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第63話:善さん、全宇宙デビュー! 銀河に響く演歌の心
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『……テテテテン、テテテテン……♪』
コガネ・タワーの外壁に設置された、紫雲博士特製「超魔導スピーカー(出力1億ワット)」から、哀愁漂うイントロが宇宙空間(真空)に響き渡る。
本来、空気のない宇宙で音は聞こえない。 だが、このスピーカーは音波を「魔力波動」に変換し、エーテルを通じて直接「魂」に叩き込む仕様だ。
「……パパ! 歌いな! あんたの歌声で、あのトカゲの脳味噌を揺さぶるんだ!」
私はマイクを善さんの震える手に握らせた。
「……う、うう……。ここは上野……? 雪が……降っている……?」
善さんは極限の恐怖とG(重力)による脳震盪で、完全にトリップしていた。 彼の瞳孔は開いている。だが、マイクを握った瞬間、その背筋に「演歌歌手(アマチュア)」としてのスイッチが入った。
善さんが、ゆっくりと口を開く。
『……上野発のォ~……夜行列車降りた時からァ~……』
ズドオオオオオオオン……!!!!
善さんの第一声が放たれた瞬間。 タワーを中心とした宇宙空間に、可視化された「金色の衝撃波」が発生した。
『……な、なんだ!?』 船外で戦っていたレオナルドが、衝撃波に煽られてきりもみ回転する。
『……凄まじい「こぶし」じゃ……! 真空が震えておる!』 ルシファーがゴミ袋スーツの裾を押さえて驚愕する。
善さんの歌声は、物理的な音を超え、純粋な「情念(ソウル)」の塊となって宇宙ドラゴン『星喰い』に襲いかかった。
『……青森駅はァ~……雪の中ァァァ~!!』
『……ギョ……!?』
宇宙ドラゴンが、苦悶の表情(?)を浮かべて動きを止めた。 ドラゴンの展開していた「精神汚染波(サイコ・ジャミング)」が、善さんの「望郷の念(ホームシック・ウェーブ)」と正面衝突し、中和されていく。
ドラゴンの脳内に、見たこともない「昭和の北国」の風景が強制インストールされる。 (……寒い……。……海……。……連絡船……?)
生まれたばかりの宇宙怪獣にとって、善さんの歌に込められた「人生の哀愁」は、あまりにも刺激が強すぎた。
『……ア……アア……』
ドラゴンの巨大な目から、ポロポロと光る涙(プラズマ)が溢れ出した。
『……効いている! 敵が泣いていますわ!』 タワー内でアリスが叫ぶ。
「……当然さ! パパの歌は、聞く者すべてを『センチメンタル』にさせる強制デバフ効果があるんだ!」
私は拳を握りしめた。 地上では、NASAのモニターを見ていた科学者たちが涙を流し、タワーを見上げていたデューク大佐も「……Mama……」と故郷を想って泣いているはずだ。 善さんの歌声は、今や地球全土、そして太陽系へと響き渡っている。
『……北へ帰る人の群れはァ~……誰も無口でェ~……』
善さんがサビに入り、ビブラートを全開にする。 空間が歪み、ドラゴンの動きが完全に停止した。
「……今だ! ジャミングが消えた!」
私はインカムに叫んだ。
「レオくん! ルシファー! リオ! ……総攻撃(フルボッコ)だ!!」
『承知ッ!』
三人の戦士が、硬直したドラゴンへ殺到する。
『……受けてみろ! 勇者流・流星剣!』 レオナルドが光速で突っ込み、ドラゴンの首筋を斬りつける。
ガギィィィン!!
『……ぬぅッ!? 硬い!』
聖剣が弾かれた。 ドラゴンの皮膚は、ダイヤモンドよりも硬い「超密度甲殻」で覆われている。 物理攻撃が通じない。
『……ならば、重力で潰すのみ!』 ルシファーが巨大な重力球を生成し、ドラゴンの頭上に叩きつける。
ズズズズズ……!
