うわさのRoll〜Remembering the days of Rape〜

冴木譲

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本編(前編)

151.春休みの一枚

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 2005年3月26日

「なぁ環。」

「・・・何?」

「今月さぁ、俺ら何回セックスしたと思う?」

「・・・わかんないよそんなの。」

「結構たくさんしてると思わない?」

「・・・そう・・・かもね。」

「いまので今月7回目だぜ。ちなみに俺らの月間最高記録は8回だから、もう一回すれば自己ベストタイ記録だぜ。」

「・・・よく覚えてるね、そんなの。」

「そりゃあ記録してるからな。」

「そんなの記録しなくていいから~!」

「そういや、環の学校はクラス替えあるの?」

「うん、あるよ。」

「仲いい奴と同じクラスになれた?」

「まぁ・・・由子とか優希とか一緒だよ。」

「あぁ、あいつらもN高なんだっけ?つか環とあいつらって、小学生のときも同じクラスじゃなかった?」

「うん。」

「優希のことは俺よく知らないけど、よりによってまた由子と同じクラスになったのか。環、あいつのこと苦手だろ?」

「・・・まぁね。」

「だよな・・・環に対して八つ当たりしまくってたもんな。なんで付き合い続けてんの?」

「・・・小3から中3までずっとクラス一緒だったからね。高校入って離れたけど。」

「で、また高2で同じクラスか・・・クラス一緒だと付き合い切りにくいの?」

「・・・由子の方から近づいてくるしね。」

「拒絶すればいいじゃん。次話しかけたら殺すぞって。」

「そんな物騒なこと言えるわけないでしょ・・・それに、周囲に気を遣わせるのも悪いし、たぶんこれまで通り一緒にいることになるよ。」

「周囲なんか気にしなくていいのに。ま、環に殺すぞなんて言われたら、それこそ売り言葉に買い言葉になるか。由子の性格考えたら。」

「うん。それに男子はそういうこと言えても、女子はそんなはっきりと言ったら大変なことになるから・・・。」

「ま、自分勝手だからなーあいつ。俺もあいつのことは嫌いだし。」

「・・・そうなんだ。譲も誰かを嫌いになったりとかあるんだね。」

「そりゃあるだろ。」

「誰とでも上手く接するから意外。」

「まぁ、表面上はな。」

「・・・それと、椎名とも同じクラスだよ。」

「あれ、あいつもN高だっけ。ってかそのクラス八中生たくさんいるな。」

「・・・いわれてみればそうだね。N高って八中出身は5人しかいないのに、遥以外は同じクラスだ。」

「めっちゃ偏ったな。ま、さすがに双子は同じクラスにならないように調整されたな。」

「さすがにね。」

「そういや、遥は元気にしてんの?」

「元気だよ。ほぼ部活ばっかりの生活だけど。」

「あれ、バイトは?」

「してるけど部活優先だよ。バイトはどっちかっていうと私かな。」

「そうなんだ。遥は彼氏とかできたのかな。」

「・・・たぶんいないと思う。」

「実はこっそり作ってるかもよ。」

「・・・すぐわかるよ。」

「双子だと隠し事とか通じない感じ?」

「双子だからかどうかはわからないけど・・・なんとなく、遥の変化は気づくよ。」

「そういうもんかぁ。そういえば、遥には俺らの関係話したんだっけ?」

「・・・私からは話さなかったけど、気づかれたよ。」

「あ、やっぱりそういうもんかぁ。」

「・・・譲はどうなの?」

「何が?」

「・・・私と付き合ってること、誰かに話してるの?」

「いや?特に話してない。」

「・・・どうして?」

「どうして、って言われてもな・・・特に話す相手もいないっていうか。」

「・・・友達と会ってるときに恋愛の話になったりしないの?」

「男同士で話すときに恋愛トークは無いなぁ。セックスの話題なら山ほどあるけどな。」

「・・・聞かれたりもしないの?」

「無いんじゃん?誰が誰と付き合ってるとか、俺だって興味ないし、みんなそうなんだろ。誰が誰とやった、とかなら興味津々だけどな。」

「・・・ふーん。」

「環とやりまくってるって広めた方が良い?」

「なんでそんな広め方になるの・・・!普通に付き合ってるって言えば良いじゃない。」

「恥ずかしいからさぁ。」

「そんな・・・やったとかいう方が恥ずかしいじゃない。」

「いや、それは武勇伝だから自慢話だろ。」

「どうしてそうなるの・・・。」

「男女で違うのかなぁ。男心的には、付き合うとかいうのは恥ずかしいけど、やったっていうのは全く恥ずかしくないっていうか、むしろ言いたくてしょうがないっていうか。」

「・・・女心は真逆だよ・・・。」

「へー、不思議。それで環は、俺と付き合ってるってこと他に誰か話した?」

「・・・彼氏がいるとは話してるけど、相手が譲だってことは伏せてあるよ。」

「おっ、俺の希望に沿ってくれてるんだな、ありがとう。」

「・・・もうそろそろ良いんじゃないかと思うけど。」

「まぁ・・・杏理と別れたのももう半年くらい前だしなぁ。」

「もう話していい?」

「うーん・・・恥ずかしいぞ。」

「なにそれ~。」

「そんなことより環、記録タイにするぞ。8回目だ。」

「なにその話の逸らし方~!」

「いいから、ほら股開いて。」

「んっ・・・もうっ・・・。」
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