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12 エビ天そばを食べて年越しを
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買ったものを冷蔵庫にしまい、クッションを抱えてテレビを見る。
特番が多く、一年を振り返るニュースをぼんやり見ていて。
一年も早いなあとと思ったりして。
隣に来たアオがクッションをよけるようにしてくっついてくる。
すっかり慣れたけど。
抱きつかれておでこを肩にくっつけられて。
「何、考えてるの?」
「一年は早いなあって。」
「そう。」
「ねえ、目を閉じて。」
顔は私の肩に乗せられて伏せられたまま。
さっきから体に巻き付いた手も動かずに大人しくてる。
「どうしたの?」
「目を閉じてくれる?」
「閉じたよ。」
「誰が横にいると思う?」
「・・・何?アオじゃない。・・・・何?」
「ねえ、・・・・最初で最後にするから正直に答えてくれる?」
「・・・・いいよ。」
そう答えたのに何も聞かれないまま。しばらく抱きつかれたまま。
そしてちょっとしてから声がした。
「ベッドの上で目を閉じてて、前の彼氏に抱かれてるって思い違ったことない?」
「それはない。」それは即答できる。
「本当に?目を閉じてるよ、声も聞こえない時もあるよ。」
「うん、それでも。」
相変わらずの姿勢のままのアオ。
顔が見えない。
「ねえ、アオ、怒ってる顔でもいい、顔を上げて。」
ゆっくり離れた体。
あげられた顔は怒ってなくて、悲しそうで。
「ねえ、目を開けさせたり、名前を呼ばせたりするのは・・・・そういうことだったの?」
「・・・うん。ごめん、無理やりだよね。」
「ううん、そういうタイプなのかと思ってた。今までの人にもそうだったのかなあって。」
「・・・そういうんじゃない。クリスマスにあの服を着て会う予定だったんだよね。楽しみにしてたよね、そんな声も聞こえてきたから。」
「それは・・・それまで一緒に夜を過ごしたことがなかったの。なかなかそんな感じにならなくて。2カ月くらい付き合ってたんだけどなかなか。クリスマスは一緒にいたいってお願いしたの。いいよって言ってくれたからうれしくて、やっと大人の恋人みたいになれるんだなあって、いいなあって思ってた。」
ちらりと顔を見る。表情はすっかり消えている。
これを怒ってるみたいに見てたんだと思うけど、今はそうじゃないと分かる。
「だけど、きっと向こうはずっと違うなって思ってたんだと思う。だから本当に普通のデートで食事したり映画見たり、買い物するくらいで終わって夕方には別れてた。本当に、軽く手をつなぐくらいだった。」
そして決まって夕方には手を振ってバイバイって言っていた。
いつももっと一緒にいたいって言いたかった。
「もう終わったこと。ねえ、そんな訳だから間違えることなんて絶対ない。付き合ってるときにちょっとは想像したことはあったけど、結局それだけだったから。」
「・・・・ごめん、本当に、もう聞かないから。」
「大丈夫。いい人だったけど、その横にいるのは私じゃなかったの。それだけ。それに、だからすぐに立ち直れたんだと思う。」
「うん。」
「間違わないよ、絶対。」
「うん。」
「ねえ、おせち食べたい?」
「作るの?」
「残念でした、それは無理。でも実家に行ったらあると思う。毎年年末年始には帰ってたの。もし嫌じゃなかったら一緒に行かない?」
今度は間違えようのない驚きの顔で。
「えっと・・・・、そのパターンは経験ないけど、他にも誰か連れて行ってる?」
「ううん、誰も。初めてだから両親もびっくりするかも。でも会社の同期って言う。言っていいなら付き合ってるとも。個人的な事根掘り葉掘り聞かないように言うし。やっぱり嫌かな?一度は帰ろうと思うんだけど。」
