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23 ハルヒが許されたこと
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しばらくまどろむ。
抱き合った体はどんどん冷えていくけど。
やっぱり暖かい何かに包まれてるようで本当に心地いい。
このまま寝てしまいそう。
ダメ、何か忘れてる。
しばらく思い出すようにゆらゆらと考えていて。
あ、思い出した。
電話。
ハルトは寝ているみたい。
ちょっとシャワー借りたい。
場所は分かってるし。
そっとベッドを抜け出して服を拾いリビングに出る。
そこにも自分の服があるから。
バスルームで熱いシャワーを浴びて髪も体も洗いさっぱりする。
顔はしょうがない。軽く流すだけ。
手早く服を着て髪をタオルで巻いて携帯を見る。
やっぱり兄からメッセージが来ていた。
『帰ったぞ。』『あとで電話する。』『まだ外か?』『何してる?』『心配してる。』『どうした?』・・・・・・・。『大至急連絡乞う。』
最後の方は電報みたい。
時間は電車の中にいそうな時間。
恐る恐る連絡を入れる。
『ごめんなさい、ちょっと悩んでて友達に付き合ってもらって相談してたの。酔ってそのまま寝てしまいました。元気だし、ちょっとすっきりした。遅くなってごめんなさい。心配してくれてありがとう。奈央さんにも連絡入れておきます。』
『奈央さん、兄から連絡行きました?心配かけてごめんなさい。えっと・・・好きな人の事・・・うまく行きました。しばらくは兄には内緒でお願いします。兄にも連絡しました。悩みもすっきりしたと言いました。また改めて報告します。仕事行ってらっしゃい。』
ふぅ。これで何とかなるだろうか?あとは返事を見てどうするか。
早速兄から来た。
『心配した。とりあえず良かった。何かあったらいつでも連絡してくれ。奈央にもちゃんとお礼を言ってるならいい。』
なんだかんだ奈央さんにも相談したんだな。
何度か部屋の様子を見に行かせただろう。
もう、冗談みたいなメールでここまで心配して。
ありがたいけど・・・・・。
余計に本当のことは言えない。
出来立ての彼氏の家に泊っていて、すっかり夢中で兄の存在ごとまるっと忘れてましたなんて。
携帯を机の上に置いてほっとする。
あ、そうだ。写真。そっと寝室に行く。
ちょっとだけ暗いけどフラッシュたかれないようにして、ハルトの寝顔を撮る。
音が出るところ押さえてたけど・・・、それぐらいでは起きないみたい。
授業はどうなんだろう?
起こした方がいいよね。
写真は一応撮れた。ちょっと暗いなあ。
窓を開けて、カーテンも開けて。明かりが入る。
もう一度撮る。
可愛い寝顔。大好き。
「ハルト、授業は?大丈夫?」
ゆっくり目を開けるハルト。可愛い。思わずニコニコして見てしまった。
完全に起きたらしい。
「ごめんね。8時過ぎたけど、授業は?」
「あ~、起きなきゃ。」
起き上がろうとするので急いで後ろを向き寝室を出る。
「バスルーム借りた。タオルも、いろいろと。」
「うん。ごめん先に起きるべきだったね。」
「ううん、いいよ。勝手に使ったけど。」
リビングに戻る。奈央さんから返事が来た。
『おはよう。イチが半狂乱だったからそっちが大変だった。ハルヒちゃんの方は大丈夫だと思ってたし、もしかしてって予想もしてた。うまく行って何よりです。内緒にしとくね。じゃあ、大人は仕事します。』
半狂乱ってどんだけ騒いだの?
