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11章

明日香の意思

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10曲目『Black Snow』が終わった。

玲香『やっぱ…BASすごいね笑』
一哉『まさか月と太陽をあんな簡単に踊られると俺と瑠菜の立場が…』
玲香『どうでしたか!皆さん!月と太陽のダンス!!』
観客『ワァァァー!』
一哉『何人か…ばかずやって言ったでしょ!』
玲香『ばかずや…笑』
一哉『さあ…ここからはソロが3曲続きます♪』
玲香『初ソロの瑠菜と明日香のソロに続いて、私の第2ソロもあります♪』
一哉『俺を含めた他3人のソロは後半に披露です!ちなみに…今回の初ソロは5thの3種類にバラバラに入ってますが…皆さんはどれを買ってくれましたか??』
観客『ワァァァー!』
玲香『全部って声もありますね…ありがとうございます!』
一哉『もし!推しメンのソロのしか買ってない人は…是非!今日聞いてみて…よかったら買ってみてください!』
玲香『では…瑠菜さんの準備ができたようなので次へいきましょう!』
一哉玲香『それでは…一堂瑠菜の初ソロ【ツンデレ】どうぞ!!』

瑠菜『甘えることでさえ難しく思える
そんな自分がもどかしくて…心が傷んだ。
誰かにそっと温もりを分けてほしいのにな
『好き』その言葉が言えない…
甘えたいときも悲しいときも
あなたに甘えたくても
つい意地をはって…冷たくしちゃう私
辛くなって涙がこぼれた
あなたに甘えてもいいですか
素直に大好きと伝えてもいいですか
心がざわつくの
あなたと一緒にいてもいいですか
今日だけは弱い私をみせてもいいですか
これが恋かわからないけど
あなたの前で泣いてもいいですか…』

瑠菜『ツンデレ…私にピッタリだとおもいます。後輩に正規メンバーの座を奪われたからって不貞腐れて…後輩のことを褒めてあげれない…称えてあげれない…自分より優れた静香を妬んで恨んでしまっていました…。皆さん…私はこれからどんどん成長して
静香から座を奪い返して見せます。
これからも一堂瑠菜をよろしくお願いします…。』

瑠菜の…本音で初のソロ曲は今日のライブ1の盛り上がりを見せて
その盛り上がりのまま…終わっていった。


ステージ裏…。

一哉『なんか…涙溢れそう…笑』
玲香『まだ早いよ笑』
香奈『最後の日に泣こう…明日香…いってらっしゃい!!』
明日香『はい!』

明日香が瑠菜と交代でステージに上がっていった。

その時…瑠菜と明日香はすれ違い様にハイタッチをするという
かっこいいことをしていた。

この2人のユニットが組まれるのも遠い話ではないだろう。

ステージ…。

明日香『さあ…皆さん…瑠菜さんのツンデレ…よかったですか!』
観客『ワァァァー!』
明日香『よかった!私の曲も…聞いてくださいね!!』

明日香『瑠奈さんにエールを込めるように歌わせてもらいます
それでは…聞いてください。私の初ソロ…【ガラスのハート】』

明日香『笑顔が似合わないって…君は笑いながら言うけど
私の心の柔らか居場所に突き刺さるその言葉は…
君が生んだガラスの破片。
言葉は凶器…幼い私でも使える凶器なんだ。
君は冗談半分で言うのかもしれないけど
冗談でも傷つく心を持ってる人がいる。
まだ未熟な柔らかいガラスを持ってる人がいる。
固いガラスにするのに必要なのは
君の言葉…固い破片を投げずに優しい息…。
割れたガラスを固める空気をください…』

明日香『瑠菜さんをもし、批判罵倒する人がいるなら…私は許しません。瑠菜さんは確かにBASに落ちてしまったけど
ファンの皆さんを傷つけることはしない人です。
静香ちゃんにたいする思いを素直にぶつけた瑠菜さんは
私にとっての憧れであり…大切な仲間です
これからも…私達SSをよろしくお願いいたします…』

観客『ワァァァァ!!』

明日香『ありがとうございます!それでは…次はBSSの歌姫!
玲香さんの第2曲目のソロです…【負けず嫌い】どうぞ!!』


俺達…BSSのライブは…まだまだ続く。
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