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第三章 原作崩壊
第115話 どっこいしょー!
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「大きいのう。あの気持ち悪い、うにょうにょがアザゼルの心臓じゃな」
「そう。弱点が勇者と神剣、あとは聖剣も有効なんだけど、今は持ってないし、唯一の弱点、勇者であるマオーの力が必要なんだ」
「なるほどの。ならばわらわがぶん殴れば良いじゃろう。聖剣ならぬ聖拳じゃがな!」
心臓の上空。飛行スキルを使い、手を繋いで隣で浮いてるマオーのダジャレに緊張感がほぐれた。
……これ、『ぬふふ……ふははは!』とドヤ顔で笑うマオーもリズとイスのグループ確定だな……緊張感が……。でも肩の力が抜けたし、いつも助かるよ。
「……うん。住民の避難を優先したいけど、アレの気を引いて、動き。止めなきゃ避難もできなさそうだしね」
「だったら二手に分かれましょ。アザゼルの心臓はドライとイス、マオーに任せるわ。気持ち悪すぎるし、近づきたくないもの」
「ファラの作戦がいいと思いますわ。どう見てもわたくしたちでは、あのうにょうにょに通用する気がしませんもの」
確かにその通りだ。いくらみんなのレベルが高くなったといっても、爆裂魔法で微々たるダメージしか与えられない。
そんな相手には通常の攻撃じゃ、なんの足しにもならないだろう。
「俺も一発くらいはぶん殴ってやりたいけどよ」
いやいやアンジーは賢者なんだからせめて魔法でやろうよ……。
まあおそらく通用しないんだろうけど、お願いだから物理特化に走らないで魔法もたまには使おうね。
賢者から拳闘士にジョブチェンジしちゃわないか少し心配だよ……。
「あ、あの、私が聖魔法で結界を張りましょうか? 聖魔法の浄化が効くんですよね? いやがって近づかないと思うんですけど」
「キャル、いい考えですわ。でしたらドライ、わたくしもキャルと一緒に結界組がよいのではなくて?」
『じゃあーそれでー。リズとキャルの張った結界の中は私たちに任せてねー』
「うん。そうしよう」
作戦が決まった。作戦らしい作戦でもないけど、複雑なことなんて考えている暇は無い。
「ならば! ドライよ、わらわの行く道を作るのじゃ!」
『わったしも、全力のー、おもいっきりでー、全開ぃーの、ずばばーんと、ぶっ飛ばすよー』
「わかった! 時間もかけてられないし、俺のあとについて来てくれればいいからね! せーの! 全力で爆裂魔法行くよ!」
「うむ! そなたの背後につくのじゃ!」
『ぺたーっと、くっつくよー』
「せーの! ――――――爆裂魔法!」
繋いでいた手を器用に登り、おんぶの状態に落ち着いたマオーと頭の上のイス。
背後にと言ったけど、おんぶなんだ……イスは背後じゃないし……いいんだけどね。
十メートルほどの爆裂魔法でできた球体を圧縮していく。
『でかいわね。それ、リズとキャルの結界じゃ持たないんじゃない?』
「ほほう。見事なもんじゃ。それほどのものであるなら、眼下の街なぞ消え失せようぞ」
え? さっきよりは多くしたけど、そんなに魔力は増やしてないぞ? ちょっと十倍だし。
『ドライの魔法は面白いわ。そうやってぎゅっとすれば威力が上がるのね。私はぎゅっとして押し潰すのはやってたけど、私も次は真似しちゃおっと』
「魔力操作を極めればその程度はやれるようになるじゃろう。ほれ、そろそろ放っても良いぞ。わらわも結界を張ってやるから、お主は心配なぞせず、おもいきり放つのじゃ」
リズたちが先に街へ降りていくのを見て、俺も飛行スキルで降下をはじめる。