「一緒に行っていいなら、ご挨拶したい。もしご両親が良ければ。」
「ちょっと聞いてきていい?」
「うん、どうぞ。」
携帯を持って寝室を借りた。
「お母さん、里佳だけど。」
『里佳、連絡遅いわね。今年はどうするの?帰ってこれないの?』
「ううん、帰るよ。あのね、一人、人を連れて行っていい?秋田が実家だから帰らない人なんだけど、おせちとか食べたいかなって思って。作ったよね?」
『もちろん作ったし、連れてきてもいいわよ。ねえ、もしかして男の人なの?』
「うん。最近お付き合い始めた会社の同期の人。本当に最近。だからそんないろいろ聞かないで、今お付き合いしてる人ってことで挨拶と美味しいご飯を食べに帰ろうかなあって思って。」
『いいわよ。大掃除して家も今ならきれいよ。いつ帰ってくる?』
ちょっと待ってて。
急いでリビングに戻り聞いてみる。
「明日の昼前に着くように帰っていい?お昼ごちそうになる。」
『泊まる?』
「まさか、ちゃんと帰る。」
『そう。お父さんがお酒飲みたいかも。』
「付き合う、飲める人だよ。」
『分かった。じゃあお父さんにも伝えとくから、気を付けて帰ってきて。』
「うん、ありがとう。明日ね。」
リビングに戻った。
また怒った顔に見える。
「アオ、顔が怒ってる。怒ってないよね。」急いで顔に手を当てている。
「怒ってない。緊張してるだけ。」やはり表情は硬くて。
「大丈夫、お付き合いしたばかりだからあんまり聞かないでって言ったから。ただお父さんがお酒の相手して欲しいみたい。一緒に付き合おうね。」
「大丈夫かなあ。」
「何?」
「なんだか、いろいろ。」
「大丈夫だよ。」
「ねえ、リカ、他人事でしょう?」
「そんなことないよ、私もいつもよりは緊張すると思う。でも明日だから。それに両親ともそんなに厳しくはないよ。」
「そう思いたい。ドキドキする。」
顔に手を当ててぐりぐりと撫でてあげる。
「大丈夫だって。きっと気に入られるから。」
そう言うと結婚前の挨拶みたいだけど。
ふふっと笑ったらやっといつもの優しい顔になった。
キスをされて抱きしめられる。
「でも、うれしい。特別みたいで。」
そこまで深くは考えてなかった気もするけど。まあいいか。
「もちろん特別と思ってるよ。」
一応言ってみた。
後で携帯に連絡が来た。
『お父さんがソワソワし始めた。楽しいお酒を飲ませて欲しい。』
『過度に期待しないでほしい。本当に今月からお付き合いし始めたばかりだから。』と。
お母さんにそう返信した。
『分かってる。』と返事が来た。
アオには内緒にしておこう。
さっきから何着てこうか、お土産はとか、挨拶はとか、ソワソワと落ち着かないのはここにも一人いた。
「アオ、大丈夫?何だか申し訳なくなるから、友達の家みたいな感じでいいから。」
「そう言ってもさあ。」困り顔をする。
「お蕎麦食べる?」
「無理。ちょっと落ち着きたい。」
「もう落ち着いて。」
しょうがないので定位置に座り直す。
ため息をつきながらやってきた。
「大丈夫だから。」
何がかは分からないけど。
「お母さん料理上手なの。秋田とは違うかもしれないけど楽しみにしててね。」
「うん。楽しみだよ。」
「玄関で逃亡しないでね。」
「しないよ、多分。」
「まだお腹空かない。ねえ、今日は明日まで起きてる?テレビ見る方?」
「うん、実家にいた時は皆で見てた。1人だと別に気にしない。眠い時は寝る。」
「困る?眠くなったら困る?」
「いいよ、眠くなったら寝ても。明日の朝挨拶すればいいから。」
「少し寝ない?」
肩にもたれて顔がすぐそこにある。
「何で?」
「一緒に寝たいから。」
「何で今?」
「いつでもそうだよ。」
「ね、本当に今までもそんな感じ?みんないつでも付き合ってくれてたの?」
「何が?」
「だって明らかに多くない?起きたら・・・・でまた起きたらって。」
「別に、せっかく冬休みだから。」
先週はクリスマスだったから?
