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6 お一人様でも楽しめるからいいと思ってる・・・かも。
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次の日、時々ぼんやりとしてしまう。
相変わらず私はそんなに忙しくない。
昨日できなかった分をコツコツとやってるけど、時々ぼんやりしても平気なくらいだった。
お昼はちゃんと食べた。
一人で食べた。
あんなに誘ってって言ったけど、どうでも良くなった気がする。
実りのない飲み会に行くべきだろうか?
休憩室でぼんやりとテーブルに肘をついてそんな事を考えていた。
後ろから足音がして立ち止まられたのに気がついた。
それを課長だと思った。何故かそう思った。
そう思ったのだけど・・・・。
「愛内さん、どうしたの?元気ないけど。」
それは穣君だった。
がっかりしたと思う。
振り向いてやっぱり穣君だと知りたくないくらいには。
「大丈夫。なんだかあんまり眠れなかったみたいで体がだるいの。」
「そう。」
「気にしないで。ちょっと休んだら戻るから。今のところあんまり急ぐ仕事もないし。」
「何かあったら声かけて。」
「うん、ありがとう。」
本当に優しい私の同期。
優しすぎるのに好きにはなってくれない。
相手にもしてくれない。
その辺は優しくない。
毎日帰る前に携帯を見てもお誘いはない。
とうとう金曜日の朝。
何だか気合い入れてもいつものように空振りで帰ってくるのにと思うと、悲しい気がしてきた。
それでも努力は手放してないつもりだった。
いつも通り、もしものためにも対応できる心で家を出た。
「愛内。」
課長が私を呼んだ声は控えめで、答えた私の声は硬かったかもしれない。
あまりに慣れすぎて誰も気にしないといい。
課長の前に立つ。
その瞬間は顔を見たけど、あとは手元の書類に視線を落とした。
新しい仕事をもらい席につく。
書類を読むのに集中できない気がする。
今週はずっと元気ないと気を遣われてる私。
もちろん気を遣ってくれるのは穣君。
「これ、可愛くない?昨日ぶらぶらして見つけたんだ。」
目の前に変な立体的なうさぎが置かれた。
チョコレートみたいだった。白でも黒でもない、デタラメに混ざったような色。
よく見たらその顔は怖いけど。
これ可愛い?
バクバク食べても罪悪感はないと思うくらい・・・・・だけど。
視点は固定したまま、感動の声が出てこない。
期待されてると思うけど。
「穣君、これ可愛い?」
「え~、ダメ?でも美味しそうなチョコレート屋さんで見つけたんだよ。食べてね。」
「ありがとう。いただきます。」
「ダメかなあ?」
それでもそう言う穣君。
本当に気の遣い方がいい。きっとわざわざ見つけてくれたんじゃないかと思う。
元気になれるもの、笑顔になれるもの。ちょっとハズレで笑顔は無理だったけど。
そっと持ってみても軽いうさぎ。
中は空洞だろう。
さすがに会社でウサギにかじりつくのも変なので持って帰ろう。
袋ももらったし。
本当に有名なチョコレート屋さんだった。
席を立ってコーヒーを買う。
二人分。
ドリップされるのを待つ間ぼんやりしていた。
後ろからいきなり声をかけられてビックリした。
振り向かなくても、分かる。
課長だった。
ゆっくり振り向いた。
「お疲れ様です。」
「ああ、お疲れ。この間に引き続きだけど、一緒に食事に行くか?西村が元気がないって心配してるみたいだし。」
「課長と食事をして元気になるかはわかりませんよ。それに金曜日ですよ。私もお誘いがあります。楽しい飲み会です。ひたすら目標に向かって頑張ってるんで、応援してください。」
視線を動かして、ドリップされたコーヒーを取り出す。
「じゃあ、お先に。」
そう言って横を通り過ぎた。
手元のコーヒーを見てたし、視線は胸くらいのところで、どんな顔をしてるのかは分からなかった。
笑顔で応援するとは言われなかったけど、どうだろう。
「穣君、うさぎのお礼。」
「ありがとう。まさかもう食べるの?」
やはり会社では食べない設定らしい。
「ううん、さすがに部屋で食べる。」
「愛内さん、できればせめて週末くらいは飾ってもらって、眺めて楽しんでもいいと思うけど。」
「ああ、もちろん。可愛く見えるまで眺めてからの、ガブリといく予定です。」
「う~ん、可哀想って悲し気に少しづつ食べて欲しいけど、まあいいや。」
「食べたら一緒だよ。顔がなくなったら何だか分からないし。」
「分かるよ。尻尾があるじゃん。」
「穣君、まさかチョコレートの食べ方も教えてもらえるなんて思わなかった。でも美味しく食べるから大丈夫。」
「うん。まあね、しょせんチョコレートだしね。」
「でしょう?」
言われた通り数日は飾ることにした。
もしかして本当に可愛いと思って買って来ただけなのかな?
