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第三章 原作崩壊
第133話 原作の最後
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「やっぱりドライはわたくしの勇者様でしたのね」
とろんと目を潤ませ腕に絡みつくリズ。どこをどう解釈してそうなったのか謎だけど……。
転生について話を進める中で、原作についても話すことになった。
「そうね。わたくしにとってもドライは勇者、いえ、救世主と言った方がしっくり来るわ。だって、ねえ」
「ファラ様の言う通りでございます。ドライ様がクリーク辺境伯家の洗脳を解いていなければ……」
「不甲斐ない父であった。ドライよ、我がクリーク家の破滅をも食い止めてくれたのだな」
そうだよな。洗脳に掛かったままならツヴァイ兄さんにファラは強姦された挙げ句に殺された運命だった。
それに、クリーク家は悪さがバレて没落予定だったし。
「それに熱病もですわ。お母様が死ぬはずだったのに、治すきっかけもくれましたもの」
「それについてはドライ、いくら感謝してもしきれないな……それまでの私の間違いまで正してくれた」
イルミンスール伯爵もリズママのことを蔑ろにしていたもんな。
それでクリーク辺境伯の領地に療養のため来てたため、リズと出会たから頑張る気にもなったんだけどね。
それに今はラブラブらしく、近く弟か妹が生まれるらしい。第一夫人とリズママの二人にだ。
もしかすると、原作の続編が書かれているのかもしれない……無いか。話が完全に変わっちゃってるし。
「ドライには頭が上がらんな。カサブランカの民代表として感謝する」
深く頭を下げたあと、話を続ける王様。
「一人の父としては第一、第二王子がワイバーンの襲撃で死んでいたところを救ってくれたこともだ」
それに花火の火事で多くの人も亡くなったし、王都もボロボロになってたんだよな。
復興するにも長い時間がかかっただろうし、それに被害にあった人たちへの賠償金や復興の資金も相当な金額になっていただろう。
そうだ、褒美に領地の運営費をちょっと増額とか提案したら通りそうだ。
「ドライよ、お前、王様しないか? これほどまでにカサブランカ、いや、大陸全土の危機を救ったのだ、叙爵程度では物足りなかろう」
「嫌ですよ! 俺は中洲と魔狼の森の領地で十分ですから!」
「そうか? 誰も文句は言わさんぞ? そうだアンジェラ、お前が女王になれば自動的にドライがカサブランカ王国の舵取りができるよな?」
「お、オヤジ! な、何を急に! ど、ドライときぇっ……結婚とかまだ早いからな!」
早いってだけで、女王になるのも結婚するのもいいのか。
真っ赤になって、モゴモゴ言いながらチラチラ俺を見てくる。
胸の前で手を組んでるからその凶悪な物がむにゅりと……ガン見してしまった。
腕がミシリと軋む痛みで目を反らす。リズごめんなさい。
「あら、わたくしがグリフィン女王になれば同じことね」
「ファラ様。キャル様もミレニアム女王になる予定ですので、これはもうドライ様は三国の王、皇帝と言っても過言ではないかと」
過言だよカイラさん! ……でも可能性が無いとは言えないからたちが悪い。
キャルも顔を真っ赤にして俺を見つめている。目を合わせると反らし、しばらくするとまた目が合い反らす。
キャルもオッケーなようだ。
でも俺が転生者で、この世界が前世の小説と類似した世界だと言うことも信じてくれたのは正直嬉しい。
これまでやってきたことを再度認められた気がする。
「中々面白い話になっておるな。どうじゃ? わらわももらってくれるかの?」
「は? いやいやなんでそうなるの!」
「マオーちゃんなら歓迎いたしますわ。もう仲間ですもの」
「ですわね。わたくしも歓迎するわ」
「俺もいいぞ」
「わ、私もいいと思います」
「ならばドライ、末長く頼むのじゃ! そうじゃ、パナケイアはどうするのじゃ? ドライにはちと年上過ぎるが」
マオーが婚約者になったようだ。俺の意見は聞いてもらえないらしい。
はぁ、みんなと仲良くしてくれるなら、嫌いじゃないし、どちらかと言えば可愛いし好きだけど、こんなに奥さんが増えてもいいのか?
