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第十二章
文化祭③
「いってらっしゃい」
「「いってきます」」
母に笑顔で見送られ、珍しく姉と同じ時間に家を出た。朱里と待ち合わせをしているところまで姉と一緒に歩く。
「お姉ちゃん、本当に今日で最後なんだね」
「そうね。でも、運動部に比べたら長く活動できたし、すごく楽しかったから思い残すことはないよ」
「三年生の先輩がいなくなるのが寂しい」
「次の部長も決まったし、私達は安心して引退できるよ」
先日、部活内の話し合いで次の部長と副部長も決まったのだ。その時も、終わりが近づいている寂しさを感じたが、今日は本当に最後なのだ。次の部活には三年生はいない……。
「ゆーちゃん!」
朱里がこちらに向かって手を振っている。
「「おはよう」」
「おはようございます。由香先輩今日は精一杯頑張ります!」
朱里も昨日までは寂しいと嘆いていたが、そんな様子は微塵も見せず由香に挨拶をしている姿に、由奈はウルッとくる。
「うんうん。朱里ちゃん楽しもうね」
由香も元気な朱里に満面の笑みだ。
更に、由香の友達も途中で合流し、学校までの道のりがにぎやかになった。
校門には、『文化祭』の看板が立て掛けてある。保護者の入場受付を設置していたり、校内案内やプログラムを設置したりと、先生達も忙しそうだ。学校全体がイベントに浮足立っている。
教室もいつもよりにぎやかだ。
ほどなくして校内放送が流れてきた。
『本日は文化祭です。まもなく観覧客の入場が始まります。生徒は、各自教室で準備し、今一度身だしなみを整えて下さい』
由奈も制服のリボンが曲がっていないかチェックする。クラスメイト達も各自チェックしている姿が目に入る。
身だしなみの言葉で、ふと絵里香達のことを思い出した。文化祭の練習が始まった頃から見ていない気がする。
「朱里ちゃん、絵里香達って最近見ないね」
「誰かが絵里香達のこと噂してたけど、学校に来ないで公園で集まってたらしいよ」
「サボってるってこと?」
「多分……」
中学生が昼間に公園にいて、注意されないのだろうか。美雪のことを思うと、あのタイミングで解決できて本当に良かった。
「「いってきます」」
母に笑顔で見送られ、珍しく姉と同じ時間に家を出た。朱里と待ち合わせをしているところまで姉と一緒に歩く。
「お姉ちゃん、本当に今日で最後なんだね」
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「三年生の先輩がいなくなるのが寂しい」
「次の部長も決まったし、私達は安心して引退できるよ」
先日、部活内の話し合いで次の部長と副部長も決まったのだ。その時も、終わりが近づいている寂しさを感じたが、今日は本当に最後なのだ。次の部活には三年生はいない……。
「ゆーちゃん!」
朱里がこちらに向かって手を振っている。
「「おはよう」」
「おはようございます。由香先輩今日は精一杯頑張ります!」
朱里も昨日までは寂しいと嘆いていたが、そんな様子は微塵も見せず由香に挨拶をしている姿に、由奈はウルッとくる。
「うんうん。朱里ちゃん楽しもうね」
由香も元気な朱里に満面の笑みだ。
更に、由香の友達も途中で合流し、学校までの道のりがにぎやかになった。
校門には、『文化祭』の看板が立て掛けてある。保護者の入場受付を設置していたり、校内案内やプログラムを設置したりと、先生達も忙しそうだ。学校全体がイベントに浮足立っている。
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ほどなくして校内放送が流れてきた。
『本日は文化祭です。まもなく観覧客の入場が始まります。生徒は、各自教室で準備し、今一度身だしなみを整えて下さい』
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身だしなみの言葉で、ふと絵里香達のことを思い出した。文化祭の練習が始まった頃から見ていない気がする。
「朱里ちゃん、絵里香達って最近見ないね」
「誰かが絵里香達のこと噂してたけど、学校に来ないで公園で集まってたらしいよ」
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