加速しながらリズとキャルの聖魔法結界がアザゼルの心臓をドーム型の結界で包み込んで行く。
地面からキラキラと光る結界が、頂点で閉まる前に内側へ飛び込み――
「はっ!」
――飛行スキルの加速も加えてアザゼルの心臓に向けて放つ。
背後で結界が閉まる気配を感じつつ、放った爆裂魔法の後ろを追いかけ――
『わったしも特大の撃っちゃうよー。そーれっ!』
嘘っ! イスが放った魔法は複合魔法の爆裂魔法だ。
『イスいつの間に! ってそんなこと言ってる場合じゃない! もう一発! 行けっ!』
『私も連発いっくよー! そりゃ! ほいさ! どっこいしょー!』
『お主ら遠慮とか加減と言う言葉を知らんのか! ええい! 見事結界で威力を閉じ込めてくれようぞ!』
次々とアザゼルの心臓に着弾する爆裂魔法を風魔法だろうか、まわりを竜巻のように広がろうとする熱気と爆風を閉じ込め、内側にだけその威力を返している。
だが、すべてを防ぐことはできず、大聖堂が砕け飛んだ瓦礫はリズとキャルが作った結界に当たり落ちていく。
これなら大聖堂周辺以外の被害はこれ以上心配しなくても良さそうだ。
『いいぞ! 一気に畳み掛けるよ!』
『まっかせてー! そりゃ! とお! ほいっと!』
『はっ! はっ! はっ!』
鑑定でHPの減りが見える。連発しているためか、取り込む人がいないからか、三分の一ほど削ることができた。
反撃をしようと触手を伸ばそうとしてかるが、爆裂魔法の熱で蒸発するため俺たちには届かない。
『そろそろ突っ込むよ! マオー! 準備はいい!』
『任せんるじゃ! キツい一撃をくれてやろうぞ!』
イスと弾幕を張る隙間を縫って、マオーが背中から飛び降りる。
『今じゃ! どーんと押すのじゃ!』
『行くよ! はっ!』
『いってらっしゃーい。よいしょー』
宙に体を投げ出したマオーの足の裏を片方ずつ心臓の中心に向けて押し出した。
『くらうのじゃっ!』
ドゴォオオオオオーン!
「そう。弱点が勇者と神剣、あとは聖剣も有効なんだけど、今は持ってないし、唯一の弱点、勇者であるマオーの力が必要なんだ」
「なるほどの。ならばわらわがぶん殴れば良いじゃろう。聖剣ならぬ聖拳じゃがな!」
心臓の上空。飛行スキルを使い、手を繋いで隣で浮いてるマオーのダジャレに緊張感がほぐれた。
……これ、『ぬふふ……ふははは!』とドヤ顔で笑うマオーもリズとイスのグループ確定だな……緊張感が……。でも肩の力が抜けたし、いつも助かるよ。
「……うん。住民の避難を優先したいけど、アレの気を引いて、動き。止めなきゃ避難もできなさそうだしね」
「だったら二手に分かれましょ。アザゼルの心臓はドライとイス、マオーに任せるわ。気持ち悪すぎるし、近づきたくないもの」
「ファラの作戦がいいと思いますわ。どう見てもわたくしたちでは、あのうにょうにょに通用する気がしませんもの」
確かにその通りだ。いくらみんなのレベルが高くなったといっても、爆裂魔法で微々たるダメージしか与えられない。
そんな相手には通常の攻撃じゃ、なんの足しにもならないだろう。
「俺も一発くらいはぶん殴ってやりたいけどよ」
いやいやアンジーは賢者なんだからせめて魔法でやろうよ……。
まあおそらく通用しないんだろうけど、お願いだから物理特化に走らないで魔法もたまには使おうね。
賢者から拳闘士にジョブチェンジしちゃわないか少し心配だよ……。
「あ、あの、私が聖魔法で結界を張りましょうか? 聖魔法の浄化が効くんですよね? いやがって近づかないと思うんですけど」
「キャル、いい考えですわ。でしたらドライ、わたくしもキャルと一緒に結界組がよいのではなくて?」
