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第二章 原作開始
第76話 やっぱりそうなるのね
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目の前でミレニアム女王が、目を白黒させ、俺たちに助けを求めるキャルを抱きしめ泣いている。
わかっていたことだけど、聖痕が確認され、キャロライン王女だと言うことが確定したのだ。
物心がつく前に拐われ、十数年もの間、見つからなかったんだ。そりゃ母親としたら嬉しくて仕方がないと思う。
十分以上泣き続けたミレニアム女王がやっと落ち着き、もう離さないとばかりに抱き抱えながらソファーに座った。
「お待たせいたしました。この度は本当にキャロラインを見つけ連絡いただいたこと、心より感謝いたします」
「それだけではないぞ。キャロライン王女はな、全身に酷い火傷を負っていたのだが、それを治したのはそこのドライとエリザベスだ」
「なんですって! 火傷! どこですか!」
そう言ってキャルの手袋を引き抜き、靴下を足首まで下げ、スカートをめくり上げるミレニアム女王。
角度的に俺がいる側にしか見えないと思うけど……。俺には真っ白なドロワーズが丸見えだ。
「………え? き!」
「はぁ、どこにも火傷の痕はなさそうね。もしかして上でしょうか?」
今度は空いている手でブラウスをめくり上げ、可愛いお腹が丸出しになった。
……ミレニアム女王……キャルが泣きそうですよ……。
「き!」
「き? ……どうかしましたか? キャロライン? 顔が真っ赤になっていますよ? 熱でもあるのかしら?」
「きゃぁぁあー! ドライ様見ないでくださいー!」
持ち上げられたスカートとブラウスを――
シュババ!
と効果音が聞こえてきそうなほどのスピードでミレニアム女王の手から奪い返し、隠すことに成功した。
見ちゃった後だけど……。
「あ……ご、ごめんなさい、わたくしったら……っ!」
あ……見られてる。
「あなた……クリーク家のドライ、でしたわね」
ヤバい気がする。ここはきちんと自己紹介しておかないとミラさんと同じ空気感を持ってるよこの人……。
素早くソファーから立ち上がり姿勢を正す。
「ミレニアム女王陛下。ご挨拶が遅れ申し訳ありません。カサブランカ王国、クリーク辺境伯家三男、ドライ・フォン・クリークと申します」
「礼儀は守れるようね。ところでドライ……見ましたね。キャロラインの肌を」
「あの、見たか見てないかと言われれば……見たのですが、今のはなんと言いましょうか……」
「クリーク家のドライ。公にはしていませんが、我が国でもそなたの活躍で多くの民が救われました。民を代表して礼を言います」
「い、いえ、俺は、俺たちはやれることをやっただけなので」
怖いよ! 笑顔なのに目が笑ってないよ! 今のは不可抗力でしょ! 女王がめくったんですよと言いたい!
「な、何を謙遜しておるドライ。ミレニアム女王も知っての通り、その件はカサブランカの建国祭で発表する予定だ。そこにいるファラフェル王女とエリザベス嬢、カイラ嬢もこの大陸の救世主だからな」
ミレニアム女王の気配に気づいたからか、顔をひきつらせた王様が、まくし立てるようになんとかフォローを入れてくれる。
「そう、ですね……。ならばミレニアム国でもその日にドライたちの功績を発表させてもらいますわ」
「お、おう。グリフィン国でもそうしよう。ついでにドライと娘の婚約も発表することにするかな。あは、はは、はは」
グリフィン王もほっぺたがピクピクだ。
「そう言えばイルミンスールのエリザベス嬢が正妻でファラフェル王女が第二夫人と聞きましたが」
笑顔のままグリフィン王に顔を向ける女王。目からビームでも出そうなほど鋭い目線だ。
それを受けてグリフィン王はさっきまでどっしりと座っていたのに、今は背筋を伸ばして姿勢正しく座っている。
「う、うむ。ドライたっての願いだからな。もちろん娘も納得している」
「う、うちのアンジェラは第三夫人だ。そうだ、イルミンスールよ、お主の爵位を公爵にすると言うのはどうだ? 数代前に王女が降嫁しておるし、王族の血筋でもあるわけだろ?」
カサブランカ王もイルミンスール伯爵も同じ感じだ。
今、大人で余裕を見せているのは父さんだけなんだけど……優雅にお茶なんか飲みやがって……。息子の命が危険で危ない感じだぞ!
「え? 公爵、ですか? いや、それは、嬉しいのですが……よろしいので?」
「う、うむ。そうすれば家格や何やら、なにかと都合が良いであろう。そうしよう」
「なるほど。王族の血筋と二国の王女がドライを通じて縁を結ぶ、のですね」
そう言われればそうなんだけど……なんだか先が読めてきた……。これってその流れだよね……。
「ならば大陸の救世主、ドライなら問題は無いようです」
……これは来るよ……絶対アレだ。仮だったものが本採用される流れだ。
「キャロラインの肌を見たドライに嫁がせれば良いと言うことですからね」
やっぱり来たよ! だからその笑顔だけど目が笑ってないの怖いから!
