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心に秘めた想い
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「ルナ、元気でね。しばらく留守にするけど、必ず戻って来るから。メル、みんなをよろしくね」
一旦牧場に帰ると、フィオナは身体をしっかり休めてから夜明け前の牧場に出た。
干し草と水を入れ替えて、ルナ達に話しかける。
「私が留守の間は、ユーリさんが様子を見に来てくれるから大丈夫よ。みんな、元気で」
夜が明け始めた頃、カイルに乗ったルシアスが静かに姿を現した。
ユーリが王宮でルシアスに扮している以上、国王の護衛の兵士はつけることができず、二人だけでの旅路となる。
「フィオナ、支度はできたか?」
「はい、ルシアス様」
と言っても、水と食料と毛布1枚をまとめただけだが。
ルシアスはカイルに、小さなテントやランプなども載せていた。
更には、腰に剣を携えている。
それを見てフィオナはハッとした。
(ルシアス様は、この剣を抜く度に寿命が縮んでしまうというのに……)
剣を持たないでほしいが、これから向かう聖なる山は国境をまたぐひと気のない場所。
敵の兵士や、オオカミにも襲われる危険がある。
(その時に武器がないのは心許ない。そうだわ! ルシアス様に剣を引き抜かせなければいいのよ。それに万が一ルシアス様の身になにかが起こったとしても、私が力を使えばいい)
そう考えていると、カイルから降りたルシアスが怪訝そうにフィオナの顔を覗き込んだ。
「どうかしたか? フィオナ」
「いいえ、なにも。今、馬を引いてまいります」
フィオナが厩舎に入り、アーサーの手綱に手をかけると、カイルもそっと入って来てルナに近づいた。
カイルとルナは、互いに顔をすり寄せる。
それを見て、ルシアスもルナに声をかけた。
「ルナ、心配するな。カイルは必ず俺が守ってみせる。もちろん、フィオナのことも」
「ルシアス様……」
私こそルシアス様を必ずお守りする、とフィオナは心の中で誓う。
「よし。行くぞ、フィオナ」
「はい」
二人はしっかと頷き合い、それぞれカイルとアーサーに跨って駆け出した。
◇
ひたすら北へと馬を駆る。
村を出たあとは、ただ大草原が広がっているだけだった。
「フィオナ、こんなにスピードを上げて大丈夫なのか?」
隣を走るルシアスに聞かれて、フィオナは笑顔で頷く。
「はい! これでも牧場の娘ですから」
「そうか。それに、なかなかいい馬だな」
「アーサーはルナの父親です。牧場で一番走りが上手いのですよ」
「それならルナも良い血を引いているのだろうな。カイルともお似合いだ」
「カイルは、ルナが生まれた時に立ち会ったので、我が子だと思っているのでしょうか?」
「最初はそうだったかもしれないが、今は違うだろうな。さっき別れを惜しんでいた様子は、恋人同士にしか見えなかった」
思わずフィオナは頬を赤くしてうつむいた。
「どうかしたか?」
「な、なんでもありませんわ」
これくらいで動揺したのが恥ずかしくなり、フィオナは一気にスピードを上げる。
「こら、フィオナ、待て!」
ルシアスも慌ててカイルのスピードを上げた。
太陽が真上に登ると、大きな木の下でしばし馬を休ませる。
「アーサー、お水を飲んでね。カイルも」
フィオナはルシアスにも、カップに注いだ水を差し出した。
「ルシアス様、どうぞ。果物とパンとチーズもありますから」
「ありがとう」
木陰に座って、二人は草原を眺めながら静かに語らう。
「この国はこんなにも広かったのですね。わたくし、ずっと生まれ育った村から出たことがなかったので、外の世界をまるで知りませんでした」
