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第一章 原作前
第49話 錬金術と浄化の応用
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たぶんこれは挨拶しなきゃ駄目なパターンだよな……。
って、いつの間にか俺たちを付けてきていた人が王様に耳打ちしてるよ!
尾行はヘタクソだけど、動きはミラさんに近いのかもしれない。よし、逆らわないでおこう。
じゃなくて挨拶だろ!
「は、はじめまして。クリーク辺境伯家の三男。ドライ・フォン・クリークと申します。俺。じゃなくて、私をお待ちしていたとお聞きしました。遅くなり申し訳ありません」
「ほほう。礼儀はわかっておるの。我が最愛の娘、ファラたん……ファラフェルがクリーク辺境伯家の長男ではなく三男のに嫁ぎたい、それも第二婦人としてだ」
ファラたんって言ったよこの人! じゃなくて我が娘ってことはやっぱり王様かよ!
なんで来てるんだよ! 王様がホイホイ抜け出して隣国とはいえ他の国に出歩いちゃ駄目だろ!
お、落ち着け。そうじゃない。第二婦人としてってところだろ。ファラは大丈夫とか言ってたけど、やっぱりそれだよな。
「あ、あの、それはですね、えっと……」
どうしよう、何て説明すればいいんだよ!
「ドライ、大丈夫よ。洗脳されていたことも、教会が絡んでいることも、全部ツヴァイ様に聞きましたわ」
「え?」
「だからといって、すべてを許せるわけもありませんし、アイン様からドライに婚約者を変更したことも変えることはありませんわよ」
「そ、うなんだ、じゃなくて、そうなのですね」
「あら、嬉しそうですわねドライ。喋り方は砕けた方でいいわよ。お父様も公務を放り出して勝手に付いてきただけだから」
公務を放り出してきた? ファラたんって呼んだこともだけど、どんだけ娘が好きなんだよ……。
でも……そうか、俺もファラのこと好きになってるんだな。
だからファラがアイン兄さんの婚約者に戻らないとわかって笑ってしまったんだし。
ほんの少ししか一緒にいなかったのに、いつの間にかファラを受け入れ誰にも渡したくないと思っている。
リズもだけど、二人と幸せに暮らすために俺はもっと死なないように変えていかなきゃだな。
「お、おい、それでは私の威厳がだな。確かに今、肩書きはファラフェルの父親として来ているが……まあ、よいか。言い出したら聞かぬ子だものな、母に似て。……ドライよ、席につき、好きに喋るがよい」
「は、はい。ありがとうございます」
「それでドライ、孤児院と教会を回っていたみたいだけど、なにかわかったの?」
「うん。教会や教会が運営する孤児院にあるアザゼルの石像が呪い、熱病の呪いをばらまく触媒だとわかったのです」
「本当にそんなことが……」
「それで、俺とリズでアザゼルの石像を浄化をして呪いの元を消して回ってたんだけど……」
「ちょっと待つのだ。聖魔法はクリーク辺境伯に聞きわかっておったが、本当に教会がそのようなことを?」
「間違いありません。今日だけで孤児院と北、中央、東の教会を浄化してきましたから」
「四つもそのようなものが……クリーク辺境伯よ、お主はどう思う」
「今のドライの話を聞く限り信憑性は限りなく高いです。ならばやらねばならないことは……教会の排除。そう考えております」
「それと、浄化ポーションであるな。それはドライともうひとりの嫁、エリザベス嬢が作れるのであるな?」
「はい、問題なく。薬草と水を揃え、低級ポーションを作り、浄化すれば完成なので」
少し思い付いたことがあるから、もしかすると俺たちじゃなくても作れるかもしれない。
いや、作れるようにしなきゃ駄目なんだよな。リズと二人じゃ熱病の呪いにかかったすべての方に供給するなんて土台無理な話だ。
「今、作ることはできるか?」
「えっと、ツヴァイ兄さん付きのミラさんに薬草とか集めてもらってたんだけど、もってきてもらえたりするかな?」
「ミラ……ならもう扉の向こうで薬草と水を用意し、待っていそうではあるな」
うん。絶対いそう。
そう思った瞬間、扉がノックされた。
『薬草と水、計量カップと鍋、低級ポーション用の小瓶。それと錬金術の本も、お持ちしました』
やっぱり! 言い忘れてたものまで完璧にもってきてるよ!
「……王様、呼び入れてもいいですか?」
「優秀なメイドがいるようだな。入ってもらえ」
「ありがとうございます。ミラさん、入ってください」
『失礼いたします』
料理を運ぶような台車にすべてのものが乗せられている。
俺は立ち上がり、みんなが見える位置の台車の上で低級ポーション作りを実践。
「錬金!」
猫じゃらしのような薬草が、掛け声のあと水に解けていく。
よし! 思った通りだ! 低級ポーションを小瓶に積め。次は浄化も……。
「低級ポーションの完成です。次は、浄化!」
よしよしよしよし! 大量生産化も行けるぞこれは!
「完成ですね。この浄化ポーションで熱病の呪いを解くには二本飲まないと駄目です」
「見事なものだ。だが二本か。最低金貨二枚を払う必要がある。民にとっては大金だ。どうしたものか……」
「そこなんですよね。だから一ついいことを思い付きました」
「いいことだと? 無償で配るとでも言うのか? 王家ならその程度の資金は作れないこともないが……」
「いえ、浄化ポーションを低級ポーションのと同じ大銅貨一枚、は無理がありますが、少し高いくらいで作れるようにするんです」
みんなはぽかーんとしているけど、それもやってみるか。
って、いつの間にか俺たちを付けてきていた人が王様に耳打ちしてるよ!
