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第20話:会員制サロン『KOGANE』と、進路指導の憂鬱
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「……素晴らしい。これぞ、選ばれし者のみが足を踏み入れられる聖域(サンクチュアリ)だ」
数日後。雑居ビルの二階は、劇的な変貌を遂げていた。
壁にはシックなダークグレーの防音クロスが貼られ、床には足が沈み込むような高級絨毯。 パイプ椅子と長机だった受付は、大理石調のカウンターとイタリア製のレザーソファに変わり、BGMには優雅なクラシックが流れている。 そして入口のドアには、金色のプレートで小さくこう刻まれていた。
【Members Only Salon KOGANE】
「……やりすぎじゃないかい、鏡」
私は学校のジャージ姿で、変わり果てた自分の城を見渡した。 五条龍之介から巻き上げた……頂いた報酬と、日々の売上を惜しみなく投入した結果がこれだ。 もはや怪しい整体院ではない。六本木の高級クラブか、秘密結社のアジトだ。
「いえ、これでもまだ不足です」
鏡が満足げに頷く。彼もまた、白衣ではなくオーダーメイドの高級スーツに身を包んでいる。
「五条先生の主治医がいる場所となれば、これくらいの格式は必要です。それに、会員権システムを導入したことで、客層の質(と金払い)は劇的に向上しました」
鏡の提案により、当店は「完全紹介制・会員制」へと移行した。 入会金は三百万円。施術料は一回十万円から。 普通の神経なら「ぼったくり」と叫んで逃げ出す価格設定だ。
だが、現実は違った。
「板東先生! お願いします、入会させてください! 金ならいくらでも払います!」 「五条先生が通っていると聞きました! どうか私の名前も連ねさせてください!」
電話は鳴り止まらず、紹介状を持った富裕層が殺到している。 「高い」ということが、逆に彼らのプライドと安心感を満たしているのだ。ブランド商法ってやつだね。チョロいもんだ。
「……ひぃぃ……もう無理ですぅ……指が、指がもげそうですぅ……」
施術室の奥から、善さんの悲鳴が聞こえる。 彼は今や「現代の聖人」「奇跡のゴッドハンド」として崇められ、一日に十人以上のVIPを相手にしている。 もちろん、実際の治療は隠れている私がやっているのだが、マッサージのフリをするだけでも重労働らしい。
「頑張りな、善さん。あんたの借金、もう半分返せたじゃないか」
「で、でもぉ……精神的なプレッシャーがぁ……」
「大丈夫よ、おっさん。変な客が来たら私が摘み出してやるから」
黒のスーツにインカムを装着したリオが、ニヤリと笑う。彼女もすっかり「高級サロンのセキュリティ」が板についている。
順風満帆。 株式会社『コガネ』は、ついに年商数億円ペースのドル箱企業へと成長したのだ。
だが。 光があれば影があるように、私には新たな悩みが生まれていた。
***
「……小金沢。この進路希望調査票は、なんだ?」
翌日の放課後。中学校の進路指導室。 担任の教師(三十代男性、独身、疲れている)が、私の提出した紙をピラピラと振っていた。
「何か問題でも?」
私はすっとぼけた。
「問題大ありだ! 第一志望『自宅警備員』、第二志望『投資家』、第三志望『ドバイに移住』……ふざけてるのか!?」
先生のこめかみに青筋が立っている。
「ふざけてません。現実的なプランです」
私は真顔で答えた。 今の私の資産と、これからの収益予測を考えれば、高校なんて行く必要はない。 義務教育が終わったら、速やかに隠居し、南の島でトロピカルジュースを飲みながら配当金生活を送る。これが私のグランドデザインだ。
「お前なぁ……。成績は学年トップクラスなんだぞ? なんでそんないい加減なことを書くんだ。K高校やS学園だって狙えるのに」
先生が頭を抱える。 そう、私は「前世の知識」のおかげで、テストは常に満点だ。教師からすれば、期待の星が急に乱心したように見えるだろう。
