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9 心が疲弊するやり取り。~大人ポチ、あきらめの境地に至る~
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何度か二人になるチャンスはないかと狙っていた。
それでも逆に彼女は自分がいなくなるのを待ってる時の方が多いと気がついた。
しょうがないらしい。
その内に可愛い彼氏が出来たらしいと紹介した一年生がペラペラと喋っている。
話し相手の吉野さんにも紹介して、他にも同時に数組成立させたらしいから凄腕のカップリング術だ。
そうか・・・・、そっちもしょうがないらしい。
年下がいいんだろうか?
新しいポチ候補だろうか?
今までもそうだったのかは知らない。
年下なら言いなりじゃなくても、懐いてくる感じがポチと呼びたくなるほど子犬感が出て可愛いかもしれない。
ただ、ポチとは名付けないだろうが、そこは絶対。
そんな彼女に関するニュースを仕入れたら、なぜか言いたくなったらしい自分。
いつもの手伝いうかがいの言葉に・・・残業はポチ君とのデートの邪魔をするつもりはないと、そう言ってしまったのだ。
つい、小声で付け加えた自分に、知っていたことに驚き、言われたことに思い当たり、ムッとする雰囲気くらいは感じられた。顔は見てなくても、頭皮で感じるくらい、そんな雰囲気がビンビンと来た。
ああ・・・・墓穴・・・・。
そう分かってるのに、毎回そんな余計な一言を付け加えてしまう。
否定も肯定もされず、無視。
ひたすら自分のつぶやきだけが最後にくっつくだけだった。
多分睨んでるんだろう。
恐ろしくて表情を確認してないがそうだろう。
そして何かこの二人に微妙な空気を感じたのはやはり一年生のあの子だった。
彼女が席に戻った後こっちを見られることが、気がついただけでも数回あった。
それ以外にも視線を感じて顔をあげるとササっとそらされたり、間に合わず目が合ったり。
なんだと思ってるだろうか?
自分に聞くより彼女に聞くだろう。
さすがに雑用を押し付けられてると正直に言うことはないだろう。
そんな無謀な駆け引きのようなやり取りもどきも飽きてきた。
全てにうんざりしてきた。
自分があの時の『ホウチ』だと気がついてもらって驚き、笑い合う二人を想像してたのに。
そこからは随分遠い関係性の今だ。
はっきり嫌われてるだろう。
それでいいのか?
楽しかったあの頃の思い出までも、二度と思い出したくない記憶になりそうだ。
ある金曜日、彼女の用事がないと一年生のあの子との会話で分かった。
先に終わる振りをしてしばらく留守にした後、もう一度席に戻り声をかけた。
それはそれは驚かれた。
完全に油断してたんだろう。
話しがあると言ったら危うく会議室を取られそうになった。
そんな薄い仕事の付き合いという関係性しか出来てないと改めて思った。
でもなんとか食事に誘って、自分の気に入ったバーに連れて行ったのに。
まったくだった。
楽しかった記憶はあっても、やっぱり思い出したいわけじゃないらしい。
昔話を止められて、泣きそうな顔を見せてきた。
何で・・・そんなに?
もう雑用は引き受けてもらわなくていいと、自分で関わりをさらに薄くした。
しょうがない、十分だ。
これ以上続けても、お互いに悪い印象に傾くだけだと思う。
挨拶されて帰られて、ポツンと残された。
二杯のお酒を一緒に飲んだのはテーブルに置いていかれたお金でわかる。
料理は全く手をつけられることなく冷めてしまった。
さすがに悪いので一人でボソボソと食べ始めた。
味も何もほとんど感じない。
いっそ注文と違っても気がつかなかっただろう。
ただ、ポチは彼氏じゃないということだった。
まだ友達だろうか?とりあえず友達から始めようの友達なのか、彼氏としては見れそうにない友達なのか、そこは分からない。
料理を食べ終わり、彼女の置いていったお金を財布に入れてお会計をしてもらった。
二人で入ったのに、一人で出るのは寂しいことだ。
部屋に戻って考えてもやっぱりわからない。
あの思い出話のどこに涙ぐんでまで思い出したくない事があるのか。
なんでなんだろう?
