25 / 49
第五章
5
しおりを挟む
わななく唇は噛み締められ、蒼白く見える彼の白目は真っ赤に充血している。
まるで滾る怒りそのものになってしまったかのように、ルークは憤激していた。
「ルー……ク?」
恐る恐る声を掛けるとルークは瞬時に我に返り、猛り狂った自分を恥じたのか、心配そうに見上げているリディアから顔を逸らした。
「何か……得体の知れないことが水面下で起っているのは確かなようです。リディア、貴方は今まで以上に用心するように。ただでさえ貴方は無防備なのだから。それからええと……侍女の御方」
「カヤですわ」
「……カヤ貴方も気を付けて下さい。生贄とやらを要求している者の正体が不可思議な生き物であるとは断言出来ませんが、殿下の命を狙っている者が存在するのは確か。だとしたらこの事実を知っている貴方を快くは思わないでしょう。くれぐれもこのことを何かの話のついでに吹聴して回らないように」
「まあっ! どうしましょう。私、もう仕事仲間のみんなに話してしまいましたわ!」
カヤの告白にルークとリディアは頭を抱えた。
対するカヤも顔色を無くしている。
「私、殺されてしまうのでしょうか? ああ、私がラーラの二の舞になるだなんて!」
(ラーラ?)
突然耳に飛び込んで来た懐かしい名前に驚き、弾かれたように顔を上げて後ろを振り返ると、同じ様に驚いた風のルークが見つめ返してきた。
リディアは暫しルークと顔を見合わせ、それが自分の聞き間違いなどではないことを確認すると、自分に言い聞かせるかのようにゆっくりと侍女に尋ねた。
「カヤ。何故ラーラのことを知っている? 何故今、ここでラーラの名を挙げるのだ?」
「姫殿下は覚えていませんか? ラーラは殿下付きの侍女だったと……」
「ラーラのことは覚えている! しかし何故お前がラーラを知っている?」
「あら、ラーラはかつての仕事仲間ですもの。知っているのは当たり前ですわ。彼女は王宮での就職を断りに来たのですが、代わりが見つかるまで働くことになりました。一週間も経たないうちに代わりの侍女が見つかって、彼女はとても喜んでいましたわ。これで姫殿下の所に帰れるって! それなのに……」
侍女の口調が尻つぼみに小さくなるのにつれ、リディアの心にも暗雲が垂れ込める。
ラーラのやり切れない最後を思い出したのだ。
(ラーラは卑しい賊の手に掛かって……)
「ラーラは呪いを受けたんです!」
「えっ?」
予想外なカヤの突飛な言葉に、リディアとルークは目を丸くした。しかしカヤは構わず、迸る水のごとく喋り続けた。
「ラーラの母上も国王陛下付きの侍女でしたので、ラーラも仮の侍女としてお仕えしていたのです。そして私と同じ様に死神の姿を見たのですわ! ラーラは震えながら私達に言いました。確かに死神を見た、陛下の部屋に入っていく死神の姿を確かに見た、と! それから暫らくして第二王子殿下が身罷られ、ラーラは母親と共に強盗に殺されてしまいました。けれど強盗の仕業などではなかったのですわ! いいえ、人間の仕業ですらなかった……死神の呪いによるものだったのです! ああ、私は一体どうしたら……?」
(ラーラが死神を見ていた?)
何か不穏なものを感じるのに、その全体像が見えてこない。
困りきったリディアは助けを求めるべく傍らのルークの顔を見上げた。
「カヤ。すでに話してしまったのなら仕方ない。後はなるべく一人にならないようにするだけです。呪いがラーラを殺めたにせよ、それを行使する死神は目に見えるようですから避けることも出来なくは無いでしょう」
ルークは先程の怒りを微塵も感じさせない冷静さで、この世の全てを理解した賢者のように、穏やかにカヤに話した。
「そんなの無理ですわ! ラーラは母親と一緒にいながら殺されてしまったのですよ?」
恐ろしくて堪らなくなったのか、カヤは顔を覆ってその場に蹲ってしまった。
「こんな……死神に呪われてしまうだなんて……ラーラが亡くなった時に仕事を辞めて故郷に帰るのだった! 陛下付きの侍女は妾と同じと罵られようと、この仕事に誇りを持っていたからこうして続けてきましたのに……こんな恐ろしいことに巻き込まれるなんて」
泣きだしたカヤに、リディアは困ってその震える肩に手を置いたり頭を撫でたりしてみた。
しかし一向に泣き止む気配が無い。
(どうしたらいいだろう?)
