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7 それは確かにリクエストした金曜日だったけど。
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いきなり名前を呼ばれた。
ぼんやりし過ぎてたし、会社の外だし、びっくりして振り返って、やっぱり驚いた。
「もう終わったのか?」
「何がですか?」
「飲み会だったんだろう?」
確かに課長には飲み会だと言った。
誰かと飲んでたとしたら早い、そう思うかも。
「終わりました。」
「早いな。楽しい事はなかったのか?」
そう聞かれた。
「美味しかったし、楽しい時間でした。」
「そうか、それなら良かったな。元気にはなったのか?」
「元々元気です。金曜日は少しだけ疲れがでるだけです。」
「そうだよな。なんだかやっと今週も終わったって感じだよな。今から食事なんだ。付き合ってくれないか?お酒を飲めるところにするから、気が向いたらつまめばいい。」
ぼんやり見上げる。
また外食?家では食べない主義?奥さんは作らない主義だとか?
仕事をしてる人かどうかも知らない。
もしかしたら遅い帰りだったりする?
「行こう。」
そう言われて歩き出した課長の後ろ姿を少し見つめた後、ゆっくり歩き出した自分。
少しして振り向かれた。
困った顔をされた後、少しゆっくり歩かれて隣に並んだ。
「何を食べた?」
「根菜たっぷりのグラタンです。」
「変わった飲み会だな。」
しまった、グラタンしか答えないなんて、どんなお店かって思われる。
「お酒も飲んだんです。」
「それは分かる。」
そんな一杯だけだし、・・・見て分かるくらい赤いだろうか?
眠そうとか、ヨロヨロしてるとかはないはずだ。
「華やかになる時期だな。」
あちこちのお店を見回しながら言われる。
「今度はボーナスもちゃんと出るし、楽しみだろう?」
「はい。期待したいです。」
「それは俺には何とも言えない。でもちゃんと頑張ってるって評価されてると思うから、楽しみにすればいい。」
喋りながら歩いて、小さなお店についた。
小さなテーブルに、グラスと小さなお皿。
それでも賑やかなお店だった。
空いてるテーブルを見つけてメニューを見て、手をあげると店員さんが来てくれた。
お酒と数品の食事のようなおつまみを頼んだ課長。
「もっと普通の食事をしたかったんじゃないですか?」
「いや、夜は適当でいいよ。後は寝るだけだし。」
「じゃあ、奥さんも楽ですね。」
「そうか?」
私に聞かれても知りませんが。
周りの賑わいに紛れて、大きな声で話し、お酒も進んで、ちょっと酔ったら課長も少し緩んだんだろう。
私の今日の収穫について聞きたくなったようだ。
「で、誰も気に入ったやつはいなかったのか?」
「知りません。」
「二次会がなかったんだったらそう言うことなのか?まだまだ頑張りが必要だな。」
勝手に決めつけてる課長。
「課長には関係ないです。」
「愛内には楽しく仕事して欲しいからな。」
「十分楽しく仕事してます。穣君だけは親切に私の元気を盛り上げてくれるし。この間もへんてこなうさぎのチョコレートを買ってくれました。別に対象外の私ですが先輩も仲良くしてくれますし、それだけで十分楽しく仕事は出来てます。」
「そうだよな、俺だって愛情持って指導してるしな。また新しい企画が動くし、楽しみにしてるから。」
「そう毎回毎回・・・・・いりませんし。そんな余分な愛情を振り分けれるくらいご家庭には溢れてるんですね。幸せで良かったですね。」
「愛内、人は見かけ通りとは限らないんだぞ。・・・まあ、お前に言っても無駄かもしれないがな。」
「じゃあ言わないでください。」
多分少しムキになって言ったんだと思う。
また小馬鹿にされたように感じたから。
いつも上から言われる、机の前に立って指導を受けてる時ならいい、我慢もするのに、そうじゃない時も。
絶対的に上から、私だって対等に認められたい部分はある、それがどこか、少しくらい見つけてくれてもいいのに。
まったく無いなんてことない・・・・はず。
睨むように上目遣いで見た後、顔を伏せた。
「そうだな、悪かった。つい・・・・。また怒らせたか?この間も何か気に障ることを言ったんだろうな?すまない。全く気がついてなくて謝るのも変だが悪かった。愛内を傷つけるつもりなんてないんだけど、どうしても軽口をたたいて揶揄ってしまうな。」
結局この間と同じような成り行きだ。
途中で私が怒って、終わりになる。気まずい空間と時間が少し流れて、週末になる。
課長が手をあげてお会計を頼んだ。
また奢られた。
誘われたから、付き合ったのは私だから、いいんだろう・・・・。
年上だし、上から目線の年上だし。
そんなに高いお店ではなかった。
「帰ろうか?」
そう言われて立ち上がった。
外に出て手にしたコートを渡されて羽織る。
その間、私のバッグを持っていてくれた。
静かに歩き出した二人。
また同じように歩いて駅へ向かう。
二度あることは三度ある、そうは言ってももう誘われることはないだろう。
今日がこの間のお詫びだとしても、もうすっかり扱いずらい部下になってるだろう。
楽しく飲みたいのに。
もっと楽しく・・・飲みたいのに。
「何?」
立ち止まられた。
「もしかして、飲み会で嫌な事あったのか?もっと酔いたいなら、まだ付き合えるが。」
それは勘違いです。
そんな事は全くないし、言ってないし。
でも聞こえたんだろうか?口に出たんだろうか?
