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25 気の利いたプレゼントと二人でいる部屋。
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唇を離して、首に縋りつくように鼻を押し当てる。
ゆっくり顔を動かして、首から耳へキスをする。
同じように伸ばした私の首にキスをしてくれた。
肩に手を置いて、体の距離を離して。
ゆっくり腰を抱きしめていた手が胸に来る。
さり気なく誘導してるけど、どう思ってるだろう。
そんな私の思惑に気がつかないくらい余裕がなければいい・・・・かも。
服の上からゆっくり胸に手を置かれた。
ただそれだけ。
佐々木君のシャツを捲り肌に触れる。
ゆっくり。
腰のあたりからお腹へ。胸へ。
足を絡めるように膝をのせて。
ようやく手が動いてくれた。
また誘導してしまった。
ブラウスのボタンを外して肩を出される。
首のあたりにいた唇を胸に移動させてくれた。
太ももに半分のりあげるようにして頭を抱える。
耳に触れて、頭部にキスを繰り返して。
ちゃんと伝える。
ただ、これ以上ここではどうかと思う。
「寝室に行きたい。」
そう言ったのにしばらく顔を離してくれなくて、器用に背中のホックを外されて、胸の締め付けが緩んだ。
部屋の湿度がちょっとだけ増す。
胸から顔が離されてきつく抱きしめられた。
「寝室に入れてくれるの?」
随分時間がたってからの反応だけど。
「行こう。」
つないだ手を引っ張るように歩くと一度離された。
荷物を持ってくる。
寝室で脱ぐより先にバッグから紙袋をとりだされて、渡された。
「もらった。」
包装紙に包まれた箱が出てきて、顔を見るとうなずかれたので開けた。
すぐに何か分かったから、思いっきり包装紙は破いた。
「もしかして、林が?」
「うん。早く使い切れって。」
よくあるドラッグストアの袋で、どこで買ったのかはわからない。
あの駅にもあるお店で、もしかしてあそこで買ったのかも。
確かに佐々木君が買うよりハードルは低いかもしれない。
ご丁寧に種類の違うものを三箱も買い包装してもらったらしい。
店員さんの困惑した顔が浮かぶ。
あんな店でギフト仕様の準備があったことに驚く。
『弟に。』そんなことを言っただろうか?
男の店員さんなら言えるかも。
女性の店員さんだったらセクハラまがいだ。
馬鹿だ、普通に買ってくれればいいのに。
途中まで期待して、丁寧に包装を剥がしていた自分を呪いたい。
奥歯がギリッと音がした。
急いで顔をあげると情けない顔をしてバッグを持ったままの佐々木君。
でも、私の恰好も相当だし。
一応胸は隠すように合わせたけど、カーテンは開けたまま。
すっかり夕方を過ぎて部屋は薄暗いとはいえ、二人の大人がぼんやり立ち尽くすのも変だ。
カーテンをひいて、部屋の隅のフットライトがつくようにしておく。
バッグを取り上げて、適当に床に落とす。
空いた手を引いてベッドの脇に連れて行き、ひと箱を適当に空けてちぎり頭の方へ放り投げた。
ジーンズからはみ出したシャツが中途半端なまま。
ゆっくりボタンを外して脱がす。
Tシャツをまくりあげて脱いでもらう。
腰のベルトも緩めてファスナーも下ろす。
それ以上は止めた。
同じように自分で半端な服を全部取り、スカートも脱いでベッドに入った。
背後でジーンズを落とす音が聞こえるくらい静かで。
直接肌を触れ合わせてくっつく。
やっぱり少しも嫌じゃない。
今更だ。
ここで嫌悪感を出して追い出したら、佐々木君の心を折ってしまうかもしれない。
私の評価も一気に落ちるだろう。
急行列車に乗りかえたと思ったのに試運転のようなノロノロ発車だった。
さり気なくまた誘導してやっと加速度を増した。
悔しいけど林のプレゼントは役に立った。
この部屋にはない。
自分で用意するなんて思いもしてない。
普通そうだろう。
佐々木君がどう報告するか、どうせ隠せないのだから、任せた。
天井を向いたまま目を閉じていた。
心臓がやっと落ち着いて、息を整えて。
肩口に湿った顔をこすりつけられてる。
目を開けて見ると、泣いてるの・・・・・か?
どんだけ感動のハードルが低いんだろう。
大丈夫だろうか?
まさか汗を擦り付けてるだけとか?
横向きになり少し距離を縮めた。
視線が合うようにして、顔をのぞく。
汗か涙か、涙のような気がするけど、見ないフリ、気がつかないフリ。
「亜弓さん、甘い、美味しい。すごく美味しい。」
言われたセリフが全然予想と違った。
少し理解が追いつかなかったくらい。
甘い味わい、それはデザートの残りだろうけど。
美味しいと思ってくれるならいい。
他人事のようにそう思っただけなのに。
「じゃあ、良かった。」
自分で言った言葉がすごく実感がこもってしまった気がして恥ずかしくなった。
「ねえ、もっと。」
すっかり発車からスピードを上げている。
ここで嫌だとも言えない。
実に気を遣ってる自分じゃないか。
心が疲れそうだけど、大丈夫だろうか?
