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「えっと…
終点から歩いて30分ぐらいだから
もうすぐね」
地図を見ながら辺りを見回すと
ディアターナは1人の男性を見つけた。
木の影にサッと隠れて男性を見れば
「あれ?あの人…友人1号さんじゃない?」
ディアターナはゆっくりと近づいた。
「ん?」
人の気配を感じた騎士は慌てて
振り返った。
「わっ! びっくりした?」
騎士の後ろにディアターナが立っていた
「…………! !」
「友人1号さんですよね?
ここで会うとは思いませんでしたよ」
勇者の森で友人になった騎士は
固まる事しか出来なかった
「友人さん、今日はお休みですか?」
「え、あ、、」
「どうしたの?具合が悪いの?
大丈夫??」
顔を覗き込むディアターナを見ながら
頭の中で何かがグルグル回った。
まずい!どうする!
やばい…俺、、終わった……
「ねぇ大丈夫?」
「大丈夫です」
「本当に?大丈夫なら良かった」
ニコリと微笑むディアターナを見て
「泣きたい、、俺、、泣きたい」
そう思った。
「私の事 わかる?ディアよ」
「ああぁディア様ですよね
お久しぶりです」
「覚えてくれてたのね
あ、友人1号さん名前を聞いても?」
「マ、マークです」
「そうマークね。
あのね、ここに行きたいんだけど
場所はわかるかな?」
ディアターナは果物屋の夫人が
書いてくれた地図をマークに見せた。
「あぁー。
わかりますけれどぉ、、」
「もし時間があるならば
連れて行ってほしいんだけどダメかな?」
どうする!どうする俺!
相手は聖女様…
無礼は許されない…
けれど、けれど俺が一緒に行ったら…
やっぱり俺…詰んだな。
「もちろんですよ。
お供しますよ聖女様」
「あぁ聖女って呼んだわね
友人だからディアって呼んでよね」
「は、はいっっ」
マークとディアターナは仲良く一緒に
コリーアンナの生家を目指して歩いた。
マークは休みの日は
色々なところを歩きながら治安を
確認しているんです。と誤魔化した
「そうなのね さすが騎士様
色々なところに行けて羨ましいです」
「あ、あっ まぁ そうですね」
生家の側まで来ると待機していた
騎士仲間たちは目を丸くした
「あ、あいつ何をしているんだ」
「?? どうした、、なんで一緒なんだぁ」
木の影から視線を浴びまくるマークは
怯えながら生家に着いた。
「ここなのね」
「そう、、っすね」
「ありがとうマーク!助かったわ
せっかくだから一緒に声かける?」
「無理っす」
「そうかぁー
じゃあ私は行くね、また会おうね」
ディアターナが玄関扉を叩くと
マークは素早く姿を消した。
コンコン
「すみません、
どなたかいらっしゃいますか」
「はい
どちら様でしょうか」
女性の声が聞こえてきた時
扉が開いた。
「こんにちは
ディアターナと申します。
突然の訪問をお許しください」
「どのようなご用でしょう」
「聖女コリーアンナの事を
調べたくて来ました。
お話をさせて頂きたいです」
屋敷の夫人は隠れている騎士を見た。
騎士はコクリと頷き合図をした
「あら、コリーアンナですか
どうぞ中へ」
「すみません お邪魔します」
ディアターナが屋敷の中に入ると
騎士たちは一斉にマークを囲んだ
「お前、何やってんだ?」
「居なくなったと思ったら
一緒に来るなんて、、ありえないぞ」
「すみません」
屋敷の外ではマークは仲間に
責められていた。
屋敷の中
「ん?お客さんかな」
中年の男性がディアターナの前に現れ
ディアターナは挨拶をすると
リビングに通された。
実はディアターナが宮から消えた後
皇后からの伝言としてアベルから
ディアターナという人が訪れたら
迎え入れて話を聞くように指示されていた。
そしてコリーアンナの情報を
伝えるように。とも言われていたのだ
廊下では夫婦が揉めていた
「ちょっと貴方、もっと自然に
お願いしますよ」
「ちゃんとやったじゃないか
いいから早く茶を出しなさい」
そんなやり取りを知らないディアターナは
「ここがコリーアンナの生家なのね」と
1人で感動していた。
この屋敷に住む夫婦は
モント男爵と名乗った
そして家門について教えてくれた。
コリーアンナ・ジスは子爵家だったが
ジス家は既に血筋が絶えてしまい
その後は遠縁にあたるモント家が
この屋敷を管理していると言った。
聖女の血筋が絶えた?
それなのに私が継ぎ子って?
血は関係ないのかしら?
わからないなぁー。
ディアターナは何から調べたらいいのか
迷ってしまった。
ディアターナは
翌日から再び話を聞くために
しばらくモント家でお世話になる事に
なった。
その頃
マークはアベルに呼び出され
ディアターナをエスコートした経緯を
説明していた。
「お前が友人1号なのは理解した。
だが油断からディアターナに見つかるとは
騎士としてどうなのかと思うぞ
まぁ顔バレしているお前を派遣した
俺にも責任はあるがな」
「申し訳ございません」
「仕方ないマークお前は
友人としてディアターナに近づいて
情報を伝えてくれ」
「はい わかりました」
翌朝
ディアターナがリビングに向かうと
テーブルの上に新聞を見つけた。
「おはようございます。
あ、新聞だわ!
