転生したら女将になっちゃいました！？

精鋭部隊

そのような大きな旅館の領主の番ということが知れれば領土中で有名になりきっと狙われることもあるだろうとランさんはスパッと言いきった。

何をされるか分からない。殺されるかもしれない。今高鳴っている心臓がダンさんのせいなのか、この恐怖からくるものなのかもう分からない。死ぬこともあるということなのだろうか.......。

｢大きな旅館だからこそ従業員も従業員で精鋭部隊だ。この國には人間も住んでいる。だけどハルちゃんはこの旅館で人間をいっぱい見たかい？｣

いや.......。良く考えれば目の前のランさんとルカロトさん以外人間を見ていない気がする。みんな尻尾や耳が少し違った。

｢見てない.......です｣

｢だろ？俺は外に出ることもあるからほとんど魔法で隠しているし多分ダンも、隠していただろう。君と出会って魔法が解けたんだろうな。｣
と笑みを浮かべる。そのあとルカロトさんは続ける

｢獣人は人間と比べて魔力量が多い。、あと戦闘能力も優れている。大きな爪を持つもの。嗅覚、聴覚が優れているもの。いろんな者がいる。

ここは大きいし、領主の家以前に大きな旅館だからいろいろとトラブルも起きるんだ。

ここは有名な分大物のパーティや冒険者が多いからな。そいつらに対応するのも言葉だけじゃ無理なこともある。力を使わないといけない時もある。

なにかされた時の護身用にもなるしな。従業員を傷つけさせたくもないし、でも戦えるやつもいるからな。なにか騒動が起こった時守ってもらわなくちゃいけないときもある。例えば新しい若女将を護るとかな。｣

とルカロトさんは微笑みながら言ってくれる。じゃあ大丈夫なのだろうか。たぶんそうだと言えど100％大丈夫だとは言えないだろう。

だけど私は助けてくれたルカロトさんを信じるべきだ。この人は嘘を言っていない。私はちっちゃい頃から働いている。いろんな人を見てきた。だからこそ分かる。この人は騙そうとしてる目をしていない。

｢大丈夫よ従業員もあなたのこと好きみたいだし私達も守るから。｣

｢バカをいうな。そんなん俺だけで足りる。｣
とランさんとダンさんも言ってくれる。

これなら大丈夫じゃないだろうか。。

それからはこの話には一段落が着いた。

それから分かることはこの旅館の従業員には人間もいるということだ。

でもその私と一緒の人間も騎士などの戦闘能力に長けている人な用で心配入らないと言われた。