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第二章 原作開始
第92話 大失敗の予感
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色とりどりの光がまたたく夜空を、転移とストレージで花火玉の回収をして回っているうちに、上に打ち上がる花火玉が減ってきた。
というか俺が花火玉を回収しているのに気がついたのか、横向きに飛んでくる方が多くなっている。
それに、眼下の人たちも気付いたのか、騒ぎはじめている人たちもいるようだ。
そして、打ち上がる花火玉が無くなりそうになったとき――
『ドライ! お手伝いいたしますわ! ぶっ飛ばしてあげますの!』
『こんなことになるなんて! こんなの教国と戦争になってもおかしくないわよ!』
『ドライ様はそのままで。わたくしたちは時計塔を制圧いたします』
『王様も怒ってたよー。今回はもう許さんって言ってたしね~』
視界の端でリズ、ファラ、カイラが王城の屋上から飛び立つのが見えた。イスの念話で王様の意向も知れた。なら――
『お願い! こっちは全部防ぐからよろしく! でも危なかったらすぐに俺も行くからね!』
『私は転移も覚えたしドライの手伝いするよー』
『イスはみんなと一緒に時計塔へ! こっちは大丈夫!』
『そう? あの子達で余裕だと思うけど、ドライがそう言うなら向こうに行くねー』
『イスも怪我はしないでね! みんなを頼んだよ!』
『ほーい』
さあ向こうは任せて俺はこっちに集中だ。
と、思ったのもつかの間。制圧はあっという間だった。打ち上げが無くなったから、花火玉を避ける必要もない。
急降下で時計塔の屋上に降り立ち、打ち上げ用の筒を操作している人を手加減スキルを発動させて気絶させるだけの仕事だ。
屋上にリズたちが降り立ったことで、横向きの攻撃が無くなり、俺も制圧に加わると、一分足らずで屋上に立っているものはいなくなった。
「これで全員かな? 屋上にいる人は」
「ですわね。階下のものたちはいかがいたしますの?」
「そうだな、今回のことに関与している人たちは逃げ出さないようにしないと駄目だよな」
『王様が兵士を向かわせろって言ってたよー。もうすぐ来るんじゃない?』
「そうなんだ。なら……いや、お祭りで人がたくさんいるからそんなに早くは来れないと思う」
「でしたら……屋上はイス様にお任せして、わたくしたちが時計塔の出口を塞げばいいのではなくて?」
それしかないか。できればバラけるのは避けたいけど、このメンバーなら――。
「大通り側をファラとカイラさんで頼めるかな。裏通り側は俺とリズが行くよ」
「そうね、カイラ、行くわよ」
「承知いたしました。お二方もお気をつけて。イス様も屋上をよろしくお願いいたします」
そう言って大通り側へ飛び下りていく。
「イス、屋上と、転移で逃げるやつがいたらよろしくね。リズ、行くよ」
『任せてー。適当に縛っておくわねー』
「はいですわ!」
裏通り側に飛行スキルを使い飛び下りると、ちょうど時計塔から出てくるものたちが見えた。
あれ? 教会の白ローブじゃない人もいるぞ? まあ、逃げるってことはやましいことがあるってことだよな。
「リズは左の扉から出てくるのをお願い!」
「ぶっ飛ばしてあげますわよ!」
「……ま、いいか。っと、こっちも捕まえてしまわないとな」
屋上の砲撃組と、砲撃を命令した奴がいるはずだ。
「待て! 逃がさないぞ!」
裏通り側は三つの扉がある。真ん中の扉を境に左右に分かれぶっ飛ばすのも、真ん中に集まるように飛ばしていく。
次から次へと時計塔から出てくるやつらを気絶させていると、一人白ローブだけど少し豪華なローブの大男が出てきた。
コイツは鑑定! 枢機卿! 転移スキルは持ってない、逃げそうなスキルも怪しいのもないけど、称号が大量殺人者はヤバすぎるだろ。
というか教会にいちゃ駄目な称号でしょ! それも地味にレベル93だぞ!