「そうか。王宮の北側はこんなふうに豊かな自然が広がっているが、南には街が栄えている。きれいな洋服や家具なども売っているぞ」
「まあ! 野菜や果物しかない村の市場とは、随分違うのですね。どんな家具なんでしょう。ランプとか、織物も?」
「ああ。それに宝石や髪飾りも売っている。フィオナ、帰ったらそなたに似合うドレスと宝石をすぐに選ぼう」
「ええ!? まさかそんな。村娘がそんな装いをするなんて、おかしいですから」
「俺の隣に立つにはおかしくない」
あ……と、フィオナは自分の服装に視線を落とす。
国王と並んでいる自分が、酷くみすぼらしく思えた。
「すみません、こんな格好で……」
「ん? なにを勘違いしている。そなたには美しいドレスと最高級の宝石が似合うだろうな。好きな色はあるか? 好みの宝石は?」
「いえ、あの、まったく思いつきもしません」
「そうか。それなら俺に選ばせてほしい」
「そんな、あの。本当にわたくしには、身分不相応ですから」
フィオナが必死に首を振ると、ルシアスはポツリと呟く。
「……俺の隣に立つと言ったのに、通じなかったか」
「はい? なにかおっしゃいましたか?」
「いや、なにも。だが全て片づいたら、その時は嫌というほど分からせてやる」
ルシアスは、急に不敵な笑みをフィオナに向けた。
「あの、ル、ルシアス様? わたくしなにか、ご無礼を?」
怯えたように仰け反るフィオナに、ふっと笑みをもらしてひとりごちる。
「まだ早いか。じっくり時間をかけなければな。その為にも、俺はずっとフィオナのそばで生き続けたい」
顔を上げると、真っ直ぐにフィオナを見つめた。
「フィオナ。そなたの祖母が命を分け与えてくれなければ、俺は今頃この世にはいなかった。今生きている俺の命の半分は、彼女の命だ。それに恥じぬよう、俺は最後まで諦めない。フィオナ、どうか力を貸してほしい」
フィオナは決意を込めた真剣な眼差しで、ルシアスに頷いてみせる。
「はい。なにがあっても諦めず、必ずやルシアス様にかけられた呪いを解いてみせます。おばあ様の為にも、必ず」
「ああ。頼む、フィオナ」
二人はしっかりと頷き合う。
言葉にはしない、同じ想いを胸に噛みしめながら。
――なにがあっても自分が守ってみせる。この命に代えても――
◇
夕方までひたすら走っても、まだ聖なる山にはたどり着けない。
「闇夜に進むのは危険だ。今夜はここで夜を明かそう」
夕陽が傾くと、小さな川のほとりにテントを張って休むことにした。
焚き木で火を起こし、川魚を焼いて食べる。
フィオナは小さな鍋で、朝絞っておいたヤギのミルクを温めた。
「ルシアス様、どうぞ」
「ありがとう」
ひと口飲んで、美味しいな、と呟くルシアスに、フィオナも笑顔を浮かべる。
二人で肩を並べ、満天の星を眺めた。
「なんて綺麗なのでしょう。身体が星空の中に浮いているみたい」
「ああ、そうだな。自然はこんなにも雄大で、人間はあまりにもちっぽけだ。星の命に比べれば、俺の命なんてほんの一瞬にも満たない。だがそれなら尚更、俺は自分に与えられたこの命を、どんな瞬間も無駄にはしたくない」
「ええ、わたくしもです」
「フィオナ、そなたに誓おう。俺はこの命を、全身全霊で輝かせると。どんな闇に包まれようとも、どんな壁が立ちはだかろうとも。呪いの魔の手が命を奪おうと伸びてきても、俺は必ず跳ね返してみせる」
「はい」
力強いルシアスの言葉に、フィオナも大きく頷いた。
◇
「そなたはテントの中で休め」
フィオナを促し、ルシアスは焚き火に木の枝をくべながら夜を過ごす。
しばらくすると、そっとフィオナがテントから顔を出した。
