12 / 32
12 何度も繰り返す、そんな病気みたいなもの
しおりを挟む
サボった。
一人でぼんやりとカフェにいる。
朝起きてもどうしても仕事に行く気も起きず。
特に忙しいわけでもない。
ちょうど次のメニューもひと段落していた時期で。
『じゃあ、休んじゃおうかなあ。』
ふとそんな気持ちになって、電話をして休みを貰った。
携帯を持っているので何かあったら連絡が来るだろう。
楽な格好をして歩いてここまで来た。
川瀬さんとトニーと入ったテラスのあるカフェ。
テラスじゃなくて店内の席に座る。
平日のお昼過ぎの時間。お店は空いていた。
結局、また一番軽そうなバゲット付のサラダを頼んだ。
ガラスボールに入ったサラダにはカットされたベーコンが入っていて。
ゆっくり時間をかけて食べた。
テラスには誰もいない。
もう一緒にここに来ることはないと思う。
「また、見かけたら声かけてね。」
「一緒に散歩できたらいいな。」
優しい川瀬さん。
私は結局またしてしまった。
『勝手に失恋』
今回はちょっと違った。
失恋してから、好きだったんだと気が付いた。
ただ知ってる人だと思ってた。
遠くにいるのを見てただけ、あまりにも何も想像できないくらい、恋愛とか、楽しく話をするとか、そんなイメージからは遠すぎて。
自分とも、他の人とも。
それなのに大切に思ってる人がいると知ってショックは大きかった。
勝手に裏切られた気分のようなショック。
これまでとは違うといえるくらい大きなショックを覚えた。
じわじわと私に浸透してくる、あの日の二人の姿の意味が。
「家族だから・・・・。」
そう言った声まで思い出せるくらい。
最初に七尾さんを知ったのは新人の自分のパソコンを設定してもらう時。
パスワード設定と簡単な注意事項を受けた。
順番に新人のところを回ってるらしい。
ササッと設定して去って行った。
その姿に圧倒された。
今と変わらない砕け過ぎた格好の七尾さん。
張り切って社会人らしい服を着てる自分の基準が揺らぐくらい。
すぐに隣の先輩に聞いた。
「あの人は・・・・会社の人ですか?」
「びっくりした?システムの人で七尾さん。いつもあんな感じだから。あれでもシステムの中で一番優秀らしいの。」
「はあ・・・・・。」
あまりに構わない見た目、自分を貫く強さなのか、同調しない主義?それとも本当に何も気にしてないの?
ビックリした、ただただビックリした。
それからも本当に同じような感じでいるのを見かけた。
1人でフラッと歩いてる姿を。
それなりに仕事を任されてきて一カ月くらいたったころ、カタログの表示内容のチェックをしていた。
写真と名前、カロリーやアレルギー食材、などなどの情報に入力間違いがないかチェックしていた。
目が疲れる仕事だった。
きちんと確実に。
ところがいきなり画面が消えた。
真っ暗になった画面。
データの入ったUSBはささったまま。
ビックリして隣の先輩に見てもらった。
すぐにシステムの人を呼んでくれた。
来てくれたのはあの七尾さんだった。
その頃には社内で囁かれてる噂が私の耳にも届いていた。
『システムの変わり者、七尾さん、不愛想だけど、でも仕事は優秀。』
すぐに来てくれてパソコンを見てくれた。
状況を説明して欲しいと言われたけど、急に真っ暗になったとしか言えなかった。
オロオロしながら見守る私。
「USBのデータが心配なんです。」
最終チェックだったから、私がデータを破壊したらどんだけ迷惑がかかるか。
「今はまだ何も言えないけど。しばらく時間がかかります。」
静かに言われた。
そりゃあそうだ。大人しく見守るしかない。
早速パソコンを起動させている。
流れる文字の羅列を見ている横顔、眼鏡にもそれがうつっている。
パソコンの中身をチェックしてくれてるらしい。
何かのウィルスの仕業か、単なるパソコンの不調か?