『じゃあーそれでー。リズとキャルの張った結界の中は私たちに任せてねー』
「うん。そうしよう」
作戦が決まった。作戦らしい作戦でもないけど、複雑なことなんて考えている暇は無い。
「ならば! ドライよ、わらわの行く道を作るのじゃ!」
『わったしも、全力のー、おもいっきりでー、全開ぃーの、ずばばーんと、ぶっ飛ばすよー』
「わかった! 時間もかけてられないし、俺のあとについて来てくれればいいからね! せーの! 全力で爆裂魔法行くよ!」
「うむ! そなたの背後につくのじゃ!」
『ぺたーっと、くっつくよー』
「せーの! ――――――爆裂魔法!」
繋いでいた手を器用に登り、おんぶの状態に落ち着いたマオーと頭の上のイス。
背後にと言ったけど、おんぶなんだ……イスは背後じゃないし……いいんだけどね。
十メートルほどの爆裂魔法でできた球体を圧縮していく。
『でかいわね。それ、リズとキャルの結界じゃ持たないんじゃない?』
「ほほう。見事なもんじゃ。それほどのものであるなら、眼下の街なぞ消え失せようぞ」
え? さっきよりは多くしたけど、そんなに魔力は増やしてないぞ? ちょっと十倍だし。
『ドライの魔法は面白いわ。そうやってぎゅっとすれば威力が上がるのね。私はぎゅっとして押し潰すのはやってたけど、私も次は真似しちゃおっと』
「魔力操作を極めればその程度はやれるようになるじゃろう。ほれ、そろそろ放っても良いぞ。わらわも結界を張ってやるから、お主は心配なぞせず、おもいきり放つのじゃ」
リズたちが先に街へ降りていくのを見て、俺も飛行スキルで降下をはじめる。
加速しながらリズとキャルの聖魔法結界がアザゼルの心臓をドーム型の結界で包み込んで行く。
地面からキラキラと光る結界が、頂点で閉まる前に内側へ飛び込み――
「はっ!」
――飛行スキルの加速も加えてアザゼルの心臓に向けて放つ。
背後で結界が閉まる気配を感じつつ、放った爆裂魔法の後ろを追いかけ――
『わったしも特大の撃っちゃうよー。そーれっ!』
嘘っ! イスが放った魔法は複合魔法の爆裂魔法だ。
『イスいつの間に! ってそんなこと言ってる場合じゃない! もう一発! 行けっ!』
『私も連発いっくよー! そりゃ! ほいさ! どっこいしょー!』
『お主ら遠慮とか加減と言う言葉を知らんのか! ええい! 見事結界で威力を閉じ込めてくれようぞ!』
次々とアザゼルの心臓に着弾する爆裂魔法を風魔法だろうか、まわりを竜巻のように広がろうとする熱気と爆風を閉じ込め、内側にだけその威力を返している。
だが、すべてを防ぐことはできず、大聖堂が砕け飛んだ瓦礫はリズとキャルが作った結界に当たり落ちていく。
これなら大聖堂周辺以外の被害はこれ以上心配しなくても良さそうだ。
『いいぞ! 一気に畳み掛けるよ!』
『まっかせてー! そりゃ! とお! ほいっと!』
『はっ! はっ! はっ!』
鑑定でHPの減りが見える。連発しているためか、取り込む人がいないからか、三分の一ほど削ることができた。
反撃をしようと触手を伸ばそうとしてかるが、爆裂魔法の熱で蒸発するため俺たちには届かない。
『そろそろ突っ込むよ! マオー! 準備はいい!』
『任せんるじゃ! キツい一撃をくれてやろうぞ!』
イスと弾幕を張る隙間を縫って、マオーが背中から飛び降りる。
『今じゃ! どーんと押すのじゃ!』
『行くよ! はっ!』
『いってらっしゃーい。よいしょー』
宙に体を投げ出したマオーの足の裏を片方ずつ心臓の中心に向けて押し出した。
『くらうのじゃっ!』
ドゴォオオオオオーン!
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