紹介し忘れましたが、これが兄です。

羽月☆

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22 ハルヒが感じたこと

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「・・・・何で、持ってるの?」

自分の声が悲しく響く。

「もらった。誰かは名前は言わない。でもハルヒとうまく行くように願掛けろって言われた。応援するって。ごめん、嫌かな、こんなの。でもそうなりたいと思ったけど、実際は想像できなかった。いつも笑顔のハルヒの顔しか出てこないし、キスしても笑顔で笑ってくれて、その先は想像してない。友達も変な意味じゃなくて、初めての自分だとなかなか買えないだろうからって。」

嘘は言ってないかも?
それに別にいい。そんな事。他の誰かに使ってなきゃ。

「本当に初めて使う?」

「当たり前だよ。分からなかった?必死だったけど、たぶんここからもっと。」


「ごめん。ちょっと変な気持ちになって。・・・多分、やきもちです。」

「そうなの?・・・そういうことだったの?僕余計なこと言った?」

「うん。そうだね。でも大丈夫。気持ち良かった。変じゃなかった?」

「うん、可愛い。すごく可愛い。」

そう言われて体を寄せ合う。

暗い中で見つめ合う。 

「ねえ、僕の名前、ハルトだけど。」

「え、ごめん。・・・ずっとユウトだと思ってた。」

『悠人』ってどう読んでも『ユウト』でしょう?

「誰もが広瀬君って呼んでたから、気が付かなかった。」

「僕、名前だけでもハルヒとハルトでいいなあって思ってたのに、今の今まで全く気が付かなかったんだね。」

「ごめんね。本当に失礼よね。」

「いいよ、でもハルトって呼んでもらえたらうれしい。まさかお兄さんがハルトとか・・・違うよね。」

「うん、大丈夫、全然違う。」一鉄だし。

「ねえ、呼んで。ハルヒ。」

「ハルト・・・・・。」

いいね。そう言って満足そうに笑ってくれた。

その後は・・・・ちょっと大変だった。

いろいろ、何事も初めてはあるけど。時間がかかった。疲れた。
何で平気なんだろう?誰か教えて欲しい。
辛い時間だったとしか思えなかった。
広瀬・・・・ハルトには悪いけど。

「ごめん・・・。」そう言って眠った。

疲れてたし、もうおしまい。
・・・・無理。

ぐっすり眠って目が覚めた時、自分の周りの空気が柔らかく暖かいのを感じた。
気持ちよくてまだまだ眠っていたいような。

目を開けるとびっくり、ドアップの男の人の顔。広瀬君・・・・
あ、あ、ああ・・・・・・。
声に出ない驚きがしばらく続いた後、思い出して落ち着いた。

でもびっくりして体が遠くに離れていたし・・・・というか、思いっきり突き飛ばしたみたい。
うわあって声がした。

「ごめん、広瀬君。」

「ひどいよ。ハルヒちゃん。」

呼び名はお互いに昨日昼までのままで。

「だってびっくりしたんだもん。気持ちよく目が覚めたら男の人がいて。ちょっとして広瀬君だって気がついたけど、それからちょっとして思い出したけど。ごめんね。」

「蹴りを入れられなくてよかった。昨日のまま無防備だから。」

ペロッと布団を捲られる。

「ぎゃっ。」悲鳴は私。

明るくなった寝室。すっかり朝。良く寝たみたい。

いつもこんな明るい部屋で目が覚めるの?遮光にしようよ。
私の寝顔も見てたんじゃないの。
ああ、胸が・・・・・。
急いで布団にもぐる。

見えてたでしょう?
そう目で聞くとニコニコされた。
いつもと同じはずの笑顔も何だか違うように見える。
どうしよう。恥ずかしくて・・・・。布団にもぐる。ひどい。

「ハルヒちゃん、だって昨日隣の部屋で胸は見たよ。」

「もう嫌だ・・・・・嫌い。デリカシーない。そんな・・・優しいと思ってたのに。忘れたい、思い出したくない。」

「ごめん。でも僕は忘れないけど。」

布団の上から抱き寄せられた。潜ってるとなんだか変な気分になる。
だって二人とも素っ裸という状態で。顔を出してた方が精神衛生上健康的。
そう思い直して、顔を出して息をする。

