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1章 結成
第1話 出会い
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また今日も金がなかった。
理由は明確だ。昨日稼いできた日銭を仲間がうっかり酒に溶かしてしまったからだ。
大酒食いからちょっと目を離した隙に一日の頑張りはその名の通り泡となり、喉越しに変わってしまった。
「はぁー、なんで俺まで…」
普段根城にしているツェントルムの街から少し離れた田舎の大ホールで、金持ち相手に動物を売り捌くという未経験の仕事を最低賃金でやらされているアルアスルは不機嫌そうに尻尾を振った。
人口の九割が商人である猫人族のアルアスルにとって仕事に就くなど容易いことだ。猫人というだけでどこでも商売の手腕を欲しがられありがたがられる。
しかし、アルアスルは特殊だった。九割には当てはまらない、指名手配付きの大盗賊なのである。
金は大好きだが、真面目に働いて雀の涙ほどの報酬を得るなどそれこそ涙が溢れてしまう。
それでも仲間たちの社会不適合ぶりを思えば自分が働くほかなかった。
「なんかええもん転がってへんかなぁ」
サボっていることがバレない程度に珍しい動物たちを品定めしていると、視界の端に奇妙なものが映った。
「ん?あれは…」
汚れた黒いロングドレスで全身を包んだ小さな少女だ。体に不釣り合いな立派な杖を持ち、どこから夜逃げしてきたのかと思うほど大きな荷物を背負って頼りなげにふらふらと歩き回っている。
ヒューマンでいえば十に満たないくらいの子供がこんなところで何をしているのかと眺めているとふとその人と目が合った。
ほんの薄い青を帯びてはいるものの、殆ど白く色のない瞳。
子供とは思えない大人びた顔に、奴隷身分の象徴である忌み嫌われた真っ黒の髪。
ドワーフ族だ。
「ドワーフがなんでこんなところに、ひとりで…!というか、あの服と目…!」
アルアスルは咄嗟に人の隙間を縫ってそのドワーフのところまで駆け寄る。
彼女は通りかかったエルフに蹴飛ばされ、ただでさえ土埃にまみれていた服をさらに汚した。
「おい、穢らわしいドワーフごときが道を塞ぐな!殺されたいのか!」
「あーっ、待って待って!兄さん、勘弁したってや!」
アルアスルはエルフとドワーフの間になんとか体を滑り込ませて必死の笑顔で媚びへつらう。
あと少しでも遅かったらエルフの尖ったヒールでドワーフの手足は踏み砕かれてしまうところだった。
「お前の売り物か?ちゃんと躾けておけ」
「ほんますんません、よお言い聞かせとくんで…これ、安うさせてもらいますから…」
「フン!」
エルフはアルアスルが差し出した割引の紙をひったくると足早に去っていった。
倒れたドワーフは杖を手になんとか自分で立ち上がると、アルアスルを見上げてにっこり微笑んだ。
「どなたか存じませんが、ご親切にありがとうなぁ」
「いやほんまやで…」
ドワーフは今まさしく他人に傷つけられそうだったことも知らないような素振りでおっとりとしている。
アルアスルは呆れながらも彼女を頭の上からつま先までジロジロと眺めた。
「…あんた、ドワーフの聖女ちゃうか?」
彼女が身につけている黒いドレスは一般的に聖女が肌を見せまいとするための正装だ。装飾が少ないため貧相に見えるがおそらく旅装束用に直したものだろう。
また、彼女が大切そうに抱えている大きな杖は自然に生成された珍しい形の木をそのまま加工して作られたようなもので、ドワーフ族の価値観としてはかなり上等のものである。その杖に嵌っている石もよく磨かれた質のいい魔宝石だ。
ドワーフの村で大切にされている聖女という存在そのものを表している。
「ほうやぁ。お祈りの旅で街に出て来たとこやねん」
「お祈りの旅、か…」
嫌な予感はしていた。
そもそも世界的に奴隷身分として使われるドワーフは命の保証がない街なんかには進んで出てこない。
教会に篭りきりで大切にされている聖女などさらにだ。
それがこんなところでひとり、蹴飛ばされてドロドロになって彷徨っている。
その理由である「お祈りの旅」は、つまり体のいい口減らしだ。
「…その目でか?」