「先生。学歴が全てじゃありません。大切なのは、いかに早く『上がり』を決めるかです」
「中二が人生語るな! とにかく、書き直しだ! 親御さんとも相談して、まともな高校を書きなさい!」
調査票を突き返された。 親御さん、ねえ。孤児院の園長先生に相談したら「手に職をつけなさい」としか言われないだろう。 私は既に「神の手」を持ってるんだけどね。
(……はぁ。中学生って身分も、そろそろ潮時かねぇ)
私はため息をつきながら進路指導室を出た。 いっそ、年齢詐称魔法でも開発して、二十歳くらいに変身しようか。でも、戸籍の問題があるしなぁ。
***
憂鬱な気分でサロンに出勤すると、鏡が血相を変えて飛んできた。
「オーナー! 大変です!」
「なんだい、騒々しい。税務署でも来たかい?」
私が一番恐れているのはそれだ。今のところ、売上は善さんの個人口座と、いくつかのダミー口座に分散させているが、そろそろ限界が近い。
「いえ、違います! 五条先生からの紹介客が、今夜来ることになりました!」
「なんだ、いつものことだろう。政治家か何かい?」
「ただの政治家ではありません。……現職の、厚生労働大臣です」
「……は?」
私は耳を疑った。 厚生労働大臣。日本の医療行政のトップだ。 そんな人間が、無認可の、しかも中学生が裏で糸を引いている怪しい整体院に来る?
「……冗談だろう?」
「本当です。極秘のお忍びで、SPも最小限にするとのこと。……どうやら、かなり『人には言えない』悩みを抱えているようで」
鏡が声を潜める。
「人には言えない悩み?」
「はい。詳しくは到着してからですが……五条先生曰く、『あれは医者には治せん。板東にしか頼めん』と」
医療のトップが、医者に見放された病気で、ヤミ医者(整体師)を頼る。 皮肉な話だねぇ。
「……分かった。受けて立つよ。大臣だろうが何だろうが、金さえ払えばお客様だ」
私はジャージを脱ぎ捨て(下はTシャツと短パンだ)、気合を入れた。 またしても大物狩りの予感だ。
***
午後八時。 路地に黒塗りの車が止まり、帽子を目深に被った男が、コソコソとサロンに入ってきた。 SPらしき男が一人だけ同行しているが、店外で待機している。
「……いらっしゃいませ。お待ちしておりました」
鏡が慇懃に出迎える。
男が帽子を取った。 テレビのニュースでよく見る顔だ。厚生労働大臣、田所(たどころ)義男。 「国民の健康を守る」をスローガンに掲げる、クリーンなイメージの政治家だ。
だが、今の彼の顔は、クリーンどころか土気色で、脂汗にまみれていた。
「……ここか。五条先生が言っていた場所は」
田所大臣は、怯えるように周囲を見回した。
「はい。こちらへどうぞ」
善さんが案内し、VIPルーム(個室)へ通す。 私はいつものように、パーテーションの裏の隠し部屋に待機していた。
田所大臣は、重い口を開いた。
「……誰にも、口外しないと誓えるか?」
「もちろんです。守秘義務は絶対です」
鏡が答える。
「……実は、な」
田所大臣は、意を決したように、上着を脱ぎ、さらにシャツのボタンを外した。 そして、腹部を見せた。
「――ッ!?」
善さんが息を呑んだ気配がした。 隙間から覗いていた私も、思わず目を剥いた。
そこにあったのは、ただの病気ではなかった。
大臣の腹には、人の顔のような形をした、不気味な腫れ物が浮き出ていたのだ。 しかも、その「顔」は、苦痛に歪み、時折ピクピクと動いているようにさえ見えた。
「……人面瘡、ですか?」
鏡が冷静に、しかし驚きを隠せない声で言った。
「……そうだ。一ヶ月ほど前からだ。最初はただのデキモノだと思っていたが、日に日に大きくなり、形が変わっていった。……夜になると、耳元で何やら囁いてくるのだ。『辞めろ』『死ね』とな……」
田所大臣が震えながら言った。
「大学病院で検査もしたが、CTにはただの腫瘍としか映らん。切除しようとしたが、メスを入れようとすると激痛が走り、執刀医の手が動かなくなったのだ……」
(……うわあ、こりゃまたベタな『呪い』だねぇ)
私は心の中で合点がいった。 これは病気じゃない。誰かの強い怨念が具現化した、呪詛の一種だ。 政治家なんて職業は、敵が多いからね。どこかで誰かの恨みを買ったんだろう。
「……五条先生は言った。『これは政治の病ではない。魂の病だ。板東なら祓えるかもしれん』と」
大臣が、すがるような目で善さんを見た。
「頼む、板東先生! 金ならいくらでも出す! この……この化け物を消してくれ! このままだと、私は狂ってしまう!」
善さんが、助けを求めるようにチラリと私の隠れ場所を見た。 私はため息をついた。 やれやれ、今度はエクソシストの真似事かい。
だが、相手は大臣だ。これを恩に着せれば、税務調査の件も含めて、色々と便宜を図ってもらえるかもしれない。 進路指導で悩んでいた将来も、一気に「国家公認のフィクサー」へジョブチェンジできるチャンスだ。
(……いいだろう。やってやろうじゃないか)
私は善さんに「GO」のサインを送った。
善さんが、覚悟を決めて大臣の腹に手をかざした。
「……分かりました。その苦しみ、私が取り除きましょう」
さあ、除霊タイムの始まりだ。 聖女の浄化魔法で、日本の政治の闇を、物理的に消し飛ばしてやるよ!
数日後。雑居ビルの二階は、劇的な変貌を遂げていた。
壁にはシックなダークグレーの防音クロスが貼られ、床には足が沈み込むような高級絨毯。 パイプ椅子と長机だった受付は、大理石調のカウンターとイタリア製のレザーソファに変わり、BGMには優雅なクラシックが流れている。 そして入口のドアには、金色のプレートで小さくこう刻まれていた。
【Members Only Salon KOGANE】
「……やりすぎじゃないかい、鏡」
私は学校のジャージ姿で、変わり果てた自分の城を見渡した。 五条龍之介から巻き上げた……頂いた報酬と、日々の売上を惜しみなく投入した結果がこれだ。 もはや怪しい整体院ではない。六本木の高級クラブか、秘密結社のアジトだ。
「いえ、これでもまだ不足です」
鏡が満足げに頷く。彼もまた、白衣ではなくオーダーメイドの高級スーツに身を包んでいる。
「五条先生の主治医がいる場所となれば、これくらいの格式は必要です。それに、会員権システムを導入したことで、客層の質(と金払い)は劇的に向上しました」
鏡の提案により、当店は「完全紹介制・会員制」へと移行した。 入会金は三百万円。施術料は一回十万円から。 普通の神経なら「ぼったくり」と叫んで逃げ出す価格設定だ。
だが、現実は違った。
「板東先生! お願いします、入会させてください! 金ならいくらでも払います!」 「五条先生が通っていると聞きました! どうか私の名前も連ねさせてください!」
電話は鳴り止まらず、紹介状を持った富裕層が殺到している。 「高い」ということが、逆に彼らのプライドと安心感を満たしているのだ。ブランド商法ってやつだね。チョロいもんだ。
「……ひぃぃ……もう無理ですぅ……指が、指がもげそうですぅ……」
施術室の奥から、善さんの悲鳴が聞こえる。 彼は今や「現代の聖人」「奇跡のゴッドハンド」として崇められ、一日に十人以上のVIPを相手にしている。 もちろん、実際の治療は隠れている私がやっているのだが、マッサージのフリをするだけでも重労働らしい。
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***
憂鬱な気分でサロンに出勤すると、鏡が血相を変えて飛んできた。
「オーナー! 大変です!」
「なんだい、騒々しい。税務署でも来たかい?」
私が一番恐れているのはそれだ。今のところ、売上は善さんの個人口座と、いくつかのダミー口座に分散させているが、そろそろ限界が近い。
「いえ、違います! 五条先生からの紹介客が、今夜来ることになりました!」
「なんだ、いつものことだろう。政治家か何かい?」
「ただの政治家ではありません。……現職の、厚生労働大臣です」
「……は?」
私は耳を疑った。 厚生労働大臣。日本の医療行政のトップだ。 そんな人間が、無認可の、しかも中学生が裏で糸を引いている怪しい整体院に来る?
「……冗談だろう?」
「本当です。極秘のお忍びで、SPも最小限にするとのこと。……どうやら、かなり『人には言えない』悩みを抱えているようで」
鏡が声を潜める。
「人には言えない悩み?」
「はい。詳しくは到着してからですが……五条先生曰く、『あれは医者には治せん。板東にしか頼めん』と」
医療のトップが、医者に見放された病気で、ヤミ医者(整体師)を頼る。 皮肉な話だねぇ。
「……分かった。受けて立つよ。大臣だろうが何だろうが、金さえ払えばお客様だ」
私はジャージを脱ぎ捨て(下はTシャツと短パンだ)、気合を入れた。 またしても大物狩りの予感だ。
***
午後八時。 路地に黒塗りの車が止まり、帽子を目深に被った男が、コソコソとサロンに入ってきた。 SPらしき男が一人だけ同行しているが、店外で待機している。
「……いらっしゃいませ。お待ちしておりました」
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だが、今の彼の顔は、クリーンどころか土気色で、脂汗にまみれていた。
「……ここか。五条先生が言っていた場所は」
田所大臣は、怯えるように周囲を見回した。
「はい。こちらへどうぞ」
善さんが案内し、VIPルーム(個室)へ通す。 私はいつものように、パーテーションの裏の隠し部屋に待機していた。
田所大臣は、重い口を開いた。
「……誰にも、口外しないと誓えるか?」
「もちろんです。守秘義務は絶対です」
鏡が答える。
「……実は、な」
田所大臣は、意を決したように、上着を脱ぎ、さらにシャツのボタンを外した。 そして、腹部を見せた。
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「……人面瘡、ですか?」
鏡が冷静に、しかし驚きを隠せない声で言った。
「……そうだ。一ヶ月ほど前からだ。最初はただのデキモノだと思っていたが、日に日に大きくなり、形が変わっていった。……夜になると、耳元で何やら囁いてくるのだ。『辞めろ』『死ね』とな……」
田所大臣が震えながら言った。
「大学病院で検査もしたが、CTにはただの腫瘍としか映らん。切除しようとしたが、メスを入れようとすると激痛が走り、執刀医の手が動かなくなったのだ……」
(……うわあ、こりゃまたベタな『呪い』だねぇ)
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「……五条先生は言った。『これは政治の病ではない。魂の病だ。板東なら祓えるかもしれん』と」
大臣が、すがるような目で善さんを見た。
「頼む、板東先生! 金ならいくらでも出す! この……この化け物を消してくれ! このままだと、私は狂ってしまう!」
善さんが、助けを求めるようにチラリと私の隠れ場所を見た。 私はため息をついた。 やれやれ、今度はエクソシストの真似事かい。
だが、相手は大臣だ。これを恩に着せれば、税務調査の件も含めて、色々と便宜を図ってもらえるかもしれない。 進路指導で悩んでいた将来も、一気に「国家公認のフィクサー」へジョブチェンジできるチャンスだ。
(……いいだろう。やってやろうじゃないか)
私は善さんに「GO」のサインを送った。
善さんが、覚悟を決めて大臣の腹に手をかざした。
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