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悪魔の囁き
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今にも崩れ落ちてきそうな、教会の荘厳な天井。
二人の不死鳥が燃える翼を羽ばたかせる度、巨人が歯軋りするような音を立てて亀裂が走る。
(まさかイーサンが同族殺しに目覚めていたとは――しかし、なぜ?)
「意識を遮断していても君が何を考えているか大方予想はつく」
イーサンは剣のように硬化した翼をファロムの心臓目掛けて振りかざす。
「殺したい衝動に突き動かされた時、心の奥底に眠らされていた本能がそうせよと告げたのだ」
かつて自身がジャンダーに告げた時と一言一句違わぬ台詞に、ファロムは息を呑む。
「イーサンは誰を……?」
「俺か? 俺は――自分自身を殺したかった」
静かに瞬きする赤い瞳は此処ではない、遥か遠い景色を見つめているようだった。
「地獄での暮らしに嫌気が差した俺は、自ら命を絶とうとしたのだ」
「それは私だって同じ……けれど本能に目覚めることはなかった」
イーサンは蔑むように返答する。
「君はただ死を望むだけで何もしなかったのだろう? 俺は激痛を堪えて色々と試した。翼で首を刎ねたり体を切り刻んだり、ありとあらゆる方法で死のうと躍起になった。だが、どうしても無理だった。それがなぜか説明しなくとも分かるだろう?」
不死鳥は不死身であるからこそ、不死鳥なのだ。
たとえ斧で首を刎ねられようが杭で心臓を打たれようが、何度でも灰の中から蘇る。
「いい加減死ぬのを諦めようとしたある日、ふと心臓を抉り出してみた。その時、全身の血潮が沸き立ち、脳内を激しく揺さぶられる感覚に陥った。こうして俺は知ったのだ。同族の殺し方を――そして不死鳥は自身の手では決して死ねないことを」
彫りの深い顔立ちに浮かぶ、嘲笑的な笑み。
「これほど残酷なことがあるだろうか? 同族間で愛することを禁じられ、悪魔に弄ばれる日々が永遠に続くなど、考えただけで悍ましい。今こうして自らの意思で行動しているのも、与えられた自由の模倣に過ぎないのだ」
「ならば私が死なせてやれるのに――なぜ拒む?」
口元を歪ませ、ファロムを鋭く睨め付ける。
「気が変わったのだ。どうせ死ねないならとことん楽しんでやろうとね。そしていつか悪魔を皆殺しにして地獄を手に入れる」
「イーサンこそ神になろうとしているではないか」
「違う。俺は神ではなく統治者になりたいのだ。劣悪な環境から仲間を解放し、地獄に堕ちた人間どもを痛めつけられさえすれば他に何も望むまい」
二人の間に流れる、絡みつくような沈黙。
そこへ壁から剥がれ落ちた十字架に座り、脳みそを食べ終えた紗南が頭を上げ、大声で叫んだ。
「ねぇ、まだ始末してないの? 私、どこかで顔と手を洗いたいんだけど」
「すまない、ちょっと手間取っていてね」
「全く、君の乙女は恐れを知らないようだ。ファロム、ここはひとまず停戦といこうじゃないか。俺も君も目指す場所は違えど主人である悪魔に叛逆する者。どうだい?」
「いや、私は――」
一瞬の隙を突きイーサンの心臓を翼で貫こうとするが、驚異的な反射神経により難なくかわされてしまう。
「君がそこまで愚かだったとは。残念だよ、ファロム」
「私は紗南の望みを叶えなければならない」
天井にぶつかりそうになりながら、翼を翻し体勢を立て直す。
再びイーサンの急所を狙おうと翼を硬化させるが、ファロムより長身で筋肉質なイーサンの方が圧倒的に有利だった。
「ぐっ……!」
ファロムの薄い胸板を鋼鉄の翼がいとも簡単に貫き、背中から飛び出た翼の先端がぬらぬらと赤黒く光る。
「ファロム!!」
紗南は短い悲鳴を上げ、脳みそと脳漿がこびり付いた手で口元を覆う。
イーサンはもう片方の翼で器用に心臓を抉り出すと、ファロムの体から翼を抜いた。
ぐしゃりと嫌な音を響かせ、ファロムの体が礼拝堂の床に叩きつけられる。
「いやっ! ファロム! ねぇ、ファロムったら!!」
紗南は茶色い瞳に涙を浮かべ、手足があらぬ方向へ曲がったファロムにすがりつく。
その様子を見下ろしていたイーサンの手には、まだドクドクと規則的に脈打つファロムの心臓があった。
「それを早く返してよっ! ファロムのなんだから……! ねぇ、早くっ!!」
イーサンはしばらく心臓を見つめていたが、おもむろに紗南の方へ向かって放り投げた。
床に落ちる寸前で掴み取った紗南は憤慨する。
「投げなくてもいいでしょ! もしぐちゃぐちゃになったらどうしてくれるのよ?」
「無事に受け取ったのだからそう怒らなくとも良いだろう?」
だが紗南の怒りは収まらない。
「本当はあんたを殺して私も一緒に心臓を食べてやるつもりだったんだから!」
それを聞いたイーサンは意地悪く口角を上げる。
「目的が果たせなくて残念だったね。だが今、君の手には不死鳥の、ファロムの心臓がある。愛する者の心臓の味がどんなものか気にならないかい?」
まさに悪魔の囁きだった。
紗南はごくり、と唾を飲み込む。
ファロムの心臓。愛する人の心臓。不死鳥の心臓。新鮮な心臓――ああ、私の手の中でこんなにも脈打っている……ファロムの味ってどんなのかしら? 一口だけ、一口だけならいいわよね……?