それでも逆に彼女は自分がいなくなるのを待ってる時の方が多いと気がついた。
しょうがないらしい。
その内に可愛い彼氏が出来たらしいと紹介した一年生がペラペラと喋っている。
話し相手の吉野さんにも紹介して、他にも同時に数組成立させたらしいから凄腕のカップリング術だ。
そうか・・・・、そっちもしょうがないらしい。
年下がいいんだろうか?
新しいポチ候補だろうか?
今までもそうだったのかは知らない。
年下なら言いなりじゃなくても、懐いてくる感じがポチと呼びたくなるほど子犬感が出て可愛いかもしれない。
ただ、ポチとは名付けないだろうが、そこは絶対。
そんな彼女に関するニュースを仕入れたら、なぜか言いたくなったらしい自分。
いつもの手伝いうかがいの言葉に・・・残業はポチ君とのデートの邪魔をするつもりはないと、そう言ってしまったのだ。
つい、小声で付け加えた自分に、知っていたことに驚き、言われたことに思い当たり、ムッとする雰囲気くらいは感じられた。顔は見てなくても、頭皮で感じるくらい、そんな雰囲気がビンビンと来た。
ああ・・・・墓穴・・・・。
そう分かってるのに、毎回そんな余計な一言を付け加えてしまう。
否定も肯定もされず、無視。
ひたすら自分のつぶやきだけが最後にくっつくだけだった。
多分睨んでるんだろう。
恐ろしくて表情を確認してないがそうだろう。
そして何かこの二人に微妙な空気を感じたのはやはり一年生のあの子だった。
彼女が席に戻った後こっちを見られることが、気がついただけでも数回あった。
それ以外にも視線を感じて顔をあげるとササっとそらされたり、間に合わず目が合ったり。
なんだと思ってるだろうか?
自分に聞くより彼女に聞くだろう。
さすがに雑用を押し付けられてると正直に言うことはないだろう。
そんな無謀な駆け引きのようなやり取りもどきも飽きてきた。
全てにうんざりしてきた。
自分があの時の『ホウチ』だと気がついてもらって驚き、笑い合う二人を想像してたのに。
そこからは随分遠い関係性の今だ。
はっきり嫌われてるだろう。
それでいいのか?
楽しかったあの頃の思い出までも、二度と思い出したくない記憶になりそうだ。
ある金曜日、彼女の用事がないと一年生のあの子との会話で分かった。
先に終わる振りをしてしばらく留守にした後、もう一度席に戻り声をかけた。
それはそれは驚かれた。
完全に油断してたんだろう。
話しがあると言ったら危うく会議室を取られそうになった。
そんな薄い仕事の付き合いという関係性しか出来てないと改めて思った。
でもなんとか食事に誘って、自分の気に入ったバーに連れて行ったのに。
まったくだった。
楽しかった記憶はあっても、やっぱり思い出したいわけじゃないらしい。
昔話を止められて、泣きそうな顔を見せてきた。
何で・・・そんなに?
もう雑用は引き受けてもらわなくていいと、自分で関わりをさらに薄くした。
しょうがない、十分だ。
これ以上続けても、お互いに悪い印象に傾くだけだと思う。
挨拶されて帰られて、ポツンと残された。
二杯のお酒を一緒に飲んだのはテーブルに置いていかれたお金でわかる。
料理は全く手をつけられることなく冷めてしまった。
さすがに悪いので一人でボソボソと食べ始めた。
味も何もほとんど感じない。
いっそ注文と違っても気がつかなかっただろう。
ただ、ポチは彼氏じゃないということだった。
まだ友達だろうか?とりあえず友達から始めようの友達なのか、彼氏としては見れそうにない友達なのか、そこは分からない。
料理を食べ終わり、彼女の置いていったお金を財布に入れてお会計をしてもらった。
二人で入ったのに、一人で出るのは寂しいことだ。
部屋に戻って考えてもやっぱりわからない。
あの思い出話のどこに涙ぐんでまで思い出したくない事があるのか。
なんでなんだろう?
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