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11章
スプリングコンサート
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舞台の稽古と同時に…俺達はまた気まずくなる問題と直面した。
今から1時間前のことだ。
例によって、俺達は相楽さんの呼び出しで
事務所の会議室に集まっていた。
なぜかそこには…BASの面々もいた。
BAS所属という形で瑠菜と会ったのだ。
…気まずい空気の中、相楽さんが入ってきて
またとんでもないことを言ってきたのだ。
相楽『お前らに集まってもらったのは…大事な話があるからだ』
一哉『それはわかってますが…その大事な話って…』
玲香『メンバーの交代…ですか…?』
相楽『いや、違う』
瑠菜『…』
一哉『…』
心のどこかで安心してる自分がいることに腹が立つ。
相楽『各々の仕事が忙しくなってきてるとは思うのだが、君達の春のコンサートが決まった…もちろんBASも出てもらう』
全『!!!!』
岸本『待ってください!BBSのメンバーにいる静香は…楽曲に組み込まれてません…瑠菜が歌うんですよね?…そもそもBASは、まだ結成して1ヶ月ですよ!?それを出すって…』
相楽『だからこそ出すんだよ。瑠菜と静香の件は…今回のコンサートは、まだ瑠菜が歌え。次のコンサートまでに交代ができてなければ…静香に引き継ぐ』
瑠菜『!!!!!』
一哉『そんな!!…それはファンを傷つけます!!ただでさえ…
瑠菜が下げられたことに納得いかないファンがいるのに…』
相楽『そのファンを納得させられる力が静香にあるかを見るためでもある。それにBASの御披露目のための場だ』
一哉『…期間はいつからなんですか?』
相楽『5/30がライブ最終日となってる。1.2で沖縄 5.7で福岡 10.11で愛媛 14.15で大阪 20.21で名古屋 24.25で静岡 29.30で東京だ…今回はコラボはない』
七瀬『そんなに…』
相楽『もう…時間がない。今からセトリを考えて…ライブの段取り確認を行っていく。今回は5th披露も行うからな』
玲香『つまり…ソロ曲披露も多くなる…か…』
相楽『頑張れよ…特に北野と一堂。舞台と平行してもらうから、きついとは思うが頑張ってくれ』
一哉『はい…!』
そして…俺達は相楽さんが帰ったあと、レッスンを始めたのだ。
BASとは、初の合同レッスン。
気まずくなるのが落ちだとわかっていた。
一哉『静香!茉緒!動きがずれてる!!素早く動け!』
静香『はい!!』
茉緒『はい!!!』
七瀬『頭からいくよ!!』
一哉『玲香と香菜!…あなたの笑顔をもう一度…のサビで…特別演出で瑠菜と飛鳥をお姫様抱っこしてほしいんだけど…いける?』
玲香『まじで!?…やってみるよ!』
香菜『頑張るよ…笑』
七瀬『美月!手のふりが逆!!』
美月『す、すいません!!』
…1ヶ月もないという焦りから…レッスンの空気は
本当にピリピリしていた。
今から1時間前のことだ。
例によって、俺達は相楽さんの呼び出しで
事務所の会議室に集まっていた。
なぜかそこには…BASの面々もいた。
BAS所属という形で瑠菜と会ったのだ。
…気まずい空気の中、相楽さんが入ってきて
またとんでもないことを言ってきたのだ。
相楽『お前らに集まってもらったのは…大事な話があるからだ』
一哉『それはわかってますが…その大事な話って…』
玲香『メンバーの交代…ですか…?』
相楽『いや、違う』
瑠菜『…』
一哉『…』
心のどこかで安心してる自分がいることに腹が立つ。
相楽『各々の仕事が忙しくなってきてるとは思うのだが、君達の春のコンサートが決まった…もちろんBASも出てもらう』
全『!!!!』
岸本『待ってください!BBSのメンバーにいる静香は…楽曲に組み込まれてません…瑠菜が歌うんですよね?…そもそもBASは、まだ結成して1ヶ月ですよ!?それを出すって…』
相楽『だからこそ出すんだよ。瑠菜と静香の件は…今回のコンサートは、まだ瑠菜が歌え。次のコンサートまでに交代ができてなければ…静香に引き継ぐ』
瑠菜『!!!!!』
一哉『そんな!!…それはファンを傷つけます!!ただでさえ…
瑠菜が下げられたことに納得いかないファンがいるのに…』
相楽『そのファンを納得させられる力が静香にあるかを見るためでもある。それにBASの御披露目のための場だ』
一哉『…期間はいつからなんですか?』
相楽『5/30がライブ最終日となってる。1.2で沖縄 5.7で福岡 10.11で愛媛 14.15で大阪 20.21で名古屋 24.25で静岡 29.30で東京だ…今回はコラボはない』
七瀬『そんなに…』
相楽『もう…時間がない。今からセトリを考えて…ライブの段取り確認を行っていく。今回は5th披露も行うからな』
玲香『つまり…ソロ曲披露も多くなる…か…』
相楽『頑張れよ…特に北野と一堂。舞台と平行してもらうから、きついとは思うが頑張ってくれ』
一哉『はい…!』
そして…俺達は相楽さんが帰ったあと、レッスンを始めたのだ。
BASとは、初の合同レッスン。
気まずくなるのが落ちだとわかっていた。
一哉『静香!茉緒!動きがずれてる!!素早く動け!』
静香『はい!!』
茉緒『はい!!!』
七瀬『頭からいくよ!!』
一哉『玲香と香菜!…あなたの笑顔をもう一度…のサビで…特別演出で瑠菜と飛鳥をお姫様抱っこしてほしいんだけど…いける?』
玲香『まじで!?…やってみるよ!』
香菜『頑張るよ…笑』
七瀬『美月!手のふりが逆!!』
美月『す、すいません!!』
…1ヶ月もないという焦りから…レッスンの空気は
本当にピリピリしていた。
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