侍女を慰めることに必死になっていたリディアの後頭部に、我関せずと淡々とした声が降って来た。
「侍女を妾、と。そんな噂があるのですか?」
ルークはカヤの涙が見えていないのか、冷静な灰色の瞳で二人を見下ろしている。
(ルークめっ! デリカシーの無い! 泣いているカヤを前に何て冷たい態度をっ!)
「ええ……姫殿下には畏れ多くも、陛下付きの侍女や小姓などには、そういう噂が付いて回るのです」
しかしカヤはそんな冷たい態度でも構わなかったようだ。
覆っていた手を外し、しゃっくりをしながら顔を上げる。
「ラーラのことを、カリム陛下の隠し子だと言う者も居ました。ですからラーラが死んだ時もまことしやかな噂が流れましたの。陛下がご自分の不始末を正したのだと……。現にラーラは母親共々殺害されてしまいましたし、噂は真実味を帯びていて信じる者は多かったのですわ。けれどもどうでしょう? 死神が王家を呪っていただなんて!」
再び震え出したカヤを見下ろしながら、ルークは言った。
「ともかくカヤ、貴方はなるべく一人にならないように。いいですね? 私達はこれから王都を出なければなりません。貴方の忠告通りに逃げ出すことはもはや出来ぬこと。お互いに……用心しましょう」
口を閉ざすと同時にルークはリディアの手を取り、カヤを残して小部屋から出た。
「ルーク、カヤが可哀想だろう! せっかく忠告してくれたのに、途中で放り出す……」
「貴方は本当に物覚えが悪い」
あんまりな言葉に遮られ憤慨したリディアは、掴まれていた手を振り解こうとした。が、更に強くその手を握られてしまう。
傍らの友人を見上げると、虚空を睨むようにしていた瞳をリディアへ下ろし、彼は重々しい押し殺した声で言った。
「死神に狙われているのはトルトファリア最後の血――貴方なのですよ。他人の心配をするより自分自身の心配をしなさい。ただでさえ貴方は迂闊なのだから」
(私が死神に狙われている?)
実感が湧かないリディアの手を引いて、ルークは呟いた。
「何が起こるにせよ、王都を出てからです」
その言葉にリディアは反射的に身を竦めた。
まるで滾る怒りそのものになってしまったかのように、ルークは憤激していた。
「ルー……ク?」
恐る恐る声を掛けるとルークは瞬時に我に返り、猛り狂った自分を恥じたのか、心配そうに見上げているリディアから顔を逸らした。
「何か……得体の知れないことが水面下で起っているのは確かなようです。リディア、貴方は今まで以上に用心するように。ただでさえ貴方は無防備なのだから。それからええと……侍女の御方」
「カヤですわ」
「……カヤ貴方も気を付けて下さい。生贄とやらを要求している者の正体が不可思議な生き物であるとは断言出来ませんが、殿下の命を狙っている者が存在するのは確か。だとしたらこの事実を知っている貴方を快くは思わないでしょう。くれぐれもこのことを何かの話のついでに吹聴して回らないように」
「まあっ! どうしましょう。私、もう仕事仲間のみんなに話してしまいましたわ!」
カヤの告白にルークとリディアは頭を抱えた。
対するカヤも顔色を無くしている。
「私、殺されてしまうのでしょうか? ああ、私がラーラの二の舞になるだなんて!」
(ラーラ?)
突然耳に飛び込んで来た懐かしい名前に驚き、弾かれたように顔を上げて後ろを振り返ると、同じ様に驚いた風のルークが見つめ返してきた。
リディアは暫しルークと顔を見合わせ、それが自分の聞き間違いなどではないことを確認すると、自分に言い聞かせるかのようにゆっくりと侍女に尋ねた。
「カヤ。何故ラーラのことを知っている? 何故今、ここでラーラの名を挙げるのだ?」
「姫殿下は覚えていませんか? ラーラは殿下付きの侍女だったと……」
「ラーラのことは覚えている! しかし何故お前がラーラを知っている?」
「あら、ラーラはかつての仕事仲間ですもの。知っているのは当たり前ですわ。彼女は王宮での就職を断りに来たのですが、代わりが見つかるまで働くことになりました。一週間も経たないうちに代わりの侍女が見つかって、彼女はとても喜んでいましたわ。これで姫殿下の所に帰れるって! それなのに……」
侍女の口調が尻つぼみに小さくなるのにつれ、リディアの心にも暗雲が垂れ込める。
ラーラのやり切れない最後を思い出したのだ。
(ラーラは卑しい賊の手に掛かって……)
「ラーラは呪いを受けたんです!」
「えっ?」
予想外なカヤの突飛な言葉に、リディアとルークは目を丸くした。しかしカヤは構わず、迸る水のごとく喋り続けた。
「ラーラの母上も国王陛下付きの侍女でしたので、ラーラも仮の侍女としてお仕えしていたのです。そして私と同じ様に死神の姿を見たのですわ! ラーラは震えながら私達に言いました。確かに死神を見た、陛下の部屋に入っていく死神の姿を確かに見た、と! それから暫らくして第二王子殿下が身罷られ、ラーラは母親と共に強盗に殺されてしまいました。けれど強盗の仕業などではなかったのですわ! いいえ、人間の仕業ですらなかった……死神の呪いによるものだったのです! ああ、私は一体どうしたら……?」
(ラーラが死神を見ていた?)
