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8… アスカの変身
しおりを挟むレオンは、泣きながら起き上がろうとするアスカを支えた。
レオンの両腕にアスカの上半身がもたれかかる。
レオンはその腕に違和感を感じた。
「アスカ・・・?」
「あっ・・・」
柔らかい。少し骨ばった胸が当たるはずのところに、すごくやわらかい感触がする。
アスカは胸元を隠すようにシーツを掴み、レオンから離れた。
「アスカ?」
レオンはアスカに近づく。アスカは逃げる。しかしすぐに粗末で小さいベッドの壁際に追いつめられた。
「レオン・・・!見ないで・・・。ボク・・・レオンに嫌われたら・・・」
「オレがお前を嫌いになることなんて一生ない!」
レオンはそう言い切ると、アスカのシーツを引きはがして両腕を掴み、開かせた。
「あっ・・・」
顔をそらせて震えるアスカの二つの乳房が、大きくなって揺れている。
「アスカ、どうして・・・」
茫然とするレオン。
「どうして女の姿になっているんだ・・・!」
アスカは泣きながら答えた。
「この間・・・レオンに会った雨の日の夜、食べてしまったんだ・・・。人魚の木の実を。
で、でもボクが食べたもは赤い実だったんだよ!男になるという、赤い実だ・・・。なのにどうして・・・、なぜこんな姿に・・・」
レオンはアスカを抱きしめた。
「大丈夫だ、大丈夫だよアスカ!オレが何とかしてやるから!!このことを他に誰か知ってるの?」
アスカは首を振る。
「ううん、ボクだけ・・・。今朝、気付いたんだ・・・。レオン、お願い、嫌いにならないで。お願い・・・。」
「バカだな、言ったろ?嫌いになんかなるものか!・・・オレが守ってやる!安心していいよアスカ。
」
「レオン・・・レオン・・・ありがとう・・・。迷惑かけてごめんね・・・。」
レオンは自分の胸の中で泣くアスカを見つめた。
こんな時だが、なんて可愛らしいんだろうと思う。
茶色の髪、瞳、白い肌、体・・・病気でやつれているにもかかわらず全てが光り輝くようだった。
大きな二つの乳房は服の間からこぼれ落ちるようにあらわになっている。
引き締まった腰の下の下腹部は、少し丸みを帯びていた。
レオンは、自分の中の欲望を激しく感じた。
(こんな・・・アスカが悲しんでいる時にオレは・・・!)
このままアスカのそばにいては理性が持たない、そう思ったレオはアスカをベッドに寝かして立ち上がる。
「アスカ、オレは父さんに相談して、何とかする方法を探してみる。きっとどうにかなるはずだよ。
なるべく早くまたここに来るから、それまでは・・・今のアスカの体のこと、誰にも気づかれないようにな・・・」
アスカはこくんとうなづく。
レオンが、自分のことを嫌いにならなかったのが嬉しかった。
レオンはその気持ちを察したように、クシャクシャとアスカの髪の毛を撫でてから部屋を出ていく。
早くアスカを助けたいという一心で、なるべく急いだ。
しかしそのせいでレオンは、継母が二人の会話を聞いていたことに気が付かなかった。
レオンは屋敷に向かう間、自分の心を整理していた。
アスカが女になっているのを見た時、思わず喜んだ自分がいたこと。
普段、冗談でアスカに”女になったら嫁にしてやる”と言っていたが、その気持ちは嘘ではなかったと思う。
胸に抱いた時、狂おしいほどアスカに欲情した。
(オレは最低だな・・・!親友が苦しんでいる時に・・・!)
邪念を追い払うかのように頭を強く振る。
レオンは屋敷に着くと急いで父親を捜し、2人だけで話したいと奥の部屋に連れて行った。
村長である父親だけにはアスカのことを話す。
「父さん、アスカは赤い実を食べてまだ2日なんだ。しかも13歳になる前・・・。どうにかしてやれないだろうか?」
村長はしばらく考えていたが、
「方法は、ある。絶対ではないが、試す価値はあるだろう。」
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