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18 お酒に酔ったら過剰に褒めてしまうかもしれません、そう思ってたのに。
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久しぶりに卜部君と休憩室で一緒になった。
「弓削さん、なんだか久しぶり。」
「そうだね、卜部君忙しかったの?」
「ううん、変わらないよ。丁度休憩のタイミングがずれてたんだね。代わりに葛城さんと林さんとはよく会ってたけど。」
「・・・そうなんだ。」
「また飲みに行こうって言ってみたんだ。最近飲んでない?」
「飲んでない。あの癖ももしかして無くなったかも。」
「どっち?」
「愚痴りながら、いきなり寝る方。」
「それじゃあ両方だよ。」
そう言って笑われた。
「来週あたり飲もうよ。そろそろあちこちの屋上が楽しくなる季節じゃない?」
「そうだね。」
葛城さんが一緒ならいいだろう。
まさか文句も言わないだろう。
例え途中寝なくても送ってくれると思うと安心だ。
連れて帰ってくれると思うとさらに安心。
「弓削さん、今週の金曜日、飲みに行こう!」
林さんに言われた。
「ここの三人と隣の卜部君。ゆっくり途中で寝るのにも最適な感じの所見つけたんだ。天気が良ければ最高に熟睡できるよ。」
「眠る前には飲みますよ。」
「いいよ、先輩2人がついてるんだから、面倒見てあげるよ。」
「面倒だって放り出されたりしないでしょうか?」
「二人いるんだから、どちらかは・・・・多分。」
「そこはちゃんと自信と責任を持ってくださいよ~。」
「それを上回る愛情を持ってるよ。」
普通に笑顔で言われた。
恥ずかしい。
「楽しみです。」
「そうだね。」
電車の車内刷りも、雑誌の特集も夏前にひと騒ぎとばかりに特集が組まれてるビアガーデン。
色んな趣向を凝らして、前に比べるとおしゃれなところが増えて来てるらしい。
テーマに沿った席と料理とイベントを揃えてる。
ただビールを飲むだけじゃないんだから。
その前の夜、葛城さんにも言った。
「すごく久しぶりです。楽しみです。」
『あんまり悪口を言うようなら置いてくからな。』
「またまた、そんな事言ってますが、林さんが愛情を持って面倒見てくれるんじゃないのって言ってましたよ。お願いしますね。」
『一応は見るけど、扱いが悪くなっても文句言うなよ。朝、玄関で一人で目が覚めたら反省しろよ。』
「玄関で寝たら風邪ひきますよ。」
『布団とバスタオルを大量にかけてやる。』
「じゃあ、泊まってもいいんですか?」
『しょうがないから泊めてやる。』
「ありがたく泊まらせてもらいます。」
『心が広いから、宿泊費は後払いでいい。その場合はかなりの上乗せ料金がつくけどな。』
「最近寝てなかったじゃないですか。大丈夫です。」
二人で飲んでる時は眠ることはない。
『せっかく途中休憩取りやすいって条件を一番にあげて探してくれたんだから、堪能すればいい。』
「言ってることがさっきと違いますよ。」
『今まで通り短時間で起きること、悪口ばかり言わない事。それが条件だ。』
「はいはい、もう逆に褒めちゃいますよ。照れないでくださいね。」
無言になった。
それは本当に冗談だった。
あの頃と違って、ずんと重たく考えてる事も無くて楽しいから、悪口なんて出ないだろうと思ってた。
「カンパ~イ!」
さっさと仕事を終わらせて四人でやって来た。
確かにアジアのリゾートをテーマにしてるらしくて屋根もあり、仕切りもあり、ソファもある。
そしてあの頃と変わった席並び。
隣には葛城さんがいる。
卜部君が一番遠くなった。
席に感動していたら、葛城さんに押されて奥に座らせされて、隣に座られた。
トロピカルなお酒を一人で堪能する。
男三人は普通にビールを飲んでいる。
だいたいよく見ると数人の女子グループが多い。
カップルも珍しい。
料理も普段食べないような物で、唐揚げ枝豆といった定番はない。
とりあえずビールが飲めればいい三人。
本当に私のちょっと休憩のために選んでくれたらしい。
「本当に久しぶり。卜部君、何か面白いことない?」
「何を期待してるの?」
「誰かと飲みに行って面白いニュースを拾って来てないのかなあって。」
「う~ん、ない。だって全然誰からも探りを入れられないんだけど、何でバレないの?」
卜部君が私と葛城さんを見た。
「僕も特に聞かれてない。」
林さんが言う。
本当に内緒に出来てるらしい。
隣の無表情がとびきりの笑顔になることがないから。
私だってポーカーフェイスで仕事が出来てるし。
二人とも仕事は仕事、ケジメです、それが大人です!
