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1 仕事の戦闘モードがちょっとだけオフだった時
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ブラブラと足が揺れてスリッパがへらへらとついてくる。
心もとない、ストッキングだけの足先、さらされる何か。
足元にはペタペタと音のするような薄っぺらいスリッパが、なんとも頼りなくそこにある。
かろうじて組んだ脚の形だけが自分の中の精一杯の何かを表すようだ。
そんな足先を見ていて、ブラブラと振りすぎてたらしい、するっと片足からスリッパが落ちた。
爪まできちんと色がついて抜かりはない。
それでも軽くなった足は薄いストッキングに包まれてるだけで、無防備過ぎて恥ずかしい。
ぼんやりしてたらしい。
スリッパがちょっとだけ飛んで、他人様の通行の邪魔をしたと気がついて、急いで脚組を解き、謝罪した。
「失礼いたしました。」
隣に座り先に待っていた一人が呼ばれていったタイミングだった。
立ち止まった人がゆっくりスリッパを拾い、足元に置いてくれた。
「すみませんでした。」
お礼よりも恥ずかしさが先に立つ。
無防備な足元を見られたかもしれない、そう思うだけで、余計に。
「大丈夫です。」一言あった。
その人が隣に荷物をおいて、受付に歩いていった。
目の前を通るんだから、ここに用があったんだろう。
同じようなスリッパに履き替えて戻ってきた。
その足元を見る。
男の人もなんとなく間が抜ける。
黒く光って、ちょっとだけ個性を表す靴がなくなって、ぼんやりした微妙な色のスリッパの足になる。
当然隣の席に座ったその人。
「靴を脱ぐだけで仕事オフな気分になりませんか?」
「・・・はい、そうですね。」
一応同意する。
武器を無くして戦えない、そんな戦闘モードオフな気分だけど。
さっき呼ばれた人の靴が無事に持ち主のところに戻った。
次は私の番だ。やはり心もとなくてゆらゆらと揺れ続けている足。
それでもスリッパは飛ばさないように、つま先が少し上向きだ。
「昔見た映画なんですが、靴磨きの椅子に偶然を装ってスパイ同志が隣に座るんです。さり気なく情報を渡し合うようなことがあって。」
また話しかけられたらしい。
「憧れませんか?」
とりあえずオフでも、誰かに話しかけたいらしい。
「スパイに憧れるんですか?」
喜んで女性のスリッパを手にするなんて、簡単にハニートラップに引っかかるんじゃないだろうか?それとも逆か・・・・。
「スバイも憧れますけど、こっそりとしたやり取りの方も。」
そんな貴重な情報を持ってるようにも見えない。
怪訝な表情を違う意味に取ったらしい。
「あれ、僕だけですかね?」
本当に隣の人の同意を得たいと思うのは貴方だけかもしれないです、そう思った。
「私は特に差し上げるような特別な情報がないです。」
「じゃあ、基本の個人情報でも。」
笑顔で言われた。
しばしの沈黙。
そう長くは続かなかった。
タイミングよく順番が来たのだ。やっと武器を取り戻せる!
話はそこまで。
軽く頭を下げてから、カウンターに向かう。
ペタペタとスリッパの足音がついてくる。
リペア部分の説明を受けて、靴を履く。
お礼とお金のやり取りをして、そのままその場をあとにした。
すっかり無駄話の相手のことは忘れてたから振り向きもしなかった。
しばらく歩いて思い出した。
人との距離が近い人なんだろう。
きっと次に来た人と同じ話をするんだろう。
本当に私の為に働いてくれる気の利いたスパイがいたら。
どうしよう?
恋のライバルを蹴落とす情報を教えてもらいたい。
ついでに軽くリークして、自滅してほしい。そう思った事もあったかも。
あとは好きな人のツボになるような情報を!
今はターゲットが思いつかないけど、今度のチャンスのときには。
だったら今は?
同僚も上司も目の前から消えてほしいと真剣に思える人もいないラッキーな今。
特に用もないらしい。
それに、あんなところで情報のやり取りなんてバレバレじゃない?
