスのピアノ伴奏の練習をする姉。どこにそんな時間があるのかと驚く。
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そんな忙しくも充実した日々を瑞希にも交換ノートを通じて報告している。いつも思いやり溢れる返事が返ってくるのだ。
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