スイートアンドビターエゴイスト〜淫乱生徒会長の調教日記〜

うめこ

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第十四章:彼らにとっては最後の青い春

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「翼、俺達もいこう」

「お、おう、まって飲み物だけ飲ませて」


 妙な危機感を覚えて沙良は翼を連れて波折のもとに向かう。わらわらと人があつまるそこになんとか入り込んでいって、ぐっと首を伸ばすと……いた。メイド服を着た波折。まわりの女装メイドをみるとあえてカツラはかぶらないスタイルなのか、地毛にそのままブリムをのせている。そして、露出の少なめのメイド服。スカートはひざ上10センチほど。


「……可愛い」

「……っ、沙良!? あっ」


 思わず素直な感想を沙良がつぶやけば、波折が沙良の存在に気付いたらしい。ばっと沙良と翼のいるほうに顔を向けたが……すぐにまた違う方をむいてしまった。ひどい、と思ったが、どうやら波折はそれどころではないようで。周囲の男子生徒から「おさわり」されまくっているのだ。


「冬廣、おもったよりおまえ可愛いな!?」

「ちょっ、触りすぎだから! んっ」

「反応も可愛い……」


 後ろから胸を揉んでみたり、スカートの中に手をいれてお尻を撫でてみたり。さすがに女子はそこまでやる勇気はないらしいが、いつもとは違う波折の姿に顔を赤らめてみている。


「~~っ」


 もともと感じやすい波折は、そんなふうにもみくちゃにされて大分参っているらしい。声が出るのを必死に堪えて、ぷるぷると震えている。正直エロいその姿に沙良が呆然と動けないでいれば、波折がなんとか自分におさわりをしまくってくる男子たちを振りきって、沙良のもとに飛び込んでくる。


「た、……たすけろよ!」

「あっ……すみません、うっかり」

「確信犯だろ、この……!」


 そうとう余裕がないらしい。波折がぜーぜーと言いながらいつもの人前の優雅さはどこかに置いてきて沙良を見上げている。沙良はそんな波折をみていて、どうにもふつふつと嗜虐心が湧いてきてしまって困った。すっごいエッチなことしたいと思いつつ、さすがにこんなに人の目があるところではやれない。うーん、と悩んだ結果、ちょっとした意地悪を思いつく。


「……先輩、先輩はメイドだから俺にちゃんと敬語使わないと」

「うっ……」

「せーんぱい」


 いいぞいいぞ、と周りの生徒がわくわくとした眼差しを向けてくる。どうやらみんな考えることは一緒らしい。あの王子様の人に下る姿をちょっとみてみたい、なんて思っているのだ。

 波折は悔しそうに沙良を睨み上げて、そしてばふ、と沙良の胸に顔をうずめて呟く。


「助けてください……沙良様」

「……!!」


――やばい、勃つ!

 自分で言えと言っておいて、その破壊力に沙良はたじろいでしまった。周りでピロンピロンとカメラのシャッター音が鳴り響いているのがまた、思考を邪魔する。

 沙良が固まっていると、後ろから誰かがぽんと肩を叩いてきた。振り向けば、メイドさん。彼女はにっこりと笑って、言う。


「冬廣くん、そろそろ休憩させてあげたいから連れてって大丈夫だよ。助けてあげてね、沙良様」

「……は、はい」


 一番の目玉とはいえ、さすがにここまでへとへとの波折をこれ以上酷使はできないのだろう。波折に気を使ったらしい彼女がそんなことを言ってきた。沙良はお言葉に甘えて、食事のお金を払うと波折と翼を連れて教室を出て行った。

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