じゃあ、年明けには大人しくなるのよね。
「ね、楽しい冬休みだし。」
喉元からキスをされる。
セーターは捲られてTシャツの上を手が動く。
「やっぱりおかしくない?」ちょっと声が上ずる。
「だって付き合ってくれるよね?不安な時はくっつきたい。安心したい。」
「会社の人誰に言っても信じないと思う。こんなに・・・良く言えば情熱的だなんて。」
「何で知ってるのって言われるよ。」
・・・・・確かに・・・うん、確かに。
まず言うわけないけど。
本当に不安にさせたのなら私の責任だけど。
なんだかんだ強引な気がする。
そして今までと同じように目を開けさせられて、名前を呼んでほしいと言われる。
そこもまったく変りない。
なんだかエビ天と蕎麦も面倒になってきた。
このまま寝ていたいくらい。
息が整うまでゆっくり撫でられながらそう思ったから目を閉じた。
特番が多く、一年を振り返るニュースをぼんやり見ていて。
一年も早いなあとと思ったりして。
隣に来たアオがクッションをよけるようにしてくっついてくる。
すっかり慣れたけど。
抱きつかれておでこを肩にくっつけられて。
「何、考えてるの?」
「一年は早いなあって。」
「そう。」
「ねえ、目を閉じて。」
顔は私の肩に乗せられて伏せられたまま。
さっきから体に巻き付いた手も動かずに大人しくてる。
「どうしたの?」
「目を閉じてくれる?」
「閉じたよ。」
「誰が横にいると思う?」
「・・・何?アオじゃない。・・・・何?」
「ねえ、・・・・最初で最後にするから正直に答えてくれる?」
「・・・・いいよ。」
そう答えたのに何も聞かれないまま。しばらく抱きつかれたまま。
そしてちょっとしてから声がした。
「ベッドの上で目を閉じてて、前の彼氏に抱かれてるって思い違ったことない?」
「それはない。」それは即答できる。
「本当に?目を閉じてるよ、声も聞こえない時もあるよ。」
「うん、それでも。」
相変わらずの姿勢のままのアオ。
顔が見えない。
「ねえ、アオ、怒ってる顔でもいい、顔を上げて。」
ゆっくり離れた体。
あげられた顔は怒ってなくて、悲しそうで。
「ねえ、目を開けさせたり、名前を呼ばせたりするのは・・・・そういうことだったの?」
「・・・うん。ごめん、無理やりだよね。」
「ううん、そういうタイプなのかと思ってた。今までの人にもそうだったのかなあって。」
「・・・そういうんじゃない。クリスマスにあの服を着て会う予定だったんだよね。楽しみにしてたよね、そんな声も聞こえてきたから。」
「それは・・・それまで一緒に夜を過ごしたことがなかったの。なかなかそんな感じにならなくて。2カ月くらい付き合ってたんだけどなかなか。クリスマスは一緒にいたいってお願いしたの。いいよって言ってくれたからうれしくて、やっと大人の恋人みたいになれるんだなあって、いいなあって思ってた。」
ちらりと顔を見る。表情はすっかり消えている。
これを怒ってるみたいに見てたんだと思うけど、今はそうじゃないと分かる。
「だけど、きっと向こうはずっと違うなって思ってたんだと思う。だから本当に普通のデートで食事したり映画見たり、買い物するくらいで終わって夕方には別れてた。本当に、軽く手をつなぐくらいだった。」
そして決まって夕方には手を振ってバイバイって言っていた。
いつももっと一緒にいたいって言いたかった。
「もう終わったこと。ねえ、そんな訳だから間違えることなんて絶対ない。付き合ってるときにちょっとは想像したことはあったけど、結局それだけだったから。」
「・・・・ごめん、本当に、もう聞かないから。」
「大丈夫。いい人だったけど、その横にいるのは私じゃなかったの。それだけ。それに、だからすぐに立ち直れたんだと思う。」
「うん。」
「間違わないよ、絶対。」
「うん。」
「ねえ、おせち食べたい?」
「作るの?」
「残念でした、それは無理。でも実家に行ったらあると思う。毎年年末年始には帰ってたの。もし嫌じゃなかったら一緒に行かない?」
今度は間違えようのない驚きの顔で。
「えっと・・・・、そのパターンは経験ないけど、他にも誰か連れて行ってる?」
「ううん、誰も。初めてだから両親もびっくりするかも。でも会社の同期って言う。言っていいなら付き合ってるとも。個人的な事根掘り葉掘り聞かないように言うし。やっぱり嫌かな?一度は帰ろうと思うんだけど。」
「一緒に行っていいなら、ご挨拶したい。もしご両親が良ければ。」
「ちょっと聞いてきていい?」
「うん、どうぞ。」
携帯を持って寝室を借りた。
「お母さん、里佳だけど。」