データは・・・・・。
一番の心配事だったけど、時間がかかるとも言われたから、又聞くことはできない。
先輩が休んできていいと言ってくれたけど、そんな気持ちにはなれなくて。
「パソコンは大丈夫です。」
途中同じように静かに言われた。
結局その後データも問題ない事を確認した。
それまで見ていたデータはそのまま表示されている。
パソコンの画面を私に向けて暗転する前のデータと変化がないと言うことを画面上で説明された。その見方は分からなかったけど。そう言われれば納得して安心できた。
再起動して問題ない事を一緒に確認した。
「何かの不具合があったとは思いますが、はっきりとはわかりません。今のところ問題ないように思えますので、このまましばらく様子を見て同じことが起こったらまた連絡ください。」
「よくある事です。特に何かの操作が悪かったとかじゃないと思います。」
私が心配の消えない表情をしていたのだろうか。
ボサボサの髪に覆われていて、視線は合わなかったけど席を立ちながらそう言われた。
背中にお礼を言ってしばらく見送り、パソコンを引き寄せた。
「良かったね。」
「はい。本当に泣きそうでした。」
「少し休んできたら?あ、時間だし、明日までに終わればいいから、もういいとも思うけど。」
時間を見るともう終わりの時間を過ぎていた。
残業をさせてしまったかもしれない。
特に嫌な顔もしてなく淡々と対応してくれた。
最後の一言は慰めの言葉だったと信じたい。
そんな勝手なことを思ってた。
ただ接点はそれくらい。
運よく、パソコンにその後同じようなトラブルはない。
春に沙良ちゃんのパソコンの設定に来てくれたのは違うシステムの人だった。
普通のスーツを着ていた。
やっぱり普通はこう。
沙良ちゃんに話しかけながらパソコンの設定をしている。
ある意味如才なく、時間もかかるけど、多分いい印象だと思う。
隣で聞いていてそう思った。
でもきっと他の社員に紛れたら忘れそうな人。
だって今でもそれが誰だったのか言えない。
システムの人もほとんど知らないから。
ただ一人区別がつく人。
そう思ってるだけだった、そう思ってた。
今でも、自分でもよくわからない。
だってほとんど顔も知らなかった。
いつも前髪に隠れてうつむきがちで、ちゃんと見たことなんてなかったし。
冷静な声と、話し方と、すごい勢いで動く細くて長い指。
それだけ。
背筋も伸びて前髪もあげて、顔がはっきり見えたあの時、先に気がついてくれなかったら分からなかった。
『週末の若いパパ』
それが会社で見る姿とは結び付かなくて。
きっとあの子にはあれが普通のパパの姿なんだろう。
奥さんにとっても。
偶然が重ならなかったら見ることもなかった姿。
昨日、偶然帰りに声をかけられた。
ぼんやり歩いてたら何もない所でつまずいて。
ビックリしたし、恥ずかしくて後ろを見るついでに周りを見たら、そこにいたらしくて目が合って。
声をかけられた。
具合が悪そうに見えたんだろうか?
思ったより親切みたいで。
ただその場を去りたくて、走った。
すごく失礼だったと思う。
二度目の失礼な態度で、きっと私の印象は悪いと思う。
この間の飲み会で偶然参加していたから少し話をした。
興味があると思われて向かいの席に連れていかれた。
私が話をしないと本当に隅っこで一人で飲んでいたかも。
でも会話の内容はあの日知った家族の事から離れなくて。
だからずっとは耐えられなくて、勝手に席を立った。
その後自分の席に戻ったのは変じゃなかったと思う。
後は知らない。
一人でぼんやりとカフェにいる。
朝起きてもどうしても仕事に行く気も起きず。
特に忙しいわけでもない。
ちょうど次のメニューもひと段落していた時期で。
『じゃあ、休んじゃおうかなあ。』
ふとそんな気持ちになって、電話をして休みを貰った。
携帯を持っているので何かあったら連絡が来るだろう。
楽な格好をして歩いてここまで来た。
川瀬さんとトニーと入ったテラスのあるカフェ。
テラスじゃなくて店内の席に座る。
平日のお昼過ぎの時間。お店は空いていた。
結局、また一番軽そうなバゲット付のサラダを頼んだ。
ガラスボールに入ったサラダにはカットされたベーコンが入っていて。
ゆっくり時間をかけて食べた。
テラスには誰もいない。
もう一緒にここに来ることはないと思う。