「面倒な部下は放っといて、あたたかい家庭へ一人でさっさと帰ってください。」
「部屋に帰っても一人で飲むだけだよ。だったら愛内に付き合う。どうする?」
「・・・・早く帰ってください。」
たとえ奥さんが明日仕事で付き合ってもらえなくても、冷蔵庫には何かあるかもしれません。お風呂に入って、くつろげるスペースでぼんやりしながら飲めばいいじゃないですか!
「まあ、いいか。家で飲めばいい。ちゃんとタクシーで送るから。」
そう言って手を引っ張って道路に身を乗り出してタクシーを止めた。
「ダメです。いきなり部下を連れてきたら、私が嫌われます。そんなノコノコついて行くわけには行きません。」
「いいから。気にしないから。」
タクシーに連れ込まれて、住所を聞いたタクシーの運転手さんが勝手に走り出した。
何で。絶対嫌がられる。
男性部下とは違う意味で嫌がられる。
その辺は分かるでしょう?って思われる。
いきなりって困るのは分かるでしょうって、そう思われて嫌がられる。
でもタクシーの中で言い争うをする気にはならない。
掴まれた手はつながれたまま。
まっすぐ前を見てるだけの課長。
運転手さんが楽しんで聞いていただろうラジオでは都内のOLさんの愚痴の葉書が読み上げられる。
『会社はいろんな大人の見本市です。上司は上にすり寄り、下を下僕のように扱い、枯れきらないエロスを隙あらばボディタッチで伝えてきて。ずるがしこい同僚は無茶な要求をギリギリのところで躱しながら、的にならないように器用に頭を低くしてやり過ごしならが、背後では思いっきり悪態をついていて。女性だって明らかに高望みする羊の群れです。社内に流れる他人の不幸に群がり気の毒な顔して裏で舌を出す。そういう自分だってうまく立ち回ってるつもりです。だから私も普通にずるい嫌な大人です。時々自分のことも嫌になります。笑いが絶えない職場ってあるんでしょうか?』
そんな投稿葉書が読まれた。
笑いが絶えないって、よっぽど競争の無用なところで、小さなプライドを差し出していじられながらも道化役になれる人がいてのことだと思う。
誰だって認められたい。
誰かに褒めてもらいたい。
子供から大人へ、体は大きくなっても、心はそうそう変らない。
褒められたい、いくつになっても。
そして誰だって誰かの一番になりたい。
リクエストされた曲は激しい洋楽の曲だった。
ストレスが溜まってるんだろうと思えるような曲。
その曲が終わって静かになった時に、課長が運転手さんに言った。
「次の信号を右に入って少し行ったところです。バス停がありますのでそのあたりで大丈夫です。」
コンビニの明るい光でバス停も分かりやすかった。
運転手さんがタクシーを止めて課長が支払いを済ませる。
一度離れたのに、外に出たらまた手を引かれた。
「課長、帰ります。」
「心配してることは大丈夫だから。」
奥さんのことを心配してるだけなのに、もしかして勘違いしてない?