抱き寄せられていて見えるのはデコルテと首。
まだちょっと嗅ぎなれない匂いがした。

「待って・・・何時?」

「えっと朝六時。」


うっそ~、携帯に電話があったかも。
兄が電話するかもって言ってた。心配してるかも。
どうしよう。もう起きたかな?いや、まだだろう。
携帯を見るのが怖い。

いっそ忘れててくれたら・・・・・。
何事もなかったかのようにご飯だけご馳走になるのに。
酔いつぶれてたってことにしようかな。
どっちにしても怒られるし。隠し通せるかな?
寝すぎたのかも。初めてのいろいろに疲れてて、それにすごく心地よくて。

「ハルヒちゃん、ねえ、キスぐらいしていい?」

それどころじゃないのに・・・いやいや昨日なり立ての恋人たちです。
ここは一つ甘い朝でもいいのでは。

もう諦めた。嘘をつこう、さっきの案で決定。
ため息をついて心を決めて。
さて・・・・・・・広瀬君が変な顔をしていた。

「ごめん、ちょっとプチパニック。」

「うん。大丈夫?」

「うん。」・・・・多分だけど。

ちょっと明るくなった外。昨日の夜よりずっと表情も見えて照れる。
キスをして抱き合う。お互いの肌が触れ合う。

肩が冷えてる。
手を置きながらさする。冷たい肌。
なかなか温まらなくて両腕を回す。
肌が一層密着したのは当たり前。

「うっ。」

広瀬君が声をあげる。
暖めたい、この冷たい肌を。

だんだん暖まってくる。でも息も上がって。

なんで、あんなに嫌だと思ってたのに。

キスをされて肌を触られて、自分でも分からないうちに声を出してる。

「ハルヒ・・・・、大好きだよ。可愛いよ。」

胸をいじられて声をあげる私にそう言う。

もっと普通の時に言って・・・・そう思ったら声に出てた。

「分かった。」

でも今言われてもうれしくて。

足を割るように手が動いてきたときもちょっとだけスペースを開けて。
あとはくっついた体でも満足できなくて自分から足を絡めた。

熱いものが触れた。

「広瀬君・・・・・・」

なんでこんなに甘く名前を呼ぶの、私。
もうおしまいにした方がいいのに。
あんなに嫌だと思ったのに。

大人しく広瀬君が準備するのを待ち重なった。
やっぱり辛くて、涙が出そうになったけど、何かが自分を突き動かして離れようとしない。

気が付いたらすごい快感に腰が動いて彼の名前を呼んでいた。

「あぁぁ、ハルト、分かった・・・、お願い、欲しい。」

彼の腰に手を回してぐっと力を入れて欲しがった。
一緒に声をあげながら激しく動いた。
明るい部屋には音と、熱と、汗と。いろんなものがグチャグチャになって密度が増す。
もう何でもいい。
ただひたすら与えられた快感を追って声を上げ続けて一緒にのぼりきった。

二人で脱力した体を寄せ合い息を整える。

「ハルヒ、おいで。可愛いぃ、たまらなく可愛い。」

「ハルト、疲れた・・・・。」

「・・・・ハルヒちゃん、お願いだからもっと違う感想聞かせてよ。」

背中をポンポンより強くたたかれた?

「だって・・・そんなの言ったじゃない。恥ずかしい。」

「ハルヒちゃんが普通の時に可愛いって言って欲しいって言うから言ったのに。疲れたって・・・・がっかりするじゃん。男としては。」


「ごめん。ハルト、大好き。ありがとう・・・・良かった。」

小さくなった声。

「もっと大きな声でもいいのに。」

まだ不満げな響きがある。
じゃあって抱きついて。

「すごかった。ちょっと夢中になって・・・・びっくりしたくらい。ありがとう。」

本当に耳元で言ってやった。
だって大きい声は無理。


「良かった。昨日はごめんね。」

「うん。」

本当につらかったからうなずいてしまった、正直に。


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