なのに・・・・。
「地味なのかな?」
「派手じゃないよね。」
それは何がですか?珍しい女子メンバーを地味と言いますか?
傷つきますよ・・・・・。
「弓削さんって美人なんだけど・・・・何でだろう?」
真剣に言いよどみ、考える風の卜部君。
「色気がないんだよ。」
まさか隣から、一番色気を感じてるだろう隣から、そんな発言?
「そうだね。ありそうで、最初はちょっとあった気もしたけど、最近めっきりだね。」
「何で減るんですか?逆じゃないんですか?」
自分で言ってちょっと恥ずかしいけど、逆でしょう、普通は。
「普通はそうだろうけど、誰かの強い呪縛のせいだとか?」
「そんな事はないはずだ。もともとない。」
『よく言う・・・・・・。お前が言うな!』
心でそう思った。
でも、だから二連敗だったのだろうか?
結局心変わりされて捨てられた。
はっきり寝取られた。
そんなに・・・・・・。
「まあ、バレてないんだからいいんじゃない?」
卜部君が沈んだ雰囲気を切り返した。
「そうそう。最初の日はどうしようかと思ったけど、ちゃんと隠せてるのが凄い。」
「最初の日はどうしたんですか?」
そう言った林さんに卜部君が聞く。
「ああ・・・・・・ちょっとぎこちなかったかなって。」
「そうだったんですか?弓削さんがって事ですよね。まあ、それはあるかもしれないですね。」
まさか林さん、例の首輪必要の案件を思い出してたんじゃないですよね・・・・。
とりあえず誤魔化されてくれた卜部君。
「林さんはどうですか?お話は進んでますか?」
「うん。春の彼女の誕生日を目指して、山のような雑誌から選びに選んでるみたい。」
「楽しそうです。いいなあ。春ですか・・・・・。」
「その頃は二年目だね。新しい人は来なそうだから余計な心配もないね。」
「なんですか?」
そう言ったら葛城さんをフォークの背で指した林さん。
何?そこで寝取られ再びって事?
そんな心配が、春が来るごとに必要なの?
「余計なことを。」
それは誰に言ったんだか。
もっと安心するような一言があってしかるべき、とは言えないけど、言ってくれてもいいのに。『疑うのか?』でも『信じられないのか?』でもいいのに。
本当に普段が素っ気なさすぎて、そうじゃない時は俺様過ぎる。
いつでも私が大人しく言うことを聞くと思ってるんだ。
ぐびりと飲んだお酒は本当においしい。
飲み切ったグラスの縁のフルーツも頂きます。
もちろんです。
ああ、甘い方から食べた。
グレープフルーツを隣のグラスに刺してやった。
「林さん、彼女のこと褒めますか?」
シーンとなったその場。
「普通褒めますよね。おしゃれして出かける前にはきれいだねとか、掃除をしてくれたらありがとうとか・・・・あ、これはいいですが、あとは大好きとか愛してるとか言いますよね、別に何気なく横に座ってる時に肩を抱いたりして、言いますよね?」
林さんに聞いたけど、当たり前かと気がついた。
そんな事を登りつめての結婚だし。
「じゃあ、卜部君はちゃんと言ってた?彼女に伝えてたの?」
そうそう、恋人同士の時の方が言うかもしれない。
愛情盛り上がりマックスの時だったら言う、言うよね。
軽く頷いてる卜部君もさすがに顔が赤い。
お酒のせいかもしれないけど、どうだろう。
「ほら言うんです。みんな言うんです。」
視線を葛城さんに向けたのに、シラッとした顔をされた。
その直前には眉間にしわが寄っていた気もする。
「言わない人もいるんでしょうか?」
「どんだけ言葉足らずなんでしょうか?」
「愛情に節約なんて必要ないんです。言葉もです。そこは無駄につかいましょう。どんどん口から世の中に溢れさせたら皆ハッピーなんです。」
目の前にまたドリンクが置かれた。
手に取る。
本当にベッド以外で褒められたことがない。
褒めたことがない人もいる、すぐ横に。
普通の時だって欲しい言葉はたくさんあるのに。
俺のやり方で満足だろうって一人で勝手に進めて、私がどうしたいかなんて滅多に聞いてくれない。
別に不満はないですが、あえて言うほどの事はないですが、それでも聞いて欲しい。
冷凍食品のパスタかチャーハンか、どっちがいいか、それくらいしか聞いてくれない。
だいたいあの子を撫でてたのはずっぽり仕事時間だったのに、私でいいなんて言いながら、寝入るまでのちょっとの間しか撫でてくれない。
そんなのぐったり疲れてるし、気持ち良くてすぐ寝ちゃうからちゃんと味わえないのに。
その手は何のためにあるんですか?