何か不穏なものを感じるのに、その全体像が見えてこない。
困りきったリディアは助けを求めるべく傍らのルークの顔を見上げた。
「カヤ。すでに話してしまったのなら仕方ない。後はなるべく一人にならないようにするだけです。呪いがラーラを殺めたにせよ、それを行使する死神は目に見えるようですから避けることも出来なくは無いでしょう」
ルークは先程の怒りを微塵も感じさせない冷静さで、この世の全てを理解した賢者のように、穏やかにカヤに話した。
「そんなの無理ですわ! ラーラは母親と一緒にいながら殺されてしまったのですよ?」
恐ろしくて堪らなくなったのか、カヤは顔を覆ってその場に蹲ってしまった。
「こんな……死神に呪われてしまうだなんて……ラーラが亡くなった時に仕事を辞めて故郷に帰るのだった! 陛下付きの侍女は妾と同じと罵られようと、この仕事に誇りを持っていたからこうして続けてきましたのに……こんな恐ろしいことに巻き込まれるなんて」
泣きだしたカヤに、リディアは困ってその震える肩に手を置いたり頭を撫でたりしてみた。
しかし一向に泣き止む気配が無い。
(どうしたらいいだろう?)
侍女を慰めることに必死になっていたリディアの後頭部に、我関せずと淡々とした声が降って来た。
「侍女を妾、と。そんな噂があるのですか?」
ルークはカヤの涙が見えていないのか、冷静な灰色の瞳で二人を見下ろしている。
(ルークめっ! デリカシーの無い! 泣いているカヤを前に何て冷たい態度をっ!)
「ええ……姫殿下には畏れ多くも、陛下付きの侍女や小姓などには、そういう噂が付いて回るのです」
しかしカヤはそんな冷たい態度でも構わなかったようだ。
覆っていた手を外し、しゃっくりをしながら顔を上げる。
「ラーラのことを、カリム陛下の隠し子だと言う者も居ました。ですからラーラが死んだ時もまことしやかな噂が流れましたの。陛下がご自分の不始末を正したのだと……。現にラーラは母親共々殺害されてしまいましたし、噂は真実味を帯びていて信じる者は多かったのですわ。けれどもどうでしょう? 死神が王家を呪っていただなんて!」
再び震え出したカヤを見下ろしながら、ルークは言った。
「ともかくカヤ、貴方はなるべく一人にならないように。いいですね? 私達はこれから王都を出なければなりません。貴方の忠告通りに逃げ出すことはもはや出来ぬこと。お互いに……用心しましょう」
口を閉ざすと同時にルークはリディアの手を取り、カヤを残して小部屋から出た。
「ルーク、カヤが可哀想だろう! せっかく忠告してくれたのに、途中で放り出す……」
「貴方は本当に物覚えが悪い」
あんまりな言葉に遮られ憤慨したリディアは、掴まれていた手を振り解こうとした。が、更に強くその手を握られてしまう。
傍らの友人を見上げると、虚空を睨むようにしていた瞳をリディアへ下ろし、彼は重々しい押し殺した声で言った。
「死神に狙われているのはトルトファリア最後の血――貴方なのですよ。他人の心配をするより自分自身の心配をしなさい。ただでさえ貴方は迂闊なのだから」
(私が死神に狙われている?)