尾行はヘタクソだけど、動きはミラさんに近いのかもしれない。よし、逆らわないでおこう。
じゃなくて挨拶だろ!
「は、はじめまして。クリーク辺境伯家の三男。ドライ・フォン・クリークと申します。俺。じゃなくて、私をお待ちしていたとお聞きしました。遅くなり申し訳ありません」
「ほほう。礼儀はわかっておるの。我が最愛の娘、ファラたん……ファラフェルがクリーク辺境伯家の長男ではなく三男のに嫁ぎたい、それも第二婦人としてだ」
ファラたんって言ったよこの人! じゃなくて我が娘ってことはやっぱり王様かよ!
なんで来てるんだよ! 王様がホイホイ抜け出して隣国とはいえ他の国に出歩いちゃ駄目だろ!
お、落ち着け。そうじゃない。第二婦人としてってところだろ。ファラは大丈夫とか言ってたけど、やっぱりそれだよな。
「あ、あの、それはですね、えっと……」
どうしよう、何て説明すればいいんだよ!
「ドライ、大丈夫よ。洗脳されていたことも、教会が絡んでいることも、全部ツヴァイ様に聞きましたわ」
「え?」
「だからといって、すべてを許せるわけもありませんし、アイン様からドライに婚約者を変更したことも変えることはありませんわよ」
「そ、うなんだ、じゃなくて、そうなのですね」
「あら、嬉しそうですわねドライ。喋り方は砕けた方でいいわよ。お父様も公務を放り出して勝手に付いてきただけだから」
公務を放り出してきた? ファラたんって呼んだこともだけど、どんだけ娘が好きなんだよ……。
でも……そうか、俺もファラのこと好きになってるんだな。
だからファラがアイン兄さんの婚約者に戻らないとわかって笑ってしまったんだし。
ほんの少ししか一緒にいなかったのに、いつの間にかファラを受け入れ誰にも渡したくないと思っている。
リズもだけど、二人と幸せに暮らすために俺はもっと死なないように変えていかなきゃだな。
「お、おい、それでは私の威厳がだな。確かに今、肩書きはファラフェルの父親として来ているが……まあ、よいか。言い出したら聞かぬ子だものな、母に似て。……ドライよ、席につき、好きに喋るがよい」
「は、はい。ありがとうございます」
「それでドライ、孤児院と教会を回っていたみたいだけど、なにかわかったの?」
「うん。教会や教会が運営する孤児院にあるアザゼルの石像が呪い、熱病の呪いをばらまく触媒だとわかったのです」
「本当にそんなことが……」
「それで、俺とリズでアザゼルの石像を浄化をして呪いの元を消して回ってたんだけど……」
「ちょっと待つのだ。聖魔法はクリーク辺境伯に聞きわかっておったが、本当に教会がそのようなことを?」
「間違いありません。今日だけで孤児院と北、中央、東の教会を浄化してきましたから」
「四つもそのようなものが……クリーク辺境伯よ、お主はどう思う」
「今のドライの話を聞く限り信憑性は限りなく高いです。ならばやらねばならないことは……教会の排除。そう考えております」
「それと、浄化ポーションであるな。それはドライともうひとりの嫁、エリザベス嬢が作れるのであるな?」
「はい、問題なく。薬草と水を揃え、低級ポーションを作り、浄化すれば完成なので」
少し思い付いたことがあるから、もしかすると俺たちじゃなくても作れるかもしれない。
いや、作れるようにしなきゃ駄目なんだよな。リズと二人じゃ熱病の呪いにかかったすべての方に供給するなんて土台無理な話だ。
「今、作ることはできるか?」
「えっと、ツヴァイ兄さん付きのミラさんに薬草とか集めてもらってたんだけど、もってきてもらえたりするかな?」
「ミラ……ならもう扉の向こうで薬草と水を用意し、待っていそうではあるな」
うん。絶対いそう。
そう思った瞬間、扉がノックされた。
『薬草と水、計量カップと鍋、低級ポーション用の小瓶。それと錬金術の本も、お持ちしました』
やっぱり! 言い忘れてたものまで完璧にもってきてるよ!
「……王様、呼び入れてもいいですか?」
「優秀なメイドがいるようだな。入ってもらえ」
「ありがとうございます。ミラさん、入ってください」
『失礼いたします』
料理を運ぶような台車にすべてのものが乗せられている。
俺は立ち上がり、みんなが見える位置の台車の上で低級ポーション作りを実践。
「錬金!」
猫じゃらしのような薬草が、掛け声のあと水に解けていく。
よし! 思った通りだ! 低級ポーションを小瓶に積め。次は浄化も……。
「低級ポーションの完成です。次は、浄化!」
よしよしよしよし! 大量生産化も行けるぞこれは!
「完成ですね。この浄化ポーションで熱病の呪いを解くには二本飲まないと駄目です」
「見事なものだ。だが二本か。最低金貨二枚を払う必要がある。民にとっては大金だ。どうしたものか……」
「そこなんですよね。だから一ついいことを思い付きました」
「いいことだと? 無償で配るとでも言うのか? 王家ならその程度の資金は作れないこともないが……」
「いえ、浄化ポーションを低級ポーションのと同じ大銅貨一枚、は無理がありますが、少し高いくらいで作れるようにするんです」
みんなはぽかーんとしているけど、それもやってみるか。
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