男爵様 読んでもいいですか」
「あぁ おはよう
私は読み終わったからかまわない」
大陸新聞
各国の出来事など色々と知れる新聞に
ジャラスの記事があった。
続く
終点から歩いて30分ぐらいだから
もうすぐね」
地図を見ながら辺りを見回すと
ディアターナは1人の男性を見つけた。
木の影にサッと隠れて男性を見れば
「あれ?あの人…友人1号さんじゃない?」
ディアターナはゆっくりと近づいた。
「ん?」
人の気配を感じた騎士は慌てて
振り返った。
「わっ! びっくりした?」
騎士の後ろにディアターナが立っていた
「…………! !」
「友人1号さんですよね?
ここで会うとは思いませんでしたよ」
勇者の森で友人になった騎士は
固まる事しか出来なかった
「友人さん、今日はお休みですか?」
「え、あ、、」
「どうしたの?具合が悪いの?
大丈夫??」
顔を覗き込むディアターナを見ながら
頭の中で何かがグルグル回った。
まずい!どうする!
やばい…俺、、終わった……
「ねぇ大丈夫?」
「大丈夫です」
「本当に?大丈夫なら良かった」
ニコリと微笑むディアターナを見て
「泣きたい、、俺、、泣きたい」
そう思った。
「私の事 わかる?ディアよ」
「ああぁディア様ですよね
お久しぶりです」
「覚えてくれてたのね
あ、友人1号さん名前を聞いても?」
「マ、マークです」
「そうマークね。
あのね、ここに行きたいんだけど
場所はわかるかな?」
ディアターナは果物屋の夫人が
書いてくれた地図をマークに見せた。
「あぁー。
わかりますけれどぉ、、」
「もし時間があるならば
連れて行ってほしいんだけどダメかな?」
どうする!どうする俺!
相手は聖女様…
無礼は許されない…
けれど、けれど俺が一緒に行ったら…
やっぱり俺…詰んだな。
「もちろんですよ。
お供しますよ聖女様」
「あぁ聖女って呼んだわね
友人だからディアって呼んでよね」
「は、はいっっ」
マークとディアターナは仲良く一緒に
コリーアンナの生家を目指して歩いた。
マークは休みの日は
色々なところを歩きながら治安を
確認しているんです。と誤魔化した
「そうなのね さすが騎士様
色々なところに行けて羨ましいです」
「あ、あっ まぁ そうですね」
生家の側まで来ると待機していた
騎士仲間たちは目を丸くした
「あ、あいつ何をしているんだ」
「?? どうした、、なんで一緒なんだぁ」
木の影から視線を浴びまくるマークは
怯えながら生家に着いた。
「ここなのね」
「そう、、っすね」
「ありがとうマーク!助かったわ
せっかくだから一緒に声かける?」
「無理っす」
「そうかぁー
じゃあ私は行くね、また会おうね」
ディアターナが玄関扉を叩くと
マークは素早く姿を消した。
コンコン
「すみません、
どなたかいらっしゃいますか」
「はい
どちら様でしょうか」
女性の声が聞こえてきた時
扉が開いた。
「こんにちは
ディアターナと申します。
突然の訪問をお許しください」
「どのようなご用でしょう」
「聖女コリーアンナの事を
調べたくて来ました。
お話をさせて頂きたいです」
屋敷の夫人は隠れている騎士を見た。
騎士はコクリと頷き合図をした
「あら、コリーアンナですか
どうぞ中へ」
「すみません お邪魔します」
ディアターナが屋敷の中に入ると
騎士たちは一斉にマークを囲んだ
「お前、何やってんだ?」
「居なくなったと思ったら
一緒に来るなんて、、ありえないぞ」
「すみません」
屋敷の外ではマークは仲間に
責められていた。
屋敷の中
「ん?お客さんかな」
中年の男性がディアターナの前に現れ
ディアターナは挨拶をすると
リビングに通された。
実はディアターナが宮から消えた後
皇后からの伝言としてアベルから
ディアターナという人が訪れたら
迎え入れて話を聞くように指示されていた。
そしてコリーアンナの情報を
伝えるように。とも言われていたのだ
廊下では夫婦が揉めていた
「ちょっと貴方、もっと自然に
お願いしますよ」
「ちゃんとやったじゃないか
いいから早く茶を出しなさい」
そんなやり取りを知らないディアターナは
「ここがコリーアンナの生家なのね」と
1人で感動していた。
この屋敷に住む夫婦は
モント男爵と名乗った
そして家門について教えてくれた。
コリーアンナ・ジスは子爵家だったが
ジス家は既に血筋が絶えてしまい
その後は遠縁にあたるモント家が
この屋敷を管理していると言った。
聖女の血筋が絶えた?
それなのに私が継ぎ子って?
血は関係ないのかしら?
わからないなぁー。
ディアターナは何から調べたらいいのか
迷ってしまった。
ディアターナは
翌日から再び話を聞くために
しばらくモント家でお世話になる事に
なった。
その頃
マークはアベルに呼び出され
ディアターナをエスコートした経緯を
説明していた。
「お前が友人1号なのは理解した。
だが油断からディアターナに見つかるとは
騎士としてどうなのかと思うぞ
まぁ顔バレしているお前を派遣した
俺にも責任はあるがな」
「申し訳ございません」
「仕方ないマークお前は
友人としてディアターナに近づいて
情報を伝えてくれ」
「はい わかりました」
翌朝
ディアターナがリビングに向かうと
テーブルの上に新聞を見つけた。
「おはようございます。
あ、新聞だわ!
男爵様 読んでもいいですか」
「あぁ おはよう
私は読み終わったからかまわない」
大陸新聞
各国の出来事など色々と知れる新聞に
ジャラスの記事があった。
続く
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