関係者の皆様、私が立派な大人になれるその日まで、あと少しだけお待ちください。

羽月☆

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12 二人と三人の空気の違いと一人だけの週末の色。

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あの日の事はひたすら赤くなって謝られて、どこまで覚えてるのか分からない。

月曜日からは約束の研修ということで静かな月曜日から始まった。
自分達のキーボードを打つ音しか聞こえない。

静かな音に包まれる空間。

「寂しいですね。」

「静かなだけだろう。大体、お前が静かなんだよ。」

「そうですね。笑顔もなくて自分が大人しいと感じます。でも社長も大人しいです。」

「変わらないよ。」

「感情が静かですよ。」

「・・・・別に。」


お昼は外に出て、また帰って仕事をする。

4月に新生活を始めた子の様子を見に行ったり、話を聞いたり、世話になったところにお礼をしたり。しばらくはあちこちに顔を出して。安心した後、園に報告に行こうと思って・・・・ズルズルと後回しになっていきそうだった。


朝陽から営業の研修内容は報告を受けていた。
ひたすら同行してるらしい。
三日で引き上げることに決めたらしい。
短くなった気がしたが、何も言うまい。
まさか寂しいんじゃないかなんて・・・・。

夕方、部屋を出て行こうとしてドアを開けたらそこにいてびっくりした。
急いで道を開けてくれた。

「お帰り。中で朝陽が待ってるよ。」

元気のない顔をしていた。
疲れているのだろう。
朝陽と話をして笑顔になれば、少しは元気になるだろう。

部屋に帰った時はすっかり元気になっていたようだ。
取りあえず良かったと思う。

二日間また部屋が三人の部屋になった。
分かりやすいほどにぎやかになってる。


留守番を頼んで朝陽と出かけた午後、戻ると、また彼女が窓際にいた。

内線で一本電話があったらしい。
そう告げて部屋の中ですれ違う。

朝陽が帰って来て、この後の約束がキャンセルになったと告げられた。
空いた時間、週末。
園に行くことに決めた。

出しかけた書類をバッグに戻して、そう告げる。
朝陽と彼女も早く帰ってもらっていい。
一緒に食事でもして彼女の気疲れでも和らげてあげればいい。

そんなことを言って部屋を出た。

電車を降りてタクシーで園に行くまでに仕事をする。
車の中で仕事をすることにも慣れていた。


4月新しく巣立った子たちも特に今のところ問題ないらしい。
それでも先生から預かった肝心の彼女が元気がなかった事を考えると安心はできない。新生活預かり組の一人だから。

タクシーが到着する。
ドアの閉まる音に気が付いた子供たちがいる。
自分の姿は、季節を問わずにやってくるサンタクロースのように見えてるんだろうか?
この間朝陽に贈り物はしてもらった、今日は自分が選んだお土産だ。

職員のいる部屋に勝手に上がり込む。

後ろをついてくる見覚えのある子供の後ろに知らない子もいる。

「お邪魔します。」

大きく声をかけると奥から声がする。

「ああ、適当に待ってて。」

しばらくすると懐かしい顔が現れる。
数ヶ月に一度は見てるのに、なんだか懐かしいといつも感じる。

「園長、元気そうですね。」

「太郎君も。この間はたくさんの贈り物ありがとう。いつも本当にお世話になってばかりで。」

「いえ、今日はこれだけですが。」

部屋の外に並んだ顔が嬉しい声をあげる。

「わ~い、太郎お兄ちゃん、ありがとう。」

こっちに入っては来ないけど、ちゃんとお礼は言う。
うれしそうな目を見るとこっちが笑顔になる。

「後でもらえばいい。遊んで来たら?」

「うん。」

ばらばらとドアから離れていく。

「最近、順番に会って来ましたよ。みんなそれぞれ元気に働いてるようです。今週になって頼まれていた子の部屋も決まりましたし。」

「ありがとう。本当にありがとう。」

「何人かからは時々手紙とか電話が来るのよ。本当に元気そうで。」

「良かったです。」

「太郎君はどう?」

「僕も元気ですよ。変わりないです。」

「もう随分経つわね、25年・・・・。」

「はい。本当に今はいい相棒と社員に恵まれてます。」

相棒と言って、残してきた二人の顔が浮かんだ。
いつの間にか・・・・相棒は2人になったらしい。
自分でもびっくりだが。

「ねえ、二人くらい会って欲しい子がいるんだけど。ごめんね、甘えてばっかりで相談役を押し付けてるようで心苦しいけど。」

「いいえ、前に聞いてた子でしょう?」

「そう。」

前に聞いてた学力のある子の事だ。
ここにいてはあまり伸ばしてやれないこともあるだろう。
早めに気が付いたら、それなりの援助をしてあげたいと、自分もそう言って目をかけられた。

「前田さん、佐原君と伊能くん、帰って来てるかな?」

「探して来ます。」

「お願いね。」

「ねえ、あと、どうかな?今の前田さん。」

「彼女は職員でしょう?」

「そうよ。だからそっちじゃなくて、別な方。誰かいるの?」

言いたいことは分かった。
ここ最近さりげなく探られてる気もした。

「別に。今は全く考えてないです。その話は先には進まないです。」

「・・・・そう。いい子なんだけど。ちょっとだけ話をしてみたらどう?」

断ることも、断らないことも難しい。
多分、期待に応えることはできないだろう。

「・・・・・・・まあ、普通にね。」

無言でいることに申し訳なさを感じたらしい。

「その話は全く考えてないんです。」

もう一度言い切った。

「そう。」


別に両親がいない男なんてたくさんいると思う。
会社経営者もたくさんいると思う。
普通なんだ自分は、そう思いたいけど、それでも足りないものがたくさんあるんじゃないかと思ってしまう。

不完全な存在だ。
朝陽と長く付き合っているから分かる。
同じような環境で育ったと言うことは自分の中ではとても重要だった。
そこから今の自分の価値観が始まってる気がするから。


その前田さんが一人の男の子を連れてきた。

「伊能君が帰ってました。佐原君はまだみたいです。いつもだとそろそろですから、帰ってきたら声かけてもらう様に言ってます。」

「ありがとう。」

「伊能君、座ってね。知ってるよね、春日 太郎さん。」

「はい、いつもお世話になってます。」

きちんと挨拶をされた。

「伊能君は高校一年生。成績が優秀なんだけど、近くの高校に入ったの。担任の先生も何とか頑張っていろいろ考えてくれたんだけど。でもこれからだっていろんな選択肢はあると思うから、相談にのってもらおうかと思って。なんなら奥の部屋使う?」

「そうですね。借ります。少しいいかな?」

「はい、お願いします。」

「じゃあ伊能君先に行ってて、太郎君、成績表をあげるから待って。」

そう言って先に伊能君を奥に行かせて、園長に資料を見せてもらった。
自分と同じように交通遺児らしい。
親族は一度は世話をしてくれたらしいが、合わなかったらしい。
それらをサッと見て、成績表をもらって部屋に行った。

自己紹介をしてもらった。

「もし君が援助してあげたいと思わせれば、この先出来ることはないか、考えるよ。」

冷たいようだが、多くの子供がいて、一人を優先させると言うわけにはいかない。
それだけの力があるかどうかは冷静に見たい。

自分の生い立ちから、引き取られた親族とうまくいかなかった理由と、きちんと説明してくれた。
今興味ある事、将来の事。
可能ならと、そのための道まで考えていた。

しっかりしてる、当時の自分よりよっぽどしっかりしてる。
ご両親がいい人だったんだろう。

本当に残念だ。
もっとレベルの高い高校に行けていれば・・・と。

「まだ一年だし、今後の頑張りを楽しみにしてるね。また会って話をしよう。考え方もしっかりしてるし、お金のことじゃなくても力になれることがあるかもしれない。何かあったら園長に相談して。とりあえずは今できることを。あと学校でも、ここでも仲間は大切だから。自分だけじゃ成長できないものだし、勉強ばっかりじゃなくて、そんな事も考えて。」