そんな映画の記憶もないから、そんな変なスパイ気取りの事はそのまま忘れた。
さらりと忘れた。
そして武器を取り戻したら足取りも強く逞しくなった私。
つい逞しすぎてヒールの傷みが早い。
靴の裏を見て自分の歩き方の癖を見てる。
少し外向きに歩いてるらしいけど、まぁまぁ普通だろう。
時々ガラスや鏡に映る自分を見て姿勢や歩き方をチェックする。
あまり偉そうでもよくないし、だらしないのは論外。
本当にリラックス出来るのは部屋の中だけ。
それでいい。
ねえ、だから、よくない?
だって部屋だよ。どんだけグテグテしようがダラダラしようが、もう腑抜けなくらいに空っぽになって、外での臨戦態勢に比べたらちょっとはだらしないかもしれないけど、いいじゃない。
ずっとバリバリ硬めだったら疲れるし。
許してくれてもいいよね。
責められることもないよね。
私はそう思ってるんだけど、どう?
ついキリキリと仕事をして、その関係で出会った元カレ。
背筋の伸びた女が好みだったらしい。
何度かデートしたあと、部屋で過ごすようになって、一ヶ月たたないうちに、呆れと蔑みと、ガッカリの視線で見下されて別れを告げられた。
私も仕事後の飲み会でスーツを着てる姿で出会い、惹かれた。
その彼は週末もなんの違和感もなく、部屋でのくつろぐ姿もあんまり変わらなかったのだ。
そんな人もいるかもね。
だけど・・・・だから私だけがちょっと意外なギャップがあった。
そこを可愛いとは全く思ってもくれず、一気に冷めたんだろう。
他に何か惹きつけて、気持ちを留めておける武器は無かった?
女優のような器用な変わり身でもいい、自分にだけは見せてくれるリラックス・・・に近い・・・姿は逆効果だったらしいとしても、他に・・・・。
まあ、それが少しもなかったんだろう。
ああ、まあいい、あの後反省はしたけど、やっぱりリラックスはしたい。
自分が全面武装解除して素になれる場所。
そんなのは部屋の中くらいだから。
ダラダラと夜を過ごし、朝は明らかに夜をひきずったまま、玄関に向かう。
それでも玄関を出て三歩くらい歩いたら、脳も目覚めて表情も引き締まる。
背筋も伸びるし、手足にも血が通い戦闘態勢を整える。
そうして会社に着くまでにはすっかり戦う会社員になる。
世の中どこに落とし穴があるか分からないから。
「おはよう、有希。」
「おはよう。なつみ。」
「何で朝からそんな怖い顔してるの?痴漢でも見つけた?」
そう言われた。そんな具体的な『敵』には会ってない。
「別に。普通だよ。」
「そう。」
「じゃあもっと優しい顔が出来ればいいのになあ?」
途中割りこんできたのは同期の伊佐木だった。
揶揄うことで親愛の情を見せるタイプなのだ。
本当に落ち込んだ時以外はそんな感じだ、よって無視。
「今週飲みに行く?」
「まあ、そうだね。」
「あ、それじゃあ、俺が仕切る。どうせ寂しい週末だろう?」
「忙しいかもしれない。」
あくまでも無視して、なつみに言った。
「まさか、ないない、忙しいなんてないってば。」
後ろから相変わらずめげずに加わってくる伊佐木。
つい、我慢できなくて振り向いた。
「ああっ?」
ちょっとオヤジの様な反応だったかもしれない、しかもガラが悪い感じの。
「おいおい、もっと可愛く、お願いとか言ってもいいのに。」
「何が?」
「だから美味しそうなのを揃えるから、二人ともおしゃれして・・・・・目一杯化けて参加すればいいよ。俺はばらさないから。」
満足そうにそう言う。
どうやら飲み会をセッティングしてくれるらしい。
まあ、誘われてもいい。
失礼がないくらいに仕上げて参加してやろう。
そう思いながらも携帯の予定表に書き込みたくなるレベルの予定が出来たのを喜ぶ。
「よろしく~、美味しいところよりどりでお願い。」
なつみが伊佐木に言ってる。
惚れやすく冷めやすいなつみ。
それでもまあまあ相手がいるんだからすごい。
今はいないらしい。私と一緒だ。
気分を変えて仕事をする。
そこは普通に戦闘状態です。
そうそう簡単に隙は見せないから。
心もとない、ストッキングだけの足先、さらされる何か。
足元にはペタペタと音のするような薄っぺらいスリッパが、なんとも頼りなくそこにある。
かろうじて組んだ脚の形だけが自分の中の精一杯の何かを表すようだ。
そんな足先を見ていて、ブラブラと振りすぎてたらしい、するっと片足からスリッパが落ちた。
爪まできちんと色がついて抜かりはない。
それでも軽くなった足は薄いストッキングに包まれてるだけで、無防備過ぎて恥ずかしい。
ぼんやりしてたらしい。
スリッパがちょっとだけ飛んで、他人様の通行の邪魔をしたと気がついて、急いで脚組を解き、謝罪した。
「失礼いたしました。」
隣に座り先に待っていた一人が呼ばれていったタイミングだった。
立ち止まった人がゆっくりスリッパを拾い、足元に置いてくれた。
「すみませんでした。」
お礼よりも恥ずかしさが先に立つ。
無防備な足元を見られたかもしれない、そう思うだけで、余計に。
「大丈夫です。」一言あった。
その人が隣に荷物をおいて、受付に歩いていった。
目の前を通るんだから、ここに用があったんだろう。
同じようなスリッパに履き替えて戻ってきた。
その足元を見る。
男の人もなんとなく間が抜ける。
黒く光って、ちょっとだけ個性を表す靴がなくなって、ぼんやりした微妙な色のスリッパの足になる。
当然隣の席に座ったその人。
「靴を脱ぐだけで仕事オフな気分になりませんか?」
「・・・はい、そうですね。」
一応同意する。
武器を無くして戦えない、そんな戦闘モードオフな気分だけど。
さっき呼ばれた人の靴が無事に持ち主のところに戻った。
次は私の番だ。やはり心もとなくてゆらゆらと揺れ続けている足。
それでもスリッパは飛ばさないように、つま先が少し上向きだ。
「昔見た映画なんですが、靴磨きの椅子に偶然を装ってスパイ同志が隣に座るんです。さり気なく情報を渡し合うようなことがあって。」
また話しかけられたらしい。
「憧れませんか?」
とりあえずオフでも、誰かに話しかけたいらしい。
「スパイに憧れるんですか?」
喜んで女性のスリッパを手にするなんて、簡単にハニートラップに引っかかるんじゃないだろうか?それとも逆か・・・・。
「スバイも憧れますけど、こっそりとしたやり取りの方も。」
そんな貴重な情報を持ってるようにも見えない。
怪訝な表情を違う意味に取ったらしい。
「あれ、僕だけですかね?」
本当に隣の人の同意を得たいと思うのは貴方だけかもしれないです、そう思った。
「私は特に差し上げるような特別な情報がないです。」
「じゃあ、基本の個人情報でも。」
笑顔で言われた。
しばしの沈黙。
そう長くは続かなかった。
タイミングよく順番が来たのだ。やっと武器を取り戻せる!
話はそこまで。
軽く頭を下げてから、カウンターに向かう。
ペタペタとスリッパの足音がついてくる。
リペア部分の説明を受けて、靴を履く。
お礼とお金のやり取りをして、そのままその場をあとにした。
すっかり無駄話の相手のことは忘れてたから振り向きもしなかった。
しばらく歩いて思い出した。
人との距離が近い人なんだろう。
きっと次に来た人と同じ話をするんだろう。
本当に私の為に働いてくれる気の利いたスパイがいたら。
どうしよう?
恋のライバルを蹴落とす情報を教えてもらいたい。
ついでに軽くリークして、自滅してほしい。そう思った事もあったかも。
あとは好きな人のツボになるような情報を!
今はターゲットが思いつかないけど、今度のチャンスのときには。
だったら今は?
同僚も上司も目の前から消えてほしいと真剣に思える人もいないラッキーな今。
特に用もないらしい。
それに、あんなところで情報のやり取りなんてバレバレじゃない?