「ルシアス様」
「どうした? 眠れないか?」
コクリと小さくフィオナは頷く。
「おいで」
ルシアスは手を伸ばし、フィオナを抱き寄せて座らせた。
後ろから抱きしめるように、両腕の中にフィオナを閉じ込める。
「身体が冷え切っているな。毛布が足りないか?」
「いえ、大丈夫です。もともと体温が低いので」
「そうか。しばらく温まるといい」
「はい」
パチパチと木が燃えるかすかな音を聞きながら、フィオナは心と身体がほぐれていくのを感じた。
ルシアスの大きな腕に包まれる安心感と、身体に直に伝わってくる温かさ。
さっきまでテントの中で感じていた冷たさと心細さが嘘のように、ホッとしてルシアスに身を預ける。
フィオナはそのままスーッと穏やかな眠りに落ちていった。
「フィオナ?」
クタリと力を抜いて身を預けてきたフィオナの顔を、ルシアスはそっと覗き込む。
スヤスヤと眠るあどけないその寝顔に、愛おしさが込み上げてきた。
(まだ17歳だというのに。祖母を亡くした悲しさを抱えて、たった一人で……。それなのに俺の為に、こんな危険なことまで)
なにがあっても守り抜き、必ず無事に帰さなければ。
(俺がフィオナを幸せにしたい。でなければ、たとえ呪いが解けたとしてもバチが当たる。だが、本当に俺でいいのか? フィオナが望むのは、もっと平穏な幸せなのではないか……)
国王としての人生は、常に危険と隣り合わせ。
フィオナにとっては、そんな王宮ではなく、のどかな村で穏やかに暮らす方が幸せなのだとしたら?
そう思うと、自分の想いを口にはできない。
ルシアスは気持ちを振り切るように、フィオナを抱いて立ち上がる。
テントの中にそっと横たえて毛布をかけると、優しくその髪をなでた。
「フィオナ……」
切なげに名を呼ぶと、ルシアスはフィオナに顔を寄せ、その髪に口づけてから、静かに背を向けてテントを出た。
一旦牧場に帰ると、フィオナは身体をしっかり休めてから夜明け前の牧場に出た。
干し草と水を入れ替えて、ルナ達に話しかける。
「私が留守の間は、ユーリさんが様子を見に来てくれるから大丈夫よ。みんな、元気で」
夜が明け始めた頃、カイルに乗ったルシアスが静かに姿を現した。
ユーリが王宮でルシアスに扮している以上、国王の護衛の兵士はつけることができず、二人だけでの旅路となる。
「フィオナ、支度はできたか?」
「はい、ルシアス様」
と言っても、水と食料と毛布1枚をまとめただけだが。
ルシアスはカイルに、小さなテントやランプなども載せていた。
更には、腰に剣を携えている。
それを見てフィオナはハッとした。
(ルシアス様は、この剣を抜く度に寿命が縮んでしまうというのに……)
剣を持たないでほしいが、これから向かう聖なる山は国境をまたぐひと気のない場所。
敵の兵士や、オオカミにも襲われる危険がある。
(その時に武器がないのは心許ない。そうだわ! ルシアス様に剣を引き抜かせなければいいのよ。それに万が一ルシアス様の身になにかが起こったとしても、私が力を使えばいい)
そう考えていると、カイルから降りたルシアスが怪訝そうにフィオナの顔を覗き込んだ。
「どうかしたか? フィオナ」
「いいえ、なにも。今、馬を引いてまいります」
フィオナが厩舎に入り、アーサーの手綱に手をかけると、カイルもそっと入って来てルナに近づいた。
カイルとルナは、互いに顔をすり寄せる。
それを見て、ルシアスもルナに声をかけた。
「ルナ、心配するな。カイルは必ず俺が守ってみせる。もちろん、フィオナのことも」
「ルシアス様……」
私こそルシアス様を必ずお守りする、とフィオナは心の中で誓う。
「よし。行くぞ、フィオナ」
