猫かぶり、時々猫ぬぎバージョンで対応します。

羽月☆

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15 空っぽな週末の使い方

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パンケーキを食べて、なんとなく遠慮してた空気もなくなって、多分お互いに。
普通にお茶をしてるような、そんな感じだった。

ただ、やっぱり話があって。
お互いに話をし、すれ違ったところをくっつけて、一応の筋が通った。

返事をしなくてはいけない。

急がないけど、連休は楽しみたい・・・・と言われた?

あと少しですけど。


別れる前にまた関係ない話をして、少しだけ何でもなかった雰囲気に戻って。
手を振って改札に入った。

もっと先の駅まで出かけようと思ってた。
だけど、自分の駅に戻った。
さすがにこれから目的のないふらふらとした過ごし方をしても、ふらふら以上に心ここにあらず。
疲れるだけだと思った。

部屋に帰って携帯を見ながら、未希に連絡をした。

『話があるんだけど。出来たら電話で、一人の時に。何時でもいい、時間ある?』

すぐに電話が来た。

『どうしたの?』

さすがに直球だ。

「話を聞いてもらいたくて。哲也は?」

『いない。しばらく帰ってこないから大丈夫。』

部屋にいるようだ。

『春斗君のこと?』

そう思われるのも当然で。

「違う・・・・。」

そう言えば思い出さなかった。
なんだか、忘れてた・・・・気がする、すっかり。

「ねえ、この間帰った時に卓さんと話した?」

『うん、呼ばれたからね。友達と一緒だったよね。』

「うん、何か話をした?」

『相変わらずだなあって笑われて、哲也の事を聞かれて、小愛の事も少し聞かれた。』

「な、なんて?」

『彼氏がいるんだなって。連れて来ればいいのにって。』

「未希、なんて答えたの?」

『ラブラブだけど、まだ猫かぶりのままで内緒にしてるみたいって。』

「そう。それだけ?」

『まあ、そうかな?他で呼ばれたから、隣の人にも挨拶して離れた。』

「あいさつしたんだ・・・・・。」

『まあ、楽しんでいってくださいって。』

「まるで未希の店みたいだね。」

『まあね。で、何が気になるの?』

「隣にいた人、実は同じ会社の人だったらしいの。卓さんも私には内緒にしてたのに、その人には言ったらしい。」

『偶然だよね?』

「うん、それでね・・・・。」

ここ三回の事を話した。

「どう思う?」

『どうって、いいじゃない。何で悩むの?楽しかったんでしょう?友達でも何でもいいじゃない。気取らずにいれるなら、そんな人がいた方がいいよ。』

「友達って、そんなのがいい訳じゃないと思う。そんな勝手な感じで一緒にいる訳にはいかない。」

『じゃあ、彼氏で。』

「もう、何でそんなに簡単に言うの?」

『じゃあ、なんで断らなかったの?嫌いなら断るし、いいと思ってるんでしょう?ごまかしても無駄だって。』

「・・・・。」

お互い沈黙。

『どうするの?せっかく卓さんが小愛の人生で役に立つ時が来たって言うのに、きっと泣いて悔しがったあと、飛び上がって喜ぶよ。』

関係ないって言いたいけど、なんとなく想像できて面白かった。
笑えた。
勝手に笑われた卓さん。

「なんて返事しよう。」

『何でそんなこと聞くの?ちゃんと言えばいいの。もっと二人で会いたいですって。』

「それで?」

『・・・・・照れる。マジ照れる。後は自分で考えてよ。』

「そんなあ、成功者からのアドバイスは?」

『どんな顔で言ってるのよ。哲也に言いつけるよ!』

「・・・じゃあ、自分で考える。」

『うん、明日会いたいって、返事をしたいって言って、会って話したら?どうせ暇でしょう?』

「私は時間があるけど・・・・・。」

『聞けばいいよ、早く早く!!待ってるよ、きっと。』

「うん、ありがとう。」

『参考になった?』

「なったよ。じゃあ、連絡してみるね。」

『うん、しばらくしたらまた教えてね。気になるから。』

「うん、また連絡する。じゃあね。」

『じゃあね。』

電話を終えて、天井を向いて目を閉じた。

確かに会って話をしたい。

変じゃない。その方がいいと思う。


宇佐美さんの画面を出す。

『やっぱり言いたいです。今日のお礼と、あとお願いです。』
『今日はありがとうございました。』
『明日、もう一度、少しの間、時間を頂けませんか?』

一気に送った。

すぐに返事が来て。

『大丈夫です。何時にどこがいい?僕はいつでも大丈夫です。』

『今日と同じところで、同じ時間でいいですか?』
『家を出る時に連絡いたします。』

『お願いします。じゃあ、明日。』

それまで読んで携帯を下ろした。

あとは雰囲気に任せて。

正直に伝える。

でも楽しみに思ってる自分がいる。

昨日とは違う。

また会えるって喜んでる。


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