全然そっちじゃない、そんな事は当たり前だ。
勝手にお酒を買い込まれた。
ビールじゃなくて甘いお酒を。
私はもう飲まなくてもいいのに。
そんな反論も言えないくらいさっさと選んでお会計されて、手をひかれた。
やっぱりおかしい。
明らかにおかしい。
「課長、どうかしたんですか?」
「何が?」
「酔ってますか?」
「いや。」
「私はもう飲まなくていいです。ここから帰ってもいいです。帰れます。」
線路さえ続いていれば、たいていは今日のうちにたどり着けると思う。
一人で電車に乗って、慣れた駅で降りればいいだけだ。
ぼんやりし過ぎてたし、会社の外だし、びっくりして振り返って、やっぱり驚いた。
「もう終わったのか?」
「何がですか?」
「飲み会だったんだろう?」
確かに課長には飲み会だと言った。
誰かと飲んでたとしたら早い、そう思うかも。
「終わりました。」
「早いな。楽しい事はなかったのか?」
そう聞かれた。
「美味しかったし、楽しい時間でした。」
「そうか、それなら良かったな。元気にはなったのか?」
「元々元気です。金曜日は少しだけ疲れがでるだけです。」
「そうだよな。なんだかやっと今週も終わったって感じだよな。今から食事なんだ。付き合ってくれないか?お酒を飲めるところにするから、気が向いたらつまめばいい。」
ぼんやり見上げる。
また外食?家では食べない主義?奥さんは作らない主義だとか?
仕事をしてる人かどうかも知らない。
もしかしたら遅い帰りだったりする?
「行こう。」
そう言われて歩き出した課長の後ろ姿を少し見つめた後、ゆっくり歩き出した自分。
少しして振り向かれた。
困った顔をされた後、少しゆっくり歩かれて隣に並んだ。
「何を食べた?」
「根菜たっぷりのグラタンです。」
「変わった飲み会だな。」
しまった、グラタンしか答えないなんて、どんなお店かって思われる。
「お酒も飲んだんです。」
「それは分かる。」
そんな一杯だけだし、・・・見て分かるくらい赤いだろうか?
眠そうとか、ヨロヨロしてるとかはないはずだ。
「華やかになる時期だな。」
あちこちのお店を見回しながら言われる。
「今度はボーナスもちゃんと出るし、楽しみだろう?」
「はい。期待したいです。」
「それは俺には何とも言えない。でもちゃんと頑張ってるって評価されてると思うから、楽しみにすればいい。」
喋りながら歩いて、小さなお店についた。
小さなテーブルに、グラスと小さなお皿。
それでも賑やかなお店だった。
空いてるテーブルを見つけてメニューを見て、手をあげると店員さんが来てくれた。
お酒と数品の食事のようなおつまみを頼んだ課長。
「もっと普通の食事をしたかったんじゃないですか?」
「いや、夜は適当でいいよ。後は寝るだけだし。」
「じゃあ、奥さんも楽ですね。」
「そうか?」
私に聞かれても知りませんが。
周りの賑わいに紛れて、大きな声で話し、お酒も進んで、ちょっと酔ったら課長も少し緩んだんだろう。
私の今日の収穫について聞きたくなったようだ。
「で、誰も気に入ったやつはいなかったのか?」
「知りません。」
「二次会がなかったんだったらそう言うことなのか?まだまだ頑張りが必要だな。」
勝手に決めつけてる課長。
「課長には関係ないです。」
「愛内には楽しく仕事して欲しいからな。」
「十分楽しく仕事してます。穣君だけは親切に私の元気を盛り上げてくれるし。この間もへんてこなうさぎのチョコレートを買ってくれました。別に対象外の私ですが先輩も仲良くしてくれますし、それだけで十分楽しく仕事は出来てます。」
「そうだよな、俺だって愛情持って指導してるしな。また新しい企画が動くし、楽しみにしてるから。」
「そう毎回毎回・・・・・いりませんし。そんな余分な愛情を振り分けれるくらいご家庭には溢れてるんですね。幸せで良かったですね。」
「愛内、人は見かけ通りとは限らないんだぞ。・・・まあ、お前に言っても無駄かもしれないがな。」
「じゃあ言わないでください。」
多分少しムキになって言ったんだと思う。
また小馬鹿にされたように感じたから。
いつも上から言われる、机の前に立って指導を受けてる時ならいい、我慢もするのに、そうじゃない時も。
絶対的に上から、私だって対等に認められたい部分はある、それがどこか、少しくらい見つけてくれてもいいのに。
まったく無いなんてことない・・・・はず。
睨むように上目遣いで見た後、顔を伏せた。
「そうだな、悪かった。つい・・・・。また怒らせたか?この間も何か気に障ることを言ったんだろうな?すまない。全く気がついてなくて謝るのも変だが悪かった。愛内を傷つけるつもりなんてないんだけど、どうしても軽口をたたいて揶揄ってしまうな。」
結局この間と同じような成り行きだ。
途中で私が怒って、終わりになる。気まずい空間と時間が少し流れて、週末になる。
課長が手をあげてお会計を頼んだ。
また奢られた。
誘われたから、付き合ったのは私だから、いいんだろう・・・・。
年上だし、上から目線の年上だし。
そんなに高いお店ではなかった。
「帰ろうか?」
そう言われて立ち上がった。
外に出て手にしたコートを渡されて羽織る。
その間、私のバッグを持っていてくれた。
静かに歩き出した二人。
また同じように歩いて駅へ向かう。
二度あることは三度ある、そうは言ってももう誘われることはないだろう。
今日がこの間のお詫びだとしても、もうすっかり扱いずらい部下になってるだろう。
楽しく飲みたいのに。
もっと楽しく・・・飲みたいのに。
「何?」
立ち止まられた。
「もしかして、飲み会で嫌な事あったのか?もっと酔いたいなら、まだ付き合えるが。」
それは勘違いです。
そんな事は全くないし、言ってないし。
でも聞こえたんだろうか?口に出たんだろうか?