「また、見かけたら声かけてね。」
「一緒に散歩できたらいいな。」
優しい川瀬さん。
私は結局またしてしまった。
『勝手に失恋』
今回はちょっと違った。
失恋してから、好きだったんだと気が付いた。
ただ知ってる人だと思ってた。
遠くにいるのを見てただけ、あまりにも何も想像できないくらい、恋愛とか、楽しく話をするとか、そんなイメージからは遠すぎて。
自分とも、他の人とも。
それなのに大切に思ってる人がいると知ってショックは大きかった。
勝手に裏切られた気分のようなショック。
これまでとは違うといえるくらい大きなショックを覚えた。
じわじわと私に浸透してくる、あの日の二人の姿の意味が。
「家族だから・・・・。」
そう言った声まで思い出せるくらい。
最初に七尾さんを知ったのは新人の自分のパソコンを設定してもらう時。
パスワード設定と簡単な注意事項を受けた。
順番に新人のところを回ってるらしい。
ササッと設定して去って行った。
その姿に圧倒された。
今と変わらない砕け過ぎた格好の七尾さん。
張り切って社会人らしい服を着てる自分の基準が揺らぐくらい。
すぐに隣の先輩に聞いた。
「あの人は・・・・会社の人ですか?」
「びっくりした?システムの人で七尾さん。いつもあんな感じだから。あれでもシステムの中で一番優秀らしいの。」
「はあ・・・・・。」
あまりに構わない見た目、自分を貫く強さなのか、同調しない主義?それとも本当に何も気にしてないの?
ビックリした、ただただビックリした。
それからも本当に同じような感じでいるのを見かけた。
1人でフラッと歩いてる姿を。
それなりに仕事を任されてきて一カ月くらいたったころ、カタログの表示内容のチェックをしていた。
写真と名前、カロリーやアレルギー食材、などなどの情報に入力間違いがないかチェックしていた。
目が疲れる仕事だった。
きちんと確実に。
ところがいきなり画面が消えた。
真っ暗になった画面。
データの入ったUSBはささったまま。
ビックリして隣の先輩に見てもらった。
すぐにシステムの人を呼んでくれた。
来てくれたのはあの七尾さんだった。
その頃には社内で囁かれてる噂が私の耳にも届いていた。
『システムの変わり者、七尾さん、不愛想だけど、でも仕事は優秀。』
すぐに来てくれてパソコンを見てくれた。
状況を説明して欲しいと言われたけど、急に真っ暗になったとしか言えなかった。
オロオロしながら見守る私。
「USBのデータが心配なんです。」
最終チェックだったから、私がデータを破壊したらどんだけ迷惑がかかるか。
「今はまだ何も言えないけど。しばらく時間がかかります。」
静かに言われた。
そりゃあそうだ。大人しく見守るしかない。
早速パソコンを起動させている。
流れる文字の羅列を見ている横顔、眼鏡にもそれがうつっている。
パソコンの中身をチェックしてくれてるらしい。
何かのウィルスの仕業か、単なるパソコンの不調か?
データは・・・・・。
一番の心配事だったけど、時間がかかるとも言われたから、又聞くことはできない。
先輩が休んできていいと言ってくれたけど、そんな気持ちにはなれなくて。
「パソコンは大丈夫です。」
途中同じように静かに言われた。
結局その後データも問題ない事を確認した。
それまで見ていたデータはそのまま表示されている。
パソコンの画面を私に向けて暗転する前のデータと変化がないと言うことを画面上で説明された。その見方は分からなかったけど。そう言われれば納得して安心できた。
再起動して問題ない事を一緒に確認した。
「何かの不具合があったとは思いますが、はっきりとはわかりません。今のところ問題ないように思えますので、このまましばらく様子を見て同じことが起こったらまた連絡ください。」
「よくある事です。特に何かの操作が悪かったとかじゃないと思います。」
私が心配の消えない表情をしていたのだろうか。
ボサボサの髪に覆われていて、視線は合わなかったけど席を立ちながらそう言われた。
背中にお礼を言ってしばらく見送り、パソコンを引き寄せた。
「良かったね。」
「はい。本当に泣きそうでした。」
「少し休んできたら?あ、時間だし、明日までに終わればいいから、もういいとも思うけど。」
時間を見るともう終わりの時間を過ぎていた。
