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第十四章:彼らにとっては最後の青い春
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「……」
沙良と波折は、寄り道をしてバラエティショップに来ていた。パーティーグッツから食べ物までなんでも安価で売っている、有名チェーン店だ。なぜここに来たのかといえば、波折のとんでも発言が原因だ。「たまには沙良とおもちゃを使ったエッチがしたい」という、ビッチ発言。沙良の家にはそうしたグッツがないから買いに来ているのだ。
ただ、アダルトグッツなんて買ったことのない沙良は、ずらりとそれが並ぶアダルトグッツコーナーをみて眩暈を覚えた。ローター!バイブ!手錠!首輪!思い切り主張してくるそれをみて、口元をひきつらせる。
「す、凄いですね……」
「そうだねー」
「波折先輩、どういうことしたいの?」
「んー」
波折が堂々とアダルトグッツを物色し始める。周りの視線が気になって全く商品を見ることのできない沙良とは大違い。バイブを手にとっては「もうちょっと太いほうがいいな~」とか言っていたり、アナルビーズをみては「これゴリゴリして気持ちいいよ!」とか言ってきたり。アダルトグッツに詳しくない沙良は「へえ~」と感嘆するしかできない。
「沙良、あんまりおもちゃ使いたくない?」
「えっ、いやっ、やってみたいけどよくわかんないっていうか」
「そっかー」
「あっ」
沙良があんまりにもたじろいでいるものだから、波折が不安に思ってしまったのだろうか。ちょっとだけ寂しそうな顔をされて、沙良は慌てて首を振る。そして、ぱっと目についたものを手にとって、「それ」を波折の頭にかぶせた。
「可愛いですね、これ」
「ん?」
波折の頭にかぶせたのは、猫耳カチューシャ。我ながらマニアックというか若干気持ち悪いチョイスをしてしまったと思うが……実際に波折にかぶせてみると、かなり可愛い。あ、これは……と沙良は思いついて、ちらりと他の商品を眺める。
「先輩、今日、猫になってください」
「ねこ……」
ちら、と波折が沙良の視線を追う。そこには、首輪やらしっぽ付きアナル用バイブやら。それをみて波折はぱちぱちとまばたきをした。嬉しいときの反応だ。
「……うん!」
波折の承諾を得た。沙良は他にもいくつか商品を取って行って、そしてレジに向かった。レジに並んでから、すごい量のアダルトグッツを持っていることに羞恥を覚えたが、もう遅かった。
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