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第三章 原作崩壊
第132話 クズ元勇者に引導を
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「は? 極悪人ドライが転生者だと!」
みんな驚いてるようだけど、一番食いついたのはアーシュか……。
王様はちょっと納得顔してる。何か知っている感じがする……けど、今はコイツだよな。
「くそ! だから何もかも上手く行かなかったのか! なんだよ! これじゃ俺様がよくある『悪役転生』のざまぁ役をやらされたってことじゃねえか!」
へえ。俺が転生者ってことを聞いて、それにすぐ気づけるのか……なら、もっと前に話の流れがおかしいと気づけよ。
入学式当日にリズがお前を助けに入らなかったところも、それ以前に熱病の流行が無かったのも原作に無かったことだぞ。
それに孤児院の同期でパーティーメンバーになる。もっと言えばハーレムメンバーになるキャルを傷つけた挙げ句に、奴隷商に売ったのはアーシュ、自分だぞ……。
そう考えると、アーシュも俺と同じように原作の流れを狂わせた一人なんだよな。
フラグを折ってきたことは同じだけど。
俺は生き残るためにフラグを折る努力してきた。
アーシュは原作の流れに乗りながらも好き勝手してフラグを折ってきた。
本当にフラグを折る、ってところだけは一緒なんだけど……方向性が間違ってるよな。
「じゃ、じゃあなんだ、俺様はこのままざまぁされて殺される流れなのかよ、それとも流行りの追放か?」
いや、この段階で追放じゃ済まないだろ。すでに斬首刑をする直前だったんだから。
「そう、だね。もし、アーシュ、君が今まで違う行いをしていたら、処刑エンドの結末も変わっていたと思うけどね」
「お、おい、追放で済ませよ、なあ、俺様は原作の主人公だぞ? いくらなんでも処刑はやりすぎだろ?」
「そんなこと無いと思うよ。自分がやってきたことを思い出してみてよ。なら、わかるよね?」
キョロキョロと視線を動かしながら何か反論でも考えていそうだけど、たぶん今度は神頼みだよな。
「や、やり直しだ! アザゼル! お前、俺を転生したところに戻せ! 神だろ! 俺様はやり直しを要求する! いますぐだ!」
やっぱり神頼みか。本当に考えが浅いというかなんと言うか、どこまで行っても自分が中心の考えなんだな。
拘束され、床に転がったまま天井向けて半狂乱で叫び続けるアーシュに引導を渡さないと。
「……残念だけど、アザゼルはもうアーシュの声は聞いてないと思うよ。俺たちが浄化して消えちゃったからね」
そう、別の意味でも消えたんだよな……イスの索敵範囲外に……まだ聞きたいことがあるし、ちゃんと文句も言いたいんだけど……。
「そんなことあるか! アザゼル! やり直せねえならコイツらぶち殺して原作通り俺様をこの国の王様にしやがれ!」
「ドライ、コイツの言っていることはお前が説明できそうだが……どうだ?」
「ええ。全部説明できると思います」
「おい! キャロライン! お前、また痛い目にあいたくなけりゃ、この縄をほどけ! いますぐだ! そして逃げる手助けしろ!」
これを本気で言えるのが信じられない。
「お前が負わせた怪我で苦痛と苦労したキャルが、加害者のお前にそんなことするわけ無いだろ」
「クソ! リズ! 俺様のメインヒロインだろ! お前でいいから助けろよ!」
「嫌ですわ。わたくし、初めて会ったあの瞬間からあなたのことは大嫌いですもの」
当然リズも断るよね。それに、リズの表情が腐敗臭を嗅いだときのように歪んでる。心底嫌っているようだ。
入学式前はちょっと心配していたけど、本当に頑張ってきてよかったよ。
「クッソ! 誰でもいい! そこのロリ巨乳でも、黒髪の奴でもそっちのメイドでもいいから助けろよ!」
ロリ巨乳って、アンジーこの国の王女で、原作の賢者でパーティーメンバーでもあるんだぞ?
