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第五章・西の離宮
35・アルジェは二度見した!
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(今までのお話し)
アルジェとアスバルは晩餐を共にし、楽しい時間を過ごした。
すると、アルジェがロイのエロさに目を奪われている姿を見たアスバルの心に、嫉妬の炎が燃え盛る。そして…
「アルジェ。今夜俺の部屋に来ないか?」
◇◇◇◇
「へっ…部屋に?俺の部屋にだって!?」
アルジェは呆然としてアスバルを見た。
アスバルの顔はいつになく真剣で、いつもの冗談とはとても思えない!
「そうだ、俺の部屋だ。…そういう意味だと思ってくれて構わない!」
そういう意味…ってどういう意味よ?と、分かっているからこそ動揺してしまっている自分を誤魔化すように呟いた。
「大体私達は親友だよ?そ、そんな雰囲気なかった…よね?」と困惑ぎみにそう聞いた。
「俺はな…」とアスバルが言おうとしたところで、何やら視線を感じそちらを向くと…アルジェは驚きで思わず二度見した!
ガン見している!スリ様とロイ王子が…あなた達、自分達だけの世界にトリップしてませんでしたっけ?
すると、スリ様がスッと立ち上がったかと思うと「私、疲れたので先に休みますね~時間まだ早いし、アルジェはまだ食事続けててー!」と言いながら足早に去っていかれた。
そこに残った私達三人は茫然として…
するとアスバルがロイ王子に目配せする。
ロイ王子はガクガク頷いて、スリジャが心配だから見に行こうかな~なんて言いながら、ワザとらしくこの場から去って行った。
「返事は?」
「……………はい…」
いつもの冗談を言い合う時のアスバルとは全く違い、真剣な顔で私の手を取り、そして熱を孕んだ目でじっと見ながら手の平にキスをする。
チュッ!と音が響いてそれに動揺する私を見ると、まるで眩しいものを見るように目を細めて…フッと笑った。
──何?何だ急に!?エローーーい!!
どうしよう…アスバルのエロさが止まらない!
もうアルジェの心臓はバックン、バックン!言っている。
そのまま手を引かれ連れ出される。そしてスリ様達の部屋とは離れた、客室の一室の前で…
「どうする?アルジェ。もうこの中に入ったら離してやる事は出来ない!俺を…選んでくれるか?」
いつものアスバルとは全く違って、真剣そのものだ。熱く私だけを見ている…
──どうしよう?だけど…私だって男だ!やる時はやる!!
ぐんと背伸びをして、アスバルの太い首に抱き付いて…そしてチュッと口づけた。
アスバルが驚きで目を見開いている…だけど、私も前から好きだった!との思いを込めて更にぐっと押し付ける。
それからそっと離すと、目の前には泣き笑いの表情を浮かべたアスバルの顔が…
その顔にアルジェも貰い泣きしそうになる。
二人はお互いの顔を見合わせ、照れくささでプハッ!と笑い、それから愛おしそうに見つめ合う。
そしてチュッ、チュ!と小鳥が啄むような可愛い口づけを交わし部屋に入って行った。
アルジェとアスバルは晩餐を共にし、楽しい時間を過ごした。
すると、アルジェがロイのエロさに目を奪われている姿を見たアスバルの心に、嫉妬の炎が燃え盛る。そして…
「アルジェ。今夜俺の部屋に来ないか?」
◇◇◇◇
「へっ…部屋に?俺の部屋にだって!?」
アルジェは呆然としてアスバルを見た。
アスバルの顔はいつになく真剣で、いつもの冗談とはとても思えない!
「そうだ、俺の部屋だ。…そういう意味だと思ってくれて構わない!」
そういう意味…ってどういう意味よ?と、分かっているからこそ動揺してしまっている自分を誤魔化すように呟いた。
「大体私達は親友だよ?そ、そんな雰囲気なかった…よね?」と困惑ぎみにそう聞いた。
「俺はな…」とアスバルが言おうとしたところで、何やら視線を感じそちらを向くと…アルジェは驚きで思わず二度見した!
ガン見している!スリ様とロイ王子が…あなた達、自分達だけの世界にトリップしてませんでしたっけ?
すると、スリ様がスッと立ち上がったかと思うと「私、疲れたので先に休みますね~時間まだ早いし、アルジェはまだ食事続けててー!」と言いながら足早に去っていかれた。
そこに残った私達三人は茫然として…
するとアスバルがロイ王子に目配せする。
ロイ王子はガクガク頷いて、スリジャが心配だから見に行こうかな~なんて言いながら、ワザとらしくこの場から去って行った。
「返事は?」
「……………はい…」
いつもの冗談を言い合う時のアスバルとは全く違い、真剣な顔で私の手を取り、そして熱を孕んだ目でじっと見ながら手の平にキスをする。
チュッ!と音が響いてそれに動揺する私を見ると、まるで眩しいものを見るように目を細めて…フッと笑った。
──何?何だ急に!?エローーーい!!
どうしよう…アスバルのエロさが止まらない!
もうアルジェの心臓はバックン、バックン!言っている。
そのまま手を引かれ連れ出される。そしてスリ様達の部屋とは離れた、客室の一室の前で…
「どうする?アルジェ。もうこの中に入ったら離してやる事は出来ない!俺を…選んでくれるか?」
いつものアスバルとは全く違って、真剣そのものだ。熱く私だけを見ている…
──どうしよう?だけど…私だって男だ!やる時はやる!!
ぐんと背伸びをして、アスバルの太い首に抱き付いて…そしてチュッと口づけた。
アスバルが驚きで目を見開いている…だけど、私も前から好きだった!との思いを込めて更にぐっと押し付ける。
それからそっと離すと、目の前には泣き笑いの表情を浮かべたアスバルの顔が…
その顔にアルジェも貰い泣きしそうになる。
二人はお互いの顔を見合わせ、照れくささでプハッ!と笑い、それから愛おしそうに見つめ合う。
そしてチュッ、チュ!と小鳥が啄むような可愛い口づけを交わし部屋に入って行った。
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