紗南は心臓を口へ運ぶと、迷わず歯を立てかじりつく。
瞬間、ファロムの手足がびくんっ! と宙に跳ね上がる。
「はは、やはり狂っているな。大丈夫、一口食べたくらいで死にはしないからファロムに返しておやり」
紗南は陶然たる面持ちで咀嚼し喰らうと、穿たれた胸元へ残りの心臓を押し込んだ。
途端にファロムの体が炎に包まれ、灰となる。
紗南が驚く間も無く、灰の中から一糸纏わぬ姿のファロムが這い出て床に倒れ込んだ。
「せいぜいお互いの信じる道を突き進もう」
イーサンはひび割れた天井から、外の世界へと飛び去った。
紗南はファロムに駆け寄り、頭を膝の上に乗せる。
「ファロム、大丈夫?」
「……ああ、すまない。イーサンを殺せなくて」
ファロムが申し訳なさそうに紗南を見上げる。
「ううん、いいの。だって――」
紗南は頬を染め、にこりと微笑んだ。
「ファロムの心臓、とっても美味しかったんだもの」
二人の不死鳥が燃える翼を羽ばたかせる度、巨人が歯軋りするような音を立てて亀裂が走る。
(まさかイーサンが同族殺しに目覚めていたとは――しかし、なぜ?)
「意識を遮断していても君が何を考えているか大方予想はつく」
イーサンは剣のように硬化した翼をファロムの心臓目掛けて振りかざす。
「殺したい衝動に突き動かされた時、心の奥底に眠らされていた本能がそうせよと告げたのだ」
かつて自身がジャンダーに告げた時と一言一句違わぬ台詞に、ファロムは息を呑む。
「イーサンは誰を……?」
「俺か? 俺は――自分自身を殺したかった」
静かに瞬きする赤い瞳は此処ではない、遥か遠い景色を見つめているようだった。
「地獄での暮らしに嫌気が差した俺は、自ら命を絶とうとしたのだ」
「それは私だって同じ……けれど本能に目覚めることはなかった」
イーサンは蔑むように返答する。
「君はただ死を望むだけで何もしなかったのだろう? 俺は激痛を堪えて色々と試した。翼で首を刎ねたり体を切り刻んだり、ありとあらゆる方法で死のうと躍起になった。だが、どうしても無理だった。それがなぜか説明しなくとも分かるだろう?」
不死鳥は不死身であるからこそ、不死鳥なのだ。
たとえ斧で首を刎ねられようが杭で心臓を打たれようが、何度でも灰の中から蘇る。
「いい加減死ぬのを諦めようとしたある日、ふと心臓を抉り出してみた。その時、全身の血潮が沸き立ち、脳内を激しく揺さぶられる感覚に陥った。こうして俺は知ったのだ。同族の殺し方を――そして不死鳥は自身の手では決して死ねないことを」
彫りの深い顔立ちに浮かぶ、嘲笑的な笑み。
「これほど残酷なことがあるだろうか? 同族間で愛することを禁じられ、悪魔に弄ばれる日々が永遠に続くなど、考えただけで悍ましい。今こうして自らの意思で行動しているのも、与えられた自由の模倣に過ぎないのだ」
「ならば私が死なせてやれるのに――なぜ拒む?」
口元を歪ませ、ファロムを鋭く睨め付ける。
「気が変わったのだ。どうせ死ねないならとことん楽しんでやろうとね。そしていつか悪魔を皆殺しにして地獄を手に入れる」
「イーサンこそ神になろうとしているではないか」
「違う。俺は神ではなく統治者になりたいのだ。劣悪な環境から仲間を解放し、地獄に堕ちた人間どもを痛めつけられさえすれば他に何も望むまい」
二人の間に流れる、絡みつくような沈黙。
そこへ壁から剥がれ落ちた十字架に座り、脳みそを食べ終えた紗南が頭を上げ、大声で叫んだ。