本当に原作のうわべだけの知識しかないんだな……。
まあ、ファラとカイラは知らなくてもまだわかるけど。
「……アーシュ、みんなお前なんて助けるわけ無いだろ」
「そんなわけあるか! そっちのおっさんどもでもいいからよ! このロープを外すんだ!」
父さんやリズパパ、それに王様にまで目線を送り訴えかける。が、父さんたちの目は冷めきり、なんの感情も映っていない。
潮時だよな。
「……王様、説明はできるんで、もうつれていっても大丈夫だと思いますよ」
「蘇生してここにいさせるだけ無駄か。連れていけ。いや、その前にっ!」
「ブッ!」
叫び続けるアーシュの顔面に、見事なサッカーボールキックを決めた。これ、駄目でしょ……。
「ふう。あまりに腹立たしすぎてな。どうだ? お前らもやってもいいぞ」
「あー言いにくいんだけど……王様、アーシュ、死んじゃってますね」
レベルが1になってたんだよな、そこへあの一撃じゃ、死んでも当然だ。王様も手加減スキル持ってないし。
「なん、だと……ドライ、もう一度……は無駄か」
「無駄ですね。もししっかりと国民の前で処刑するなら、処刑台に乗せてから蘇生しますよ。それなら逃げられることも、もう無いでしょうし」
「ケジメはつけなければ、か。ドライ、近日再度ヒエンとアーシュの公開処刑を行うことにしよう」
そこが落としどころだろうなと、頷いておいた。
転生して、好き放題やった結末だ。本当ならもっと早く、最初に捕まえたときに処刑できていればな……。
兵士の一人がストレージにアーシュを放り込むのを見て、逃亡中に被害にあった人たちのことが悔やまれる。
できることならあの入学式当日に戻れればと、不可能な願いが浮かんだ。
みんな驚いてるようだけど、一番食いついたのはアーシュか……。
王様はちょっと納得顔してる。何か知っている感じがする……けど、今はコイツだよな。
「くそ! だから何もかも上手く行かなかったのか! なんだよ! これじゃ俺様がよくある『悪役転生』のざまぁ役をやらされたってことじゃねえか!」
へえ。俺が転生者ってことを聞いて、それにすぐ気づけるのか……なら、もっと前に話の流れがおかしいと気づけよ。
入学式当日にリズがお前を助けに入らなかったところも、それ以前に熱病の流行が無かったのも原作に無かったことだぞ。
それに孤児院の同期でパーティーメンバーになる。もっと言えばハーレムメンバーになるキャルを傷つけた挙げ句に、奴隷商に売ったのはアーシュ、自分だぞ……。
そう考えると、アーシュも俺と同じように原作の流れを狂わせた一人なんだよな。
フラグを折ってきたことは同じだけど。
俺は生き残るためにフラグを折る努力してきた。
アーシュは原作の流れに乗りながらも好き勝手してフラグを折ってきた。
本当にフラグを折る、ってところだけは一緒なんだけど……方向性が間違ってるよな。
「じゃ、じゃあなんだ、俺様はこのままざまぁされて殺される流れなのかよ、それとも流行りの追放か?」
いや、この段階で追放じゃ済まないだろ。すでに斬首刑をする直前だったんだから。
「そう、だね。もし、アーシュ、君が今まで違う行いをしていたら、処刑エンドの結末も変わっていたと思うけどね」
「お、おい、追放で済ませよ、なあ、俺様は原作の主人公だぞ? いくらなんでも処刑はやりすぎだろ?」
「そんなこと無いと思うよ。自分がやってきたことを思い出してみてよ。なら、わかるよね?」
キョロキョロと視線を動かしながら何か反論でも考えていそうだけど、たぶん今度は神頼みだよな。
「や、やり直しだ! アザゼル! お前、俺を転生したところに戻せ! 神だろ! 俺様はやり直しを要求する! いますぐだ!」
やっぱり神頼みか。本当に考えが浅いというかなんと言うか、どこまで行っても自分が中心の考えなんだな。
拘束され、床に転がったまま天井向けて半狂乱で叫び続けるアーシュに引導を渡さないと。
「……残念だけど、アザゼルはもうアーシュの声は聞いてないと思うよ。俺たちが浄化して消えちゃったからね」
そう、別の意味でも消えたんだよな……イスの索敵範囲外に……まだ聞きたいことがあるし、ちゃんと文句も言いたいんだけど……。
「そんなことあるか! アザゼル! やり直せねえならコイツらぶち殺して原作通り俺様をこの国の王様にしやがれ!」
「ドライ、コイツの言っていることはお前が説明できそうだが……どうだ?」
「ええ。全部説明できると思います」
「おい! キャロライン! お前、また痛い目にあいたくなけりゃ、この縄をほどけ! いますぐだ! そして逃げる手助けしろ!」
これを本気で言えるのが信じられない。
「お前が負わせた怪我で苦痛と苦労したキャルが、加害者のお前にそんなことするわけ無いだろ」
「クソ! リズ! 俺様のメインヒロインだろ! お前でいいから助けろよ!」
「嫌ですわ。わたくし、初めて会ったあの瞬間からあなたのことは大嫌いですもの」
当然リズも断るよね。それに、リズの表情が腐敗臭を嗅いだときのように歪んでる。心底嫌っているようだ。
入学式前はちょっと心配していたけど、本当に頑張ってきてよかったよ。
「クッソ! 誰でもいい! そこのロリ巨乳でも、黒髪の奴でもそっちのメイドでもいいから助けろよ!」
ロリ巨乳って、アンジーこの国の王女で、原作の賢者でパーティーメンバーでもあるんだぞ?
本当に原作のうわべだけの知識しかないんだな……。
まあ、ファラとカイラは知らなくてもまだわかるけど。
「……アーシュ、みんなお前なんて助けるわけ無いだろ」
「そんなわけあるか! そっちのおっさんどもでもいいからよ! このロープを外すんだ!」
父さんやリズパパ、それに王様にまで目線を送り訴えかける。が、父さんたちの目は冷めきり、なんの感情も映っていない。
潮時だよな。
「……王様、説明はできるんで、もうつれていっても大丈夫だと思いますよ」
「蘇生してここにいさせるだけ無駄か。連れていけ。いや、その前にっ!」
「ブッ!」
叫び続けるアーシュの顔面に、見事なサッカーボールキックを決めた。これ、駄目でしょ……。
「ふう。あまりに腹立たしすぎてな。どうだ? お前らもやってもいいぞ」
「あー言いにくいんだけど……王様、アーシュ、死んじゃってますね」
レベルが1になってたんだよな、そこへあの一撃じゃ、死んでも当然だ。王様も手加減スキル持ってないし。
「なん、だと……ドライ、もう一度……は無駄か」
「無駄ですね。もししっかりと国民の前で処刑するなら、処刑台に乗せてから蘇生しますよ。それなら逃げられることも、もう無いでしょうし」
「ケジメはつけなければ、か。ドライ、近日再度ヒエンとアーシュの公開処刑を行うことにしよう」
そこが落としどころだろうなと、頷いておいた。
転生して、好き放題やった結末だ。本当ならもっと早く、最初に捕まえたときに処刑できていればな……。
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できることならあの入学式当日に戻れればと、不可能な願いが浮かんだ。
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