「………そうやね。年齢順やし、しゃあないわ」
彼女は特に気にした風でもなくニコニコしている。
その薄い瞳は光こそあれど、殆ど見えていないだろう。杖を手にあらぬ方向へ彷徨っていたのもそのためだ。
アルアスルの尻尾が強く揺れる。
「もしかして、猫さん?ほんで助けてくれたんやなぁ。ほな、ここの売り子の方?あてな、目ぇもこんなやし移動するのに騎乗用のペットが欲しいんやけどええのあらへんか?」
ドワーフの聖女はそう言いながらまた全く違う方へと歩みを進めていく。
アルアスルはその首根っこを掴み、勢いよく顔を寄せた。
「あ…」
今までよく見えていなかったドワーフの視界に、親切な猫人の金に輝く瞳がいっぱいに広がる。
ドワーフ村にも通りすがりでたまにだけ来ていて、存在だけは知っていた。魔力によってヒューマンと似た姿をとることができる猫人。商売至上主義で良くも悪くも人種での差別がなく、奴隷身分のドワーフにも親切な種族。
想像していたよりも「親切そうではない」彼の下卑た笑みにドワーフは少しだけ体を震わせた。
「なぁ、その目で聖女…ってことは、回復できるんちゃうか?」
「えっと…えぇ、まぁ……はい…」
「ドワーフってことは貨幣制度じゃないな。その大荷物に宝石詰め込んできてるやろ?」
「え?ま、まぁ……」
何を言いたいのか分からずにドワーフの聖女は真実のまま頷く。
アルアスルは勝ち誇ったような笑みを浮かべ、彼女を小脇に抱え上げると手近にいた二足歩行のうさぎともロバとも取れない奇妙な生き物に乗せた。
「え?」
「ガ…ガウ!?」
急にふわふわの毛を鷲掴まれた生物は驚いて飛び上がる。
咄嗟に目の前の毛を掴んでしまったドワーフの聖女も困惑してアルアスルを見上げた。
「な、何して…」
「これ、足代わりに連れてったるわ。俺の奢りな。…さっき助けたお礼とこいつのお礼、俺にしたないか?」
「え…それは…まぁ……」
言い切る前に、その返事の先を予想してアルアスルは満足げな笑みを浮かべた。
そして今度は奇妙な生き物ごとドワーフを抱え、思い切り足に力を込めた。
「…白兎天!」
声高に叫んだ瞬間、アルアスルの足元が軋んだ音を立て、床が割れて砕け散った。帽子で隠していた耳や尻尾以外はほとんどヒューマンの姿だったその足が、完全に獣のものに変化している。
大きな音と異変に気が付いた他の商人や客が慌てて駆け寄ってくる。
「白兎天…あの毛色…盗賊アルだ!」
「何か盗ったぞ!!」
「捕まえろ、逃すな!」
口々に叫ぶ商人でホール内は怒号と悲鳴でパニックに陥る。
そんな様子を嘲笑い、アルアスルはひとりと一匹を抱えて高い天井まで飛び上がった。
凄まじい重力が体に押し寄せ、天井を突き破る衝撃が立て続けに襲ってくる。ドワーフと奇妙な生物は何が起こっているかも分からずにただ目を白黒させた。
「ヒューッ!」
アルアスルは重力など感じていないかのように慣れた様子でふわりと外に降り立ち、奇妙な生き物とそれにしがみつくドワーフをそっと下ろした。
まだすぐ近くでアルアスルを探して叫ぶ声がする。
「おい、お前…なんや?えーっと、ガウ?ガウガウ鳴いたしガウかな?走れ!」
「ガウ!ガウ!」
「はぁ?ガウやない?ええから走れ!あんな狭いとこ戻りたいんか!?」
いきなりの跳躍や浮遊感に完全に思考が停止しているドワーフをよそに、アルアスルとガウと呼ばれた生き物は何やら言い争いをしている。
しかし、いよいよ追っ手の声が大きくなりガウは渋々走り出した。
「えっ!が、ガウくん?あの人は!?」
瞬間的に遠かったアルアスルを心配してドワーフは後ろを振り返る。
一体何が起こったかは分からないが、助けてくれた猫人が何やら犯罪者であるということだけが雰囲気で判明している。このままその場にいては捕まってしまうだろう。
こんな状況で説明もなく首謀者が捕まってしまえばその後どうすればいいのか分からない。
しかし、心配された本人は平気そうな顔でいつの間にか隣を並走していた。
「どこ見てるんや?」
「あれぇ!?」
呼吸ひとつも乱さずに並走してくるアルアスルにドワーフは訳が分からず素っ頓狂な声を上げる。
「なーんや、お前遅いなぁ!」
「ガウ!ガウ!」