自分から誘導することはなかった。
こっちがついて行くのが必死になるくらいに動かされて、心臓がこの上なく鼓動を速めて、最後に解放された時はぐったり疲れていた。
そのまま目を閉じたまま沈んだ。
ゆっくり顔を動かして、首から耳へキスをする。
同じように伸ばした私の首にキスをしてくれた。
肩に手を置いて、体の距離を離して。
ゆっくり腰を抱きしめていた手が胸に来る。
さり気なく誘導してるけど、どう思ってるだろう。
そんな私の思惑に気がつかないくらい余裕がなければいい・・・・かも。
服の上からゆっくり胸に手を置かれた。
ただそれだけ。
佐々木君のシャツを捲り肌に触れる。
ゆっくり。
腰のあたりからお腹へ。胸へ。
足を絡めるように膝をのせて。
ようやく手が動いてくれた。
また誘導してしまった。
ブラウスのボタンを外して肩を出される。
首のあたりにいた唇を胸に移動させてくれた。
太ももに半分のりあげるようにして頭を抱える。
耳に触れて、頭部にキスを繰り返して。
ちゃんと伝える。
ただ、これ以上ここではどうかと思う。
「寝室に行きたい。」
そう言ったのにしばらく顔を離してくれなくて、器用に背中のホックを外されて、胸の締め付けが緩んだ。
部屋の湿度がちょっとだけ増す。
胸から顔が離されてきつく抱きしめられた。
「寝室に入れてくれるの?」
随分時間がたってからの反応だけど。
「行こう。」
つないだ手を引っ張るように歩くと一度離された。
荷物を持ってくる。
寝室で脱ぐより先にバッグから紙袋をとりだされて、渡された。
「もらった。」
包装紙に包まれた箱が出てきて、顔を見るとうなずかれたので開けた。
すぐに何か分かったから、思いっきり包装紙は破いた。
「もしかして、林が?」
「うん。早く使い切れって。」
よくあるドラッグストアの袋で、どこで買ったのかはわからない。
あの駅にもあるお店で、もしかしてあそこで買ったのかも。
確かに佐々木君が買うよりハードルは低いかもしれない。
ご丁寧に種類の違うものを三箱も買い包装してもらったらしい。
店員さんの困惑した顔が浮かぶ。
あんな店でギフト仕様の準備があったことに驚く。
『弟に。』そんなことを言っただろうか?
男の店員さんなら言えるかも。
女性の店員さんだったらセクハラまがいだ。
馬鹿だ、普通に買ってくれればいいのに。
途中まで期待して、丁寧に包装を剥がしていた自分を呪いたい。
奥歯がギリッと音がした。
急いで顔をあげると情けない顔をしてバッグを持ったままの佐々木君。
でも、私の恰好も相当だし。
一応胸は隠すように合わせたけど、カーテンは開けたまま。
すっかり夕方を過ぎて部屋は薄暗いとはいえ、二人の大人がぼんやり立ち尽くすのも変だ。
カーテンをひいて、部屋の隅のフットライトがつくようにしておく。
バッグを取り上げて、適当に床に落とす。
空いた手を引いてベッドの脇に連れて行き、ひと箱を適当に空けてちぎり頭の方へ放り投げた。
ジーンズからはみ出したシャツが中途半端なまま。
ゆっくりボタンを外して脱がす。
Tシャツをまくりあげて脱いでもらう。
腰のベルトも緩めてファスナーも下ろす。
それ以上は止めた。
同じように自分で半端な服を全部取り、スカートも脱いでベッドに入った。
背後でジーンズを落とす音が聞こえるくらい静かで。
直接肌を触れ合わせてくっつく。
やっぱり少しも嫌じゃない。
今更だ。
ここで嫌悪感を出して追い出したら、佐々木君の心を折ってしまうかもしれない。
私の評価も一気に落ちるだろう。
急行列車に乗りかえたと思ったのに試運転のようなノロノロ発車だった。
さり気なくまた誘導してやっと加速度を増した。
悔しいけど林のプレゼントは役に立った。
この部屋にはない。
自分で用意するなんて思いもしてない。
普通そうだろう。
佐々木君がどう報告するか、どうせ隠せないのだから、任せた。
天井を向いたまま目を閉じていた。
心臓がやっと落ち着いて、息を整えて。
肩口に湿った顔をこすりつけられてる。
目を開けて見ると、泣いてるの・・・・・か?
どんだけ感動のハードルが低いんだろう。
大丈夫だろうか?
まさか汗を擦り付けてるだけとか?
横向きになり少し距離を縮めた。
視線が合うようにして、顔をのぞく。
汗か涙か、涙のような気がするけど、見ないフリ、気がつかないフリ。
「亜弓さん、甘い、美味しい。すごく美味しい。」
言われたセリフが全然予想と違った。
少し理解が追いつかなかったくらい。
甘い味わい、それはデザートの残りだろうけど。
美味しいと思ってくれるならいい。
他人事のようにそう思っただけなのに。
「じゃあ、良かった。」
自分で言った言葉がすごく実感がこもってしまった気がして恥ずかしくなった。
「ねえ、もっと。」
すっかり発車からスピードを上げている。
ここで嫌だとも言えない。
実に気を遣ってる自分じゃないか。
心が疲れそうだけど、大丈夫だろうか?
自分から誘導することはなかった。
こっちがついて行くのが必死になるくらいに動かされて、心臓がこの上なく鼓動を速めて、最後に解放された時はぐったり疲れていた。
そのまま目を閉じたまま沈んだ。
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