心配だったリズが一番に許可するのも驚いたけど。……というかパナケイアさんか。
どちらかと言えば王様たち大人に近い年齢、ちょうどリズママくらいに見える。
「わたし? 三食昼寝つきなら?」
おい!
「聖女だったか、パナケイア殿、三食昼寝つきでよいならこのままこの城で暮らしてもらっても良い」
「まあ。でも私、ものすごーくたくさん食べますよ?」
「ああ。その程度問題ない。そうだ、たまに怪我や病気の者を治してもらえれば助かる」
「分かりましたわ。ではよろしくです」
簡単に話がまとまったみたいだ。
だけど、まだ食べ続けてるパナケイアさん……もう一時間以上食べ続けてるよな……。
国庫が底をつかなけりゃいいんだけど……食べるスピードはそうでもないから大丈夫かな。
王城の料理人たちに頑張ってもらおう。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
転生者の話をしてから十日がたち、ヒエン王子とアーシュが処刑された。
断頭台にくくりつけられたヒエン王子と蘇生させたアーシュ。
罪状が読み上げられ、憤怒する民衆に罵られ、石を投げつけられて血塗れになっても、最後の瞬間まで悪態をついていた。
こんな結末じゃなかったルートもあっただろう。原作通りに進んでいた世界も。
「ドライ。終わりましたわね。このあとはどうしますの?」
「このあと、か、魔狼の森にでも行ってみる?」
――――――――――――――――――
一応の完結までお付き合いいただきありがとうございました。
魔狼の森編も構想はあるのですが、今のところ再開予定はありません。
まあ、まかり間違ってこの『ファンタジー小説大賞』で選んでもらえたりすれば書く可能性はあるかもですが、今のところ、新作をねりねりしています。
では、この続きか、新作でお会いできるよう頑張ります。
本当にありがとうございました。
とろんと目を潤ませ腕に絡みつくリズ。どこをどう解釈してそうなったのか謎だけど……。
転生について話を進める中で、原作についても話すことになった。
「そうね。わたくしにとってもドライは勇者、いえ、救世主と言った方がしっくり来るわ。だって、ねえ」
「ファラ様の言う通りでございます。ドライ様がクリーク辺境伯家の洗脳を解いていなければ……」
「不甲斐ない父であった。ドライよ、我がクリーク家の破滅をも食い止めてくれたのだな」
そうだよな。洗脳に掛かったままならツヴァイ兄さんにファラは強姦された挙げ句に殺された運命だった。
それに、クリーク家は悪さがバレて没落予定だったし。
「それに熱病もですわ。お母様が死ぬはずだったのに、治すきっかけもくれましたもの」
「それについてはドライ、いくら感謝してもしきれないな……それまでの私の間違いまで正してくれた」
イルミンスール伯爵もリズママのことを蔑ろにしていたもんな。
それでクリーク辺境伯の領地に療養のため来てたため、リズと出会たから頑張る気にもなったんだけどね。
それに今はラブラブらしく、近く弟か妹が生まれるらしい。第一夫人とリズママの二人にだ。
もしかすると、原作の続編が書かれているのかもしれない……無いか。話が完全に変わっちゃってるし。
「ドライには頭が上がらんな。カサブランカの民代表として感謝する」
深く頭を下げたあと、話を続ける王様。
「一人の父としては第一、第二王子がワイバーンの襲撃で死んでいたところを救ってくれたこともだ」
それに花火の火事で多くの人も亡くなったし、王都もボロボロになってたんだよな。
復興するにも長い時間がかかっただろうし、それに被害にあった人たちへの賠償金や復興の資金も相当な金額になっていただろう。
そうだ、褒美に領地の運営費をちょっと増額とか提案したら通りそうだ。
「ドライよ、お前、王様しないか? これほどまでにカサブランカ、いや、大陸全土の危機を救ったのだ、叙爵程度では物足りなかろう」