「面倒な部下は放っといて、あたたかい家庭へ一人でさっさと帰ってください。」
「部屋に帰っても一人で飲むだけだよ。だったら愛内に付き合う。どうする?」
「・・・・早く帰ってください。」
たとえ奥さんが明日仕事で付き合ってもらえなくても、冷蔵庫には何かあるかもしれません。お風呂に入って、くつろげるスペースでぼんやりしながら飲めばいいじゃないですか!
「まあ、いいか。家で飲めばいい。ちゃんとタクシーで送るから。」
そう言って手を引っ張って道路に身を乗り出してタクシーを止めた。
「ダメです。いきなり部下を連れてきたら、私が嫌われます。そんなノコノコついて行くわけには行きません。」
「いいから。気にしないから。」
タクシーに連れ込まれて、住所を聞いたタクシーの運転手さんが勝手に走り出した。
何で。絶対嫌がられる。
男性部下とは違う意味で嫌がられる。
その辺は分かるでしょう?って思われる。
いきなりって困るのは分かるでしょうって、そう思われて嫌がられる。
でもタクシーの中で言い争うをする気にはならない。
掴まれた手はつながれたまま。
まっすぐ前を見てるだけの課長。
運転手さんが楽しんで聞いていただろうラジオでは都内のOLさんの愚痴の葉書が読み上げられる。
『会社はいろんな大人の見本市です。上司は上にすり寄り、下を下僕のように扱い、枯れきらないエロスを隙あらばボディタッチで伝えてきて。ずるがしこい同僚は無茶な要求をギリギリのところで躱しながら、的にならないように器用に頭を低くしてやり過ごしならが、背後では思いっきり悪態をついていて。女性だって明らかに高望みする羊の群れです。社内に流れる他人の不幸に群がり気の毒な顔して裏で舌を出す。そういう自分だってうまく立ち回ってるつもりです。だから私も普通にずるい嫌な大人です。時々自分のことも嫌になります。笑いが絶えない職場ってあるんでしょうか?』
そんな投稿葉書が読まれた。
笑いが絶えないって、よっぽど競争の無用なところで、小さなプライドを差し出していじられながらも道化役になれる人がいてのことだと思う。
誰だって認められたい。
誰かに褒めてもらいたい。
子供から大人へ、体は大きくなっても、心はそうそう変らない。
褒められたい、いくつになっても。
そして誰だって誰かの一番になりたい。
リクエストされた曲は激しい洋楽の曲だった。
ストレスが溜まってるんだろうと思えるような曲。
その曲が終わって静かになった時に、課長が運転手さんに言った。
「次の信号を右に入って少し行ったところです。バス停がありますのでそのあたりで大丈夫です。」
コンビニの明るい光でバス停も分かりやすかった。
運転手さんがタクシーを止めて課長が支払いを済ませる。
一度離れたのに、外に出たらまた手を引かれた。
「課長、帰ります。」
「心配してることは大丈夫だから。」
奥さんのことを心配してるだけなのに、もしかして勘違いしてない?
全然そっちじゃない、そんな事は当たり前だ。
勝手にお酒を買い込まれた。
ビールじゃなくて甘いお酒を。
私はもう飲まなくてもいいのに。
そんな反論も言えないくらいさっさと選んでお会計されて、手をひかれた。
やっぱりおかしい。
明らかにおかしい。
「課長、どうかしたんですか?」
「何が?」
「酔ってますか?」
「いや。」
「私はもう飲まなくていいです。ここから帰ってもいいです。帰れます。」
線路さえ続いていれば、たいていは今日のうちにたどり着けると思う。
一人で電車に乗って、慣れた駅で降りればいいだけだ。
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