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4 仕事は仕事、黙々とやります。最後の最後まで。
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酷い夢を見ていた気がする。
ある意味酷い夢。
放し飼いされた七面鳥が威嚇しながら近寄ってくる。
まだまだ子どもで小さな自分は怯えながら泣きそうになっている。
誰か、追い払って・・・・。
キョロキョロと周りを見ると子供の頃の林がいた。
懐かしいマキ君の姿だった、多分。
何故か笑っていて助けに来てくれない。
手紙をひらひらさせながら距離をとって見ているだけ。
見覚えのある色の手紙のようにも思える。
いよいよ七面鳥が飛びかかってきた、途端・・・自分が大人になった。
思いっきり体操服の入ったバッグで・・・・そこは子供時代のアイテムだった・・・・成敗してやった。
その後、あえて詳しくは書かないが、子供の姿でテーブルにいた。
目の前には成敗した鳥(だろう)が、こんがりとおいしそうな匂いと色で。
お腹空いたような顔をしたマキ君に見向きもせず、一人でナイフとフォークで食べた子供の私。胃袋は成長した大人サイズだったのかも。
大きな口を開けて美味しい~とかみ砕いて飲み込んだところで目が覚めた。
酷い・・・・・。
分かりやすい。
夜中から戦闘モードだったらしい。
何故子供の姿だったのか、食べる食材に投影したのか分からない。
でも、七面鳥が誰かはわかる。
多分、そうだろう。
それっぽかったという印象も特にないのに、何故、七面鳥?
子どものころ、田舎の祖父の隣の家で飼っていた七面鳥によく追い回された記憶がある。
忘れていた記憶だった。
いろんな思いが自分の時間軸を狂わせて、ああなったらしい。
ただ、おかげでかなり目覚めは良かった。
コーヒーを飲みながら、パンをかじり、いつも以上に気合を入れてアイラインを引いた。
心の中では般若メイクに近い仕上がりの気持ちで、満足だ。
いつものフロアじゃなく、ちゃんと一つ下の階の与えられた席につく。
ただやる気は少し空転中で。
まだ誰もいなかった。
あ、忘れてた、パソコン。
荷物を置いて上の階へ行き、自分の席からパソコンをとって下に降りた。
戻ってきたら、七面鳥がいた。
やっぱりコイツだったか。
何となく気取った眼鏡と目つきの悪さ、やせたような細い首。
まあまあ、そんな感じだ。
ちょっと赤い肌の色がアレルギーなのか元々なのか。
そんなところも古い記憶のあの鳥を思い起こさせたのかもしれない。
そんな思いを押し隠して、挨拶をして、仕事内容を聞く。
終わった業務の資料の整理・・・・・、後ろ向きな仕事に面倒な気持ちはあるが、説明は分かりやすかった。
そこは自分の理解力を褒めよう。
一人自分の席で資料とパソコンに向き合う。
分類はしていてくれたらしい、与えられたものをパソコンに打ち込むだけ。
実際は誰でもできそうなことだ。
じゃあ、後は正確さとスピード。
ひたすら集中した。
来客も電話もない、静かな部屋。
人数も少ないせいか、私語もない。
息がつまりそうだが、今は資料を打ち込むのに集中したいから、どうでも良かった。
お昼の時間になり、周りの人に食事に誘われた。
先輩の男の人と女の人達だった。
後輩はいない部署らしい。
昼時間さえグループ移動で仕事仕様かと思ったが、社会人の基本、『和』を尊ぶのだ。
誘われるままに一緒に行った。
普通に 優しい人たちで良かった。
ただ何故か佐々木さんはいなかった。後一番上の上司もいなかった。
普通の世間話として、話題のニュースなどの話で盛り上がる。
プライベートを探られることもなく。
もしやあの部屋まで噂は流れてないのだろうか?
それなら良かった・・・・・。
う~ん、自分もマダマダだな。
そんな余裕さえ感じた。
お昼を終えて戻ると、佐々木さんは仕事をしていた。
「佐々木さん、お昼は?」
「終わった。」
そうですか・・・・・。
本当に普通の奴なのか?
