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7 試食当番、半分が過ぎて
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お弁当を真面目に食べて感想を書き込んで。
沙良ちゃんには毎日会社で体重をチェックされて。
午前昼午後、休憩のついでに非常階段を上り下りして。
ストレッチもして。
1週間で3キロ減った。
週末頑張ればもしかして楽勝?
だって週末はまた散歩をするし。
そう思ってたのに、土曜日は雨だった。
『残念な天気です。明日も降るそうです。濡れると拭いてやるのが大変で、レインコートを嫌がるんです。さすがに散歩はしないですよね。』
『そうですね。部屋で大人しくストレッチをします。』
『明日も駄目そうですね。晴れたら又連絡しますね。』
『はい。トニーも外で遊べるといいですね。』
そうやり取りして、二日とも天気が悪くて外に出なかった。
ガッカリした。
それでも散歩抜きで会うこともなく。
一人で大人しく部屋でDVDを見て時間を過ごした。
動かなくて、おなかも空いた気がしなくて。
お弁当を温めても一口くらい食べて感想を書いたら残して、結局半分くらいしか食べなかった。
夕方早めに食べて空腹の時間を作った結果すごく体重は落ちた。
やれば出来る。
月曜日に体重を計って数字を見た沙良ちゃんが褒めてくれた。
「先輩、何かあったんですか?」
それは鋭い指摘です。
むしろ私のやる気とお弁当のせいだとは思わないの?
「べ、別に・・・・。」
「何で赤くなるんですか?」
頬に手を当ててしまった。
バレバレです。
「いい事あったんですね?今度は大丈夫ですか?この成果を駄目にするようなことになったら、試食当番を譲ってあげた私も悲しいですよ。」
譲ってあげた・・・・。
実際は押し付けたんじゃないの?
でも言えない。
頷くのみにした。
「あと一週間、うまくいったら聞きます。」
「それは体重のこと?」
「それもありますが、その『いい事』のほうです。」
「そんな・・・もう少しいい事を味わいたいから。」
「前科者の言うことは信じられません。短いときは一週間も持たないじゃないですか。」
「それは沙良ちゃんに教えてからが短いだけで。」
「どうでもいいです。とりあえず今頑張ってもらえて、綺麗になってるのがうれしいです。」
綺麗?
「先輩、素材は良いんですから、油断しなければいいところいけますから。」
なんだか上から目線で、偉そう。
それでも褒められるとうれしい。
「もう一週間、今週末まで頑張りましょうね。」
二週目、緩やかだけど体重も落ちている。
クローゼットの端に寄せられた服が着れた!!
全部じゃないけど、だけど何枚かは着れた!!
うれしい。
数枚の服を出して早速ハンガーにかける。
月曜日に診察を受けて、運動は続けて、金曜日は飲み会!
絶対奢り。ほとんど目標達成だから。やった~。
金曜日、川瀬さんから連絡が来た。
『今週は晴れそうです。』
『またこの間と同じパターンで遠出の散歩をしませんか?』
『晴れそうですね。遠くのバージョンも大丈夫です。』
『じゃあ、この間の公園のあたりの川沿いの道で待ち合わせをしましょう。家を出るときに連絡いただければ僕たちも向かいます。』
『分かりました。』
『食事外では食べれないんだったらお昼ご飯の後でどうですか?』
『はい、11時にお昼を済ませるんですが、12時頃はどうでしょうか?」
『了解です。』
『では、明日。』
一応沙良ちゃんの言った一週間は大丈夫だったよ・・・・。
当たり前だ。
その間は何もない、会ってない、連絡もない。
週末の散歩友達だから。
沙良ちゃんには毎日会社で体重をチェックされて。
午前昼午後、休憩のついでに非常階段を上り下りして。
ストレッチもして。
1週間で3キロ減った。
週末頑張ればもしかして楽勝?
だって週末はまた散歩をするし。
そう思ってたのに、土曜日は雨だった。
『残念な天気です。明日も降るそうです。濡れると拭いてやるのが大変で、レインコートを嫌がるんです。さすがに散歩はしないですよね。』
『そうですね。部屋で大人しくストレッチをします。』
『明日も駄目そうですね。晴れたら又連絡しますね。』
『はい。トニーも外で遊べるといいですね。』
そうやり取りして、二日とも天気が悪くて外に出なかった。
ガッカリした。
それでも散歩抜きで会うこともなく。
一人で大人しく部屋でDVDを見て時間を過ごした。
動かなくて、おなかも空いた気がしなくて。
お弁当を温めても一口くらい食べて感想を書いたら残して、結局半分くらいしか食べなかった。
夕方早めに食べて空腹の時間を作った結果すごく体重は落ちた。
やれば出来る。
月曜日に体重を計って数字を見た沙良ちゃんが褒めてくれた。
「先輩、何かあったんですか?」
それは鋭い指摘です。
むしろ私のやる気とお弁当のせいだとは思わないの?
「べ、別に・・・・。」
「何で赤くなるんですか?」
頬に手を当ててしまった。
バレバレです。
「いい事あったんですね?今度は大丈夫ですか?この成果を駄目にするようなことになったら、試食当番を譲ってあげた私も悲しいですよ。」
譲ってあげた・・・・。
実際は押し付けたんじゃないの?
でも言えない。
頷くのみにした。
「あと一週間、うまくいったら聞きます。」
「それは体重のこと?」
「それもありますが、その『いい事』のほうです。」
「そんな・・・もう少しいい事を味わいたいから。」
「前科者の言うことは信じられません。短いときは一週間も持たないじゃないですか。」
「それは沙良ちゃんに教えてからが短いだけで。」
「どうでもいいです。とりあえず今頑張ってもらえて、綺麗になってるのがうれしいです。」
綺麗?
「先輩、素材は良いんですから、油断しなければいいところいけますから。」
なんだか上から目線で、偉そう。
それでも褒められるとうれしい。
「もう一週間、今週末まで頑張りましょうね。」
二週目、緩やかだけど体重も落ちている。
クローゼットの端に寄せられた服が着れた!!
全部じゃないけど、だけど何枚かは着れた!!
うれしい。
数枚の服を出して早速ハンガーにかける。
月曜日に診察を受けて、運動は続けて、金曜日は飲み会!
絶対奢り。ほとんど目標達成だから。やった~。
金曜日、川瀬さんから連絡が来た。
『今週は晴れそうです。』
『またこの間と同じパターンで遠出の散歩をしませんか?』
『晴れそうですね。遠くのバージョンも大丈夫です。』
『じゃあ、この間の公園のあたりの川沿いの道で待ち合わせをしましょう。家を出るときに連絡いただければ僕たちも向かいます。』
『分かりました。』
『食事外では食べれないんだったらお昼ご飯の後でどうですか?』
『はい、11時にお昼を済ませるんですが、12時頃はどうでしょうか?」
『了解です。』
『では、明日。』
一応沙良ちゃんの言った一週間は大丈夫だったよ・・・・。
当たり前だ。
その間は何もない、会ってない、連絡もない。
週末の散歩友達だから。
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