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本編(前編)
143.オンリーワン・バレンタイン
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2005年2月14日
「譲ちゃん、チョコ何個貰ったの?」
男子学生にとって、意識せずにはいられないものの平静を装わなければならないイベント、それは年間を通してもバレンタインデー以上のものはないだろう。毎年この日になると、普段通りの顔と動きで通学しつつ、下駄箱を開ける前には一呼吸という一手が加わる。教室に入ったあとも、いつも通りを気取りつつ、周囲の目を気にしながら机の引き出しを開く。自分で言うのもなんだが、俺は割とモテる方だ。小中学時代は毎年5個は必ずもらっていた。今年は何個貰えるだろうか、と平静を装いつつ登校したのだが。
「・・・ゼロだよ。本橋は?」
「俺もゼロー。俺ら、ゼロ同盟だね。」
「おかしい・・・ゼロなんてこれまで経験したことないぞ。」
「譲ちゃんモテるもんねぇ。でもまぁ、未来ちゃんの目があるからねぇ、渡しにくいでしょ。」
「そうか・・・未来のせいか・・・。」
「ははっ、悪者扱いは笑えるねぇ。」
「知ってると思うけど俺は甘いもん好きなんだよ。バレンタインのチョコは毎年楽しみにしてるのに・・・。」
「未来ちゃんからはまだもらってないの?」
「放課後どうせ会うから、その時に貰うんじゃん?」
「たくさんのチョコよりも本命の一個が幸せだねぇ。」
「あれ本橋はいま彼女いないんだっけ?」
「いるけど、他校だよ。だから俺も放課後は貰えるかなぁ。」
「なるほど。それにしてもチョコが足りない。こうなったら奥の手だな。」
「奥の手?」
「明日になるとよ、売れ残りのチョコが安く売ってたりするんだよ。それを買い占める。」
「ははっ、相当チョコ好きだねぇ。」
「甘いもんの中でも特に好きだからなチョコは。あー早く放課後になれ。」
放課後。いつものように未来のマンションへ向かう。普段なら未来の部屋に直行するところだが、今日はリビングのソファに座る。どうやら未来はチョコを作ったらしく、それを披露してくれるらしい。
「じゃーん。」
「おっ、なんか可愛い箱。」
「でしょー。その箱、意外と安いの。」
「へー。じゃあ開けるぞ。」
「ドキドキ。」
「おっ!これはトリュフ!」
「そう~譲くんトリュフ好きでしょ?だから作ってみたの。」
「マジか!よく作れたなこんなの!」
「お菓子作りなんて普段しないから超キンチョー。」
「さっそくいただこう。未来も一緒に食べよう。」
「うち死ぬほど味見したから譲くん食べて。」
「死ぬほど味見とかうけるな。」
「おかげでちょっと太ったし。でもそんな悪い出来ではない・・・はず!」
「どれどれ・・・おっ!美味い!」
「あ~よかったぁ。譲くん甘いもの好きだからプレッシャーだったし。」
「ほんとに美味いぞ。止まらない。未来って普段から料理とかはするんだっけ?」
「料理もお菓子作りもしないし。今回めっちゃ調べながら作った。」
「それでよくこんなの作れたな。おい、もう無くなっちゃったぜ。」
「食べるの早すぎてうける~。でも勢いよく食べてくれて嬉しい。」
「美味かったからなぁ。超満足。」
「ね、譲くん。チュー。」
「ん、ほら。」
「譲くん、うちのことも満足させて。」
「このままソファでするのか?」
「まだまだ親帰ってこないし大丈夫。」
「ゴムは?」
「・・・じゃーん。」
「おいおい、準備がいいな。いつポケットに仕込んだんだよ。」
「実は今日、1日中入ってたし。」
「へ?学校いた時から入ってたのか?」
「うん、いつでも出来るように入れといた。」
「ほんとエロいなぁ未来は。」
「だって~・・・もう3週間もしてないよ?」
「そうだな。俺はまぁ・・・オナニーしまくっちゃってむしろへたってるけど。」
「ねぇ~1人で満足しないで~!」
「1人じゃ満足できないよ。ゴム貸して。今度は俺が未来に入らないと。」
「うん、早く入って・・・。」
19時ごろ。電車に揺られながら家路につく。3週間ぶりの未来、やはり豊満で凄い食べ応えだった。昨日まで絵里の中にたっぷり絞り出したこともありイチモツは死にそうだったが、未来のあの身体の前で大人しくなるほど老いてはいない。あのでかい胸を鷲掴みにしながら思い切り突き壊す感覚は未来でしか味わえない。あの乱れっぷりも未来でしか見られない。ただ単に話をしているだけでも楽しいし、本当にいい彼女を持ったものだ。
そういえば今日、絵里はチョコレートを作ったのだろうか。意外なほど手料理は美味かったし、お菓子作りにも慣れているかもしれない。もし作っていたらぜひ食べたい。連絡してみようか、と思ったが、やめた。絵里にも予定があるだろう。手料理や手作りお菓子は頼めば作ってくれるような気がするし、またのお楽しみにしよう。