先輩達に誘われもしない。
一緒に誘われるのが普通なのに、馴染めてないのか?
まあ、どうでもいいが。
午後も眠気を拭き飛ばすくらいの勢いで仕事をして。
一日は終わった。
肩凝った~。
グリグリと肩を回して、ストレッチして。
周りの人が席を立ち、帰って行く。
まだ終わる様子のない佐々木さん。
マジ?残業する?
とってもとってもキリのいい所まで終わったのに。
「佐々木さん、まだ・・・・残業されますか?」
この上なく距離を感じる丁寧語で対応してる自分。
「ああ、帰りたかったら先にどうぞ。」
こちらも見ずにそう言われた。
自分の手元にはファイルが一冊、しかも分厚い。
『今日はとりあえずこれを。』
そう言われて、渡された分があと一冊残ってた。
佐々木さんの前には後二冊。
黙々とやっている。
他の人は定時で帰ってるのに?
そもそも私より、そっちの人が手伝うべきだよね、何で課外に外注したの?
動かない塊に心の中でそうつぶやいた。
そんな無駄な時間は少し、すぐにファイルに手をかけると処理を続けた。
渡された分終わって、大きな声で声をかけて帰ってやる~。
指が操られてるかのように軽やかに動いて、フィニッシュ!!
相当集中してたらしい。
まさか・・・・。
挨拶もせずに先に帰るとか、絶対ないし。
普通お疲れ様とか、声かけるでしょう?
なんで黙って先に帰るなんてことが出来る?
今日の分が終わって高らかに声をかけようと思ったのに、先に終わったヤツはさっさと帰っていたらしい・・・。
何でお手伝いの私が最後まで残る羽目になるの?
おかしいでしょう!!変でしょう!!
あり得ない!!!
むかついたので電気のスイッチをたたきつけるように消して、帰った。
エレベーターの中で今日も一人恨み節。
メイクがグダグダだったとしても般若顔だったと思う。
本当に電車でも吊り上がった目が、シワのよった眉間が、ひきつる表情筋が落ち着かない。
こんなのが二週間も続くなんて・・・・・。
絶対短縮してやる。
ある意味酷い夢。
放し飼いされた七面鳥が威嚇しながら近寄ってくる。
まだまだ子どもで小さな自分は怯えながら泣きそうになっている。
誰か、追い払って・・・・。
キョロキョロと周りを見ると子供の頃の林がいた。
懐かしいマキ君の姿だった、多分。
何故か笑っていて助けに来てくれない。
手紙をひらひらさせながら距離をとって見ているだけ。
見覚えのある色の手紙のようにも思える。
いよいよ七面鳥が飛びかかってきた、途端・・・自分が大人になった。
思いっきり体操服の入ったバッグで・・・・そこは子供時代のアイテムだった・・・・成敗してやった。
その後、あえて詳しくは書かないが、子供の姿でテーブルにいた。
目の前には成敗した鳥(だろう)が、こんがりとおいしそうな匂いと色で。
お腹空いたような顔をしたマキ君に見向きもせず、一人でナイフとフォークで食べた子供の私。胃袋は成長した大人サイズだったのかも。
大きな口を開けて美味しい~とかみ砕いて飲み込んだところで目が覚めた。
酷い・・・・・。
分かりやすい。
夜中から戦闘モードだったらしい。
何故子供の姿だったのか、食べる食材に投影したのか分からない。
でも、七面鳥が誰かはわかる。
多分、そうだろう。
それっぽかったという印象も特にないのに、何故、七面鳥?
