最後の展開に驚く物語

3 夏休み

7月26日　ボウリング場

今日は修学旅行のメンバーでボウリング場に行った。
僕はボウリングが得意だったのでみんなに教えてあげた。
そしてさくらがストライクを出して、喜んで戻ってきた時も、僕は嬉しかった。

8月5日　ショッピングモール

今日は正座占いが12位だった。
僕は占いなど信じないタイプだったが、今日は何か嫌な予感がした。
さくらから1件のメッセージが来た。
アニメのグッズを買いに行こう、と来たのだ。
勿論、「行くよ」と返信した。
急いで支度を済ませ、集合場所に行った。
楽しい時間が始まった、と思った。
買い物が終わって、僕はゲームセンターに行こう、と誘った。
さくらはうなずいてくれた。
移動中、僕は横断歩道上で手に持っていた荷物を落としてしまった。
さくらはこれに気づいていなかった。
荷物を拾って顔を上げると、さくらの隣には車があった。

そのまま、さくらははねられてしまった。
まさかの展開に俺は驚きを隠せなかった。
急いで救急車を呼んだ。
意識があることが不幸中の幸いだった。
帰りの僕の心の中は悲しみ、ただ一色だった。

8月6日　病院

看護師さんは、夏休み明けまでには治ると言った。
僕はさくらがいる部屋に向かった。
さくらは、こう言った。
「何で助けてくれなかったの？」
僕は事実を言おうとした。
しかし、「言い訳しないで。来ないで。気持ち悪い。」と言った。
僕は目に涙を浮かべた。
僕はその顔を隠すように病室を出ていった。
僕とさくらの関係に大きくひびが入った瞬間だった。