「譲ちゃん、チョコ何個貰ったの?」
男子学生にとって、意識せずにはいられないものの平静を装わなければならないイベント、それは年間を通してもバレンタインデー以上のものはないだろう。毎年この日になると、普段通りの顔と動きで通学しつつ、下駄箱を開ける前には一呼吸という一手が加わる。教室に入ったあとも、いつも通りを気取りつつ、周囲の目を気にしながら机の引き出しを開く。自分で言うのもなんだが、俺は割とモテる方だ。小中学時代は毎年5個は必ずもらっていた。今年は何個貰えるだろうか、と平静を装いつつ登校したのだが。
「・・・ゼロだよ。本橋は?」
「俺もゼロー。俺ら、ゼロ同盟だね。」
「おかしい・・・ゼロなんてこれまで経験したことないぞ。」
「譲ちゃんモテるもんねぇ。でもまぁ、未来ちゃんの目があるからねぇ、渡しにくいでしょ。」
「そうか・・・未来のせいか・・・。」
「ははっ、悪者扱いは笑えるねぇ。」
「知ってると思うけど俺は甘いもん好きなんだよ。バレンタインのチョコは毎年楽しみにしてるのに・・・。」
「未来ちゃんからはまだもらってないの?」
「放課後どうせ会うから、その時に貰うんじゃん?」
「たくさんのチョコよりも本命の一個が幸せだねぇ。」
「あれ本橋はいま彼女いないんだっけ?」
「いるけど、他校だよ。だから俺も放課後は貰えるかなぁ。」
「なるほど。それにしてもチョコが足りない。こうなったら奥の手だな。」
「奥の手?」
「明日になるとよ、売れ残りのチョコが安く売ってたりするんだよ。それを買い占める。」
「ははっ、相当チョコ好きだねぇ。」
「甘いもんの中でも特に好きだからなチョコは。あー早く放課後になれ。」
放課後。いつものように未来のマンションへ向かう。普段なら未来の部屋に直行するところだが、今日はリビングのソファに座る。どうやら未来はチョコを作ったらしく、それを披露してくれるらしい。
「じゃーん。」
「おっ、なんか可愛い箱。」
「でしょー。その箱、意外と安いの。」
「へー。じゃあ開けるぞ。」
「ドキドキ。」
「おっ!これはトリュフ!」
「そう~譲くんトリュフ好きでしょ?だから作ってみたの。」
「マジか!よく作れたなこんなの!」
「お菓子作りなんて普段しないから超キンチョー。」
「さっそくいただこう。未来も一緒に食べよう。」
「うち死ぬほど味見したから譲くん食べて。」
「死ぬほど味見とかうけるな。」
「おかげでちょっと太ったし。でもそんな悪い出来ではない・・・はず!」
「どれどれ・・・おっ!美味い!」
「あ~よかったぁ。譲くん甘いもの好きだからプレッシャーだったし。」
「ほんとに美味いぞ。止まらない。未来って普段から料理とかはするんだっけ?」
「料理もお菓子作りもしないし。今回めっちゃ調べながら作った。」
「それでよくこんなの作れたな。おい、もう無くなっちゃったぜ。」
「食べるの早すぎてうける~。でも勢いよく食べてくれて嬉しい。」
「美味かったからなぁ。超満足。」
「ね、譲くん。チュー。」
「ん、ほら。」
「譲くん、うちのことも満足させて。」
「このままソファでするのか?」
「まだまだ親帰ってこないし大丈夫。」
「ゴムは?」
「・・・じゃーん。」
「おいおい、準備がいいな。いつポケットに仕込んだんだよ。」
「実は今日、1日中入ってたし。」
「へ?学校いた時から入ってたのか?」
「うん、いつでも出来るように入れといた。」
「ほんとエロいなぁ未来は。」
「だって~・・・もう3週間もしてないよ?」
「そうだな。俺はまぁ・・・オナニーしまくっちゃってむしろへたってるけど。」
「ねぇ~1人で満足しないで~!」
「1人じゃ満足できないよ。ゴム貸して。今度は俺が未来に入らないと。」
「うん、早く入って・・・。」
19時ごろ。電車に揺られながら家路につく。3週間ぶりの未来、やはり豊満で凄い食べ応えだった。昨日まで絵里の中にたっぷり絞り出したこともありイチモツは死にそうだったが、未来のあの身体の前で大人しくなるほど老いてはいない。あのでかい胸を鷲掴みにしながら思い切り突き壊す感覚は未来でしか味わえない。あの乱れっぷりも未来でしか見られない。ただ単に話をしているだけでも楽しいし、本当にいい彼女を持ったものだ。
そういえば今日、絵里はチョコレートを作ったのだろうか。意外なほど手料理は美味かったし、お菓子作りにも慣れているかもしれない。もし作っていたらぜひ食べたい。連絡してみようか、と思ったが、やめた。絵里にも予定があるだろう。手料理や手作りお菓子は頼めば作ってくれるような気がするし、またのお楽しみにしよう。
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