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二章
49話 学校
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家を出たその日はネットカフェで寝泊まりをした。
家のベッドよりもぐっすり寝ることができなかったが、とても清々しかった。
背伸びをして、昨日バッグに入れた教科書をそのまま持って学校に行く。
「おはようございます、桜さん」
「おはよう、蔭西くん。今日は何か顔色いいね」
「そう?」
桜さんには隠しておくべきか。
いや、でも言うべきだ。
父と何を話したかも全て。
「今日の放課後、ちょっとだけ時間ある?」
「え?」
俺が桜さんに言うとしたとき、桜さんがそう聞いてきた。
「もちろん。どうした?」
「ちょっと私の家に来てもらえる?」
「…ああ、わかった」
話すこと全て吹っ飛んだ。
いきなり、行ったこともない、それも女性の家に誘われるなんて…。
あ、いや、御崎さんの部屋に入ったことがある。
でもなぜかあの時は何とも思わなかった。
御崎さんには失礼だが、あの時は御崎さんのことをちゃんと女性として見てなかっただろう。
女性というより、何か別のものだと俺は感じていた。
「俺も話したいことあるから、お互いにね」
「あ、そうなの?うちで大丈夫?」
「問題ない」
問題しかない。
心臓が破裂しそうなぐらいバクバクしている。
これまでにないぐらい動揺してしまった。
落ち着け、落ち着け。
「じゃあ、また後で」
桜さんが席に戻っていき、近くの仲のいい友達と会話を始めた。
「三連休なんかあった?」
後ろから冷やかすように坂ノ宮さんが聞いてきた。
「何もなかったよ」
「それにしても前よりも距離が近かったような?」
「そんなことは…」
「わかりやすいね。顔真っ赤だよ」
バッと自分の顔を覆う、
確かに自分の顔が熱いのが分かる。
「初々しいねぇ。見てるこっちが恥ずかしくなってきそうだよ」
「自分もこういう関係になればわかるよ。いかに無自覚でやってるか」
「できたら、ね」
やはり坂ノ宮さんは恋愛とか、そういう人間関係について詳しく口にしようとしない。
そこをどうにかできれば、御崎さん、そして皆島さんの思いも届くと思うのだが。
「まぁ、うまくやるんだよ。あんないい子普通いないから」
「親目線かっ」
そうツッコミを入れて、あはは、と笑う。
最近になって坂ノ宮さんとちゃんと仲良くなれた気がする、
久しぶり、いや、初めてできた気軽に話せる友達かもしれない。
「おはようございます。皆さん、席についてください」
そう言いながら担任が教室に入ってきた。
いつもとは違う朝だったが、今日もいつも通りの一日が始まる。
いったい何の話をされるのだろうか、と思いながら俺は先生の話に耳を傾けた。
家のベッドよりもぐっすり寝ることができなかったが、とても清々しかった。
背伸びをして、昨日バッグに入れた教科書をそのまま持って学校に行く。
「おはようございます、桜さん」
「おはよう、蔭西くん。今日は何か顔色いいね」
「そう?」
桜さんには隠しておくべきか。
いや、でも言うべきだ。
父と何を話したかも全て。
「今日の放課後、ちょっとだけ時間ある?」
「え?」
俺が桜さんに言うとしたとき、桜さんがそう聞いてきた。
「もちろん。どうした?」
「ちょっと私の家に来てもらえる?」
「…ああ、わかった」
話すこと全て吹っ飛んだ。
いきなり、行ったこともない、それも女性の家に誘われるなんて…。
あ、いや、御崎さんの部屋に入ったことがある。
でもなぜかあの時は何とも思わなかった。
御崎さんには失礼だが、あの時は御崎さんのことをちゃんと女性として見てなかっただろう。
女性というより、何か別のものだと俺は感じていた。
「俺も話したいことあるから、お互いにね」
「あ、そうなの?うちで大丈夫?」
「問題ない」
問題しかない。
心臓が破裂しそうなぐらいバクバクしている。
これまでにないぐらい動揺してしまった。
落ち着け、落ち着け。
「じゃあ、また後で」
桜さんが席に戻っていき、近くの仲のいい友達と会話を始めた。
「三連休なんかあった?」
後ろから冷やかすように坂ノ宮さんが聞いてきた。
「何もなかったよ」
「それにしても前よりも距離が近かったような?」
「そんなことは…」
「わかりやすいね。顔真っ赤だよ」
バッと自分の顔を覆う、
確かに自分の顔が熱いのが分かる。
「初々しいねぇ。見てるこっちが恥ずかしくなってきそうだよ」
「自分もこういう関係になればわかるよ。いかに無自覚でやってるか」
「できたら、ね」
やはり坂ノ宮さんは恋愛とか、そういう人間関係について詳しく口にしようとしない。
そこをどうにかできれば、御崎さん、そして皆島さんの思いも届くと思うのだが。
「まぁ、うまくやるんだよ。あんないい子普通いないから」
「親目線かっ」
そうツッコミを入れて、あはは、と笑う。
最近になって坂ノ宮さんとちゃんと仲良くなれた気がする、
久しぶり、いや、初めてできた気軽に話せる友達かもしれない。
「おはようございます。皆さん、席についてください」
そう言いながら担任が教室に入ってきた。
いつもとは違う朝だったが、今日もいつも通りの一日が始まる。
いったい何の話をされるのだろうか、と思いながら俺は先生の話に耳を傾けた。
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