「はい」
二人はしっかと頷き合い、それぞれカイルとアーサーに跨って駆け出した。
◇
ひたすら北へと馬を駆る。
村を出たあとは、ただ大草原が広がっているだけだった。
「フィオナ、こんなにスピードを上げて大丈夫なのか?」
隣を走るルシアスに聞かれて、フィオナは笑顔で頷く。
「はい! これでも牧場の娘ですから」
「そうか。それに、なかなかいい馬だな」
「アーサーはルナの父親です。牧場で一番走りが上手いのですよ」
「それならルナも良い血を引いているのだろうな。カイルともお似合いだ」
「カイルは、ルナが生まれた時に立ち会ったので、我が子だと思っているのでしょうか?」
「最初はそうだったかもしれないが、今は違うだろうな。さっき別れを惜しんでいた様子は、恋人同士にしか見えなかった」
思わずフィオナは頬を赤くしてうつむいた。
「どうかしたか?」
「な、なんでもありませんわ」
これくらいで動揺したのが恥ずかしくなり、フィオナは一気にスピードを上げる。
「こら、フィオナ、待て!」
ルシアスも慌ててカイルのスピードを上げた。
太陽が真上に登ると、大きな木の下でしばし馬を休ませる。
「アーサー、お水を飲んでね。カイルも」
フィオナはルシアスにも、カップに注いだ水を差し出した。
「ルシアス様、どうぞ。果物とパンとチーズもありますから」
「ありがとう」
木陰に座って、二人は草原を眺めながら静かに語らう。
「この国はこんなにも広かったのですね。わたくし、ずっと生まれ育った村から出たことがなかったので、外の世界をまるで知りませんでした」
「そうか。王宮の北側はこんなふうに豊かな自然が広がっているが、南には街が栄えている。きれいな洋服や家具なども売っているぞ」
「まあ! 野菜や果物しかない村の市場とは、随分違うのですね。どんな家具なんでしょう。ランプとか、織物も?」
「ああ。それに宝石や髪飾りも売っている。フィオナ、帰ったらそなたに似合うドレスと宝石をすぐに選ぼう」
「ええ!? まさかそんな。村娘がそんな装いをするなんて、おかしいですから」
「俺の隣に立つにはおかしくない」
あ……と、フィオナは自分の服装に視線を落とす。
国王と並んでいる自分が、酷くみすぼらしく思えた。
「すみません、こんな格好で……」
「ん? なにを勘違いしている。そなたには美しいドレスと最高級の宝石が似合うだろうな。好きな色はあるか? 好みの宝石は?」
「いえ、あの、まったく思いつきもしません」
「そうか。それなら俺に選ばせてほしい」
「そんな、あの。本当にわたくしには、身分不相応ですから」
フィオナが必死に首を振ると、ルシアスはポツリと呟く。
「……俺の隣に立つと言ったのに、通じなかったか」
「はい? なにかおっしゃいましたか?」
「いや、なにも。だが全て片づいたら、その時は嫌というほど分からせてやる」
ルシアスは、急に不敵な笑みをフィオナに向けた。
「あの、ル、ルシアス様? わたくしなにか、ご無礼を?」
怯えたように仰け反るフィオナに、ふっと笑みをもらしてひとりごちる。
「まだ早いか。じっくり時間をかけなければな。その為にも、俺はずっとフィオナのそばで生き続けたい」
顔を上げると、真っ直ぐにフィオナを見つめた。
「フィオナ。そなたの祖母が命を分け与えてくれなければ、俺は今頃この世にはいなかった。今生きている俺の命の半分は、彼女の命だ。それに恥じぬよう、俺は最後まで諦めない。フィオナ、どうか力を貸してほしい」
フィオナは決意を込めた真剣な眼差しで、ルシアスに頷いてみせる。
「はい。なにがあっても諦めず、必ずやルシアス様にかけられた呪いを解いてみせます。おばあ様の為にも、必ず」