どうだろう?
手元の書類を捲りながら少しの間考えた。
いつの間にか課長も席に戻って来てる。
今夜は私もどこかで食事をして帰ろう。
このまま誰も誘ってくれない気がするけど、一人で金曜日の解放感を楽しもう。
急ぐ書類じゃないし、残業はほとんどなしで。
キリのいい所で仕事を終えて、残りは来週。
携帯にはやはり何の誘いもなかった。
「じゃあ、今週もお疲れさまでした。また来週ね。」
穣君が帰って行った。
手を振った私。
あっさりとしてる穣君。
さっぱりとしてる私の予定。お一人ご飯決定だ。
会社から駅と離れてさらに違う方向に行く。
行ったことないお店でもいいけど、少しお酒が飲めるところ。
一人でいても馴染めるところ。
そんなお店もたくさんあって、世間はお一人様の私にも優しい。
明るい店内。カウンターもあるけど、壁に向いてるテーブルもあり、一人客もいる。
誘われるように入って指一本立てて席に案内される。
知らない空間だけど、壁を向いたら別にどうでも良くなる。
可愛いメニュー表から季節の野菜のグラタンを選んで、選べるドリンクから白ワインを選んだ。
お安い料金だから飲みやすいものがちょっとだけだろうと思ってたら。
なかなかの量がグラスに入っていた。
相当安いのだろうか?なんて思ったりして。
少しづつ飲みながら根菜のたっぷり入ったグラタンを吹きながら食べる。
大地の栄養とエネルギーをもらおう。
白い食事は優しさに溢れてる気がする。
牛乳とクリームとチーズ、どれも本当に優しい。
なんで誰も誘ってくれないんだろう?
寂しいなあ。
だいたい穣君も本当に会社の中でしか優しくない。
たまにはご飯に誘ってくれてもいいのに。
ランチとは違う話が出来るかもしれないし、もしかしたら私の意外な魅力を発見できるかもしれないのに。
お酒は強いから迷惑はかけないって分かってるじゃん。
ちょっと酔っぱらっても自分が楽しくなってよくしゃべるくらいで、本当に寝たりとか粗相したり、絡んだりとか、迷惑かけるようなことはしないのに。
今日もさっさと帰って行った。
何してるんだろう、今?
誰かからの連絡を待って携帯を見てる感じもないよなあ。
本当に彼女はいないんだろうか。
友達と約束とかは?
謎。
壁を向いて一人で唸りながら、優しい食事をして、ちびちびとワインを飲んで。
時間をかけて食べた。
まだ席は空いてるから、少しゆっくりでもいい。
意外に居心地がいい。
また来よう。誰も誘ってくれない夜に。
課長は誘ってくれたんだったけど、ノーカウントだ。
元気なさそうな部下のケアに目覚めたんだろうけど、さっさと帰って奥さんサービスでもすればいい。
金曜日、予定もない週はダラダラ過ごしてもいいのだ。
誰にも気がねなんていらない!