「え? あの、私がドライ様に嫁ぐ、ですか? それに、私が王女と言うのはどう言うことですか?」
ひとり理解ができていなさそうなキャルは、ミレニアム女王の腕の中でオロオロしながらそんなことを聞いてきた。
そう言えば説明まだだったね……。
わかっていたことだけど、聖痕が確認され、キャロライン王女だと言うことが確定したのだ。
物心がつく前に拐われ、十数年もの間、見つからなかったんだ。そりゃ母親としたら嬉しくて仕方がないと思う。
十分以上泣き続けたミレニアム女王がやっと落ち着き、もう離さないとばかりに抱き抱えながらソファーに座った。
「お待たせいたしました。この度は本当にキャロラインを見つけ連絡いただいたこと、心より感謝いたします」
「それだけではないぞ。キャロライン王女はな、全身に酷い火傷を負っていたのだが、それを治したのはそこのドライとエリザベスだ」
「なんですって! 火傷! どこですか!」
そう言ってキャルの手袋を引き抜き、靴下を足首まで下げ、スカートをめくり上げるミレニアム女王。
角度的に俺がいる側にしか見えないと思うけど……。俺には真っ白なドロワーズが丸見えだ。
「………え? き!」
「はぁ、どこにも火傷の痕はなさそうね。もしかして上でしょうか?」
今度は空いている手でブラウスをめくり上げ、可愛いお腹が丸出しになった。
……ミレニアム女王……キャルが泣きそうですよ……。
「き!」
「き? ……どうかしましたか? キャロライン? 顔が真っ赤になっていますよ? 熱でもあるのかしら?」
「きゃぁぁあー! ドライ様見ないでくださいー!」
持ち上げられたスカートとブラウスを――
シュババ!
と効果音が聞こえてきそうなほどのスピードでミレニアム女王の手から奪い返し、隠すことに成功した。
見ちゃった後だけど……。
「あ……ご、ごめんなさい、わたくしったら……っ!」
あ……見られてる。
「あなた……クリーク家のドライ、でしたわね」
ヤバい気がする。ここはきちんと自己紹介しておかないとミラさんと同じ空気感を持ってるよこの人……。
素早くソファーから立ち上がり姿勢を正す。
「ミレニアム女王陛下。ご挨拶が遅れ申し訳ありません。カサブランカ王国、クリーク辺境伯家三男、ドライ・フォン・クリークと申します」
「礼儀は守れるようね。ところでドライ……見ましたね。キャロラインの肌を」
「あの、見たか見てないかと言われれば……見たのですが、今のはなんと言いましょうか……」
「クリーク家のドライ。公にはしていませんが、我が国でもそなたの活躍で多くの民が救われました。民を代表して礼を言います」
「い、いえ、俺は、俺たちはやれることをやっただけなので」
怖いよ! 笑顔なのに目が笑ってないよ! 今のは不可抗力でしょ! 女王がめくったんですよと言いたい!
「な、何を謙遜しておるドライ。ミレニアム女王も知っての通り、その件はカサブランカの建国祭で発表する予定だ。そこにいるファラフェル王女とエリザベス嬢、カイラ嬢もこの大陸の救世主だからな」
ミレニアム女王の気配に気づいたからか、顔をひきつらせた王様が、まくし立てるようになんとかフォローを入れてくれる。
「そう、ですね……。ならばミレニアム国でもその日にドライたちの功績を発表させてもらいますわ」
「お、おう。グリフィン国でもそうしよう。ついでにドライと娘の婚約も発表することにするかな。あは、はは、はは」
グリフィン王もほっぺたがピクピクだ。
「そう言えばイルミンスールのエリザベス嬢が正妻でファラフェル王女が第二夫人と聞きましたが」
笑顔のままグリフィン王に顔を向ける女王。目からビームでも出そうなほど鋭い目線だ。
それを受けてグリフィン王はさっきまでどっしりと座っていたのに、今は背筋を伸ばして姿勢正しく座っている。
「う、うむ。ドライたっての願いだからな。もちろん娘も納得している」
「う、うちのアンジェラは第三夫人だ。そうだ、イルミンスールよ、お主の爵位を公爵にすると言うのはどうだ? 数代前に王女が降嫁しておるし、王族の血筋でもあるわけだろ?」
カサブランカ王もイルミンスール伯爵も同じ感じだ。
今、大人で余裕を見せているのは父さんだけなんだけど……優雅にお茶なんか飲みやがって……。息子の命が危険で危ない感じだぞ!
「え? 公爵、ですか? いや、それは、嬉しいのですが……よろしいので?」
「う、うむ。そうすれば家格や何やら、なにかと都合が良いであろう。そうしよう」
「なるほど。王族の血筋と二国の王女がドライを通じて縁を結ぶ、のですね」
そう言われればそうなんだけど……なんだか先が読めてきた……。これってその流れだよね……。
「ならば大陸の救世主、ドライなら問題は無いようです」
……これは来るよ……絶対アレだ。仮だったものが本採用される流れだ。
「キャロラインの肌を見たドライに嫁がせれば良いと言うことですからね」
やっぱり来たよ! だからその笑顔だけど目が笑ってないの怖いから!
「え? あの、私がドライ様に嫁ぐ、ですか? それに、私が王女と言うのはどう言うことですか?」
ひとり理解ができていなさそうなキャルは、ミレニアム女王の腕の中でオロオロしながらそんなことを聞いてきた。
そう言えば説明まだだったね……。
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