猫かぶり、時々猫ぬぎバージョンで対応します。

羽月☆

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1 GW 楽しい計画は早くから考えたい

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カウントダウンは楽しみの前に。
でも三日前なんかじゃ足りない。もっともっと前から。
もう一ヶ月前から考える。
計画立案、発表だって楽しみ。
安積 小愛(さあい)は大好きな春斗と過ごすのを何より楽しみにしてます。
勿論春斗も。



『珍肉バーベキュー』 なにそれ?


今年のゴールデンウィークにむけて予定を立てていた。
会社もカレンダー通りに休みだし、絶対毎日楽しみたい。
手帳にも心にも、体にも、たくさんの思い出を溜め込んで、刻み付けて。

「ねえ、春斗、楽しみだね、連休。」
「ああ。」
「仕事お休みでしょう。」
「カレンダー通りだよ。」
「何する?何したい?どこ行く?」

テーブルに乗り出して、コーヒーを両手に持って、顔を近づけるようにして聞く。

「いいよ、小愛の行きたいところで。」
「そう?」

「天気いいといいよね。」
「ほとんど晴れるよね。」
「うん、そうだよね。どこ行こうか?」
「そんなこと言って、もういくつか決めてるんじゃないの?」
「へへへ、勿論。だって色々楽しみたい。すごく一緒にいれるの楽しみだし。」
「・・・・どんなところ?」
「地域別のイベントで、あちこち行って、そのついでに寄るところを探す。ドイツのビール祭りと、肉系フェスと、パンフェスと、ジャズ祭り、お店のイベントのマルシェと、あとね、珍肉バーベキュー。」

「珍肉バーベキュー?」
「うん、そこは一箇所だけ、レアなイベントだよ。ちょっとのぞいてみたい興味がある程度だけど。去年もやってて今年で四回目だって。だから盛況なんじゃない?場所がちょっと離れてるから考え中だけどね。」

「・・・・ふ~ん。」
「楽しみにしてて、すっごい楽しい計画を立てるから。」
「・・・・ああ、任せた。」

飛び切りの笑顔を見せる。
絶対楽しんでもらう。
私が立てる計画。
その辺のリア充がかすむくらいの甘く濃厚でパワフルでラブラブな連休の予定。

春斗に感動を!!


春斗はあんまり拘らないらしく、私が行きたいところに行ってくれて、食べたいものを食べてくれて、飲みたいときに付き合ってくれる。
だから私が決めて付き合ってもらう毎回のデートも、きっと春斗も新鮮で楽しいと思う。

週末のたびにいろいろと楽しい予定をいれる。

この後は春斗の部屋に行く。
明日は友達と約束があるから泊まりはなし。
でもまだ早い時間だから、たっぷり時間はある。

会社の人に連れて行かれた合コンで春斗に出合った。
もう最初から直進した。
周りにばれても問題はない。
逆にライバルを寄せ付けないほど、ずっと一緒に話をした。
優しい笑顔で笑ってくれて、驚いて、話を聞いてくれて。
もう楽しかった。二次会には行かずに一緒にお茶をした。
それから付き合ってくださいとお願いして、今に至る。

基本は猫かぶりと言われようが、女の子らしいと誰もが思うポイントを標準装備して、さりげなく前面に出して、軽く甘えるふうにしながら相手をコントロール。
付き合ってる間も頑張って、その演技を続ける。
演技と言うか、ここまでくるともう私の一部分。
甘えるのは楽、計画するのは好き。

ただ、今まで、騙し通せた人がいないのも事実。
逆に重たいと言われたり、疲れると言われたり。
最初はよくても・・・ダメみたい。
残念・・・・。


・・・・なんだか不気味と言われたことまである。
なんだと~、さすがに睨んで、日ごろから感じていた不満を爆発させた。
こう見えて観察はしている。弱点を攻撃、口撃した。


無言になったから効果あっただろう。
ただただ豹変した自分にびっくりしたのかもしれないけど。
吐き捨てるように毒を吐ききって、スッキリしてさよならが言えた。
さすがにその人だけは失敗したと思う。


いくら好きでも、そのうち、物足りなさを感じてくる。
私を選んでくれる人は優しい人が多くて。
ポンポンと軽口をたたき合える方が実は楽なんだけど。
多分相手もそんなこと思ってないみたいで。



もっとコントロール不良物件のほうが楽しめるんだろうか?
なかなかそんな人は自分に向かっては来てくれない。
それとももっともっと大人っぽい人がいいのだろうか?
策略無しで甘えられるような、本当の大きな器の人・・・・30代後半くらいの・・・おじさん手前。


「小愛?」
「ああ、春斗。ごめんね。色々一人で想像してた。」

「疲れてるなら、帰る?」
「大丈夫だよ。」
「うん。」
優しい。春斗は優しい。


もっと強引な人のほうがいい?
明日も遅くなっていいから来いよ、なんて強引な人。
ああ・・・ちょっと憧れる。
自分勝手なくらいの人なら振り回してくれるんだろうか?
それを楽しく思えるんだろうか?

一人首を振る。
きっとそんなことされたら、私が疲れる。
怒るかも。
最終的には甘えると言うより、縋りつくかも。

「本当に大丈夫?」
「うん、ねえ、やっぱり帰ろう。」

いけない、また一人考えていた。
悲しい顔を消して甘えてみた。
心配顔の春斗も、安心したように笑ってくれた。
ちょっと元気ない笑顔だけど、大丈夫、心配無用。

春斗の部屋も慣れた。
ソファでくっついて甘えるように誘う。
あからさまな感じギリギリに。

「明日、ごめんね。」
「いいよ。友達と会うんでしょう?」
「うん、大学の友達とランチするんだ。その後お茶飲んで、ダラダラと遅くまで遊ぶと思う。いつもの感じ。」
「うん、いいよ。寂しいけど。」
「うん。」
息を首元でもらす。
腰に当てた手に力をこめると、春斗が頭にキスをし始めてくれる。


大好きな春斗。
明日の分までたっぷりとくっつきたい。
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