ワインを飲み終わって。ごちそうさまでしたとつぶやく。
斜め前に置かれたお会計の伝票を持ち会計をしてもらう。
体も温まり、ぼんやりと駅に向かう。
まだまだこれから飲み始めの人もいる。
駅から逆に歩く人に逆らい歩きながら、自分のそばには誰もいないんだなと気がつく。
こんなに大勢の人の中にいるのに一人だと。
相変わらず私はそんなに忙しくない。
昨日できなかった分をコツコツとやってるけど、時々ぼんやりしても平気なくらいだった。
お昼はちゃんと食べた。
一人で食べた。
あんなに誘ってって言ったけど、どうでも良くなった気がする。
実りのない飲み会に行くべきだろうか?
休憩室でぼんやりとテーブルに肘をついてそんな事を考えていた。
後ろから足音がして立ち止まられたのに気がついた。
それを課長だと思った。何故かそう思った。
そう思ったのだけど・・・・。
「愛内さん、どうしたの?元気ないけど。」
それは穣君だった。
がっかりしたと思う。
振り向いてやっぱり穣君だと知りたくないくらいには。
「大丈夫。なんだかあんまり眠れなかったみたいで体がだるいの。」
「そう。」
「気にしないで。ちょっと休んだら戻るから。今のところあんまり急ぐ仕事もないし。」
「何かあったら声かけて。」
「うん、ありがとう。」
本当に優しい私の同期。
優しすぎるのに好きにはなってくれない。
相手にもしてくれない。
その辺は優しくない。
毎日帰る前に携帯を見てもお誘いはない。
とうとう金曜日の朝。
何だか気合い入れてもいつものように空振りで帰ってくるのにと思うと、悲しい気がしてきた。
それでも努力は手放してないつもりだった。
いつも通り、もしものためにも対応できる心で家を出た。
「愛内。」
課長が私を呼んだ声は控えめで、答えた私の声は硬かったかもしれない。
あまりに慣れすぎて誰も気にしないといい。
課長の前に立つ。
その瞬間は顔を見たけど、あとは手元の書類に視線を落とした。
新しい仕事をもらい席につく。
書類を読むのに集中できない気がする。
今週はずっと元気ないと気を遣われてる私。
もちろん気を遣ってくれるのは穣君。
「これ、可愛くない?昨日ぶらぶらして見つけたんだ。」
目の前に変な立体的なうさぎが置かれた。
チョコレートみたいだった。白でも黒でもない、デタラメに混ざったような色。
よく見たらその顔は怖いけど。
これ可愛い?
バクバク食べても罪悪感はないと思うくらい・・・・・だけど。
視点は固定したまま、感動の声が出てこない。
期待されてると思うけど。
「穣君、これ可愛い?」
「え~、ダメ?でも美味しそうなチョコレート屋さんで見つけたんだよ。食べてね。」
「ありがとう。いただきます。」
「ダメかなあ?」
それでもそう言う穣君。
本当に気の遣い方がいい。きっとわざわざ見つけてくれたんじゃないかと思う。
元気になれるもの、笑顔になれるもの。ちょっとハズレで笑顔は無理だったけど。
そっと持ってみても軽いうさぎ。
中は空洞だろう。
さすがに会社でウサギにかじりつくのも変なので持って帰ろう。
袋ももらったし。
本当に有名なチョコレート屋さんだった。
席を立ってコーヒーを買う。
二人分。
ドリップされるのを待つ間ぼんやりしていた。
後ろからいきなり声をかけられてビックリした。
振り向かなくても、分かる。
課長だった。
ゆっくり振り向いた。
「お疲れ様です。」
「ああ、お疲れ。この間に引き続きだけど、一緒に食事に行くか?西村が元気がないって心配してるみたいだし。」
「課長と食事をして元気になるかはわかりませんよ。それに金曜日ですよ。私もお誘いがあります。楽しい飲み会です。ひたすら目標に向かって頑張ってるんで、応援してください。」
視線を動かして、ドリップされたコーヒーを取り出す。
「じゃあ、お先に。」
そう言って横を通り過ぎた。
手元のコーヒーを見てたし、視線は胸くらいのところで、どんな顔をしてるのかは分からなかった。
笑顔で応援するとは言われなかったけど、どうだろう。
「穣君、うさぎのお礼。」
「ありがとう。まさかもう食べるの?」
やはり会社では食べない設定らしい。
「ううん、さすがに部屋で食べる。」
「愛内さん、できればせめて週末くらいは飾ってもらって、眺めて楽しんでもいいと思うけど。」
「ああ、もちろん。可愛く見えるまで眺めてからの、ガブリといく予定です。」
「う~ん、可哀想って悲し気に少しづつ食べて欲しいけど、まあいいや。」
「食べたら一緒だよ。顔がなくなったら何だか分からないし。」
「分かるよ。尻尾があるじゃん。」
「穣君、まさかチョコレートの食べ方も教えてもらえるなんて思わなかった。でも美味しく食べるから大丈夫。」
「うん。まあね、しょせんチョコレートだしね。」
「でしょう?」
言われた通り数日は飾ることにした。
もしかして本当に可愛いと思って買って来ただけなのかな?