「はい。」

しっかり目を見て話をする。

「じゃあ、またね。」

「ありがとうございました。」

部屋を一緒に出て行く。

もう一人の佐原君がいた。
見覚えのある子だ。
昔から良く懐いてくれた子達の中にいた。

「太郎兄さん。こんにちは。」

「こんにちは。」

「太郎君、佐原君も高校一年生でね、前に紹介した九鬼君と同じ方向にいろんなものを分解したりして、本当に困らせてくれる子なの。」

「時々修理もしてます。そこは是非褒めてください。」

「それと同じくらい壊してもいるでしょう?」

園長の眉が下がる。
こういう子はたまにいるんだ。

「手先が器用なんだ。機械が好きなの?」

「いろいろ興味があるだけです。でも命あるものは分解してませんよ。いろんなパーツが組み合わさってるのを見ると楽しいんです。」

「へえ、最近は何がお勧め?」

「最近は学校のパソコンがお勧めです。分解は出来ないんですが、美術の先生が詳しくて。いろいろ教わってます。組み立てたりプログラムを組んだり、面白いです。」

「なるほど。楽しそうだね。」

「それを仕事にする気はあるの?」

「ゲームとか作ってみたいって先生と勉強中です。」

「できそう?」

「簡単な奴なら。最終的にかっこいいのが出来たらいいなって思ってます。」

「ふう~ん、出来たら教えてよ。」

「もちろんです。ここでも皆で楽しめたらいいなあって、小さい子から大きい子まで楽しめようなものを目指します。」

「頑張って。いい先生と仲良くなったんだね。美術部なの?」

「いいえ、たまたま先生の持ってた本に興味を持って。美術の本じゃなくてプログラムの本でした。」

「それで、勉強はどうなの?」

「それはそれです。普通です。」

「優希、あなたの普通ってどうなの?太郎君もビックリよ。成績表ここで見ようか?」

「あ~、もう、園長先生、人には向き不向きがあるんです。」

「それでも一般的な普通の方が選択肢は広がるからな。あと、物はあまり壊さないように。」

「は~い。」

「じゃあ、もういいよ。」

「うん、じゃあ、またね。いつもいろいろありがとう。いらないパソコンとか、機械ものがあったら僕に頂戴。」

「成績が普通になったらな。」

「本当?」

「それでやる気が出るんなら、古いパソコンならあげられるよ。」

「じゃあ、勉強もするよ。すぐにあげる準備してていいよ。」

笑顔で去って行った。

「ありがとう。とりあえず勉強する気になったかも。まあ、愛想もいいしね。」

「九鬼が独立するつもりなら、紹介できる候補に入れときますけど。」

「先の事ね。」

「そうですね。未来があっていいですね・・・・・。」

「何を爺さんみたいなこと言ってるの。私の三分の一くらいでしょう。」

「・・・・・・そんなに・・・・?」

「冗談よ。半分よりは若いくせにって事よ。」

「本当に太郎君にもあるのよ、明るくあたたかい未来。ちゃんと見つけてね。私が引き出物のお菓子を美味しく食べれるうちに。」

ここでも言われた。
どうも世話焼きの人に共通する話題らしい。

「じゃあ、今日はこの辺で。思わず約束がなくなって、急いで来たんです。良かったです。またその内顔を出します。佐原君の成績も見てて教えてください。すぐにでも欲しそうだったので。」

「伸びしろがあるから一度くらいは上がるだろうけど、ある程度は維持しないとダメよ。」

「そうですね。」

笑顔に送られた。
その中にさっきの前田さんもいた。
普通の子だ。
別に自分じゃなくても、その辺にいる普通の男とご縁があるだろう。




週明け、月曜日。
また二人の部屋に戻った。

「朝陽、もしかして食事しなかった?」

「金曜日ですか?しましたよ。」

「何か言ってた?」

「別に、なんでですか?」

「元気ないだろう。ぼんやりしてるし、何かあったのかと思って。」

「珍しいですね。僕に任せてくれたはずなのに。まあ、そうですね。役に立ちたいって思いが、きっと社長に向いてますよ。」

「・・・・・そりゃあ、そうだろう。今は、俺とお前に向くだろう。」

「じゃあ、本当に秘書にしますよ。広報デザイン課が気に入ればいいけど、営業はあんまりだったみたいです。」

「そんな事言ってたのか?」

「なんとなく、担当者の感じですがね。」

「そうか。」



「昨日園に行ったんだけど、機械いじりが好きな子がいるんだ。時計とかゲームとか、何でもいいからいらないものを集めたら集まるかな?」

「集まるでしょう。家庭に一台はありそうです。」

「じゃあ、研修が終わって帰ってきたら彼女にそのお知らせでも作ってもらうか。大きいものは着払いで会社に送ってもらってもいいし。」

「なるほど・・・・。じゃあ、今週中に張り出せるでしょう。丁度デザインをたくさん見て帰ってくるでしょうし。」



「なあ、来週は大阪と、神戸だが。まさか連れて行くとか言わないよな。」

「本人は行きたがりますよ、きっと。ああ、でもお金がかかるって考えるでしょうか?1人でこの部屋で留守番させますか?それも可哀そうでしょう?」

「任せる。」

「じゃあ、今日一度帰ってきてもらいましょう。連絡しておきます。」

デザイン課の課長に電話をし、終業後一度戻るように伝えてもらうらしい。

それぞれ一件のアポがあるくらいだ、自由時間はあり過ぎるくらいにあるんだ。世話をした子の様子を見に行っても時間はある。空いた時間は、朝陽と観光でもしてていいのだが。