もう、寝る。
そう、眠いから。
甘くておいしくて、やっぱり女子向けの場所だったみたい。
さっき口をつけたはずなのに、また新しいお酒のグラスがそこにあった。
残さずに飲んでから目を閉じた。
「弓削さん、なんだか久しぶり。」
「そうだね、卜部君忙しかったの?」
「ううん、変わらないよ。丁度休憩のタイミングがずれてたんだね。代わりに葛城さんと林さんとはよく会ってたけど。」
「・・・そうなんだ。」
「また飲みに行こうって言ってみたんだ。最近飲んでない?」
「飲んでない。あの癖ももしかして無くなったかも。」
「どっち?」
「愚痴りながら、いきなり寝る方。」
「それじゃあ両方だよ。」
そう言って笑われた。
「来週あたり飲もうよ。そろそろあちこちの屋上が楽しくなる季節じゃない?」
「そうだね。」
葛城さんが一緒ならいいだろう。
まさか文句も言わないだろう。
例え途中寝なくても送ってくれると思うと安心だ。
連れて帰ってくれると思うとさらに安心。
「弓削さん、今週の金曜日、飲みに行こう!」
林さんに言われた。
「ここの三人と隣の卜部君。ゆっくり途中で寝るのにも最適な感じの所見つけたんだ。天気が良ければ最高に熟睡できるよ。」
「眠る前には飲みますよ。」
「いいよ、先輩2人がついてるんだから、面倒見てあげるよ。」
「面倒だって放り出されたりしないでしょうか?」
「二人いるんだから、どちらかは・・・・多分。」
「そこはちゃんと自信と責任を持ってくださいよ~。」
「それを上回る愛情を持ってるよ。」
普通に笑顔で言われた。
恥ずかしい。
「楽しみです。」
「そうだね。」
電車の車内刷りも、雑誌の特集も夏前にひと騒ぎとばかりに特集が組まれてるビアガーデン。
色んな趣向を凝らして、前に比べるとおしゃれなところが増えて来てるらしい。
テーマに沿った席と料理とイベントを揃えてる。
ただビールを飲むだけじゃないんだから。
その前の夜、葛城さんにも言った。
「すごく久しぶりです。楽しみです。」
『あんまり悪口を言うようなら置いてくからな。』
「またまた、そんな事言ってますが、林さんが愛情を持って面倒見てくれるんじゃないのって言ってましたよ。お願いしますね。」
『一応は見るけど、扱いが悪くなっても文句言うなよ。朝、玄関で一人で目が覚めたら反省しろよ。』
「玄関で寝たら風邪ひきますよ。」
『布団とバスタオルを大量にかけてやる。』
「じゃあ、泊まってもいいんですか?」
『しょうがないから泊めてやる。』
「ありがたく泊まらせてもらいます。」
『心が広いから、宿泊費は後払いでいい。その場合はかなりの上乗せ料金がつくけどな。』
「最近寝てなかったじゃないですか。大丈夫です。」
二人で飲んでる時は眠ることはない。
『せっかく途中休憩取りやすいって条件を一番にあげて探してくれたんだから、堪能すればいい。』
「言ってることがさっきと違いますよ。」
『今まで通り短時間で起きること、悪口ばかり言わない事。それが条件だ。』
「はいはい、もう逆に褒めちゃいますよ。照れないでくださいね。」
無言になった。
それは本当に冗談だった。
あの頃と違って、ずんと重たく考えてる事も無くて楽しいから、悪口なんて出ないだろうと思ってた。
「カンパ~イ!」
さっさと仕事を終わらせて四人でやって来た。
確かにアジアのリゾートをテーマにしてるらしくて屋根もあり、仕切りもあり、ソファもある。
そしてあの頃と変わった席並び。
隣には葛城さんがいる。
卜部君が一番遠くなった。
席に感動していたら、葛城さんに押されて奥に座らせされて、隣に座られた。
トロピカルなお酒を一人で堪能する。
男三人は普通にビールを飲んでいる。
だいたいよく見ると数人の女子グループが多い。
カップルも珍しい。
料理も普段食べないような物で、唐揚げ枝豆といった定番はない。
とりあえずビールが飲めればいい三人。
本当に私のちょっと休憩のために選んでくれたらしい。
「本当に久しぶり。卜部君、何か面白いことない?」
「何を期待してるの?」
「誰かと飲みに行って面白いニュースを拾って来てないのかなあって。」
「う~ん、ない。だって全然誰からも探りを入れられないんだけど、何でバレないの?」
卜部君が私と葛城さんを見た。
「僕も特に聞かれてない。」
林さんが言う。
本当に内緒に出来てるらしい。
隣の無表情がとびきりの笑顔になることがないから。
私だってポーカーフェイスで仕事が出来てるし。
二人とも仕事は仕事、ケジメです、それが大人です!
なのに・・・・。
「地味なのかな?」
「派手じゃないよね。」
それは何がですか?珍しい女子メンバーを地味と言いますか?