ドラゴンの頭が少し沈むが、すぐに弾き返される。 『……馬鹿な! 我の重力をねじ伏せるほどの質量か!』
『オラオラァ!』 リオが酸素ボンベで殴りかかるが、ボンベがひしゃげて終わった。 『……ダメだヒナ! 歯が立たないよ!』
攻撃が通じない。 そうこうしているうちに、善さんの歌が終わろうとしていた。
『……風の音がァ~……胸をゆするゥ~……泣けとばかりにィィ~……』
歌が終われば、ドラゴンは正気に戻る。 そうなれば、激怒した怪獣の反撃で、タワーは粉々だ。
「……くっ、ここまで来て……!」 私は歯噛みした。
火力不足。 圧倒的な火力不足だ。 魔王も勇者も、度重なる連戦と宇宙空間での活動で、魔力が枯渇しかけている。 この硬い装甲を貫くには、もっと……「規格外」のエネルギーが必要だ。
「……ヒナさん! もう魔力が残っていません!」 アリスの悲痛な声。
「……万策尽きたか」 鏡が静かに眼鏡を外す。
タワー内も限界だ。 バッファローの足が止まりかけ、電力供給が落ちている。
(……いや。まだある)
私は自分の胸に手を当てた。 私には、まだ一つだけ、使っていない「力」がある。 異世界から持ち越した、けれど「もったいない」から封印していた、私だけの固有スキル。
【等価交換・黄金の奇跡(マネー・イズ・パワー)】
所有する「財産」を「魔力」に変換し、その価値に応じた奇跡を起こす禁断の魔法。 レートは、1円につき1MP。
私は震える手でスマホを取り出した。 銀行アプリを開く。 そこには、私が血と汗と涙(と他人の労働力)で築き上げた、愛おしい数字が並んでいる。
口座残高:153億4800万円
さらに、証券口座、仮想通貨、タワーの権利書、ダンジョンの採掘権……。 すべて合わせれば、莫大な金額になる。
「……私の……私の老後資金……」
涙が滲む。 これがあれば、南の島でイケメンに囲まれて暮らせたのに。 これがあれば、毎日プリン風呂に入れたのに。
「……でも」
私はモニターを見た。 そこには、必死に戦うレオナルド、ルシファー、リオの姿。 そして、マイクを握りしめて歌い続ける、大好きなパパの姿。
「……死んだら、金は使えないんだよぉッ!!」
私は覚悟を決めた。
「……鏡! タワーの全エネルギー回路を、私の『スマホ』に直結しな!」
「えっ? 何をする気ですか?」
「……『課金』だよ」
私はニヤリと笑った(泣き顔で)。
「……全財産、ベットする! ……この一撃で、あのトカゲも、私の貧乏性も、全部吹き飛ばしてやる!!」
私はスマホの画面を操作した。 『全額出金』ボタンに指をかける。
「……さよなら、私の150億円!!」
コガネ・タワーの外壁に設置された、紫雲博士特製「超魔導スピーカー(出力1億ワット)」から、哀愁漂うイントロが宇宙空間(真空)に響き渡る。
本来、空気のない宇宙で音は聞こえない。 だが、このスピーカーは音波を「魔力波動」に変換し、エーテルを通じて直接「魂」に叩き込む仕様だ。
「……パパ! 歌いな! あんたの歌声で、あのトカゲの脳味噌を揺さぶるんだ!」
私はマイクを善さんの震える手に握らせた。
「……う、うう……。ここは上野……? 雪が……降っている……?」
善さんは極限の恐怖とG(重力)による脳震盪で、完全にトリップしていた。 彼の瞳孔は開いている。だが、マイクを握った瞬間、その背筋に「演歌歌手(アマチュア)」としてのスイッチが入った。
善さんが、ゆっくりと口を開く。
『……上野発のォ~……夜行列車降りた時からァ~……』
ズドオオオオオオオン……!!!!