どうだろう?
手元の書類を捲りながら少しの間考えた。
いつの間にか課長も席に戻って来てる。
今夜は私もどこかで食事をして帰ろう。
このまま誰も誘ってくれない気がするけど、一人で金曜日の解放感を楽しもう。
急ぐ書類じゃないし、残業はほとんどなしで。
キリのいい所で仕事を終えて、残りは来週。
携帯にはやはり何の誘いもなかった。
「じゃあ、今週もお疲れさまでした。また来週ね。」
穣君が帰って行った。
手を振った私。
あっさりとしてる穣君。
さっぱりとしてる私の予定。お一人ご飯決定だ。
会社から駅と離れてさらに違う方向に行く。
行ったことないお店でもいいけど、少しお酒が飲めるところ。
一人でいても馴染めるところ。
そんなお店もたくさんあって、世間はお一人様の私にも優しい。
明るい店内。カウンターもあるけど、壁に向いてるテーブルもあり、一人客もいる。
誘われるように入って指一本立てて席に案内される。
知らない空間だけど、壁を向いたら別にどうでも良くなる。
可愛いメニュー表から季節の野菜のグラタンを選んで、選べるドリンクから白ワインを選んだ。
お安い料金だから飲みやすいものがちょっとだけだろうと思ってたら。
なかなかの量がグラスに入っていた。
相当安いのだろうか?なんて思ったりして。
少しづつ飲みながら根菜のたっぷり入ったグラタンを吹きながら食べる。
大地の栄養とエネルギーをもらおう。
白い食事は優しさに溢れてる気がする。
牛乳とクリームとチーズ、どれも本当に優しい。
なんで誰も誘ってくれないんだろう?
寂しいなあ。
だいたい穣君も本当に会社の中でしか優しくない。
たまにはご飯に誘ってくれてもいいのに。
ランチとは違う話が出来るかもしれないし、もしかしたら私の意外な魅力を発見できるかもしれないのに。
お酒は強いから迷惑はかけないって分かってるじゃん。
ちょっと酔っぱらっても自分が楽しくなってよくしゃべるくらいで、本当に寝たりとか粗相したり、絡んだりとか、迷惑かけるようなことはしないのに。
今日もさっさと帰って行った。
何してるんだろう、今?
誰かからの連絡を待って携帯を見てる感じもないよなあ。
本当に彼女はいないんだろうか。
友達と約束とかは?
謎。
壁を向いて一人で唸りながら、優しい食事をして、ちびちびとワインを飲んで。
時間をかけて食べた。
まだ席は空いてるから、少しゆっくりでもいい。
意外に居心地がいい。
また来よう。誰も誘ってくれない夜に。
課長は誘ってくれたんだったけど、ノーカウントだ。
元気なさそうな部下のケアに目覚めたんだろうけど、さっさと帰って奥さんサービスでもすればいい。
金曜日、予定もない週はダラダラ過ごしてもいいのだ。
誰にも気がねなんていらない!
ワインを飲み終わって。ごちそうさまでしたとつぶやく。
斜め前に置かれたお会計の伝票を持ち会計をしてもらう。
体も温まり、ぼんやりと駅に向かう。
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