そんな映画の記憶もないから、そんな変なスパイ気取りの事はそのまま忘れた。
さらりと忘れた。
そして武器を取り戻したら足取りも強く逞しくなった私。
つい逞しすぎてヒールの傷みが早い。
靴の裏を見て自分の歩き方の癖を見てる。
少し外向きに歩いてるらしいけど、まぁまぁ普通だろう。
時々ガラスや鏡に映る自分を見て姿勢や歩き方をチェックする。
あまり偉そうでもよくないし、だらしないのは論外。
本当にリラックス出来るのは部屋の中だけ。
それでいい。
ねえ、だから、よくない?
だって部屋だよ。どんだけグテグテしようがダラダラしようが、もう腑抜けなくらいに空っぽになって、外での臨戦態勢に比べたらちょっとはだらしないかもしれないけど、いいじゃない。
ずっとバリバリ硬めだったら疲れるし。
許してくれてもいいよね。
責められることもないよね。
私はそう思ってるんだけど、どう?
ついキリキリと仕事をして、その関係で出会った元カレ。
背筋の伸びた女が好みだったらしい。
何度かデートしたあと、部屋で過ごすようになって、一ヶ月たたないうちに、呆れと蔑みと、ガッカリの視線で見下されて別れを告げられた。
私も仕事後の飲み会でスーツを着てる姿で出会い、惹かれた。
その彼は週末もなんの違和感もなく、部屋でのくつろぐ姿もあんまり変わらなかったのだ。
そんな人もいるかもね。
だけど・・・・だから私だけがちょっと意外なギャップがあった。
そこを可愛いとは全く思ってもくれず、一気に冷めたんだろう。
他に何か惹きつけて、気持ちを留めておける武器は無かった?
女優のような器用な変わり身でもいい、自分にだけは見せてくれるリラックス・・・に近い・・・姿は逆効果だったらしいとしても、他に・・・・。
まあ、それが少しもなかったんだろう。
ああ、まあいい、あの後反省はしたけど、やっぱりリラックスはしたい。
自分が全面武装解除して素になれる場所。
そんなのは部屋の中くらいだから。
ダラダラと夜を過ごし、朝は明らかに夜をひきずったまま、玄関に向かう。
それでも玄関を出て三歩くらい歩いたら、脳も目覚めて表情も引き締まる。
背筋も伸びるし、手足にも血が通い戦闘態勢を整える。
そうして会社に着くまでにはすっかり戦う会社員になる。
世の中どこに落とし穴があるか分からないから。
「おはよう、有希。」
「おはよう。なつみ。」
「何で朝からそんな怖い顔してるの?痴漢でも見つけた?」
そう言われた。そんな具体的な『敵』には会ってない。
「別に。普通だよ。」
「そう。」
「じゃあもっと優しい顔が出来ればいいのになあ?」
途中割りこんできたのは同期の伊佐木だった。
揶揄うことで親愛の情を見せるタイプなのだ。
本当に落ち込んだ時以外はそんな感じだ、よって無視。
「今週飲みに行く?」
「まあ、そうだね。」
「あ、それじゃあ、俺が仕切る。どうせ寂しい週末だろう?」
「忙しいかもしれない。」
あくまでも無視して、なつみに言った。
「まさか、ないない、忙しいなんてないってば。」
後ろから相変わらずめげずに加わってくる伊佐木。
つい、我慢できなくて振り向いた。
「ああっ?」
ちょっとオヤジの様な反応だったかもしれない、しかもガラが悪い感じの。
「おいおい、もっと可愛く、お願いとか言ってもいいのに。」
「何が?」
「だから美味しそうなのを揃えるから、二人ともおしゃれして・・・・・目一杯化けて参加すればいいよ。俺はばらさないから。」
満足そうにそう言う。
どうやら飲み会をセッティングしてくれるらしい。
まあ、誘われてもいい。
失礼がないくらいに仕上げて参加してやろう。
そう思いながらも携帯の予定表に書き込みたくなるレベルの予定が出来たのを喜ぶ。
「よろしく~、美味しいところよりどりでお願い。」
なつみが伊佐木に言ってる。
惚れやすく冷めやすいなつみ。
それでもまあまあ相手がいるんだからすごい。
今はいないらしい。私と一緒だ。
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