人とは思えない速さで走りながら謎の生き物と口論するアルアスルを見て、完全に何かしらに巻き込まれたであろうドワーフは考えるのを一旦やめた。
理由は明確だ。昨日稼いできた日銭を仲間がうっかり酒に溶かしてしまったからだ。
大酒食いからちょっと目を離した隙に一日の頑張りはその名の通り泡となり、喉越しに変わってしまった。
「はぁー、なんで俺まで…」
普段根城にしているツェントルムの街から少し離れた田舎の大ホールで、金持ち相手に動物を売り捌くという未経験の仕事を最低賃金でやらされているアルアスルは不機嫌そうに尻尾を振った。
人口の九割が商人である猫人族のアルアスルにとって仕事に就くなど容易いことだ。猫人というだけでどこでも商売の手腕を欲しがられありがたがられる。
しかし、アルアスルは特殊だった。九割には当てはまらない、指名手配付きの大盗賊なのである。
金は大好きだが、真面目に働いて雀の涙ほどの報酬を得るなどそれこそ涙が溢れてしまう。
それでも仲間たちの社会不適合ぶりを思えば自分が働くほかなかった。
「なんかええもん転がってへんかなぁ」
サボっていることがバレない程度に珍しい動物たちを品定めしていると、視界の端に奇妙なものが映った。
「ん?あれは…」
汚れた黒いロングドレスで全身を包んだ小さな少女だ。体に不釣り合いな立派な杖を持ち、どこから夜逃げしてきたのかと思うほど大きな荷物を背負って頼りなげにふらふらと歩き回っている。
ヒューマンでいえば十に満たないくらいの子供がこんなところで何をしているのかと眺めているとふとその人と目が合った。
ほんの薄い青を帯びてはいるものの、殆ど白く色のない瞳。
子供とは思えない大人びた顔に、奴隷身分の象徴である忌み嫌われた真っ黒の髪。
ドワーフ族だ。
「ドワーフがなんでこんなところに、ひとりで…!というか、あの服と目…!」
アルアスルは咄嗟に人の隙間を縫ってそのドワーフのところまで駆け寄る。
彼女は通りかかったエルフに蹴飛ばされ、ただでさえ土埃にまみれていた服をさらに汚した。
「おい、穢らわしいドワーフごときが道を塞ぐな!殺されたいのか!」
「あーっ、待って待って!兄さん、勘弁したってや!」
アルアスルはエルフとドワーフの間になんとか体を滑り込ませて必死の笑顔で媚びへつらう。
あと少しでも遅かったらエルフの尖ったヒールでドワーフの手足は踏み砕かれてしまうところだった。
「お前の売り物か?ちゃんと躾けておけ」
「ほんますんません、よお言い聞かせとくんで…これ、安うさせてもらいますから…」
「フン!」
エルフはアルアスルが差し出した割引の紙をひったくると足早に去っていった。
倒れたドワーフは杖を手になんとか自分で立ち上がると、アルアスルを見上げてにっこり微笑んだ。
「どなたか存じませんが、ご親切にありがとうなぁ」
「いやほんまやで…」
ドワーフは今まさしく他人に傷つけられそうだったことも知らないような素振りでおっとりとしている。
アルアスルは呆れながらも彼女を頭の上からつま先までジロジロと眺めた。
「…あんた、ドワーフの聖女ちゃうか?」
彼女が身につけている黒いドレスは一般的に聖女が肌を見せまいとするための正装だ。装飾が少ないため貧相に見えるがおそらく旅装束用に直したものだろう。
また、彼女が大切そうに抱えている大きな杖は自然に生成された珍しい形の木をそのまま加工して作られたようなもので、ドワーフ族の価値観としてはかなり上等のものである。その杖に嵌っている石もよく磨かれた質のいい魔宝石だ。
ドワーフの村で大切にされている聖女という存在そのものを表している。
「ほうやぁ。お祈りの旅で街に出て来たとこやねん」
「お祈りの旅、か…」
嫌な予感はしていた。
そもそも世界的に奴隷身分として使われるドワーフは命の保証がない街なんかには進んで出てこない。
教会に篭りきりで大切にされている聖女などさらにだ。
それがこんなところでひとり、蹴飛ばされてドロドロになって彷徨っている。
その理由である「お祈りの旅」は、つまり体のいい口減らしだ。
「…その目でか?」
「………そうやね。年齢順やし、しゃあないわ」
彼女は特に気にした風でもなくニコニコしている。
その薄い瞳は光こそあれど、殆ど見えていないだろう。杖を手にあらぬ方向へ彷徨っていたのもそのためだ。