傷つきますよ・・・・・。
「弓削さんって美人なんだけど・・・・何でだろう?」
真剣に言いよどみ、考える風の卜部君。
「色気がないんだよ。」
まさか隣から、一番色気を感じてるだろう隣から、そんな発言?
「そうだね。ありそうで、最初はちょっとあった気もしたけど、最近めっきりだね。」
「何で減るんですか?逆じゃないんですか?」
自分で言ってちょっと恥ずかしいけど、逆でしょう、普通は。
「普通はそうだろうけど、誰かの強い呪縛のせいだとか?」
「そんな事はないはずだ。もともとない。」
『よく言う・・・・・・。お前が言うな!』
心でそう思った。
でも、だから二連敗だったのだろうか?
結局心変わりされて捨てられた。
はっきり寝取られた。
そんなに・・・・・・。
「まあ、バレてないんだからいいんじゃない?」
卜部君が沈んだ雰囲気を切り返した。
「そうそう。最初の日はどうしようかと思ったけど、ちゃんと隠せてるのが凄い。」
「最初の日はどうしたんですか?」
そう言った林さんに卜部君が聞く。
「ああ・・・・・・ちょっとぎこちなかったかなって。」
「そうだったんですか?弓削さんがって事ですよね。まあ、それはあるかもしれないですね。」
まさか林さん、例の首輪必要の案件を思い出してたんじゃないですよね・・・・。
とりあえず誤魔化されてくれた卜部君。
「林さんはどうですか?お話は進んでますか?」
「うん。春の彼女の誕生日を目指して、山のような雑誌から選びに選んでるみたい。」
「楽しそうです。いいなあ。春ですか・・・・・。」
「その頃は二年目だね。新しい人は来なそうだから余計な心配もないね。」
「なんですか?」
そう言ったら葛城さんをフォークの背で指した林さん。
何?そこで寝取られ再びって事?
そんな心配が、春が来るごとに必要なの?
「余計なことを。」
それは誰に言ったんだか。
もっと安心するような一言があってしかるべき、とは言えないけど、言ってくれてもいいのに。『疑うのか?』でも『信じられないのか?』でもいいのに。
本当に普段が素っ気なさすぎて、そうじゃない時は俺様過ぎる。
いつでも私が大人しく言うことを聞くと思ってるんだ。
ぐびりと飲んだお酒は本当においしい。
飲み切ったグラスの縁のフルーツも頂きます。
もちろんです。
ああ、甘い方から食べた。
グレープフルーツを隣のグラスに刺してやった。
「林さん、彼女のこと褒めますか?」
シーンとなったその場。
「普通褒めますよね。おしゃれして出かける前にはきれいだねとか、掃除をしてくれたらありがとうとか・・・・あ、これはいいですが、あとは大好きとか愛してるとか言いますよね、別に何気なく横に座ってる時に肩を抱いたりして、言いますよね?」
林さんに聞いたけど、当たり前かと気がついた。
そんな事を登りつめての結婚だし。
「じゃあ、卜部君はちゃんと言ってた?彼女に伝えてたの?」
そうそう、恋人同士の時の方が言うかもしれない。
愛情盛り上がりマックスの時だったら言う、言うよね。
軽く頷いてる卜部君もさすがに顔が赤い。
お酒のせいかもしれないけど、どうだろう。
「ほら言うんです。みんな言うんです。」
視線を葛城さんに向けたのに、シラッとした顔をされた。
その直前には眉間にしわが寄っていた気もする。
「言わない人もいるんでしょうか?」
「どんだけ言葉足らずなんでしょうか?」
「愛情に節約なんて必要ないんです。言葉もです。そこは無駄につかいましょう。どんどん口から世の中に溢れさせたら皆ハッピーなんです。」
目の前にまたドリンクが置かれた。
手に取る。
本当にベッド以外で褒められたことがない。
褒めたことがない人もいる、すぐ横に。
普通の時だって欲しい言葉はたくさんあるのに。
俺のやり方で満足だろうって一人で勝手に進めて、私がどうしたいかなんて滅多に聞いてくれない。
別に不満はないですが、あえて言うほどの事はないですが、それでも聞いて欲しい。
冷凍食品のパスタかチャーハンか、どっちがいいか、それくらいしか聞いてくれない。
だいたいあの子を撫でてたのはずっぽり仕事時間だったのに、私でいいなんて言いながら、寝入るまでのちょっとの間しか撫でてくれない。
そんなのぐったり疲れてるし、気持ち良くてすぐ寝ちゃうからちゃんと味わえないのに。
その手は何のためにあるんですか?
もう、寝る。
そう、眠いから。
甘くておいしくて、やっぱり女子向けの場所だったみたい。
さっき口をつけたはずなのに、また新しいお酒のグラスがそこにあった。
残さずに飲んでから目を閉じた。
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