夕方、部屋に戻ると楽しそうに朝陽に報告してる彼女がいた。
営業よりは楽しかったらしい。


「じゃあ、いろいろ教わります。ソフトの基本的な使い方は分かっても実際に分かりやすく作るのは難しいです。センスの問題でしょうか?」

「ある程度はね。その辺も磨いたんじゃないの?楽しそうなセミナーに出てたじゃない。」

「そうだといいんですが。」

「それでね、本題なんだけど、来週大阪と神戸に行く予定で二日留守にするんだけど。一緒に行きたいかなあって。芽衣さんの意見を聞こうと思って。」

「・・・・・・。」

「新幹線と、後は泊るのは駅前のビジネスホテルで味気ないけど、経費で出すから。でも自由時間があるから観光できるよ、そこは自腹だけど。」

「一緒に行かせてもらって、私は役に立ちますか?」

「研修の続きと思えばいいけど。まだ同行は一度もしてないからね。」

黙る彼女を見かねて自分が言った。


「いいよ、今回はやはり留守番をしてもらおう。」


彼女を見る。

「はい。それがいいと思います。」

良かれと思ったのに、すっかり元気がなくなった気もする。

「・・・・そう、じゃあ、今日はそれだけだから。もう終わり時間だからいいよ。お疲れ様。明日も今日と同じように研修続けてね。」

「はい。失礼します。」

そう言って出て行った。



「任せると言われましたが。」

明らかな不満顔で朝陽が言う。

「実際に連れて行っても何もすることがないんだぞ。苦痛だろう。それで観光しろとか言われても余計につらいだけだよ。」

「・・・・彼女の心がよくお分かりで。」

はぁ?何を言う。
イラついた顔を隠してパソコンに向き合ってる朝陽。
珍しく隠せてないじゃないか。
そんなに一緒に行きたかったのか?
・・・・そうなのか?


4日の研修を終えて、金曜日はまた三人になった。

今は不要機器募集のチラシを作成してる。
やることがあって楽しそうでもあるが。

すぐに仕上げて朝陽にチェックしてもらっている。
そのまま自分のところにも持ってきたので、端に印鑑を押してもらって、各課に回してもらうようにお願いした。

「あの、これはどこに持ってきてもらいますか?」

「ん?ああ、考えてなかった。」

「ダメだな、悪いがやり直しだ。」

「はい。」

改めて作ってもらった。

午前中には出来上がり、各課に配りに行った。


「お昼は彼女と一緒に外に行ってきてくれ。」

「ご一緒には。」

「やることがある。」

「・・・・・分かりました。」

そう答えた後も朝陽の視線をしばらく感じていたが、気にしなかった。

「ゆっくりしてきた方がいいとか、言いますか?」

「任せる。」

小さく何かを呟かれた気がする。
帰ってきた彼女を誘ってさっさと昼に行った朝陽。
おいおい・・・、まだ昼までには時間があるが・・・・・。
まあ、任せたと言ったからいい。
彼女がこっちを向いて何か言いたそうな顔をしたが、先に視線を外した。

くるりと椅子の向きを変えた。
広い窓からは愛想のないビル群とグレーの雲が浮かんだ青い空が見える。
立ち上がって背伸びをする。
腰をひねってみる。

特に何の感慨もないが。

引き出しにある非常食を食べてやり過ごす。

疲れてるのかもしれない。
週末はゆっくり休めてるのに。
ほとんど部屋から出ることもなく、それよりソファから動くこともない気がするが。

あんな広い部屋を持っていても必要なスペースは本当に少しだ。
意味がない。
最初の頃は事務所兼用としていた。
今は自分がいるだけのスペースだ。
荷物もないガランとした空っぽなだけの場所だ。


二人が昼から帰って来た・・・本当にゆっくりして来たらしい。
朝陽は仕事が出来ているのか?
本当に疑問に思ってしまう。


「ただいま帰りました。」

表情をうかがう様に彼女に言われた。

「ああ、お帰り。」

朝陽からは何もない。

席について個人個人仕事をする。
彼女が何をしているのかは知らない。

夕方。

「芽衣さん、もういいよ。」

「はい、切りのいい所まで終わらせます。」

そう言ってしばらくしたら帰って行った。

無言の二人が残された。



「社長、何かありますか?」

しばらくしたら声をかけられた。

「特にない。」

「そうですか、ではお先に。良い週末を。」

そう言って朝陽も帰った。

自分も区切りをつけておしまいにする。

また無感動な週末がやってくる。

今まで何度も繰り返してきた時間のはずなのに、どうしてそう思うのか。

つい、ため息が出る。

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