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僕だけの。
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受け付けでチケットを渡し、
芳名帳に名前を書き入れる。
『鈴木 蒼』さんのプロフィールの
書いてあるリーフレットを受け取った。
「へぇ 蒼さんて イケメンだね?」
「だから、
だから若い女の人が多いんだね?」
「サク?」
「いや、早く見てみましょう?」
僕はリーフレットの中に小さく載っている
人物が少し気になった。
会場を進むと、最初に
建物の陰で
抱き合いキスをする
幼い二人がいた。
「すげぇ 」
「翔くんコレ、何かドキドキするね。」
「……」
何だコレ。
ココロが騒つく。
「サク、次 行こう。」
「うん。」
僕は後ろ髪を引かれながら
2人に付いて行った。
「わあ 翔くんスゴいよ?
俺こんなトコ行きたい。」
「どこだろうな。 見つけて今度行こうな。
サクも行こうぜ?」
「あ ありがとう。
翔センパイ……俺……」
「サク、どうしたの?」
「ココ、知ってる……」
熱いものが込み上げてくる。
翔センパイが僕の肩を抱き寄せる。
反対側からヨシが腕を組んで指を絡ませた。
「サク、一緒に進むぞ。」
翔センパイの優しい声に
ヨシの手を握り返した。
突き当たりのパネルを目にした途端、
目の前がボヤけて見えた。
溢れ出した泪。
心臓を鷲掴みにされたようだった。
翔センパイの肩にもたれながら
ゆっくりと歩む。
ヨシが僕の手を引っ張った。
「サク、コレって
ねぇサク? 俺たちスゴくない?」
「これだ、
この写真だ俺が見せてもらったの。
あのお兄さんが蒼さんだったんだ。
超嬉しいよ。」
目を見開いたままの僕の顔を
優しく微笑んでくるヨシ。
「サク? 俺ら有名人?」
そう話しかけて
僕の泪を拭き取ってくれた。
足を進めた先には
綺麗にシュートを決める高校生。
「サク、コレって……」
僕は黙って頷いた。
そこには全身で主張する義弥がいた。
「クスだよな? やっぱり美人だな。」
「きっと世界一だよ。ねっサク?」
僕の前以外では
自己主張するコトなんてなかった義弥。
義弥の叫び声が聞こえるようだった。
最後のコーナーにはヒトが溢れかえっていた。
翔センパイが先立って進んでくれた。
人垣がなくなり急に視界が開ける。
三人とも声を失った。
義弥。
義弥で溢れてる。
義弥は僕のモノ。
こんな義弥、見て欲しくない。
僕だけの義弥なのに……
僕は2人を振り払い
一際大きなパネルに駆け寄った。
警備員に止められてしまったけど……。
僕は大きな声で泣き崩れてしまった。
芳名帳に名前を書き入れる。
『鈴木 蒼』さんのプロフィールの
書いてあるリーフレットを受け取った。
「へぇ 蒼さんて イケメンだね?」
「だから、
だから若い女の人が多いんだね?」
「サク?」
「いや、早く見てみましょう?」
僕はリーフレットの中に小さく載っている
人物が少し気になった。
会場を進むと、最初に
建物の陰で
抱き合いキスをする
幼い二人がいた。
「すげぇ 」
「翔くんコレ、何かドキドキするね。」
「……」
何だコレ。
ココロが騒つく。
「サク、次 行こう。」
「うん。」
僕は後ろ髪を引かれながら
2人に付いて行った。
「わあ 翔くんスゴいよ?
俺こんなトコ行きたい。」
「どこだろうな。 見つけて今度行こうな。
サクも行こうぜ?」
「あ ありがとう。
翔センパイ……俺……」
「サク、どうしたの?」
「ココ、知ってる……」
熱いものが込み上げてくる。
翔センパイが僕の肩を抱き寄せる。
反対側からヨシが腕を組んで指を絡ませた。
「サク、一緒に進むぞ。」
翔センパイの優しい声に
ヨシの手を握り返した。
突き当たりのパネルを目にした途端、
目の前がボヤけて見えた。
溢れ出した泪。
心臓を鷲掴みにされたようだった。
翔センパイの肩にもたれながら
ゆっくりと歩む。
ヨシが僕の手を引っ張った。
「サク、コレって
ねぇサク? 俺たちスゴくない?」
「これだ、
この写真だ俺が見せてもらったの。
あのお兄さんが蒼さんだったんだ。
超嬉しいよ。」
目を見開いたままの僕の顔を
優しく微笑んでくるヨシ。
「サク? 俺ら有名人?」
そう話しかけて
僕の泪を拭き取ってくれた。
足を進めた先には
綺麗にシュートを決める高校生。
「サク、コレって……」
僕は黙って頷いた。
そこには全身で主張する義弥がいた。
「クスだよな? やっぱり美人だな。」
「きっと世界一だよ。ねっサク?」
僕の前以外では
自己主張するコトなんてなかった義弥。
義弥の叫び声が聞こえるようだった。
最後のコーナーにはヒトが溢れかえっていた。
翔センパイが先立って進んでくれた。
人垣がなくなり急に視界が開ける。
三人とも声を失った。
義弥。
義弥で溢れてる。
義弥は僕のモノ。
こんな義弥、見て欲しくない。
僕だけの義弥なのに……
僕は2人を振り払い
一際大きなパネルに駆け寄った。
警備員に止められてしまったけど……。
僕は大きな声で泣き崩れてしまった。
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