本当に涼しげな返事だったけど。やっぱりすごく心配かけたのか・・・・・。
反省。
なんて思ってたらシャワーから出てきたハルト。
思いっきり飛びついていた。
「どうしたの?」
「お昼になんにも言ってくれなかったから、逆に不安で。友達へのキューピットを頼まれたらどうしようとか、ただ他の人を一通り誘った後に私を誘って外ご飯を楽しみたかっただけとかかもって。」
「そんなわけないよ・・・・。」
「でも分からなくて、自分の気持ちに気が付いたらどうしようもなくなって。兄に相談しようと思って。夜に電話するって言ってたのをすっかり忘れてたら、ちょっと大変だったみたい。騒いで。」
「そう、ごめんね、いろいろ。」
「ううん。いいの。奈央さんがうまく宥めてくれたみたい。」
「だから、・・・大人二人に迷惑かけたから、大切にしたいの。」
「変な理屈がくっついたね。迷惑かけてなくても大切にしたいよ。」
「本当に・・・・優しい。」
「誤解しないでね、誰にでも優しくはないよ、友達だけだよ。でもハルヒには超優しいよ。」
「ハルト・・・・お腹空いた。」
「何で、そんなタイミングだと思うの?せめてもう少し余韻ってものがあるのに。」
「体は正直なの。」
「そうだったね。」
うっ、そう意味ではないけど。
「コーヒー淹れる。授業は?」
「二コマ目、四コマ目。大丈夫。」
「そう。卵とパンくらいならあるよ。」
「食べたい、作る?」
「作ってくれるの?得意なの?」
「ううん、普通。目玉焼きなら得意。」
「それなら僕も得意そうだけど。」
「ねえ、目玉トースト食べたい。」
「了解。結局僕が作るのね。」
朝ごはんを食べながら仲良く笑い合い。
駅まで送ってもらって部屋に帰った。
顔を洗って着替えをして。
また出かける。
一緒に帰る約束をした。昨日のところで待ち合わせる。
「ねえ、就職どうするの?どんなところ狙ってるの?」
「まだ迷ってる。営業職一般とデザイン関係だけど、会社はまだまだ絞ってない。」
「方向は決まってるんだよね。どうしようかなあ。まだ悩んでる。何したいのか分からない。」
「じゃあ、冬のゼミ一緒に通う?いろんな分野の授業があるんだよ。すごく安いし、面白いと思ったこととか興味ある事が見つかるかも。」
「うん、一緒に通う。何だろう。」
「後でアドレス送るからサイトを見てみて。一緒に申し込もう。早い方がいいと思うけど。」
「うん、今日見る。」
・・・と言ったのに何でここにまた戻ってきたの?
昨日と同じ、またハルトの部屋。
一緒にサイトを見て楽しそうなので二人申し込んでもらった。
今日は絶対帰らないと。そう決めてる。
ソファでキスしながらも気になる。
どうなるの?帰るよ。
「分かってるよ、ちゃんと送っていくから。僕明日も午後だし。」
「分かった?」
「うん、強い意志を感じた。流されないぞという意思。」
「ごめん。やっぱり奈央さんに迷惑が集中するのが目に見えてるから。」
「うん。でも、まだいいよね?」
「うん。もちろん。」
優しく抱きあう。
キスをしながら何故か膝の上に。昨日と一緒じゃん。
「ねえ、止めるよ。絶対止めるよ。」
「つまんない。でも仕方ない。ねえ、ハルヒの部屋に行ったらダメ?」
えええええ・・・・。
声にならない。
どうしよう。奈央さんが来る?来てもいい。
話もしたいし先に紹介してもいい。
どうしよう。離れたくないのも正直なところ。
「一緒にいたいけど、隣の部屋だよ、奈央さん。大人しく静かにしないとダメだよ。」
「もしかしてアパート?」
「ううん、マンション。でも奈央さんの部屋は一番奥だけど、私の部屋は両隣がいるし。なんだか気になる。」
「分かった。小声で愛をささやくくらいにする。」
「もし奈央さんが来たら紹介するね。よく部屋を行き来するの。」
「噂の寝顔のお姉さん。」
「変なこと言ったら奈央さん照れるし、兄がいたら呪い殺されるよ。」
まさか本当にいるとは。
しかもすでにご飯も食べて私の部屋にいた。
せめて奈央さんの部屋にいれば?
というわけでバレた。
嘘がばれた。隠したい存在も一日も隠せなかった。
何とか一晩隠せたと思ったけど、それもすぐばれて。
多分全部バレた。
手をつないで二人で帰って来たから。
奈央さんがいてくれてよかった。・・・・・怖い。
そして説教が来た。
「本当に心配したんだから。偉そうに言えないから彼氏とお泊りについては不問に付す。」
「ありがたきご配慮。ごめんさない。」
「すみません。」
二人で謝った。
「で、なんで奈央は驚いてないの?」
奈央さんが急いでびっくり顔をした。遅い!
「もしかして聞いてたの?」
「なんとなく。好きな人が出来たらしいというところまで。」
奈央さんもそう聞かされて次の日に・・・『若いって・・・・・』って思ってる?
自分もびっくりだし。
「なんで仲間外れ?奈央も教えてくれていいじゃない。こっそり。ひどくない?」
「だって、やっぱり勝手には教えられない。」
「う~。」
奈央さんに矛先が向いてる。ごめんなさい。
「で、今日はハルト君がここに泊まるの?」
「あ、えっと冬の特別ゼミの事を相談されて。一緒に申し込んだんです。その話をしようと思ってて。」
「荷物が多いけど?」
「いつもそうなんです。」
頑張るハルト。
「俺も泊まるから。」兄がいう。
「え~、なんで?奈央さんところでいいじゃない。ここはそんな何人も寝れないよ。」
「兄だけじゃないのならね。」
「もう。ごめんなさい。今日はどうしてもこっちに帰った方がいいと思ったし、奈央さんに紹介して安心してもらおうと思ったし、ゼミの事も本当です。」
「変に隠すから。反対はしないのに。」
兄がハルトに向き直って言う。
「絶対泣かすなよ。やられたら仕返しするから。」
怖い。そんな兄モードボタンあったの?
奈央さんを見ると驚いてない。
「大丈夫よ。イチは本当は優しいから。ただ酷い裏切りは私も許さない。ハルヒちゃんを泣かしたら私も報復する。」
怖い大人二人。何で奈央さんまで、笑顔のままで言い切ってる?
「分かってます。そんな心配されないようにします。ハルヒちゃんの事大好きです。」
知らない、何で平然としてる?普通ビビるよ。
逃げたくないの?多分、もう遅いけど。
大人二人が隣の部屋へ。
「ごめんね。冗談だから。過保護なの。奈央さんも便乗して揶揄って。」
「ハルヒちゃんが可愛いんだよ。すごい似た者同士だね、あの2人も。」
「嫌な気はしなかった?大丈夫?」
「何で?全然。当然のことだよ。それに泊まったらダメなんて一言も言われなかった。大人として扱ってくれてるし、信頼してくれてるよね。」
「良かった・・・・・本当に変な人たち。ハルトも変だよ。普通ビビるよ。」
「大丈夫、ハルヒちゃんを大切にして、泣かさなきゃいいんでしょう?」
「あ、ありがとう。」
「うん。」
さてサイトももう少しは見なきゃ。いろいろ教えてもらう。
ご飯は食べたしお風呂も入って歯磨きして。
冬の予定も楽しく過ごせそうで。
後は今夜を静かに楽しむだけ。
ちょっと静かじゃなかったけど、大丈夫だろうか?
一応自分なりには抑えました。
まだまだ大人に守られたい半端な子供大人です。
これからもよろしくお願いします。
抱き合った体はどんどん冷えていくけど。
やっぱり暖かい何かに包まれてるようで本当に心地いい。
このまま寝てしまいそう。
ダメ、何か忘れてる。
しばらく思い出すようにゆらゆらと考えていて。
あ、思い出した。
電話。
ハルトは寝ているみたい。
ちょっとシャワー借りたい。
場所は分かってるし。
そっとベッドを抜け出して服を拾いリビングに出る。
そこにも自分の服があるから。
バスルームで熱いシャワーを浴びて髪も体も洗いさっぱりする。
顔はしょうがない。軽く流すだけ。
手早く服を着て髪をタオルで巻いて携帯を見る。
やっぱり兄からメッセージが来ていた。
『帰ったぞ。』『あとで電話する。』『まだ外か?』『何してる?』『心配してる。』『どうした?』・・・・・・・。『大至急連絡乞う。』
最後の方は電報みたい。
時間は電車の中にいそうな時間。
恐る恐る連絡を入れる。
『ごめんなさい、ちょっと悩んでて友達に付き合ってもらって相談してたの。酔ってそのまま寝てしまいました。元気だし、ちょっとすっきりした。遅くなってごめんなさい。心配してくれてありがとう。奈央さんにも連絡入れておきます。』
『奈央さん、兄から連絡行きました?心配かけてごめんなさい。えっと・・・好きな人の事・・・うまく行きました。しばらくは兄には内緒でお願いします。兄にも連絡しました。悩みもすっきりしたと言いました。また改めて報告します。仕事行ってらっしゃい。』
ふぅ。これで何とかなるだろうか?あとは返事を見てどうするか。
早速兄から来た。
『心配した。とりあえず良かった。何かあったらいつでも連絡してくれ。奈央にもちゃんとお礼を言ってるならいい。』
なんだかんだ奈央さんにも相談したんだな。
何度か部屋の様子を見に行かせただろう。
もう、冗談みたいなメールでここまで心配して。
ありがたいけど・・・・・。
余計に本当のことは言えない。
出来立ての彼氏の家に泊っていて、すっかり夢中で兄の存在ごとまるっと忘れてましたなんて。
携帯を机の上に置いてほっとする。
あ、そうだ。写真。そっと寝室に行く。
ちょっとだけ暗いけどフラッシュたかれないようにして、ハルトの寝顔を撮る。
音が出るところ押さえてたけど・・・、それぐらいでは起きないみたい。
授業はどうなんだろう?
起こした方がいいよね。
写真は一応撮れた。ちょっと暗いなあ。
窓を開けて、カーテンも開けて。明かりが入る。
もう一度撮る。
可愛い寝顔。大好き。
「ハルト、授業は?大丈夫?」
ゆっくり目を開けるハルト。可愛い。思わずニコニコして見てしまった。
完全に起きたらしい。
「ごめんね。8時過ぎたけど、授業は?」
「あ~、起きなきゃ。」
起き上がろうとするので急いで後ろを向き寝室を出る。
「バスルーム借りた。タオルも、いろいろと。」
「うん。ごめん先に起きるべきだったね。」
「ううん、いいよ。勝手に使ったけど。」
リビングに戻る。奈央さんから返事が来た。
『おはよう。イチが半狂乱だったからそっちが大変だった。ハルヒちゃんの方は大丈夫だと思ってたし、もしかしてって予想もしてた。うまく行って何よりです。内緒にしとくね。じゃあ、大人は仕事します。』
半狂乱ってどんだけ騒いだの?
本当に涼しげな返事だったけど。やっぱりすごく心配かけたのか・・・・・。
反省。
なんて思ってたらシャワーから出てきたハルト。
思いっきり飛びついていた。
「どうしたの?」
「お昼になんにも言ってくれなかったから、逆に不安で。友達へのキューピットを頼まれたらどうしようとか、ただ他の人を一通り誘った後に私を誘って外ご飯を楽しみたかっただけとかかもって。」
「そんなわけないよ・・・・。」
「でも分からなくて、自分の気持ちに気が付いたらどうしようもなくなって。兄に相談しようと思って。夜に電話するって言ってたのをすっかり忘れてたら、ちょっと大変だったみたい。騒いで。」
「そう、ごめんね、いろいろ。」
「ううん。いいの。奈央さんがうまく宥めてくれたみたい。」
「だから、・・・大人二人に迷惑かけたから、大切にしたいの。」
「変な理屈がくっついたね。迷惑かけてなくても大切にしたいよ。」
「本当に・・・・優しい。」
「誤解しないでね、誰にでも優しくはないよ、友達だけだよ。でもハルヒには超優しいよ。」
「ハルト・・・・お腹空いた。」
「何で、そんなタイミングだと思うの?せめてもう少し余韻ってものがあるのに。」
「体は正直なの。」
「そうだったね。」
うっ、そう意味ではないけど。
「コーヒー淹れる。授業は?」
「二コマ目、四コマ目。大丈夫。」
「そう。卵とパンくらいならあるよ。」
「食べたい、作る?」
「作ってくれるの?得意なの?」
「ううん、普通。目玉焼きなら得意。」
「それなら僕も得意そうだけど。」
「ねえ、目玉トースト食べたい。」
「了解。結局僕が作るのね。」
朝ごはんを食べながら仲良く笑い合い。
駅まで送ってもらって部屋に帰った。
顔を洗って着替えをして。
また出かける。
一緒に帰る約束をした。昨日のところで待ち合わせる。
「ねえ、就職どうするの?どんなところ狙ってるの?」
「まだ迷ってる。営業職一般とデザイン関係だけど、会社はまだまだ絞ってない。」
「方向は決まってるんだよね。どうしようかなあ。まだ悩んでる。何したいのか分からない。」
「じゃあ、冬のゼミ一緒に通う?いろんな分野の授業があるんだよ。すごく安いし、面白いと思ったこととか興味ある事が見つかるかも。」
「うん、一緒に通う。何だろう。」
「後でアドレス送るからサイトを見てみて。一緒に申し込もう。早い方がいいと思うけど。」
「うん、今日見る。」
・・・と言ったのに何でここにまた戻ってきたの?
昨日と同じ、またハルトの部屋。
一緒にサイトを見て楽しそうなので二人申し込んでもらった。
今日は絶対帰らないと。そう決めてる。
ソファでキスしながらも気になる。
どうなるの?帰るよ。
「分かってるよ、ちゃんと送っていくから。僕明日も午後だし。」
「分かった?」
「うん、強い意志を感じた。流されないぞという意思。」
「ごめん。やっぱり奈央さんに迷惑が集中するのが目に見えてるから。」
「うん。でも、まだいいよね?」
「うん。もちろん。」
優しく抱きあう。
キスをしながら何故か膝の上に。昨日と一緒じゃん。
「ねえ、止めるよ。絶対止めるよ。」
「つまんない。でも仕方ない。ねえ、ハルヒの部屋に行ったらダメ?」
えええええ・・・・。
声にならない。
どうしよう。奈央さんが来る?来てもいい。
話もしたいし先に紹介してもいい。
どうしよう。離れたくないのも正直なところ。
「一緒にいたいけど、隣の部屋だよ、奈央さん。大人しく静かにしないとダメだよ。」
「もしかしてアパート?」
「ううん、マンション。でも奈央さんの部屋は一番奥だけど、私の部屋は両隣がいるし。なんだか気になる。」
「分かった。小声で愛をささやくくらいにする。」
「もし奈央さんが来たら紹介するね。よく部屋を行き来するの。」
「噂の寝顔のお姉さん。」
「変なこと言ったら奈央さん照れるし、兄がいたら呪い殺されるよ。」
まさか本当にいるとは。
しかもすでにご飯も食べて私の部屋にいた。
せめて奈央さんの部屋にいれば?
というわけでバレた。
嘘がばれた。隠したい存在も一日も隠せなかった。
何とか一晩隠せたと思ったけど、それもすぐばれて。
多分全部バレた。
手をつないで二人で帰って来たから。
奈央さんがいてくれてよかった。・・・・・怖い。
そして説教が来た。
「本当に心配したんだから。偉そうに言えないから彼氏とお泊りについては不問に付す。」
「ありがたきご配慮。ごめんさない。」
「すみません。」
二人で謝った。
「で、なんで奈央は驚いてないの?」
奈央さんが急いでびっくり顔をした。遅い!
「もしかして聞いてたの?」
「なんとなく。好きな人が出来たらしいというところまで。」
奈央さんもそう聞かされて次の日に・・・『若いって・・・・・』って思ってる?
自分もびっくりだし。
「なんで仲間外れ?奈央も教えてくれていいじゃない。こっそり。ひどくない?」
「だって、やっぱり勝手には教えられない。」
「う~。」
奈央さんに矛先が向いてる。ごめんなさい。
「で、今日はハルト君がここに泊まるの?」
「あ、えっと冬の特別ゼミの事を相談されて。一緒に申し込んだんです。その話をしようと思ってて。」
「荷物が多いけど?」
「いつもそうなんです。」
頑張るハルト。
「俺も泊まるから。」兄がいう。
「え~、なんで?奈央さんところでいいじゃない。ここはそんな何人も寝れないよ。」
「兄だけじゃないのならね。」
「もう。ごめんなさい。今日はどうしてもこっちに帰った方がいいと思ったし、奈央さんに紹介して安心してもらおうと思ったし、ゼミの事も本当です。」
「変に隠すから。反対はしないのに。」
兄がハルトに向き直って言う。
「絶対泣かすなよ。やられたら仕返しするから。」
怖い。そんな兄モードボタンあったの?
奈央さんを見ると驚いてない。
「大丈夫よ。イチは本当は優しいから。ただ酷い裏切りは私も許さない。ハルヒちゃんを泣かしたら私も報復する。」
怖い大人二人。何で奈央さんまで、笑顔のままで言い切ってる?
「分かってます。そんな心配されないようにします。ハルヒちゃんの事大好きです。」
知らない、何で平然としてる?普通ビビるよ。
逃げたくないの?多分、もう遅いけど。
大人二人が隣の部屋へ。
「ごめんね。冗談だから。過保護なの。奈央さんも便乗して揶揄って。」
「ハルヒちゃんが可愛いんだよ。すごい似た者同士だね、あの2人も。」
「嫌な気はしなかった?大丈夫?」
「何で?全然。当然のことだよ。それに泊まったらダメなんて一言も言われなかった。大人として扱ってくれてるし、信頼してくれてるよね。」
「良かった・・・・・本当に変な人たち。ハルトも変だよ。普通ビビるよ。」
「大丈夫、ハルヒちゃんを大切にして、泣かさなきゃいいんでしょう?」
「あ、ありがとう。」
「うん。」
さてサイトももう少しは見なきゃ。いろいろ教えてもらう。
ご飯は食べたしお風呂も入って歯磨きして。
冬の予定も楽しく過ごせそうで。
後は今夜を静かに楽しむだけ。
ちょっと静かじゃなかったけど、大丈夫だろうか?
一応自分なりには抑えました。
まだまだ大人に守られたい半端な子供大人です。
これからもよろしくお願いします。
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