残業をさせてしまったかもしれない。
特に嫌な顔もしてなく淡々と対応してくれた。
最後の一言は慰めの言葉だったと信じたい。
そんな勝手なことを思ってた。
ただ接点はそれくらい。
運よく、パソコンにその後同じようなトラブルはない。
春に沙良ちゃんのパソコンの設定に来てくれたのは違うシステムの人だった。
普通のスーツを着ていた。
やっぱり普通はこう。
沙良ちゃんに話しかけながらパソコンの設定をしている。
ある意味如才なく、時間もかかるけど、多分いい印象だと思う。
隣で聞いていてそう思った。
でもきっと他の社員に紛れたら忘れそうな人。
だって今でもそれが誰だったのか言えない。
システムの人もほとんど知らないから。
ただ一人区別がつく人。
そう思ってるだけだった、そう思ってた。
今でも、自分でもよくわからない。
だってほとんど顔も知らなかった。
いつも前髪に隠れてうつむきがちで、ちゃんと見たことなんてなかったし。
冷静な声と、話し方と、すごい勢いで動く細くて長い指。
それだけ。
背筋も伸びて前髪もあげて、顔がはっきり見えたあの時、先に気がついてくれなかったら分からなかった。
『週末の若いパパ』
それが会社で見る姿とは結び付かなくて。
きっとあの子にはあれが普通のパパの姿なんだろう。
奥さんにとっても。
偶然が重ならなかったら見ることもなかった姿。
昨日、偶然帰りに声をかけられた。
ぼんやり歩いてたら何もない所でつまずいて。
ビックリしたし、恥ずかしくて後ろを見るついでに周りを見たら、そこにいたらしくて目が合って。
声をかけられた。
具合が悪そうに見えたんだろうか?
思ったより親切みたいで。
ただその場を去りたくて、走った。
すごく失礼だったと思う。
二度目の失礼な態度で、きっと私の印象は悪いと思う。
この間の飲み会で偶然参加していたから少し話をした。
興味があると思われて向かいの席に連れていかれた。
私が話をしないと本当に隅っこで一人で飲んでいたかも。
でも会話の内容はあの日知った家族の事から離れなくて。
だからずっとは耐えられなくて、勝手に席を立った。
その後自分の席に戻ったのは変じゃなかったと思う。
後は知らない。
0
あなたにおすすめの小説
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あの日、幼稚園児を助けたけど、歳の差があり過ぎてその子が俺の運命の人になるなんて気付くはずがない。
NOV
恋愛
俺の名前は鎌田亮二、18歳の普通の高校3年生だ。
中学1年の夏休みに俺は小さい頃から片思いをしている幼馴染や友人達と遊園地に遊びに来ていた。
しかし俺の目の前で大きなぬいぐるみを持った女の子が泣いていたので俺は迷子だと思いその子に声をかける。そして流れで俺は女の子の手を引きながら案内所まで連れて行く事になった。
助けた女の子の名前は『カナちゃん』といって、とても可愛らしい女の子だ。
無事に両親にカナちゃんを引き合わす事ができた俺は安心して友人達の所へ戻ろうとしたが、別れ間際にカナちゃんが俺の太ももに抱き着いてきた。そしてカナちゃんは大切なぬいぐるみを俺にくれたんだ。
だから俺もお返しに小学生の頃からリュックにつけている小さなペンギンのぬいぐるみを外してカナちゃんに手渡した。
この時、お互いの名前を忘れないようにぬいぐるみの呼び名を『カナちゃん』『りょうくん』と呼ぶ約束をして別れるのだった。
この時の俺はカナちゃんとはたまたま出会い、そしてたまたま助けただけで、もう二度とカナちゃんと会う事は無いだろうと思っていたんだ。だから当然、カナちゃんの事を運命の人だなんて思うはずもない。それにカナちゃんの初恋の相手が俺でずっと想ってくれていたなんて考えたことも無かった……
7歳差の恋、共に大人へと成長していく二人に奇跡は起こるのか?
NOVがおおくりする『タイムリープ&純愛作品第三弾(三部作完結編)』今ここに感動のラブストーリーが始まる。
※この作品だけを読まれても普通に面白いです。
関連小説【初恋の先生と結婚する為に幼稚園児からやり直すことになった俺】
【幼馴染の彼に好きって伝える為、幼稚園児からやり直す私】
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる