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1章
18話
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「あら!ようやく来てくれたのね!」
墓参りの後、アキの実家へ寄った。
突然迷惑かと思ったが知樹が連絡を入れてくれていたようだ。
アキの母親が笑顔で出迎えてくれた。
「ともくんから連絡あったときは嬉しかったのよ?りっちゃんずっと自分を責めていたでしょう?」
もう37のいい歳したおっさんだというのに、おばさんは小さい頃のままの呼び方で俺らの名前を呼ぶ。
気恥ずかしいからやめてくれと言っても、もう変わらないだろう。
「彰も喜んでると思うわ。りっちゃんのこと、本当に大好きだったから。あの子ね、たまに帰ってきてもりっちゃんの話しかしないのよ?」
本当に、どうしてもっと早く来なかったのだろう。
目頭が熱くなるのを感じながらなんとか口を開いた。
「遅くなって、すみませんでした。....ずっと逃げてたんです。でも、逃げても何も変わらなかった。....もっと早く気づけばよかったのに」
「気づいたならもう大丈夫よ。彰の事を覚えていてくれるだけで本当に嬉しいんだから。.....ところで、隣の方はりっちゃんの彼氏さんかしら?」
おばさんがミィーファをちらりと見て興味深そうに聞いてくる。
「ちょっとおばさん、俺の彼氏かもでしょ」
「あら。ごめんなさい。ともくんにこんな綺麗な彼氏が出来るとは思えなかったから」
「ちょ、それどういう意味!?」
「ふふ。彰も安心すると思うわ。りっちゃん義理立てしてずっと1人で居るって言いそうだったから」
肯定も否定もしていないのに勝手に話が進んでいく。
「まだ彼氏じゃないから」
「....私が一方的に好きなだけでして....」
「まあ!そうなの!まだ、ね!その時はまた報告しに来てちょうだいね」
心底嬉しそうに話すおばさんを横目に知樹は面白くなさそうに呟く。
「おばさん昔っから律のこと贔屓してね?」
「だってりっちゃん男前じゃない」
「え、俺だってイケメンでしょ!?」
「ともくんはそういうところがねぇ」
....懐かしい。15年前となにも変わらない。
こんなにも来るのが遅くなってしまったのに、文句のひとつも言わない。
一方、実家にも15年ぶりに帰ったのだが顔を見た瞬間に頭をはたかれた。
相当心配をかけてしまったようなので仕方ないがアキの家とは大違いだ。
しかもミィーファを見た母親がきゃーきゃーと騒ぎだしてうるさかった。
大したことはしていないのに今日はなんだかどっと疲れた。
ひとまず家に帰ると大家さんが声をかけてきた。
「進藤さん、丁度よかった。先程警察の方がね、部屋を調べ終わったって言ってたよ。やっぱり盗聴器が取り付けられてたみたいだから、近いうちに引っ越した方がいいって....」
「あー....、マジすか....。分かりました。ありがとうございます」
実際に盗聴器がしかけられていたと聞くとやはり気持ちが悪い。
いつの間に家に入られてたんだ。
アキと過ごした家を離れる気はなかったのに。
改めて部屋を見渡すとアキが居た頃よりも全体的に汚い。
引っ越しも考えないといけないし、片付けますか....。
アキの写真に目をやると腕時計も一緒に目に入る。
動いてる!?
思わず駆け寄って手に取ると、秒針が小さな音を鳴らしながら時を刻んでいた。
なんで!?
.....いや、壊れてなかったんだ。止まってだ方がおかしかったのか。
あの日以来、ずっと置いたままだった腕時計を左手首につけた。
やはり、お墓で聞こえた声はアキだったんだろうか。
「....ありがとう、アキ」
墓参りの後、アキの実家へ寄った。
突然迷惑かと思ったが知樹が連絡を入れてくれていたようだ。
アキの母親が笑顔で出迎えてくれた。
「ともくんから連絡あったときは嬉しかったのよ?りっちゃんずっと自分を責めていたでしょう?」
もう37のいい歳したおっさんだというのに、おばさんは小さい頃のままの呼び方で俺らの名前を呼ぶ。
気恥ずかしいからやめてくれと言っても、もう変わらないだろう。
「彰も喜んでると思うわ。りっちゃんのこと、本当に大好きだったから。あの子ね、たまに帰ってきてもりっちゃんの話しかしないのよ?」
本当に、どうしてもっと早く来なかったのだろう。
目頭が熱くなるのを感じながらなんとか口を開いた。
「遅くなって、すみませんでした。....ずっと逃げてたんです。でも、逃げても何も変わらなかった。....もっと早く気づけばよかったのに」
「気づいたならもう大丈夫よ。彰の事を覚えていてくれるだけで本当に嬉しいんだから。.....ところで、隣の方はりっちゃんの彼氏さんかしら?」
おばさんがミィーファをちらりと見て興味深そうに聞いてくる。
「ちょっとおばさん、俺の彼氏かもでしょ」
「あら。ごめんなさい。ともくんにこんな綺麗な彼氏が出来るとは思えなかったから」
「ちょ、それどういう意味!?」
「ふふ。彰も安心すると思うわ。りっちゃん義理立てしてずっと1人で居るって言いそうだったから」
肯定も否定もしていないのに勝手に話が進んでいく。
「まだ彼氏じゃないから」
「....私が一方的に好きなだけでして....」
「まあ!そうなの!まだ、ね!その時はまた報告しに来てちょうだいね」
心底嬉しそうに話すおばさんを横目に知樹は面白くなさそうに呟く。
「おばさん昔っから律のこと贔屓してね?」
「だってりっちゃん男前じゃない」
「え、俺だってイケメンでしょ!?」
「ともくんはそういうところがねぇ」
....懐かしい。15年前となにも変わらない。
こんなにも来るのが遅くなってしまったのに、文句のひとつも言わない。
一方、実家にも15年ぶりに帰ったのだが顔を見た瞬間に頭をはたかれた。
相当心配をかけてしまったようなので仕方ないがアキの家とは大違いだ。
しかもミィーファを見た母親がきゃーきゃーと騒ぎだしてうるさかった。
大したことはしていないのに今日はなんだかどっと疲れた。
ひとまず家に帰ると大家さんが声をかけてきた。
「進藤さん、丁度よかった。先程警察の方がね、部屋を調べ終わったって言ってたよ。やっぱり盗聴器が取り付けられてたみたいだから、近いうちに引っ越した方がいいって....」
「あー....、マジすか....。分かりました。ありがとうございます」
実際に盗聴器がしかけられていたと聞くとやはり気持ちが悪い。
いつの間に家に入られてたんだ。
アキと過ごした家を離れる気はなかったのに。
改めて部屋を見渡すとアキが居た頃よりも全体的に汚い。
引っ越しも考えないといけないし、片付けますか....。
アキの写真に目をやると腕時計も一緒に目に入る。
動いてる!?
思わず駆け寄って手に取ると、秒針が小さな音を鳴らしながら時を刻んでいた。
なんで!?
.....いや、壊れてなかったんだ。止まってだ方がおかしかったのか。
あの日以来、ずっと置いたままだった腕時計を左手首につけた。
やはり、お墓で聞こえた声はアキだったんだろうか。
「....ありがとう、アキ」
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