アルアスルの尻尾が強く揺れる。
「もしかして、猫さん?ほんで助けてくれたんやなぁ。ほな、ここの売り子の方?あてな、目ぇもこんなやし移動するのに騎乗用のペットが欲しいんやけどええのあらへんか?」
ドワーフの聖女はそう言いながらまた全く違う方へと歩みを進めていく。
アルアスルはその首根っこを掴み、勢いよく顔を寄せた。
「あ…」
今までよく見えていなかったドワーフの視界に、親切な猫人の金に輝く瞳がいっぱいに広がる。
ドワーフ村にも通りすがりでたまにだけ来ていて、存在だけは知っていた。魔力によってヒューマンと似た姿をとることができる猫人。商売至上主義で良くも悪くも人種での差別がなく、奴隷身分のドワーフにも親切な種族。
想像していたよりも「親切そうではない」彼の下卑た笑みにドワーフは少しだけ体を震わせた。
「なぁ、その目で聖女…ってことは、回復できるんちゃうか?」
「えっと…えぇ、まぁ……はい…」
「ドワーフってことは貨幣制度じゃないな。その大荷物に宝石詰め込んできてるやろ?」
「え?ま、まぁ……」
何を言いたいのか分からずにドワーフの聖女は真実のまま頷く。
アルアスルは勝ち誇ったような笑みを浮かべ、彼女を小脇に抱え上げると手近にいた二足歩行のうさぎともロバとも取れない奇妙な生き物に乗せた。
「え?」
「ガ…ガウ!?」
急にふわふわの毛を鷲掴まれた生物は驚いて飛び上がる。
咄嗟に目の前の毛を掴んでしまったドワーフの聖女も困惑してアルアスルを見上げた。
「な、何して…」
「これ、足代わりに連れてったるわ。俺の奢りな。…さっき助けたお礼とこいつのお礼、俺にしたないか?」
「え…それは…まぁ……」
言い切る前に、その返事の先を予想してアルアスルは満足げな笑みを浮かべた。
そして今度は奇妙な生き物ごとドワーフを抱え、思い切り足に力を込めた。
「…白兎天!」
声高に叫んだ瞬間、アルアスルの足元が軋んだ音を立て、床が割れて砕け散った。帽子で隠していた耳や尻尾以外はほとんどヒューマンの姿だったその足が、完全に獣のものに変化している。
大きな音と異変に気が付いた他の商人や客が慌てて駆け寄ってくる。
「白兎天…あの毛色…盗賊アルだ!」
「何か盗ったぞ!!」
「捕まえろ、逃すな!」
口々に叫ぶ商人でホール内は怒号と悲鳴でパニックに陥る。
そんな様子を嘲笑い、アルアスルはひとりと一匹を抱えて高い天井まで飛び上がった。
凄まじい重力が体に押し寄せ、天井を突き破る衝撃が立て続けに襲ってくる。ドワーフと奇妙な生物は何が起こっているかも分からずにただ目を白黒させた。
「ヒューッ!」
アルアスルは重力など感じていないかのように慣れた様子でふわりと外に降り立ち、奇妙な生き物とそれにしがみつくドワーフをそっと下ろした。
まだすぐ近くでアルアスルを探して叫ぶ声がする。
「おい、お前…なんや?えーっと、ガウ?ガウガウ鳴いたしガウかな?走れ!」
「ガウ!ガウ!」
「はぁ?ガウやない?ええから走れ!あんな狭いとこ戻りたいんか!?」
いきなりの跳躍や浮遊感に完全に思考が停止しているドワーフをよそに、アルアスルとガウと呼ばれた生き物は何やら言い争いをしている。
しかし、いよいよ追っ手の声が大きくなりガウは渋々走り出した。
「えっ!が、ガウくん?あの人は!?」
瞬間的に遠かったアルアスルを心配してドワーフは後ろを振り返る。
一体何が起こったかは分からないが、助けてくれた猫人が何やら犯罪者であるということだけが雰囲気で判明している。このままその場にいては捕まってしまうだろう。
こんな状況で説明もなく首謀者が捕まってしまえばその後どうすればいいのか分からない。
しかし、心配された本人は平気そうな顔でいつの間にか隣を並走していた。
「どこ見てるんや?」
「あれぇ!?」
呼吸ひとつも乱さずに並走してくるアルアスルにドワーフは訳が分からず素っ頓狂な声を上げる。
「なーんや、お前遅いなぁ!」
「ガウ!ガウ!」
人とは思えない速さで走りながら謎の生き物と口論するアルアスルを見て、完全に何かしらに巻き込まれたであろうドワーフは考えるのを一旦やめた。
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