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ダンの暖かさ
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「やっぱり泣いてんじゃないか。どうした?なんかあったか?息苦しかった?嫌な夢でも見た?」
と吐息と一緒に私の耳に届いた、この人泣いてる理由を息苦しかったって考えるとか少し天然なんだろうか?いや、考えないでおこう。
ダンさんの匂いはすごく安心する匂いなんだ。暖かさを感じる。ダンさんとあってから少ししかしないのに何か自分の中で変わっているような気がする。話した方がいいって頭の中では言っている。
話す。どうやって話す?ここには無いものどうやって話す?失望しない?ううん。言えることだけ話そうそれが私にできることだ。
「私のお母さんとお父さんは私が小さい頃に離婚·····別れたの。私はお母さんの方について行ったよ。
でもたまにお父さんがきて私たちのお金持っていっちゃって。暮らしが大変になって。でもお母さんは働いてくれたの。朝も夜もずっと。
だけど私が10歳の時病気になっちゃったの。その後からお母さんもおかしくなっちゃってお酒とかいっぱい飲んじゃってさ、それから直ぐに死んじゃったよ。
それからは親戚の人にお世話になったんだけどお母さんの貯金も取られちゃってね。ボロボロのアパートに1人で住むことになっちゃったの。電気も使えないから夜暗くてさ。
真っ暗でなんの音もしなくてさ、あの頃は平気だったんだけどね。今ダ··インとかランさんとかいろんな人といてさ、ダインに抱きしめられてんの分かってなくて暗いの怖くてね·····泣いちゃったの。だけどもう大丈夫だよダン」
と目を合わせる
「ダンがいて安心するの。ダンの服の匂いもダンと一緒に寝るのも抱きしめられるのも。ダンとなら怖いものもないよ!ダンのこと·····好きだし。」
.......って今勢いに任せて凄いことらいっちゃったよね!私!
「.......そうか。ハルが大丈夫ならいいんだ。暗いところにも行かせないし一緒に寝るし抱きしめてやるから。俺のそばにいてくれ·····大好きだハル。」
と言って私の目に溜まってた涙を舐めた。舐めた。舐めた!?
慌てて私が怒ろうとして口を開けたら言わせないと言っているかのようにキスをしてきた。今絶対笑った!天然なんかじゃない!狐だ!
「んふっ」
しかもただの口付けじゃない。私の口の中を弄ぶように歯や舌に絡ませてくる。
「ふぁぅっ」
息が苦しくなってきた。でもそれと共にすごく口の中が気持ちよくて甘い。蕩けそうな、おかしくなりそうな感じの甘さだ
「ダッんぅ。おかしく·····なっちゃう!!」
そう途切れ途切れにいうとやっとやめてくれた
「.......あぁ。番とのキスだけでもこんなに甘いんだな·····今はやめとこう」
と言ってダンは支度をし始めた。でも獣耳は出ていた。なんでだろうか。
って怒り損ねた!
と吐息と一緒に私の耳に届いた、この人泣いてる理由を息苦しかったって考えるとか少し天然なんだろうか?いや、考えないでおこう。
ダンさんの匂いはすごく安心する匂いなんだ。暖かさを感じる。ダンさんとあってから少ししかしないのに何か自分の中で変わっているような気がする。話した方がいいって頭の中では言っている。
話す。どうやって話す?ここには無いものどうやって話す?失望しない?ううん。言えることだけ話そうそれが私にできることだ。
「私のお母さんとお父さんは私が小さい頃に離婚·····別れたの。私はお母さんの方について行ったよ。
でもたまにお父さんがきて私たちのお金持っていっちゃって。暮らしが大変になって。でもお母さんは働いてくれたの。朝も夜もずっと。
だけど私が10歳の時病気になっちゃったの。その後からお母さんもおかしくなっちゃってお酒とかいっぱい飲んじゃってさ、それから直ぐに死んじゃったよ。
それからは親戚の人にお世話になったんだけどお母さんの貯金も取られちゃってね。ボロボロのアパートに1人で住むことになっちゃったの。電気も使えないから夜暗くてさ。
真っ暗でなんの音もしなくてさ、あの頃は平気だったんだけどね。今ダ··インとかランさんとかいろんな人といてさ、ダインに抱きしめられてんの分かってなくて暗いの怖くてね·····泣いちゃったの。だけどもう大丈夫だよダン」
と目を合わせる
「ダンがいて安心するの。ダンの服の匂いもダンと一緒に寝るのも抱きしめられるのも。ダンとなら怖いものもないよ!ダンのこと·····好きだし。」
.......って今勢いに任せて凄いことらいっちゃったよね!私!
「.......そうか。ハルが大丈夫ならいいんだ。暗いところにも行かせないし一緒に寝るし抱きしめてやるから。俺のそばにいてくれ·····大好きだハル。」
と言って私の目に溜まってた涙を舐めた。舐めた。舐めた!?
慌てて私が怒ろうとして口を開けたら言わせないと言っているかのようにキスをしてきた。今絶対笑った!天然なんかじゃない!狐だ!
「んふっ」
しかもただの口付けじゃない。私の口の中を弄ぶように歯や舌に絡ませてくる。
「ふぁぅっ」
息が苦しくなってきた。でもそれと共にすごく口の中が気持ちよくて甘い。蕩けそうな、おかしくなりそうな感じの甘さだ
「ダッんぅ。おかしく·····なっちゃう!!」
そう途切れ途切れにいうとやっとやめてくれた
「.......あぁ。番とのキスだけでもこんなに甘いんだな·····今はやめとこう」
と言ってダンは支度をし始めた。でも獣耳は出ていた。なんでだろうか。
って怒り損ねた!
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