これと言って大量殺人に繋がるようなスキルもないのに……。これはレベルだけで油断しちゃ駄目な感じがする。
おそらく自身の肉体を使って長年人を殺して来たんだ。
武術特化のものとは戦ったことはない。大丈夫だと思うけど、やるしかないよな。
それに魔道具は持っているから、最優先で気絶させよう。
「チッ! あなたがが邪魔をしたのですか!」
キッと睨み付けてくる枢機卿と、枢機卿を守るように前に出てくる白ローブたち。
「街に向けて花火を射つとか、なんてことするんだ!」
「シャブリガ枢機卿! ここは私たちが! お逃げくださいませ!」
「チッ! 仕方ありません、あとは頼み――」
「させないよ!」
胸元の転移の魔道具に手を持っていこうとする枢機卿。
手が魔道具に触れる前に前をふさぐ男二人をぶっ飛ばし、枢機卿の胸元の魔道具を掴みとった。
「――す! 転――イギッ!」
掴みとった勢いのまま、手加減スキル付きで拳を振り抜いた。
「ああー! 逃げましたわ! イス様お願いいたしますわ!」
吹き飛ばした枢機卿は時計塔の壁にぶち当たり、そのまま気絶したようだけど、リズの方で一人転移で逃げたようだ。
『任せなさい! 屋上はミンナ裸んぼにしたから置いとくわよ! 転移!』
「リズ! 逃げた奴はイス任せて出てくる奴だけに集中しよう!」
「はいですわ! えい! ですわ!」
こんなにたくさん転移の魔道具じゃないあるなんて、これじゃあ他にも逃げた奴いるよな。
わざわざ出てきてから転移で逃げるなんて、馬鹿なことしなくても逃げられるはずだ。
これは……大失敗の予感がするよ。
というか俺が花火玉を回収しているのに気がついたのか、横向きに飛んでくる方が多くなっている。
それに、眼下の人たちも気付いたのか、騒ぎはじめている人たちもいるようだ。
そして、打ち上がる花火玉が無くなりそうになったとき――
『ドライ! お手伝いいたしますわ! ぶっ飛ばしてあげますの!』
『こんなことになるなんて! こんなの教国と戦争になってもおかしくないわよ!』
『ドライ様はそのままで。わたくしたちは時計塔を制圧いたします』
『王様も怒ってたよー。今回はもう許さんって言ってたしね~』
視界の端でリズ、ファラ、カイラが王城の屋上から飛び立つのが見えた。イスの念話で王様の意向も知れた。なら――
『お願い! こっちは全部防ぐからよろしく! でも危なかったらすぐに俺も行くからね!』
『私は転移も覚えたしドライの手伝いするよー』
『イスはみんなと一緒に時計塔へ! こっちは大丈夫!』
『そう? あの子達で余裕だと思うけど、ドライがそう言うなら向こうに行くねー』
『イスも怪我はしないでね! みんなを頼んだよ!』
『ほーい』
さあ向こうは任せて俺はこっちに集中だ。
と、思ったのもつかの間。制圧はあっという間だった。打ち上げが無くなったから、花火玉を避ける必要もない。
急降下で時計塔の屋上に降り立ち、打ち上げ用の筒を操作している人を手加減スキルを発動させて気絶させるだけの仕事だ。
屋上にリズたちが降り立ったことで、横向きの攻撃が無くなり、俺も制圧に加わると、一分足らずで屋上に立っているものはいなくなった。
「これで全員かな? 屋上にいる人は」
「ですわね。階下のものたちはいかがいたしますの?」
「そうだな、今回のことに関与している人たちは逃げ出さないようにしないと駄目だよな」
『王様が兵士を向かわせろって言ってたよー。もうすぐ来るんじゃない?』
「そうなんだ。なら……いや、お祭りで人がたくさんいるからそんなに早くは来れないと思う」
「でしたら……屋上はイス様にお任せして、わたくしたちが時計塔の出口を塞げばいいのではなくて?」
それしかないか。できればバラけるのは避けたいけど、このメンバーなら――。
「大通り側をファラとカイラさんで頼めるかな。裏通り側は俺とリズが行くよ」
「そうね、カイラ、行くわよ」
「承知いたしました。お二方もお気をつけて。イス様も屋上をよろしくお願いいたします」
そう言って大通り側へ飛び下りていく。
「イス、屋上と、転移で逃げるやつがいたらよろしくね。リズ、行くよ」
『任せてー。適当に縛っておくわねー』
「はいですわ!」
裏通り側に飛行スキルを使い飛び下りると、ちょうど時計塔から出てくるものたちが見えた。
あれ? 教会の白ローブじゃない人もいるぞ? まあ、逃げるってことはやましいことがあるってことだよな。
「リズは左の扉から出てくるのをお願い!」
「ぶっ飛ばしてあげますわよ!」
「……ま、いいか。っと、こっちも捕まえてしまわないとな」
屋上の砲撃組と、砲撃を命令した奴がいるはずだ。
「待て! 逃がさないぞ!」
裏通り側は三つの扉がある。真ん中の扉を境に左右に分かれぶっ飛ばすのも、真ん中に集まるように飛ばしていく。
次から次へと時計塔から出てくるやつらを気絶させていると、一人白ローブだけど少し豪華なローブの大男が出てきた。
コイツは鑑定! 枢機卿! 転移スキルは持ってない、逃げそうなスキルも怪しいのもないけど、称号が大量殺人者はヤバすぎるだろ。
というか教会にいちゃ駄目な称号でしょ! それも地味にレベル93だぞ!
これと言って大量殺人に繋がるようなスキルもないのに……。これはレベルだけで油断しちゃ駄目な感じがする。
おそらく自身の肉体を使って長年人を殺して来たんだ。
武術特化のものとは戦ったことはない。大丈夫だと思うけど、やるしかないよな。
それに魔道具は持っているから、最優先で気絶させよう。
「チッ! あなたがが邪魔をしたのですか!」
キッと睨み付けてくる枢機卿と、枢機卿を守るように前に出てくる白ローブたち。
「街に向けて花火を射つとか、なんてことするんだ!」
「シャブリガ枢機卿! ここは私たちが! お逃げくださいませ!」
「チッ! 仕方ありません、あとは頼み――」
「させないよ!」
胸元の転移の魔道具に手を持っていこうとする枢機卿。
手が魔道具に触れる前に前をふさぐ男二人をぶっ飛ばし、枢機卿の胸元の魔道具を掴みとった。
「――す! 転――イギッ!」
掴みとった勢いのまま、手加減スキル付きで拳を振り抜いた。
「ああー! 逃げましたわ! イス様お願いいたしますわ!」
吹き飛ばした枢機卿は時計塔の壁にぶち当たり、そのまま気絶したようだけど、リズの方で一人転移で逃げたようだ。
『任せなさい! 屋上はミンナ裸んぼにしたから置いとくわよ! 転移!』
「リズ! 逃げた奴はイス任せて出てくる奴だけに集中しよう!」
「はいですわ! えい! ですわ!」
こんなにたくさん転移の魔道具じゃないあるなんて、これじゃあ他にも逃げた奴いるよな。
わざわざ出てきてから転移で逃げるなんて、馬鹿なことしなくても逃げられるはずだ。
これは……大失敗の予感がするよ。
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