実感が湧かないリディアの手を引いて、ルークは呟いた。
「何が起こるにせよ、王都を出てからです」
その言葉にリディアは反射的に身を竦めた。
0
あなたにおすすめの小説
女性が少ない世界に転生した控えめ伯爵令嬢、なぜか五人の婚約候補に選ばれて少しずつ恋を知っていきます
ノッポ
恋愛
女性が極端に少ない異世界に転生した私は、気づけば伯爵令嬢になっていた。
前世は日本で普通に生きていたせいか、貴族令嬢らしい強気な振る舞いがどうしても苦手。
社交界デビューを迎えても、「どうして私が選ばれるの?」と戸惑うばかりだった。
けれど今年デビューする高位令嬢はわずか三人。
家同士の思惑も重なり、騎士団長家の息子、宰相子息、魔術師団長の息子、幼なじみの侯爵子息、そして英雄騎士――
五人の若きエリートとのお見合いが次々と始まってしまう。
遠慮がちで控えめな性格は、この世界では珍しく、気づけば少しずつ距離を縮めていく彼ら。
異世界での恋愛に戸惑う日々。けれど出会いを重ねるたびに、私は少しずつ変わっていく――。
女性希少世界の社交界で、自分の幸せを選べるようになるまでの
ほのぼの甘い逆ハーレム恋愛ファンタジー。
橘若頭と怖がり姫
真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。
その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。
高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。
Emerald
藍沢咲良
恋愛
教師という仕事に嫌気が差した結城美咲(ゆうき みさき)は、叔母の住む自然豊かな郊外で時々アルバイトをして生活していた。
叔母の勧めで再び教員業に戻ってみようと人材バンクに登録すると、すぐに話が来る。
自分にとっては完全に新しい場所。
しかし仕事は一度投げ出した教員業。嫌だと言っても他に出来る仕事は無い。
仕方無しに仕事復帰をする美咲。仕事帰りにカフェに寄るとそこには…。
〜main cast〜
結城美咲(Yuki Misaki)
黒瀬 悠(Kurose Haruka)
※作中の地名、団体名は架空のものです。
※この作品はエブリスタ、小説家になろうでも連載されています。
※素敵な表紙をポリン先生に描いて頂きました。
ポリン先生の作品はこちら↓
https://manga.line.me/indies/product/detail?id=8911
https://www.comico.jp/challenge/comic/33031
女の子がほとんど産まれない国に転生しました。
さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。
100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳
そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。
当面は2日に1話更新予定!
完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす
小木楓
恋愛
完結しました✨
タグ&あらすじ変更しました。
略奪された皇后を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。
「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」
「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」
大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。
しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。
強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。
夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。
恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……?
「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」
逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。
それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。
「一生、私の腕の中で溺れていろ」
守るために壊し、愛するために縛る。
冷酷な仮面の下に隠された、
一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。
★最後は極上のハッピーエンドです。
※AI画像を使用しています。
世間知らずな山ごもり薬師は、××な騎士団長の性癖淫愛から逃げ出せない
二位関りをん
恋愛
平民薬師・クララは国境沿いの深い山奥で暮らしながら、魔法薬の研究に没頭している。招集が下れば山を下りて麓にある病院や娼館で診察補助をしたりしているが、世間知らずなのに変わりはない。
ある日、山の中で倒れている男性を発見。彼はなんと騎士団長・レイルドで女嫌いの噂を持つ人物だった。
当然女嫌いの噂なんて知らないクララは良心に従い彼を助け、治療を施す。
だが、レイルドには隠している秘密……性癖があった。
――君の××××、触らせてもらえないだろうか?
冷遇妃ライフを満喫するはずが、皇帝陛下の溺愛ルートに捕まりました!?
由香
恋愛
冷遇妃として後宮の片隅で静かに暮らすはずだった翠鈴。
皇帝に呼ばれない日々は、むしろ自由で快適——そう思っていたのに。
ある夜、突然現れた皇帝に顎を掴まれ、深く口づけられる。
「誰が、お前を愛していないと言った」
守るための“冷遇”だったと明かされ、逃げ道を塞がれ、甘く囲われ、何度も唇を奪われて——。
これは冷遇妃のはずだった少女が、気づけば皇帝の唯一へと捕獲されてしまう甘く濃密な溺愛物語。
ホウセンカ
えむら若奈
恋愛
☆面倒な女×クセ強男の不器用で真っ直ぐな純愛ラブストーリー!
誰もが振り返る美しい容姿を持つ姫野 愛茉(ひめの えま)は、常に“本当の自分”を隠して生きていた。
そして“理想の自分”を“本当の自分”にするため地元を離れた大学に進学し、初めて参加した合コンで浅尾 桔平(あさお きっぺい)と出会う。
目つきが鋭くぶっきらぼうではあるものの、不思議な魅力を持つ桔平に惹かれていく愛茉。桔平も愛茉を気に入り2人は急接近するが、愛茉は常に「嫌われるのでは」と不安を抱えていた。
「明確な理由がないと、不安?」
桔平の言葉のひとつひとつに揺さぶられる愛茉が、不安を払拭するために取った行動とは――
※本作品はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
※イラストは自作です。転載禁止。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる