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5 意地の張り合いに少々疲れてます、でも負けたくはないと思う自分。
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さすがに呆れた・・・・。
今日も付箋がついていた書類を留守中に置かれていた。
付箋は既に二往復。しかも半分に折って裏に書いてきた。
半分サイズの付箋に『今日の分』と。
開いて見ると一往復半のメッセージはどれも消されてる。
書いた人、消した人、どちらも感情を隠せてない。
この付箋は絶対このままで返してやる。空いてるスペースはあと一言くらい書けそうだった。
「あ、それ、さっき辺見さんが笑顔でよろしくって。」
「分かりました。」
笑顔でだと・・・・・・・。
本当に雑用を引き受ける使い勝手のいい後輩になったらしい。
お互いに付箋のやり取りで、留守中のやり取りで、交わす言葉はなし。
さすがに付箋が貼り直された。
大きな付箋になったのは何か意味があるのだろうか?
しかもお互い留守の時間を作ってる気がするくらい、そしてそこを狙いすましてるくらい。
もはや意地の張り合い、子供の喧嘩。
あの時は相手にならなかったけど、今なら正面から受けて立つ!!そんな感じだろう。
相手に不足なし、私はそんな感じだ・・・・・そう?
そして本当に楽してるらしくさっさと遠慮なく帰ることが多い。
「寧々先輩、今日もまだ頑張りますか?明日は残業無しの約束ですよ。」
杉野ちゃんが言う。
「明日は・・・・もっと必死に終わらせるつもりだから。」
「そうですよ、来週でいいものは来週にしましょう。明日くらいはニコニコと夜を楽しみましょう。」
そう言って手を振っていなくなった。
明日くらいは・・・・・・最近本当に笑顔では仕事が出来ない。
頼まれた以上はちゃんとしてる、頑張ってる。
たとえそれが押し付けられたものでも、頼んできたのが天敵でも親の仇だとしても。
息を吐き、続きをやった。
表紙の付箋を見る。
ゆっくり『今日の分』の下に『お願いします』を書いた。
顔をあげると今日はまだ席にいる。
他の人はほとんど帰っている。
パソコンを閉じてお終いにした。
先にトイレに行って帰り支度をしたのに、席を立つ様子のないアイツ。
しょうがないので、ちゃんと手渡した、久しぶりに。
「お願いします。」
内容も見ることなく、そのままデスクに置いたアイツ。
「明日はもっと頑張るらしいな。」
杉野ちゃんの声が聞こえていたんだろう。
「プライベートです。」
そう答えた。
一切の質問を封じる。
「そうだな。」
「ありがとう。」
そんな言葉をもらって、内心びっくりしたけど、すっかり忘れた笑顔なんて出ることもなく、一礼して背中を向け、そのままバッグを手にして帰った。
次の日、終業少し前に杉野ちゃんが声をかけてきた。
「寧々先輩終わりますか?楽しみにしててください。お姉さん希望もいますから。」
素直に、心から素直に、励ましてくれてるんだろう。
「私は終わりました!寧々先輩は?」
「大丈夫そう。」
ゆっくり顔を上げてアイツを見たら、視線をそらされた。
まさか今から追加する?
杉野ちゃんにも嫌われる覚悟があるならどうぞ!
しばらく見てたけど、視線は戻ってこなかった。
今日は私は用はない。
声をかけられて席を立った。
吉野さんも終わってる。
一緒に挨拶して、本当に仕事を終えた。
ほっとしてちょっと緩んだ。
大きな駅まで移動してお店に向かった。
「何人来るの?」
「友達が二人来るので五人五人です。幹事以外とはご自由に交流してください。」
「幹事は?」
「私のです。」
彼氏らしい、素直な笑顔で嬉しそうに言う。
お店の前で友達二人とも上手く合流できて、案内された部屋に入った。
ああ、若い。
たったの三つだと思ったのに、意地の悪い年上との攻防に明け暮れてやさぐれてたから。
つい爽やかな若さを吸い込みそうになる。
実際に吸い込んだ!
杉野ちゃんの席の隣に座った。
彼氏くんもわかった、なかなかのイケメン君だった。
つい見つめてしまったけど、羨ましい視線になったかも。
疲れてるんだ、きっと疲れてるんだ。
サラリと皆を幹事が紹介して、乾杯で飲み始めた。
料理が目の前に運ばれて、食べながらとりあえず空腹を満たした。
杉野ちゃんの彼氏くん、ハヤト君は早々に席を立った。
反対席のあたりでグラスを手に盛り上がっている。
目の前にいた子もそっちに行った事実は見ないでおきたい。
代わりに一人押し出されてきた。
名前は・・・・分からない。
「あ、隼人が邪魔した?」
「いえ、大丈夫です。」
「同じ年でしょう?敬語じゃなくていいよ。」
「はい。」
そう言ってこっちを見た男の子。
「寧々先輩です。えっと・・・・。」
杉野ちゃんが視線に答えてもう一度私を紹介してくれた。
「リョウです。」
リョウ君らしい。
「リョウ君・・・お姉さんが三人いる人?」
「はい。」
「なんだか可愛がられたんだろうね、想像できる。ね、寧々先輩。」
「そうね。簡単に想像できる。」
想像だけで笑顔になる。復活の笑顔、忘れてなかった、良かった。
「確かにある程度まではおもちゃのように入れ替わりで構われてました。」
「スカートはかされたり、髪に可愛いリボンとか、そんな写真あるでしょう?」
黙ったリョウ君。
そうなんだ、末っ子弟あるあるなんだ。
そんな遊び方があったなんて、あの頃知ってたらポチで遊んだのに。
思わず想像して笑顔になったのに、急に大人ポチに入れ替わって、笑顔も消えた。
「あの、今はちゃんと、大人になったと認めてもらえてます。二十歳の誕生日を過ぎたら大人だからって。働くようになってほんとにしっかりしてきたって褒められてます。」
こっちを見て言われた。
褒めて欲しいの?そう見えるよって言って欲しいの?
「杉野ちゃんと同じくらいにはしっかりしてそうに見えるよ。」
よくわからない比較でそう言った。
「寧々先輩、今私も褒められました?そういうことですよね?本当に優しいです。」
私まで褒められた。
「一人暮らしなの?それともお姉さんとご家族と一緒?」
「一人暮らしを始めました。まだそれほど経ってないですが、新鮮でいろいろ頑張ってます。」
やっぱり褒めて欲しそう。
気がついたら向こうのハヤト君の隣に杉野ちゃんがいた。
隣の席が空いていた。
「寧々先輩は一人暮らしですか?」
寧々先輩って・・・・・・。後輩感が出てくる。
「一人暮らしよ、もちろん。自由がいいよね。寂しくない?」
「大丈夫です。そんなイメージはいらないです。」
「でも私は一人っ子だったから想像つかないけど、三人もお姉さんがいる家はにぎやかだったでしょう?」
「それはもう、きっと想像以上です。」
嬉しそうに言う。可愛がられた証拠だろう。
ポチのような目に合って、泣き顔を見せるでもなく、撫でられながら可愛がられたんだろう。
本当に撫でたくなる弟感。
「うちの姉は特に三人とも同じ性格で気が合うくらい似てます。一人がしゃべるとエコーがかかったようにすぐに三人の声が重なるんです。僕は普段無口になるくらいです。その代わりに主張したい時は押しのけないと親の耳にも届かないんです。」
「そうなんだ。いいね、兄弟姉妹、羨ましい。」
「まあまあです。寧々先輩は一人の時間はどうやって過ごしてるんですか?」
ん?一人の時間しかないような言い方じゃない?
間違ってないけど、なんとなく見栄を張りたいのに。
「誰からも誘いがないときは一人で適当に食事ついでに出かける方だよ。リョウ君は?部屋にいる方?外に出る方?」
「出ます。ふらふらと知らない駅で降りて探検したり、バスで適当に降りて知らない場所を歩いたり。いつも適当な場所を決めて、その周辺を探検してます。商店街とかこだわりの小さなお店とか大好きです。」
「そうなんだ。どこでも馴染みそうだね。おすすめの場所はある?」
「有名な商店街のある所はハズレはないです。あとは・・・・・。あの、時間が合ったら是非一緒にぶらぶらとしませんか?」
いきなりのお誘い。
ここに出席してるって事で相棒探しをしてるって分かっての誘い?
年下だけど。
「あの・・・・多分一人より楽しいかと思って。寧々先輩と一緒だったら僕も楽しいかなあって・・・・。」
そんなに・・・暇そうに見えた?
「そうだね、聞いても一人で行くのはちょっとハードル高いね。一緒に行ってくれるなら、うれしかな。」
「本当ですか?計画してもいいですか?」
「いいよ。よろしくお願いします。」
本当に素直に喜んでるような笑顔を見た。
それ以外には見えないから、喜んでるんだよね?
「じゃあ・・・・今週は予定ありますか?」
本当に喜んでいたんだと分かった。自信もっていいよね。
今週って・・・・明日か明後日か。
「あの・・・・ダメなら、またの週末に・・・。」
上を向いて考えてた。
考えるまでもなく白い予定。
言った通り、何を食べにどこへ出かけようか、それを考えるくらいの予定。
「いいよ。どっちでもいいけど。」
「本当ですか?じゃあ、さっそく明日はどうですか?」
「いいよ。」
ニコッと嬉しそうに顔が緩むリョウ君。
つられてこっちも笑顔になる。
「どこに案内してくれるの?」
「寧々先輩は最寄りはどこの駅ですか?」
ついでに出身駅まで聞かれて、リョウ君が考えたおすすめのコース。
名前は聞く。
別に同じ路線でもなく、近い訳でもないけど、そう遠くはない。
「食べ歩き?」
「それも出来ます。でもいろんなおしゃれでおいしいお店が点在していて、半日散歩するにはいいかなって思ってます。前に行って行けてないお店もあるし、寧々先輩が気に入ったお店に入りましょう。いろいろありますから。」
「分かった。ちょっと調べてみる。」
「はい、すごく楽しみです。」
リョウ君の最寄り駅を聞いたけど、全然違った。
遠いじゃない。でもそんなの気にしないみたい。
現地の駅で待ち合わせることにした。
最後まで幹事の二人が帰ってくることもなく。
色んな人の間で話を盛り上げてるらしい。
放っとかれた二人だった。
でも隣の吉野さんもなんだかそんな感じで、男の子と二人で話をしている。
とりあえず自分からは邪魔しない。
可愛い笑顔を向けられながら、お酒も進んで。
料理もなくなっていった。
やっぱり素直な心と笑顔には癒されるらしい。
今日も付箋がついていた書類を留守中に置かれていた。
付箋は既に二往復。しかも半分に折って裏に書いてきた。
半分サイズの付箋に『今日の分』と。
開いて見ると一往復半のメッセージはどれも消されてる。
書いた人、消した人、どちらも感情を隠せてない。
この付箋は絶対このままで返してやる。空いてるスペースはあと一言くらい書けそうだった。
「あ、それ、さっき辺見さんが笑顔でよろしくって。」
「分かりました。」
笑顔でだと・・・・・・・。
本当に雑用を引き受ける使い勝手のいい後輩になったらしい。
お互いに付箋のやり取りで、留守中のやり取りで、交わす言葉はなし。
さすがに付箋が貼り直された。
大きな付箋になったのは何か意味があるのだろうか?
しかもお互い留守の時間を作ってる気がするくらい、そしてそこを狙いすましてるくらい。
もはや意地の張り合い、子供の喧嘩。
あの時は相手にならなかったけど、今なら正面から受けて立つ!!そんな感じだろう。
相手に不足なし、私はそんな感じだ・・・・・そう?
そして本当に楽してるらしくさっさと遠慮なく帰ることが多い。
「寧々先輩、今日もまだ頑張りますか?明日は残業無しの約束ですよ。」
杉野ちゃんが言う。
「明日は・・・・もっと必死に終わらせるつもりだから。」
「そうですよ、来週でいいものは来週にしましょう。明日くらいはニコニコと夜を楽しみましょう。」
そう言って手を振っていなくなった。
明日くらいは・・・・・・最近本当に笑顔では仕事が出来ない。
頼まれた以上はちゃんとしてる、頑張ってる。
たとえそれが押し付けられたものでも、頼んできたのが天敵でも親の仇だとしても。
息を吐き、続きをやった。
表紙の付箋を見る。
ゆっくり『今日の分』の下に『お願いします』を書いた。
顔をあげると今日はまだ席にいる。
他の人はほとんど帰っている。
パソコンを閉じてお終いにした。
先にトイレに行って帰り支度をしたのに、席を立つ様子のないアイツ。
しょうがないので、ちゃんと手渡した、久しぶりに。
「お願いします。」
内容も見ることなく、そのままデスクに置いたアイツ。
「明日はもっと頑張るらしいな。」
杉野ちゃんの声が聞こえていたんだろう。
「プライベートです。」
そう答えた。
一切の質問を封じる。
「そうだな。」
「ありがとう。」
そんな言葉をもらって、内心びっくりしたけど、すっかり忘れた笑顔なんて出ることもなく、一礼して背中を向け、そのままバッグを手にして帰った。
次の日、終業少し前に杉野ちゃんが声をかけてきた。
「寧々先輩終わりますか?楽しみにしててください。お姉さん希望もいますから。」
素直に、心から素直に、励ましてくれてるんだろう。
「私は終わりました!寧々先輩は?」
「大丈夫そう。」
ゆっくり顔を上げてアイツを見たら、視線をそらされた。
まさか今から追加する?
杉野ちゃんにも嫌われる覚悟があるならどうぞ!
しばらく見てたけど、視線は戻ってこなかった。
今日は私は用はない。
声をかけられて席を立った。
吉野さんも終わってる。
一緒に挨拶して、本当に仕事を終えた。
ほっとしてちょっと緩んだ。
大きな駅まで移動してお店に向かった。
「何人来るの?」
「友達が二人来るので五人五人です。幹事以外とはご自由に交流してください。」
「幹事は?」
「私のです。」
彼氏らしい、素直な笑顔で嬉しそうに言う。
お店の前で友達二人とも上手く合流できて、案内された部屋に入った。
ああ、若い。
たったの三つだと思ったのに、意地の悪い年上との攻防に明け暮れてやさぐれてたから。
つい爽やかな若さを吸い込みそうになる。
実際に吸い込んだ!
杉野ちゃんの席の隣に座った。
彼氏くんもわかった、なかなかのイケメン君だった。
つい見つめてしまったけど、羨ましい視線になったかも。
疲れてるんだ、きっと疲れてるんだ。
サラリと皆を幹事が紹介して、乾杯で飲み始めた。
料理が目の前に運ばれて、食べながらとりあえず空腹を満たした。
杉野ちゃんの彼氏くん、ハヤト君は早々に席を立った。
反対席のあたりでグラスを手に盛り上がっている。
目の前にいた子もそっちに行った事実は見ないでおきたい。
代わりに一人押し出されてきた。
名前は・・・・分からない。
「あ、隼人が邪魔した?」
「いえ、大丈夫です。」
「同じ年でしょう?敬語じゃなくていいよ。」
「はい。」
そう言ってこっちを見た男の子。
「寧々先輩です。えっと・・・・。」
杉野ちゃんが視線に答えてもう一度私を紹介してくれた。
「リョウです。」
リョウ君らしい。
「リョウ君・・・お姉さんが三人いる人?」
「はい。」
「なんだか可愛がられたんだろうね、想像できる。ね、寧々先輩。」
「そうね。簡単に想像できる。」
想像だけで笑顔になる。復活の笑顔、忘れてなかった、良かった。
「確かにある程度まではおもちゃのように入れ替わりで構われてました。」
「スカートはかされたり、髪に可愛いリボンとか、そんな写真あるでしょう?」
黙ったリョウ君。
そうなんだ、末っ子弟あるあるなんだ。
そんな遊び方があったなんて、あの頃知ってたらポチで遊んだのに。
思わず想像して笑顔になったのに、急に大人ポチに入れ替わって、笑顔も消えた。
「あの、今はちゃんと、大人になったと認めてもらえてます。二十歳の誕生日を過ぎたら大人だからって。働くようになってほんとにしっかりしてきたって褒められてます。」
こっちを見て言われた。
褒めて欲しいの?そう見えるよって言って欲しいの?
「杉野ちゃんと同じくらいにはしっかりしてそうに見えるよ。」
よくわからない比較でそう言った。
「寧々先輩、今私も褒められました?そういうことですよね?本当に優しいです。」
私まで褒められた。
「一人暮らしなの?それともお姉さんとご家族と一緒?」
「一人暮らしを始めました。まだそれほど経ってないですが、新鮮でいろいろ頑張ってます。」
やっぱり褒めて欲しそう。
気がついたら向こうのハヤト君の隣に杉野ちゃんがいた。
隣の席が空いていた。
「寧々先輩は一人暮らしですか?」
寧々先輩って・・・・・・。後輩感が出てくる。
「一人暮らしよ、もちろん。自由がいいよね。寂しくない?」
「大丈夫です。そんなイメージはいらないです。」
「でも私は一人っ子だったから想像つかないけど、三人もお姉さんがいる家はにぎやかだったでしょう?」
「それはもう、きっと想像以上です。」
嬉しそうに言う。可愛がられた証拠だろう。
ポチのような目に合って、泣き顔を見せるでもなく、撫でられながら可愛がられたんだろう。
本当に撫でたくなる弟感。
「うちの姉は特に三人とも同じ性格で気が合うくらい似てます。一人がしゃべるとエコーがかかったようにすぐに三人の声が重なるんです。僕は普段無口になるくらいです。その代わりに主張したい時は押しのけないと親の耳にも届かないんです。」
「そうなんだ。いいね、兄弟姉妹、羨ましい。」
「まあまあです。寧々先輩は一人の時間はどうやって過ごしてるんですか?」
ん?一人の時間しかないような言い方じゃない?
間違ってないけど、なんとなく見栄を張りたいのに。
「誰からも誘いがないときは一人で適当に食事ついでに出かける方だよ。リョウ君は?部屋にいる方?外に出る方?」
「出ます。ふらふらと知らない駅で降りて探検したり、バスで適当に降りて知らない場所を歩いたり。いつも適当な場所を決めて、その周辺を探検してます。商店街とかこだわりの小さなお店とか大好きです。」
「そうなんだ。どこでも馴染みそうだね。おすすめの場所はある?」
「有名な商店街のある所はハズレはないです。あとは・・・・・。あの、時間が合ったら是非一緒にぶらぶらとしませんか?」
いきなりのお誘い。
ここに出席してるって事で相棒探しをしてるって分かっての誘い?
年下だけど。
「あの・・・・多分一人より楽しいかと思って。寧々先輩と一緒だったら僕も楽しいかなあって・・・・。」
そんなに・・・暇そうに見えた?
「そうだね、聞いても一人で行くのはちょっとハードル高いね。一緒に行ってくれるなら、うれしかな。」
「本当ですか?計画してもいいですか?」
「いいよ。よろしくお願いします。」
本当に素直に喜んでるような笑顔を見た。
それ以外には見えないから、喜んでるんだよね?
「じゃあ・・・・今週は予定ありますか?」
本当に喜んでいたんだと分かった。自信もっていいよね。
今週って・・・・明日か明後日か。
「あの・・・・ダメなら、またの週末に・・・。」
上を向いて考えてた。
考えるまでもなく白い予定。
言った通り、何を食べにどこへ出かけようか、それを考えるくらいの予定。
「いいよ。どっちでもいいけど。」
「本当ですか?じゃあ、さっそく明日はどうですか?」
「いいよ。」
ニコッと嬉しそうに顔が緩むリョウ君。
つられてこっちも笑顔になる。
「どこに案内してくれるの?」
「寧々先輩は最寄りはどこの駅ですか?」
ついでに出身駅まで聞かれて、リョウ君が考えたおすすめのコース。
名前は聞く。
別に同じ路線でもなく、近い訳でもないけど、そう遠くはない。
「食べ歩き?」
「それも出来ます。でもいろんなおしゃれでおいしいお店が点在していて、半日散歩するにはいいかなって思ってます。前に行って行けてないお店もあるし、寧々先輩が気に入ったお店に入りましょう。いろいろありますから。」
「分かった。ちょっと調べてみる。」
「はい、すごく楽しみです。」
リョウ君の最寄り駅を聞いたけど、全然違った。
遠いじゃない。でもそんなの気にしないみたい。
現地の駅で待ち合わせることにした。
最後まで幹事の二人が帰ってくることもなく。
色んな人の間で話を盛り上げてるらしい。
放っとかれた二人だった。
でも隣の吉野さんもなんだかそんな感じで、男の子と二人で話をしている。
とりあえず自分からは邪魔しない。
可愛い笑顔を向けられながら、お酒も進んで。
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やっぱり素直な心と笑顔には癒されるらしい。
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