虚飾城物語
“至純たる黄金のトルトファリア”。大陸に敵無しのその国は、時代を謳歌していた。
しかし王都から外れた辺境。大陸最西端の町にある、国民の大半から忘れられた王国最古にして最大の城『虚飾城』に、一人の忘れられた王女リディアと人質として連れてこられたバーディスル王国の王子ルークが寄り添うように暮らしていた。穏やかな日々を共に暮らすうちにリディアはルークへ自覚のない恋に落ちていた。このまま虚飾城で穏やかな日々を過ごし死んでいくのだと思われた忘れ去られた二人だったが、貴族たちが食事会に城を訪れたのを切っ掛けに動乱へ巻き込まれていく。
丈夫なだけが取り柄な王女と、そんな彼女の世話係になってしまった人質王子は、神の禁忌と二つの国の因縁に振り回されながらも、お互いを想いあいながらあがき続ける。そんな二人が幸せになるまでの物語。
しかし王都から外れた辺境。大陸最西端の町にある、国民の大半から忘れられた王国最古にして最大の城『虚飾城』に、一人の忘れられた王女リディアと人質として連れてこられたバーディスル王国の王子ルークが寄り添うように暮らしていた。穏やかな日々を共に暮らすうちにリディアはルークへ自覚のない恋に落ちていた。このまま虚飾城で穏やかな日々を過ごし死んでいくのだと思われた忘れ去られた二人だったが、貴族たちが食事会に城を訪れたのを切っ掛けに動乱へ巻き込まれていく。
丈夫なだけが取り柄な王女と、そんな彼女の世話係になってしまった人質王子は、神の禁忌と二つの国の因縁に振り回されながらも、お互いを想いあいながらあがき続ける。そんな二人が幸せになるまでの物語。
序章
虚栄の庭にて――八年前・春
第一章
寂寥の塔からーー八年前・夏
第二章
牢固な部屋の中──八年前・冬
第三章
白い湯気に煙る回廊から――七年前・秋
第四章
蒼然とした森の中にて――七年前・冬の夕方
第五章
蒼然とした森の中にて――七年前・冬の夜
第六章
第七章
第八章
終章
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そして、貴族も平民も15歳になると魔力測定を王城で受けなければならない。ここ70年ばかり、魔力を持った者は現れなかったけれど、魔力測定だけは毎年行われていた。私は母さんが縫ってくれたワンピースを着て王城に行った。今まで平民から魔力持ちが現れたことはなかったというから、私にそんな力があるとは思っていない。
王城では、初めて間近に見る貴族のご令嬢に目を付けられて意地悪なことを言われて、思わず涙が滲んだ。悔しいときにも涙が出てくる自分が嫌だし、泣きたくなんかないのに・・・・・・彼女達は私のワンピースや両親を蔑み笑った。平民でパン屋の娘が、そんなに悪い事なの? 私は自分の両親が大好きだし自慢にも思っているのに。
これ以上泣きたくなくて涙を堪えながら魔力測定の列に並び順番を待った。流れ作業のように簡単に終わるはずだった測定の結果は・・・・・・
これは平民でパン屋の娘である私が魔力持ちだったことがわかり、最初は辛い思いをするものの、幸せになっていく物語。
※魔法ありの異世界で、ドラゴンもいます。ざまぁは軽め。現代的な表現や言葉遣いがありますし、時代的な背景や服装やら文明の程度は作者自身の設定ですので、地球上の実際の歴史には全く基づいておりません。ファンタジー要素の濃いラブストーリーとなっております。ゆるふわ設定、ご都合主義は多分いつもなかんじ😓よろしくお願いしまぁす🙇🏻♀️なお、他サイトにも投稿します。一話ごとの字数にはばらつきがあります。
※表紙はAIで作者が作成した画像です。
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