過去~大切な思い~愛は消えない

NISHINO TAKUMI

文字の大きさ
8 / 9

8話

しおりを挟む
美波とともに休憩時間を使って、外の空気を吸いにきた俺。
美波『やっぱり、一哉先輩は才能あった!』
一哉『才能はないけど…』
美波『ちょっと…意外でした』
一哉『ほらなー笑気を使って才能!とか言わなくていいよ』
美波『そうじゃなくて…その…』
一哉『…?』
美波『キスとか…普通に出来て…2takeでOKだったから…』
一哉『あっ…』
美波『ちなみに…演技上だけじゃなくて…あれリアルなファーストキスだったんです…』
一哉『えぇ!?』
美波『今回…初めて挑戦することになって…』
一哉『ご、ごめん!!』
美波『いや、相手役も決まってたんですけど…最初見ず知らずの人は嫌だって私が駄々をこねて…』
一哉『…』
美波『それで…気分転換に休みをもらって…昨日…』
一哉『そうなんだ…(まじか…)』
美波『初めて…ファーストキス…演技と言えど簡単に奪った…責任とってもらえますか?』
一哉『えっ!?』
美波『私は…先輩が…なんです…』
一哉『…』
美波『…【好き】なんです…』
一哉『…』
美波『返事は…明後日聞きます…それまでに…』
西野『あ!二人!早いね!…よし、いこうか』
美波がそこまでいったところで…マネージャーの西野さんが
外へとやってきた。
一哉『今日はありがとうございました』
西野『美波と一緒に俳優やってみたら~?監督さんかなり気に入ってたし』
一哉『まあ…いつかは…笑』
その日はそのまま西野さんに送られて、家までたどり着いた。





ー自宅ー

一哉『ただいま…』
瑠奈『おかえりー…すごい騒ぎだったよ』
一哉『ああ…』
瑠奈『でも…私の言った通りでしょ?』
一哉『うん…本当に君は…孫なんだね…』
瑠奈『…』
一哉『瑠奈…?』
瑠奈『うん…』
一哉『ひとつ聴いていいかな』
瑠奈『?』
一哉『来なければ…死んでいたかもね…あれはどういう意味?』
瑠奈『!!』
一哉『…そろそろ教えてくれないか…君がきた本当の目的を…』
瑠奈『それは…』
一哉『教えてくれないなら…俺は…愛理を選ぶかもしれない』
瑠奈『!!…それはだめ!!!』
一哉『…どうして?』
瑠奈『わかったよ…話すよ…』
そこから…瑠奈は淡々と真実を語り始めた。

瑠奈『私は…おじいちゃん…いや、水野一哉さん…あなたの孫じゃないです』
一哉『…』
瑠奈『私が来た目的は…おじいちゃんを守るため…』
一哉『友達…?』
瑠奈『私の…50年後の世界にいる私の本当のおじいちゃん。
その…おじいちゃんを助けるために私はここにきた。
私の祖父はあなたを助けるために過去に怪我を負って…植物状態になってしまっている』
一哉『!!!』
瑠奈『あなたは…今週の土曜日に愛理さんに返事をしに行く。
その時…校門にはいる直前で衝突されそうになる…
それを祖父は助けた。幸い二人とも衝突は免れた。
けど…トラック衝突によって散らばった校門の破片のひとつが
祖父に激突して…意識不明の重大になった…
その結果…植物状態になってしまった。
私は…その現場で祖父を止めにきたの』
一哉『…つまり…俺を殺そうと?』
瑠奈『祖父が苦しんでるときに…すぐに結ばれたあなたたちを私は許せない』
一哉『…』
瑠奈『でも…おじいちゃんを止めても…私があなたを助ける』
一哉『なんで恨んでる俺を…』
瑠奈『私が代わりになれば…おじいちゃんとは無縁の少女が植物状態になるということになる…おじいちゃんは自分の孫である瑠奈と幸せに暮らせる。そして、あなたも美波さんと…結ばれて
しっかり…美月さんを産む。兄妹って最初は言ったけど、その兄は本当のあなたの孫…』
一哉『でも…それじゃ、瑠奈の両親…いや、瑠奈自身が辛いだけじゃないのか…?』
瑠奈『私には…苦しむ…というより植物状態でなにもできない祖父を見てる方がつらい。両親は…私が怪我をした。それだけで終わる』
一哉『…』
瑠奈『でも、これを知ったあなたは私や祖父を助けるために
返事をする日を変えてはいけない』
一哉『なんで?』
瑠奈『あなたの存在が消される』
一哉『!!』
瑠奈『怪我をするはずの祖父を助けるために私はきた。
その時点で…あなたが言うように矛盾が生じる。
その矛盾を消すには…あなたの存在をみんなが忘れればいいだけ。そうすれば私がこの時代に来ることもなくなる…最初の状態に戻るだけなの。だから正確には…存在を忘れられる』
一哉『…』
瑠奈『私が助けたいのは祖父とあなたなの』
一哉『…』
瑠奈『お願いだから…それだけはしないで…』
一哉『…わかった…』

俺は…孫ではなかったこの瑠奈が…どれだけいい子であるのか、
こんな幼い…俺よりも幼いのに祖父を助けようと
恨んでるはずの俺まで助けようとしてくれている。
本当に…彼女の言う通りにしてしまっていいのか…
俺はその日…寝るまでずっと考えていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

セレナの居場所 ~下賜された側妃~

緑谷めい
恋愛
 後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

つまらない妃と呼ばれた日

柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。 舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。 さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。 リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。 ――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。

【完結】番としか子供が産まれない世界で

さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。 何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。 そんなニーナが番に出会うまで 4話完結 出会えたところで話は終わってます。

最弱白竜ですが、なぜか学園最強の銀竜に番認定されました

斉藤めめめ
恋愛
竜の血を引く者だけが貴族になれるこの世界で、白竜は最も格の低い竜の証。 白竜の男爵令嬢リーゼロッテは、特待生として国内最高峰の王立竜騎学園に入学する。待っていたのは上位貴族からの蔑みと、学園を支配する四人の御曹司「四竜」。 その筆頭、銀竜公爵家の嫡男ルシアンに初日から啖呵を切ったリーゼは、いじめと嫉妬の嵐に巻き込まれていく。 それでも彼女は媚びない、逃げない、折れない。 やがてルシアンはリーゼから目が離せなくなり―― 白竜の少女が、学園と王国の運命を変える。 身分差×竜×学園ラブファンタジー、開幕。

二年間の花嫁

柴田はつみ
恋愛
名門公爵家との政略結婚――それは、彼にとっても、私にとっても期間限定の約束だった。 公爵アランにはすでに将来を誓い合った女性がいる。私はただ、その日までの“仮の妻”でしかない。 二年後、契約が終われば彼の元を去らなければならないと分かっていた。 それでも構わなかった。 たとえ短い時間でも、ずっと想い続けてきた彼のそばにいられるなら――。 けれど、私の知らないところで、アランは密かに策略を巡らせていた。 この結婚は、ただの義務でも慈悲でもない。 彼にとっても、私を手放すつもりなど初めからなかったのだ。 やがて二人の距離は少しずつ近づき、契約という鎖が、甘く熱い絆へと変わっていく。 期限が迫る中、真実の愛がすべてを覆す。 ――これは、嘘から始まった恋が、永遠へと変わる物語。

初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】

星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。 だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。 しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。 王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。 そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。 地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。 ⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。

処理中です...