「嫌ですよ! 俺は中洲と魔狼の森の領地で十分ですから!」
「そうか? 誰も文句は言わさんぞ? そうだアンジェラ、お前が女王になれば自動的にドライがカサブランカ王国の舵取りができるよな?」
「お、オヤジ! な、何を急に! ど、ドライときぇっ……結婚とかまだ早いからな!」
早いってだけで、女王になるのも結婚するのもいいのか。
真っ赤になって、モゴモゴ言いながらチラチラ俺を見てくる。
胸の前で手を組んでるからその凶悪な物がむにゅりと……ガン見してしまった。
腕がミシリと軋む痛みで目を反らす。リズごめんなさい。
「あら、わたくしがグリフィン女王になれば同じことね」
「ファラ様。キャル様もミレニアム女王になる予定ですので、これはもうドライ様は三国の王、皇帝と言っても過言ではないかと」
過言だよカイラさん! ……でも可能性が無いとは言えないからたちが悪い。
キャルも顔を真っ赤にして俺を見つめている。目を合わせると反らし、しばらくするとまた目が合い反らす。
キャルもオッケーなようだ。
でも俺が転生者で、この世界が前世の小説と類似した世界だと言うことも信じてくれたのは正直嬉しい。
これまでやってきたことを再度認められた気がする。
「中々面白い話になっておるな。どうじゃ? わらわももらってくれるかの?」
「は? いやいやなんでそうなるの!」
「マオーちゃんなら歓迎いたしますわ。もう仲間ですもの」
「ですわね。わたくしも歓迎するわ」
「俺もいいぞ」
「わ、私もいいと思います」
「ならばドライ、末長く頼むのじゃ! そうじゃ、パナケイアはどうするのじゃ? ドライにはちと年上過ぎるが」
マオーが婚約者になったようだ。俺の意見は聞いてもらえないらしい。
はぁ、みんなと仲良くしてくれるなら、嫌いじゃないし、どちらかと言えば可愛いし好きだけど、こんなに奥さんが増えてもいいのか?
心配だったリズが一番に許可するのも驚いたけど。……というかパナケイアさんか。
どちらかと言えば王様たち大人に近い年齢、ちょうどリズママくらいに見える。
「わたし? 三食昼寝つきなら?」
おい!
「聖女だったか、パナケイア殿、三食昼寝つきでよいならこのままこの城で暮らしてもらっても良い」
「まあ。でも私、ものすごーくたくさん食べますよ?」
「ああ。その程度問題ない。そうだ、たまに怪我や病気の者を治してもらえれば助かる」
「分かりましたわ。ではよろしくです」
簡単に話がまとまったみたいだ。
だけど、まだ食べ続けてるパナケイアさん……もう一時間以上食べ続けてるよな……。
国庫が底をつかなけりゃいいんだけど……食べるスピードはそうでもないから大丈夫かな。
王城の料理人たちに頑張ってもらおう。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
転生者の話をしてから十日がたち、ヒエン王子とアーシュが処刑された。
断頭台にくくりつけられたヒエン王子と蘇生させたアーシュ。
罪状が読み上げられ、憤怒する民衆に罵られ、石を投げつけられて血塗れになっても、最後の瞬間まで悪態をついていた。
こんな結末じゃなかったルートもあっただろう。原作通りに進んでいた世界も。
「ドライ。終わりましたわね。このあとはどうしますの?」
「このあと、か、魔狼の森にでも行ってみる?」
――――――――――――――――――
一応の完結までお付き合いいただきありがとうございました。
魔狼の森編も構想はあるのですが、今のところ再開予定はありません。
まあ、まかり間違ってこの『ファンタジー小説大賞』で選んでもらえたりすれば書く可能性はあるかもですが、今のところ、新作をねりねりしています。
では、この続きか、新作でお会いできるよう頑張ります。
本当にありがとうございました。
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