『里佳、連絡遅いわね。今年はどうするの?帰ってこれないの?』
「ううん、帰るよ。あのね、一人、人を連れて行っていい?秋田が実家だから帰らない人なんだけど、おせちとか食べたいかなって思って。作ったよね?」
『もちろん作ったし、連れてきてもいいわよ。ねえ、もしかして男の人なの?』
「うん。最近お付き合い始めた会社の同期の人。本当に最近。だからそんないろいろ聞かないで、今お付き合いしてる人ってことで挨拶と美味しいご飯を食べに帰ろうかなあって思って。」
『いいわよ。大掃除して家も今ならきれいよ。いつ帰ってくる?』
ちょっと待ってて。
急いでリビングに戻り聞いてみる。
「明日の昼前に着くように帰っていい?お昼ごちそうになる。」
『泊まる?』
「まさか、ちゃんと帰る。」
『そう。お父さんがお酒飲みたいかも。』
「付き合う、飲める人だよ。」
『分かった。じゃあお父さんにも伝えとくから、気を付けて帰ってきて。』
「うん、ありがとう。明日ね。」
リビングに戻った。
また怒った顔に見える。
「アオ、顔が怒ってる。怒ってないよね。」急いで顔に手を当てている。
「怒ってない。緊張してるだけ。」やはり表情は硬くて。
「大丈夫、お付き合いしたばかりだからあんまり聞かないでって言ったから。ただお父さんがお酒の相手して欲しいみたい。一緒に付き合おうね。」
「大丈夫かなあ。」
「何?」
「なんだか、いろいろ。」
「大丈夫だよ。」
「ねえ、リカ、他人事でしょう?」
「そんなことないよ、私もいつもよりは緊張すると思う。でも明日だから。それに両親ともそんなに厳しくはないよ。」
「そう思いたい。ドキドキする。」
顔に手を当ててぐりぐりと撫でてあげる。
「大丈夫だって。きっと気に入られるから。」
そう言うと結婚前の挨拶みたいだけど。
ふふっと笑ったらやっといつもの優しい顔になった。
キスをされて抱きしめられる。
「でも、うれしい。特別みたいで。」
そこまで深くは考えてなかった気もするけど。まあいいか。
「もちろん特別と思ってるよ。」
一応言ってみた。
後で携帯に連絡が来た。
『お父さんがソワソワし始めた。楽しいお酒を飲ませて欲しい。』
『過度に期待しないでほしい。本当に今月からお付き合いし始めたばかりだから。』と。
お母さんにそう返信した。
『分かってる。』と返事が来た。
アオには内緒にしておこう。
さっきから何着てこうか、お土産はとか、挨拶はとか、ソワソワと落ち着かないのはここにも一人いた。
「アオ、大丈夫?何だか申し訳なくなるから、友達の家みたいな感じでいいから。」
「そう言ってもさあ。」困り顔をする。
「お蕎麦食べる?」
「無理。ちょっと落ち着きたい。」
「もう落ち着いて。」
しょうがないので定位置に座り直す。
ため息をつきながらやってきた。
「大丈夫だから。」
何がかは分からないけど。
「お母さん料理上手なの。秋田とは違うかもしれないけど楽しみにしててね。」
「うん。楽しみだよ。」
「玄関で逃亡しないでね。」
「しないよ、多分。」
「まだお腹空かない。ねえ、今日は明日まで起きてる?テレビ見る方?」
「うん、実家にいた時は皆で見てた。1人だと別に気にしない。眠い時は寝る。」
「困る?眠くなったら困る?」
「いいよ、眠くなったら寝ても。明日の朝挨拶すればいいから。」
「少し寝ない?」
肩にもたれて顔がすぐそこにある。
「何で?」
「一緒に寝たいから。」
「何で今?」
「いつでもそうだよ。」
「ね、本当に今までもそんな感じ?みんないつでも付き合ってくれてたの?」
「何が?」
「だって明らかに多くない?起きたら・・・・でまた起きたらって。」
「別に、せっかく冬休みだから。」
先週はクリスマスだったから?
じゃあ、年明けには大人しくなるのよね。
「ね、楽しい冬休みだし。」
喉元からキスをされる。
セーターは捲られてTシャツの上を手が動く。
「やっぱりおかしくない?」ちょっと声が上ずる。
「だって付き合ってくれるよね?不安な時はくっつきたい。安心したい。」
「会社の人誰に言っても信じないと思う。こんなに・・・良く言えば情熱的だなんて。」
「何で知ってるのって言われるよ。」
・・・・・確かに・・・うん、確かに。
まず言うわけないけど。
本当に不安にさせたのなら私の責任だけど。
なんだかんだ強引な気がする。
そして今までと同じように目を開けさせられて、名前を呼んでほしいと言われる。
そこもまったく変りない。
なんだかエビ天と蕎麦も面倒になってきた。
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