「ああ。頼む、フィオナ」
二人はしっかりと頷き合う。
言葉にはしない、同じ想いを胸に噛みしめながら。
――なにがあっても自分が守ってみせる。この命に代えても――
◇
夕方までひたすら走っても、まだ聖なる山にはたどり着けない。
「闇夜に進むのは危険だ。今夜はここで夜を明かそう」
夕陽が傾くと、小さな川のほとりにテントを張って休むことにした。
焚き木で火を起こし、川魚を焼いて食べる。
フィオナは小さな鍋で、朝絞っておいたヤギのミルクを温めた。
「ルシアス様、どうぞ」
「ありがとう」
ひと口飲んで、美味しいな、と呟くルシアスに、フィオナも笑顔を浮かべる。
二人で肩を並べ、満天の星を眺めた。
「なんて綺麗なのでしょう。身体が星空の中に浮いているみたい」
「ああ、そうだな。自然はこんなにも雄大で、人間はあまりにもちっぽけだ。星の命に比べれば、俺の命なんてほんの一瞬にも満たない。だがそれなら尚更、俺は自分に与えられたこの命を、どんな瞬間も無駄にはしたくない」
「ええ、わたくしもです」
「フィオナ、そなたに誓おう。俺はこの命を、全身全霊で輝かせると。どんな闇に包まれようとも、どんな壁が立ちはだかろうとも。呪いの魔の手が命を奪おうと伸びてきても、俺は必ず跳ね返してみせる」
「はい」
力強いルシアスの言葉に、フィオナも大きく頷いた。
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「そなたはテントの中で休め」
フィオナを促し、ルシアスは焚き火に木の枝をくべながら夜を過ごす。
しばらくすると、そっとフィオナがテントから顔を出した。
「ルシアス様」
「どうした? 眠れないか?」
コクリと小さくフィオナは頷く。
「おいで」
ルシアスは手を伸ばし、フィオナを抱き寄せて座らせた。
後ろから抱きしめるように、両腕の中にフィオナを閉じ込める。
「身体が冷え切っているな。毛布が足りないか?」
「いえ、大丈夫です。もともと体温が低いので」
「そうか。しばらく温まるといい」
「はい」
パチパチと木が燃えるかすかな音を聞きながら、フィオナは心と身体がほぐれていくのを感じた。
ルシアスの大きな腕に包まれる安心感と、身体に直に伝わってくる温かさ。
さっきまでテントの中で感じていた冷たさと心細さが嘘のように、ホッとしてルシアスに身を預ける。
フィオナはそのままスーッと穏やかな眠りに落ちていった。
「フィオナ?」
クタリと力を抜いて身を預けてきたフィオナの顔を、ルシアスはそっと覗き込む。
スヤスヤと眠るあどけないその寝顔に、愛おしさが込み上げてきた。
(まだ17歳だというのに。祖母を亡くした悲しさを抱えて、たった一人で……。それなのに俺の為に、こんな危険なことまで)
なにがあっても守り抜き、必ず無事に帰さなければ。
(俺がフィオナを幸せにしたい。でなければ、たとえ呪いが解けたとしてもバチが当たる。だが、本当に俺でいいのか? フィオナが望むのは、もっと平穏な幸せなのではないか……)
国王としての人生は、常に危険と隣り合わせ。
フィオナにとっては、そんな王宮ではなく、のどかな村で穏やかに暮らす方が幸せなのだとしたら?
そう思うと、自分の想いを口にはできない。
ルシアスは気持ちを振り切るように、フィオナを抱いて立ち上がる。
テントの中にそっと横たえて毛布をかけると、優しくその髪をなでた。
「フィオナ……」
切なげに名を呼ぶと、ルシアスはフィオナに顔を寄せ、その髪に口づけてから、静かに背を向けてテントを出た。
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