子どものころ、田舎の祖父の隣の家で飼っていた七面鳥によく追い回された記憶がある。
忘れていた記憶だった。
いろんな思いが自分の時間軸を狂わせて、ああなったらしい。
ただ、おかげでかなり目覚めは良かった。
コーヒーを飲みながら、パンをかじり、いつも以上に気合を入れてアイラインを引いた。
心の中では般若メイクに近い仕上がりの気持ちで、満足だ。
いつものフロアじゃなく、ちゃんと一つ下の階の与えられた席につく。
ただやる気は少し空転中で。
まだ誰もいなかった。
あ、忘れてた、パソコン。
荷物を置いて上の階へ行き、自分の席からパソコンをとって下に降りた。
戻ってきたら、七面鳥がいた。
やっぱりコイツだったか。
何となく気取った眼鏡と目つきの悪さ、やせたような細い首。
まあまあ、そんな感じだ。
ちょっと赤い肌の色がアレルギーなのか元々なのか。
そんなところも古い記憶のあの鳥を思い起こさせたのかもしれない。
そんな思いを押し隠して、挨拶をして、仕事内容を聞く。
終わった業務の資料の整理・・・・・、後ろ向きな仕事に面倒な気持ちはあるが、説明は分かりやすかった。
そこは自分の理解力を褒めよう。
一人自分の席で資料とパソコンに向き合う。
分類はしていてくれたらしい、与えられたものをパソコンに打ち込むだけ。
実際は誰でもできそうなことだ。
じゃあ、後は正確さとスピード。
ひたすら集中した。
来客も電話もない、静かな部屋。
人数も少ないせいか、私語もない。
息がつまりそうだが、今は資料を打ち込むのに集中したいから、どうでも良かった。
お昼の時間になり、周りの人に食事に誘われた。
先輩の男の人と女の人達だった。
後輩はいない部署らしい。
昼時間さえグループ移動で仕事仕様かと思ったが、社会人の基本、『和』を尊ぶのだ。
誘われるままに一緒に行った。
普通に 優しい人たちで良かった。
ただ何故か佐々木さんはいなかった。後一番上の上司もいなかった。
普通の世間話として、話題のニュースなどの話で盛り上がる。
プライベートを探られることもなく。
もしやあの部屋まで噂は流れてないのだろうか?
それなら良かった・・・・・。
う~ん、自分もマダマダだな。
そんな余裕さえ感じた。
お昼を終えて戻ると、佐々木さんは仕事をしていた。
「佐々木さん、お昼は?」
「終わった。」
そうですか・・・・・。
本当に普通の奴なのか?
先輩達に誘われもしない。
一緒に誘われるのが普通なのに、馴染めてないのか?
まあ、どうでもいいが。
午後も眠気を拭き飛ばすくらいの勢いで仕事をして。
一日は終わった。
肩凝った~。
グリグリと肩を回して、ストレッチして。
周りの人が席を立ち、帰って行く。
まだ終わる様子のない佐々木さん。
マジ?残業する?
とってもとってもキリのいい所まで終わったのに。
「佐々木さん、まだ・・・・残業されますか?」
この上なく距離を感じる丁寧語で対応してる自分。
「ああ、帰りたかったら先にどうぞ。」
こちらも見ずにそう言われた。
自分の手元にはファイルが一冊、しかも分厚い。
『今日はとりあえずこれを。』
そう言われて、渡された分があと一冊残ってた。
佐々木さんの前には後二冊。
黙々とやっている。
他の人は定時で帰ってるのに?
そもそも私より、そっちの人が手伝うべきだよね、何で課外に外注したの?
動かない塊に心の中でそうつぶやいた。
そんな無駄な時間は少し、すぐにファイルに手をかけると処理を続けた。
渡された分終わって、大きな声で声をかけて帰ってやる~。
指が操られてるかのように軽やかに動いて、フィニッシュ!!
相当集中してたらしい。
まさか・・・・。
挨拶もせずに先に帰るとか、絶対ないし。
普通お疲れ様とか、声かけるでしょう?
なんで黙って先に帰るなんてことが出来る?
今日の分が終わって高らかに声をかけようと思ったのに、先に終わったヤツはさっさと帰っていたらしい・・・。
何でお手伝いの私が最後まで残る羽目になるの?
おかしいでしょう!!変でしょう!!
あり得ない!!!
むかついたので電気のスイッチをたたきつけるように消して、帰った。
エレベーターの中で今日も一人恨み節。
メイクがグダグダだったとしても般若顔だったと思う。
本当に電車でも吊り上がった目が、シワのよった眉間が、ひきつる表情筋が落ち着かない。
こんなのが二週間も続くなんて・・・・・。
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