善さんの第一声が放たれた瞬間。 タワーを中心とした宇宙空間に、可視化された「金色の衝撃波」が発生した。
『……な、なんだ!?』 船外で戦っていたレオナルドが、衝撃波に煽られてきりもみ回転する。
『……凄まじい「こぶし」じゃ……! 真空が震えておる!』 ルシファーがゴミ袋スーツの裾を押さえて驚愕する。
善さんの歌声は、物理的な音を超え、純粋な「情念(ソウル)」の塊となって宇宙ドラゴン『星喰い』に襲いかかった。
『……青森駅はァ~……雪の中ァァァ~!!』
『……ギョ……!?』
宇宙ドラゴンが、苦悶の表情(?)を浮かべて動きを止めた。 ドラゴンの展開していた「精神汚染波(サイコ・ジャミング)」が、善さんの「望郷の念(ホームシック・ウェーブ)」と正面衝突し、中和されていく。
ドラゴンの脳内に、見たこともない「昭和の北国」の風景が強制インストールされる。 (……寒い……。……海……。……連絡船……?)
生まれたばかりの宇宙怪獣にとって、善さんの歌に込められた「人生の哀愁」は、あまりにも刺激が強すぎた。
『……ア……アア……』
ドラゴンの巨大な目から、ポロポロと光る涙(プラズマ)が溢れ出した。
『……効いている! 敵が泣いていますわ!』 タワー内でアリスが叫ぶ。
「……当然さ! パパの歌は、聞く者すべてを『センチメンタル』にさせる強制デバフ効果があるんだ!」
私は拳を握りしめた。 地上では、NASAのモニターを見ていた科学者たちが涙を流し、タワーを見上げていたデューク大佐も「……Mama……」と故郷を想って泣いているはずだ。 善さんの歌声は、今や地球全土、そして太陽系へと響き渡っている。
『……北へ帰る人の群れはァ~……誰も無口でェ~……』
善さんがサビに入り、ビブラートを全開にする。 空間が歪み、ドラゴンの動きが完全に停止した。
「……今だ! ジャミングが消えた!」
私はインカムに叫んだ。
「レオくん! ルシファー! リオ! ……総攻撃(フルボッコ)だ!!」
『承知ッ!』
三人の戦士が、硬直したドラゴンへ殺到する。
『……受けてみろ! 勇者流・流星剣!』 レオナルドが光速で突っ込み、ドラゴンの首筋を斬りつける。
ガギィィィン!!
『……ぬぅッ!? 硬い!』
聖剣が弾かれた。 ドラゴンの皮膚は、ダイヤモンドよりも硬い「超密度甲殻」で覆われている。 物理攻撃が通じない。
『……ならば、重力で潰すのみ!』 ルシファーが巨大な重力球を生成し、ドラゴンの頭上に叩きつける。
ズズズズズ……!
ドラゴンの頭が少し沈むが、すぐに弾き返される。 『……馬鹿な! 我の重力をねじ伏せるほどの質量か!』
『オラオラァ!』 リオが酸素ボンベで殴りかかるが、ボンベがひしゃげて終わった。 『……ダメだヒナ! 歯が立たないよ!』
攻撃が通じない。 そうこうしているうちに、善さんの歌が終わろうとしていた。
『……風の音がァ~……胸をゆするゥ~……泣けとばかりにィィ~……』
歌が終われば、ドラゴンは正気に戻る。 そうなれば、激怒した怪獣の反撃で、タワーは粉々だ。
「……くっ、ここまで来て……!」 私は歯噛みした。
火力不足。 圧倒的な火力不足だ。 魔王も勇者も、度重なる連戦と宇宙空間での活動で、魔力が枯渇しかけている。 この硬い装甲を貫くには、もっと……「規格外」のエネルギーが必要だ。
「……ヒナさん! もう魔力が残っていません!」 アリスの悲痛な声。
「……万策尽きたか」 鏡が静かに眼鏡を外す。
タワー内も限界だ。 バッファローの足が止まりかけ、電力供給が落ちている。
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涙が滲む。 これがあれば、南の島でイケメンに囲まれて暮らせたのに。 これがあれば、毎日プリン風呂に入れたのに。
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「……死んだら、金は使えないんだよぉッ!!」
私は覚悟を決めた。
「……鏡! タワーの全エネルギー回路を、私の『スマホ』に直結しな!」
「えっ? 何をする気ですか?」
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