「ねぇ、まだ始末してないの? 私、どこかで顔と手を洗いたいんだけど」
「すまない、ちょっと手間取っていてね」
「全く、君の乙女は恐れを知らないようだ。ファロム、ここはひとまず停戦といこうじゃないか。俺も君も目指す場所は違えど主人である悪魔に叛逆する者。どうだい?」
「いや、私は――」
一瞬の隙を突きイーサンの心臓を翼で貫こうとするが、驚異的な反射神経により難なくかわされてしまう。
「君がそこまで愚かだったとは。残念だよ、ファロム」
「私は紗南の望みを叶えなければならない」
天井にぶつかりそうになりながら、翼を翻し体勢を立て直す。
再びイーサンの急所を狙おうと翼を硬化させるが、ファロムより長身で筋肉質なイーサンの方が圧倒的に有利だった。
「ぐっ……!」
ファロムの薄い胸板を鋼鉄の翼がいとも簡単に貫き、背中から飛び出た翼の先端がぬらぬらと赤黒く光る。
「ファロム!!」
紗南は短い悲鳴を上げ、脳みそと脳漿がこびり付いた手で口元を覆う。
イーサンはもう片方の翼で器用に心臓を抉り出すと、ファロムの体から翼を抜いた。
ぐしゃりと嫌な音を響かせ、ファロムの体が礼拝堂の床に叩きつけられる。
「いやっ! ファロム! ねぇ、ファロムったら!!」
紗南は茶色い瞳に涙を浮かべ、手足があらぬ方向へ曲がったファロムにすがりつく。
その様子を見下ろしていたイーサンの手には、まだドクドクと規則的に脈打つファロムの心臓があった。
「それを早く返してよっ! ファロムのなんだから……! ねぇ、早くっ!!」
イーサンはしばらく心臓を見つめていたが、おもむろに紗南の方へ向かって放り投げた。
床に落ちる寸前で掴み取った紗南は憤慨する。
「投げなくてもいいでしょ! もしぐちゃぐちゃになったらどうしてくれるのよ?」
「無事に受け取ったのだからそう怒らなくとも良いだろう?」
だが紗南の怒りは収まらない。
「本当はあんたを殺して私も一緒に心臓を食べてやるつもりだったんだから!」
それを聞いたイーサンは意地悪く口角を上げる。
「目的が果たせなくて残念だったね。だが今、君の手には不死鳥の、ファロムの心臓がある。愛する者の心臓の味がどんなものか気にならないかい?」
まさに悪魔の囁きだった。
紗南はごくり、と唾を飲み込む。
ファロムの心臓。愛する人の心臓。不死鳥の心臓。新鮮な心臓――ああ、私の手の中でこんなにも脈打っている……ファロムの味ってどんなのかしら? 一口だけ、一口だけならいいわよね……?
紗南は心臓を口へ運ぶと、迷わず歯を立てかじりつく。
瞬間、ファロムの手足がびくんっ! と宙に跳ね上がる。
「はは、やはり狂っているな。大丈夫、一口食べたくらいで死にはしないからファロムに返しておやり」
紗南は陶然たる面持ちで咀嚼し喰らうと、穿たれた胸元へ残りの心臓を押し込んだ。
途端にファロムの体が炎に包まれ、灰となる。
紗南が驚く間も無く、灰の中から一糸纏わぬ姿のファロムが這い出て床に倒れ込んだ。
「せいぜいお互いの信じる道を突き進もう」
イーサンはひび割れた天井から、外の世界へと飛び去った。
紗南はファロムに駆け寄り、頭を膝の上に乗せる。
「ファロム、大丈夫?」
「……ああ、すまない。イーサンを殺せなくて」
ファロムが申し訳なさそうに紗南を見上げる。
「ううん、いいの。だって――」
紗南は頬を染め、にこりと微笑んだ。
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